2009年10月29日
聴覚障害者の自立支援法問題

障害者自立支援法が成立して、全国レベルの聴覚障害者自立支援法対策中央対策本部を結成した際に、東京の地方対策本部を兼ねることになった。
この2、3年は、東京都の手話通訳派遣事業、要約筆記者派遣事業の廃止など自立支援法施行による施策の後退をくい止める運動と聴覚障害者相談支援事業等が中心だった。
とくに、2年前に東京都の要約筆記者の団体派遣事業を廃止して、グループ派遣に切り替え、今年度からはこれも廃止して区市の個人派遣制度に乗せるために、按分方式に移行したことが聴覚障害者全体の大きな問題になっている。
15日の地域福祉対策会議では、区市の手話通訳派遣、要約筆記者派遣事業は条件も対象もまちまちで、中には新たに有料になったところがでたことが報告された。
いっぽうで区手話通訳派遣事業が民間企業でも実施されたり、地域の聴覚障害者協会のNPOが区市の手話通訳派遣事業で都手話通訳派遣センターと競合する状況も起こっている。
地域福祉対策会議では、福祉問題の他に、就労支援、参政権問題も報告されるようになってきた。
明日の障害者自立支援法大フォーラムでは東京都の聴覚障害者団体も参加する。
ラビット 記
難聴者協会の東京都福祉局との予算交渉
障害者と著作権 拡大本シンポジウム
著作権委員会で、下記のシンポジウムの紹介があった。ラビット 記
ーーーーーーーーーー
http://www.daikatsujibon.jp/1031.html
2009.10.31
大活字本シンポジウム開催
弱視者(低視力者・高齢者)も読める大活字本は、
真に豊かな活字社会をつくることができるのか?
日 時 : 平成21年10月31日(土)9時40分開場
開会 10:00
午前の部 10時15分から
午後の部 13時00分から
閉会 18:00
会 場 : 日本教育会館 第一会議室(地図)
(東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2 道案内専用電話 03‐3230‐2833)
来場者数 : 最大300名
参加方法 : 予約制(申込書ダウンロードPDF 版)(プログラムダウンロードPDF版)
e-mailでのお申込はお名前ご住所をご記入の上、masamitsu@daikatsuji.co.jpまで。
参 加 費:資料代として500円(当日払い)
【プログラム】
※9:40開場
◆◆10:00開会◆◆
午前の部 大活字文化普及協会の活動が実現すること
1、10:15〜 ビデオ講演
『弱視者と読書』
講師:芳賀優子(さいたま市在住/弱視)
2、11:00〜 講演
「読むこと、生きること〜図書館の現場から〜」
講師:山内 薫(墨田区立あずま図書館)
◆◆休憩:12:00〜13:00◆◆
午後の部 講演会
1、13:00〜
「暮らしのなかの視野〜文字の見え方と視野〜」
講師:吉田雅子(吉田眼科医院 院長)
2、14:00〜
「視力3cm〜東大入学 ハンデに負けない生き方〜」
講師:小川明浩(PICASO〜東大早慶ベストセラー出版会〜代表)
3、15:00〜
「海外の図書館事情から国立国会図書館の
電子図書館構想の可能性を考える」
〜全ての人に読書する機会を提供する方法〜
講師:長尾 真(国立国会図書館館長)
4、16:00〜
「やっぱり読書はすばらしい!」(仮題)
〜大活字本は真に豊かな活字社会をつくることができるのか〜
講師:阿刀田 高(作家・日本ペンクラブ会長)
☆17:00〜
パネルディスカッション
『すべての人に読書機会を提供するしくみを考える』
パネリスト:岩井 和彦・吉田雅子・山内・長尾 真・阿刀田 高・市橋 正光・小川 明浩・菊池 明郎 ほか
◆◆18:00 閉会◆◆
午前の部 詳細
『大活字文化普及協会の活動が実現すること』
1、 ビデオ講演「弱視者と読書」芳賀優子(さいたま市在住/弱視)
自らが弱視者でありながらも読書をこよなく愛する芳賀優子氏のビデオ講演の上映。
幼少期より本に接し、書物を手に取っての読書がいかに豊かな行為なのかを、
自身の体験談を交えて講演していただきます。
下記は芳賀優子氏からのコメントになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一人の弱視者の読書経験ということで、ご理解いただけたら嬉しいです。
