2007年04月07日
時には昔のはなしを(就職氷河期 後編)
一度目のリストラを24歳で経験し、約一年の暗黒期を経験した後に
何とか次の会社に契約社員として入社したワタクシ。
今度の会社は規模としては、その業界で中堅クラス。
本来働きたい業界とは若干違ったんだけど、もともと目指していた
業界に近いし、食っていくために贅沢は言えないわ。
世間はかなり不景気だし、就職氷河期の状況で契約社員でもようやく
定期的な給料にありつけるのならということで、藁にもすがる思いで
契約を結びました。かなり買い叩かれたけどね。
それからは一日でも早く仕事を覚えて結果を出せるように必死で
働きました。仕事をバリバリこなす先輩社員の仕事ぶりを観察して
真似たい部分はすべてメモを取り、即実戦。
ここでひとつアドバイスなんだけど、仕事を覚えるときって
自我は必要ないの。プロのしていることはそれなりに理由があること
だし結果的に合理的なことが多いのよね。最初は訳が分からなかったり
理不尽なことがあったとしても、まずプロのやり方を徹底的に真似すると
いいの。要は基礎を叩き込めってこと。真似したことが自分に染み込んで
きたら、そこから自分だけのオリジナリティを出していけばいいだけだし。
「こいつを採用して良かった」と思われるように、早く結果を出せる
ように、毎日終電まで仕事をしていました。
だって「使えない」と思われたらクビになるんだもの。
また菓子パン一個の生活なんて嫌よ。常に崖っぷちに立っている心境で
仕事をしていたのでスキルはすぐに身に付き、結果も出せ、社内での
評価が上がるのにそれ程時間はかからなかったわ。
これでようやく一安心。な〜んて思っていたところ、上司から呼び出しが。
「会社の経営状態が悪いのは知ってるよな?
お前はまだ若いしやり直しがきく年齢だから、
人件費を減らすために会社を辞めてくれないか?」
これを聞いたときのアタシの率直な感想。
「ま〜たぁ〜!?アタシ、やり直したばっかりなんだけど。
てか神様はどんだけアタシに修行させたいのよ!」
でもとりあえず経営難なら仕方がないわ。企業はいざとなったら人を切ると
いうことは一度目のリストラで経験済み。企業ってそんなもんだしね。
幸いにも常に崖っぷちの心境で仕事をしていたワタクシにはある程度
覚悟のようなものができていたし、今回は前回とは違いかなり実戦に
対応できるスキルを身に付けていたので、アタシの脳味噌と肉体が
ありさえすれば他の企業でも何とかなるんじゃないかという自信もあったの。
なのでその場で解雇を了承しました。
「まさゑよりも仕事ができない奴はたくさんいるのに何でまさゑなんだ!」と
上司に直談判してくれる先輩も大勢いたんだけど、ま、いいのよ。
あ、これって別にスネてる訳じゃないのよ。アタシは入社して一年目。
他の人の方が社歴が長いし。例えは悪いけど、能力があって優秀な
養子よりも、どんなにバカで不細工でも実の子の方が可愛いってのが
親心じゃない?企業もその気持ちは一緒。それが日本の企業ってもんだし、
人の心ってものなのよ。なので先輩達の抗議は嬉しかったけど、これが
ワタクシの越える壁なんだと成り行きを受け入れることにしたの。
それにしても26歳にして二度目のリストラ。結構派手な人生に
なってきたわ 笑。
でもね、ここでまたまたワタクシの腹黒さが炸裂することになるの。
実はこの会社にはあるオジサマがいて、その人はワタクシが本来
目指す業界にとても人脈を持った人だったの。歳は二周りぐらい
離れていて仕事ではあまり絡んだことがなかったんだけど、いざという
ときのために、ワタクシったらこのオジサマとすっごく仲良くしていたの。
前回のリストラでワタクシに徹底的に欠けていたもの。
それは「人脈」。人脈があれば人づてに何とか仕事にありつける
ことができる。前回は「人脈」という可能