このビデオ講演では、弱視の子供にとっての読書習慣の形成が、どんなに大切かを強調して、
筋道を立てて説明したいと考えています。
デジタル機器の発達により読書方法が進化したとしても「アナログの読書があってこその、
マルチメディアの読書」であることを皆さんに理解してもらいたいと思っています。
私の子供のころの(小学生まで)ベストテン(あえて順位はつけません)を以下に記します。
「読み聞かせ」で好きになったものには「※」を入れておきます。
本は、「読み・聞き・話し」によってそれぞれ違った味わいがあります。
・アラビアンナイト ・フランダースの犬 ・かぐや姫
・あんじゅとずし王 ・※東海道中膝栗毛 ・※秘密の花園
・※アンクル トムの小屋 ・アルプスの少女ハイジ
・雨月物語 ・なぜなに理科教室
脈絡のないところが、私のB型たるゆえんです。(笑)
よろしくお願いいたします。
芳賀 優子
2、講演「読むこと、生きること〜図書館の現場から〜」
講師:山内 薫氏(墨田区立あずま図書館)
山内 薫(やまうち かおる)プロフィール
1969年より東京都墨田区立あずま図書館に勤務。寺島図書館、緑図書館を経て、再びあずま図書館。
この間、子どもへのサービス、図書館利用に障害のある人へのサービスを担当。
拡大写本サービスを早くから手がけ、最近は高齢者や知的障害者へのサービスに取り組んでいる。
午後の部 詳細
講演会1〜5
1、 13:00〜
「暮らしのなかの視野〜文字の見え方と視野〜」
講師:吉田雅子(吉田眼科医院 院長)
視覚障害と一口に言っても、その障がいの大きさや深さにより、表現される視野の形態や障がいの程度はさまざまで、
見え方もひとり一人異なります。
日常の生活が不自由となるだけでなく、その不自由さを周囲の人に理解されないことは大きな苦しみとなります。
なぜ不自由なのか。視野について眼科の検査としてではなく、暮らしのなかの見え方として、
具体的に説明したいと思います。
吉田雅子(よしだ まさこ)プロフィール
1976年 京都大学医学部医学科卒業/京都大学医学部付属病院眼科
神戸市立神戸中央市民病院眼科医員
1982年 京都大学大学院医学研究科修了/京都大学医学博士
京都大学医学部付属病院眼科助手/医仁会武田総合病院眼科部長
京都大学医学部非常勤講師
1987年 京都市にて吉田眼科医院開業
2、 14:00〜
「視力3cm〜東大入学 ハンデに負けない生き方〜」
講師:小川明浩(PICASO〜東大早慶ベストセラー出版会〜代表)
人生を大きく変えることになった幼少期の「本」との出会い。
目が悪くても本が好きだという気持ちは、生きていく上で大きな心の支えになったと言う。
本が心に与える力とはどんなものなのか…。
小川 明浩(おがわ あきひろ)プロフィール
1987年、未熟児で生まれ、弱視、色覚障害があることが生後間もなく判明。
幼少期から心身障害者福祉センターで訓練を受け、普通学校に入学し見事受験戦争を勝ち抜き東京大学に入学。
現在は、「PICASO〜東大早慶ベストセラー出版会〜」の代表を務める。
3、15:00〜
「海外の図書館事情から国立国会図書館の
電子図書館構想の可能性を考える」(仮題)
〜全ての人に読書する機会を提供する方法〜
講師:長尾 真(国立国会図書館館長)
※下記講演内容をご提案中です。
海外の国立図書館の電子化情勢から日本の国立国会図書館の将来的な展望。
そして、電子図書館構想が障害者利用の可能性を大きく拡げていく可能性があり、
全ての人に読書する機会を提供するしくみの実現につながることについて。
長尾 真 (ながお まこと)プロフィール
1959年 京都大学工学部電子工学科卒業
1973年 京都大学教授
1997年 京都大学総長
2004年 情報通信研究機構理事長
2007年 国立国会図書館館長
4、16:00〜
「やっぱり読書はすばらしい!」(仮題)
〜大活字本は真に豊かな活字社会をつくることができるのか〜
講師:阿刀田 高(作家・日本ペンクラブ会長)
阿刀田 高 (あとうだ たかし)プロフィール
1979年 短編『来訪者』で第32回日本推理作家協会賞を受賞
1979年 短編集『ナポレオン狂』で第81回直木賞を受賞
1995年 『新トロイア物語』で第29回吉川英治文学賞を受賞
2007年 日本ペンクラブ会長
☆17:00〜講師によるパネルディスカッション
『すべての人に読書機会を提供するしくみを考える』
パネリスト:岩井 和彦・吉田雅子・山内・長尾 真・阿刀田 高・市橋 正光・小川 明浩・菊池 明郎 ほか
会場までの案内
東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
道案内専用電話 03‐3230‐2833
最寄り駅
● 地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅
(A1出口)下車徒歩3分
● 地下鉄都営三田線神保町駅(A8出口)下車徒歩5分
● 東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分
● 東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7分
● JR総武線水道橋駅(西口出口)下車徒歩15分
大活字文化普及協会
(特定非営利活動法人化予定)
千代田区神田神保町2-14 朝日神保町プラザ1109号室
TEL:03-5282-4361/FAX:03-5282-4362
www.daikatsujibon.jp
大活字本シンポジウム会場案内 会場 :日本教育会館 第一会議室
住所:東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
電話:03‐3230‐2833
「最寄り駅」
● 地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅
(A1出口)下車徒歩3分
● 地下鉄都営三田線神保町駅(A8出口)下車徒歩5分
● 東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分
● 東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7分
● JR総武線水道橋駅(西口出口)下車徒歩15分
2009年10月27日
NHKの天気予報は字幕がない!その理由に難聴者は納得していない。

翌朝6時半のニュースにも天気予報にも字幕はない。
台風18号の際に、全難聴はNHK会長宛に要望書を出した。NHKの回答は、ご指摘ごもっとも、我々もL字型スーパーやいろいろ工夫している、努力している。
しかし、困難があるとしていつも持ち出される理由は、「正確な表記」と「オペレーター確保」だ。
正確な表記というが、字幕放送の字幕はテロップとは違う。視聴者が見たいと意識的に表示させるものでその誤記があるならその旨を表示すればよい。現に大相撲や紅白歌合戦では誤記誤表示があることを番組開始時に告知しているではないか。
オンをひらがなやカタカナで表記しても良い。実際に何度もある。
手書きのフリップでもいくらでも方法はあるだろう。みのもんたに出来てNHKに出来ないのは何故か。
同じニュース素材を時間を変えて放送しているのも多い、字幕を制作する時間的余裕はある。
高速日本語入力のできるオペレーターを24時間確保するのが難しければ入札すればよい。応札するところがなくはない。
確かに、困難はあるだろう。しかし、一部の地域、人に対してかけるかもしれない「迷惑」を恐れ、現実に多数の難聴者に「迷惑」をかけていることにどう説明するのか。
こうしたことを理由に出来ないというなら、聴覚障害者自らが字幕と手話で放送しようとしていることに委ねるのが当然だ。
著作権法では映像と字幕、手話を付けて配信すること認めていなかった。字幕データのみ、それも放送と同時にしか認めてこなかったのだ。
映像に字幕と手話を付けた配信を拒否しているのは放送事業者だ。
NHK海老沢元会長がまだ字幕の表示の正確率が95%で消極的だった時に生放送の字幕放送を実施に踏み切った話は有名だ。現場は数ヶ月で正確率を数%あげた。
福地会長の英断に期待したい。
ラビット 記
2009年10月26日
おっ、聞こえたじゃん。なんだかなあ。人工内耳は。
しかし、休憩時間とか開会前の打ち合わせの時はほとんど聞こえなかった。
それは、周りが騒音でうるさいからだと分かっているが、気落ちしたことは否めない。
一夜明けて、出勤して、珍しく課長が話しかけてきた。
「工場の製造コストはどこにデータがあるのか」、「データ1件あたりの処理コストは重量で考えるか」とか。
目の前にいることもあるが、おっ、聞こえるじゃん、聞こえるなと思った。
「工場にいた時は毎月算出していたからあるはず」、「重量ではなく、販売金額で割り返さないと」とか、会話のラリーが出来た。
この時の環境は、背後の営業担当者は会議でいない、前方の受注担当者は朝なのでかかってくる電話も少なく、入力に専念している。人工内耳は、いつものアドロ。
やはり、周囲の環境音が少ないと聞こえは良くなる。
ラビット 記
人工内耳入門講座でわかった自分の聞こえ。
昨日は難聴者協会の人工内耳入門講座だった。参加者、スタッフ、メーカー担当者等で80人ほどになり、会場は満席になった。
一般新聞2紙に掲載されたこともあり、参加者の三分の二は非会員だった。秋田県、群馬県からも参加されたということでまだまだ難聴や人工内耳について知らない人が多い。
みな講師の話に食い入るように聞いていた。
医師は、ips細胞による有毛細胞の再生は構造上難しく各臓器の中でも最後になるのではないか、人工内耳をこれからも発達していくので、人工内耳をして後で再生医療を適応することも考えられるなどの考えを話した。
人工内耳によって合併症となった顔面麻痺と聴覚は基本的に関係がないとか、人工内耳は片方で効果があり、両方装用することは保険の適用がされないこともあり、否定的な考えだった。
講演は、磁気ループを通してよく聞こえるが、休憩時間はよく聞こえなかった。それはやはり、周囲がうるさかったからだが、補聴器と人工内耳の限界だろうか。
難聴者の集まりは、休憩時はみんながお互いに筆談にしないと話が出来ないようにするか、指向性マイクを相手に持ってもらって話をするか。
ラビット 記
2009年10月24日
人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(2)

ピーピー、チチッ、ジジーというのが最初に聞こえた音だ。巷間言われるような人の声には聞こえなかった。でも確かに人の声の強弱に合わせて音は聞こえた。
それから2年。
補聴器から聞こえてくる声を人工内耳の音が邪魔する用な時がほぼ1年続く。この時の言語聴覚士STは人工内耳と補聴器の併用は余り意識していないようだった。
2008年7月、カナダの国際難聴者会議でドナー・ソーキンさんの大人の人工内耳のリハビリテーションについて、講演を聞き感銘を受ける。
帰国後、転院し、新しい言語聴覚士にフリーダムに「スマートサウンド2」をインストールしてもらう。
1年を経過した2008年1月位から人工内耳と補聴器の聞こえが合わさるようになってきた。言葉が立体的に聞こえるようになった。
その後、春くらいから人工内耳と補聴器のバランスが崩れてよく聞き取れない状態が今日まで続く。
バランスが取れないのは聞き取りが難しいのは聞こえの環境が大きい他に、人工内耳と補聴器の電池の減り具合の違いによる影響かと考えていた。
しかし、右耳の聴力の低下にあるかもしれない。今年の夏以降職場でも聞こえていないと思われていたことが最近わかった。
現在、ステロイド剤5mgを毎朝飲用して回復を試みているが2週間ではまだ未回復。
このこともあり、人工内耳だけの言葉の聞き取り検査の結果は人工内耳と補聴器の併用の場合と同等かそれ以上だった。確実に1年前より向上している。
(続く)
ラビット 記
夜の繁華街に突然現れた長い車。ハマー140インチリムジンだ。緑ナンバーだから業務用か。
人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(4)
人工内耳をして何をしたいのか、何を実現したいのか、自分の目標を持つことがポジティブ・シンキングだ。聞こえることが目標ではなく、その先に自分の実現したい夢や目標を持つこと、持ち続けることが大事だ。
その夢を自分に、家族に、同僚に、仲間に話すことで理解してもらえるし、協力や支援が得られる。もちろん。医師や言語聴覚士にも話しておく。
実際の聞こえはすぐに聞こえるようになるわけではない。
これは、新しい聴覚を身につけるので、聞こえの一進一退は当然、少しずつ聞こえるようになると考えるとよい。
今日聞いた話では、浄瑠璃や能楽を隣のおじいさん、おばあさんは聞いて楽しんでいるが、自分は何を言っているのかチンプンカンプンだったと。やはり、聞いた言葉を知らなければ聞こえる人もわからないのだ。
外国語の習得みたいだが、人工内耳の聴覚訓練は単語や文法覚えたり発音の練習をする必要はないので、ある意味自分の努力で頑張れる。
医療の場で、医師や言語聴覚士の他に、こうした装用者のモチベーションを維持したり、高めてくれる支援者が欲しいものだ。
ラビット 記
※11月から「難聴者の生活goo」
http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit
に移行します。
人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(3)
音声言語の言葉を記憶している大人の場合、人工内耳の聞こえはそれまで持っている言葉の記憶と新しい聴覚は一致しないのでノイズとなる。
補聴器と人工内耳に入る言葉や音は信号としては同じだが脳に届けられる信号が異なる。
補聴器側は補聴器と内耳の二重のフィルターを通して脳に届く。
人工内耳側は内耳を通さず人工内耳のフィルターで届く。
だから同じ「今日は晴れたね」と聞いても、違って聞こえる。
補聴器側は「昭和枯れたね」と聞こえたかも知れない。
人工内耳は「チッチギジジッチヂ」と聞こえるかも知れない。
今日は晴れたねと聞こえるためには、既知の言葉を繰り返し聞く必要がある。
「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました」と誰もが知っている昔話を聞くと、その音オンが向かし聞こえたオンとして記憶されやすい。
本の音読は成人の人工内耳リハビリテーションに効果があるとドナソーキンさんも強調されていた。
人工内耳を装用している時、ポジティブ・シンキングをすることが重要だ。
(続く)
ラビット 記
2009年10月23日
人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(1)

人工内耳の聞こえはどうかと聞かれたら、「発達途上」というのがいいかも知れない。
聴覚機能という点では確かに向上している。左耳は100dBオーバーだったが、補聴器は生来使っていなかった。2週間補聴器を使ったが右耳ほど聞こえず、右耳の補聴器の限界を感じていたので、両耳補聴器という選択肢はなかった。
人工内耳が良いと思ったのは、高い音も聞こえるということだ。感音性難聴で高音域が聞こえず、目の前で言われたことがチンプンカンプンだったのだ。
人工内耳をした理由
(1)低音域が聞こえる補聴器と人工内耳の高い音の組み合わせはきっと良く聞こえると思われた。
(2)それに補聴器で聞いている右耳は必ず聴力が低下することは間違いなく、その補償のためもあった。
(3)補聴器で聞きながら仕事をし、人工内耳が聞こえるようになるという聞こえの連続性も考えられた。
人工内耳に期待したこと
(1)補聴器だけよりもよく聞こえること
(2)初めての人の声がわかること
(3)心理的にポジティブになること、
(続く)
ラビット 記
人工内耳で同僚との会話が出来た。
車に乗る前に、人工内耳は感度を、補聴器はボリウムを調整して、人工内耳と補聴器のバランスをとった。室内でバランスをとっても環境の違う走行している自動車内で異なるが、乗ったらあまり調整が出来ない。
乗り始めたら、自分の方から発声して、聞こえを確認する。走行ルートなどについて会話を始めた。女性ドライバーは前後の判断が出来ない人が多いと言う。
先月定年を迎えたばかりの30年以上の経験を持つ営業担当者で、営業の秘訣など話してくれる。
いろいろ家族や営業先の話を聴いたりして、会話が出来た。面白い。車の中で同僚と話が出来たのは初めてだ。
そうかあ、会話が出来ると言うことはいろいろなことを考える元になるんだ。
顧客先の女性には、何歳でもきれいだね、かわいいねと言うのが秘訣と言う。
ラビット 記
通勤路のハナミズキの木。赤い実がなっている。
聞こえと心身のバランス 難聴の場合
昨日、股関節がねじれたようになって歩けなくなった。原因を考えてみると、月曜から新調した靴に履き替えたがやや大きいだったので靴が緩く、身体が揺れないよう脚部、大腿、臀部と筋肉を使って支えていたので股関節まで痛めたのではないか。
難聴者の聞こえも心身の微妙なバランスの上に成り立っているような気がする。
聴覚機能の障害でも精神状態、心理状態も相互に作用している。視覚や肩の張りなど身体の各部分とのバランスが取れている。
聴覚障害を見る時に、ICF国際生活機能分類の個人因子、環境因子を個々に検討することが重要だと思う。
帰路靴の中敷きを買ったが柔らかいのだったので逆効果だ。
ラビット 記
通勤路のハナミズキが赤い実をつけている。
2009年10月21日
「難聴者の生活goo」へ移行します。
「難聴者の生活goo」
http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit
に移行することにした。
まだ、細かい設定をしていないので、コメントやその他反映されないかもしれない。
ラビット 記
2009年10月19日
検診センターの人間ドックの難聴者対応
午後から人間ドックの検診に行った。事前に難聴のことを伝えてあり、不自由かけないと言っていたが結果は×だった。
事前に追加検査の種類をどうするかはカルテに細かなメモが貼ってあったが、声で呼び出ししたりする。呼ばれれば声で話しかけられる。
やはり、難聴者自身が耳マークカードを持参して、カルテに挟んでもらったり、首から聞こえませんとでも書いておかないとダメか。何かしてくれると安心して何もしなかったのが甘かった。自分で用意していくべきだったと反省。
胃部エックス線検査では、人工内耳と補聴器をしたままだったので、昨年よりは音声の指図が聞こえたが、2回ほど検査技師の手で体位を変えた。
超音波検査では、呼吸のタイミングが音声だった。「息を大きく吸ってー」、「ゆっくり吐いてー」、「楽にしてー」、「もう一回」とか言葉は限られる。何か工夫の余地はある。
ラビット 記
今年の夏に蝉の声が聞こえた木。
要約筆記事業が市町村の義務的事業になった意味。
これは国と地方公共団体は人権を守る責務があり、人権を守る事業を公費で行わなければならない。つまり要約筆記者派遣事業が人権を守るための事業ということだ。
派遣されるのは、要約筆記「者」としての派遣事業であり、要約筆記奉仕員ではない。
必須事業がどのように行われるべきか、障害者自立支援法が障害者 が地域で人権を保障された生活を送るための事業のあり方、給付の方法を示した法律である。
なぜ地域か。これは、社会福祉基礎構造改革で打ち出された社会福祉法でも「地域福祉」がそれまでの高齢者、女性、児童、障害者と縦割りのサービスではなく、地域で統合されて提供されるべきという考えがある。
私たち難聴者、中途失聴者が地域を意識することが少ないのは、コミュニケーションの障害のために地域との交わりが阻害されていること、地域との関わりを避けて来たことが要因だ。
難聴という障害は自分でも周囲にも重い障害と見られずに、自覚的に社会と関係を持つことが難しい。さらに、難聴者自助組織に加わるにも、地域的に集まったりすることが出来ない地理的な問題、体力的な問題、家庭環境等の問題があると難しい。
要約筆記事業(要約筆記者は検)が地域生活支援事業で実施されるという意味は、大きく分けて二つある。
一つは、これまで難聴者自助組織に結集していない難聴者、中途失聴者を支援するためである。
膨大な難聴者を支援するには地域社会の社会資源が難聴問題を理解し、多面的に関わる必要があるからだ。
もう一つは、難聴者であっても社会との関係性は地域から始まるということだ。これは、人のライフステージを見ても地域が基盤である。就労・就学しているかに関わらずどういう生活を送るかはどこに住むかから始まる。
防犯・防災は言うに及ばず、各種手続きも選挙も地域で行われる。
高齢者施設に入所していようと、域外の学校に通っていようと各種の行政サービスは住居のある市町村で提供される。
地域の中で、難聴問題が理解され、住民としての生活、自立した市民としての活動が保障されるには、地域で要約筆記者派遣事業が確立されなければ成らない。
問題は、この権利擁護の事業である要約筆記者を養成する仕組みが出来ていないことと約半数の市町村で要約筆記者を派遣※する事業が始まっていないことである。
※専門性のある要約筆記者の養成事業は都道府県事業
ラビット 記
病院の呼び出しシステム 難聴者の場合
今日受診した病院は大きな病院で単科ごとに各診察室が4、5室もあるが、どの診察室に呼ばれるのか時間もわかって便利だ。
昨日のテレビで、高知県の野市の病院の接遇が劇的に改善された様子が放映されていたが、耳の遠いお年寄りに筆談やわかりやすく話すなどの対応も取り入れて欲しいと思ってみていた。
聴力検査の結果は、変わらなかった。またステロイドの飲用を続けてみることに。
医師にはモニターを見ながら話をするのだけはやめてもらいたい。患者は難聴者なのだから。
医師の「接遇」の研修が必要だな。鬼の研修を受けてもらおう。
ラビット 記
聴力検査中!人工内耳と補聴器併用
2009年10月18日
テレビの字幕と要約筆記の違い
テレビ放送の字幕は、聴覚障害者への情報保障という意味がある。では、要約筆記も聴覚障害者への情報保障ではないか、どう違うのか。
テレビの字幕は、確かに情報保障である。しかし、この字幕は放送法に義務付けられたものではなく、障害者基本法でも、事業者の社会的連帯の理念に位置づけられているに過ぎない。NHKは、マイノリティに対するサービス、耳の不自由な人のための「優しい」 放送として実施している。
私たちが、要約筆記が権利擁護の事業と言う時、それは聴覚に障害を持つものが同じ権利を持つべきだ、保障されるべきだという考えから、制度として保障される事業という意味がある。
要約筆記事業は社会福祉法で意思を仲介する事業として第二種事業になっていたが、障害者自立支援法で市町村の必須事業として位置づけられた。
この事業をになう要約筆記者は、要約筆記奉仕員とは質的に異なる。養成のあり方、カリキュラムもそれにふさわしいものでなくてはならない。
ラビット 記
2009年10月17日
要約筆記はコミュニケーションの「場」への支援。
要約筆記は、障害者自立支援法のコミュニケーション支
援事業という福祉制度でサービスが提供されるが、その他にも教育や就労、趣味の分野でも行われている。
障害者福祉制度では、障害を持つ人々にサービスを提供するもので「利用者」=障害者とされる。
しかし、コミュニケーション支援は、聴覚に障害を持つ人と相手とのコミュニケーションを支援する。
通訳により話の内容が伝えられ、他の人と同じ情報を共有して、理解する。そのことにより思考と行動が自己決定できる。
話し手の目的が達成されることとなり、相手も支援されたことになる。
通訳によりその「場」のコミュニケーションが成立したという。
これがコミュニケーション支援の目的でもある。
通訳とは、意味を相手に分かるような形で伝えることをいう。
伝える形態はまちまち。要約文でないと読解の理解が出来ない場合もあれば、音素文字変換となるリアルタイム文字表記、字幕制作もある。
ラビット 記
2009年10月16日
新政権障がい者施策改革本部と要約筆記者事業の方向(2)
1.現在の障害者福祉制度は、2000年の社会福祉基礎構造改革が基盤であり、この基本的方向は変わらないだろう。
なぜなら、国際障害者年、障害者基本法の制定と改正とノーマライゼーションなどの理念、諸外国の先進施策を取り入れて、当事者の権利擁護、主体性の尊重、地域福祉の重視へという歴史的経過があるからだ。
2.新政権は障害者の権利条約をが施策の基盤としていること。
これまでの障害者福祉の理念のいっそうの徹底と施策の見直しが求められる。
3.「聴覚障害者の情報・コミュニケーション支援事業のあり方」勉強会の報告書(2009年、厚生労働省)に、聴覚障害者の権利条約の合理的配慮にどう対応するか検討されたものがあること。
同報告書では、地域再生に地域福祉の充実を図ること、身体障害者手帳を持たない難聴者を含む全ての聴覚障害者へのきめ細かい支援が必要なこと、多様なニーズに応える専門性を持ったサービス、技術の活用等が提起されている。
4.難聴者を支援するための事業は,一つは社会福祉法第2種事業として位置づけられた事業として、実施されること。
要約筆記事業や相談支援事業がこれにあたる。
相談支援事業には社会福祉士や臨床心理士などがあたるように、要約筆記事業は、社会福祉サービスとしての要約筆記を行う要約筆記者が担う。
5.難聴者の支援には上記事業の他にも多様なサービスで支援しなければならないこと。
大多数の難聴者は地域に暮らしているが支援サービスも体制がほとんど整備されていない状況。
難聴者はコミュニケーション障害ともう一つ社会や周囲との関係を築けない関係性の障害を持っていることを強調したい。この二つの障害への対応が必要なのだ。
ラビット 記


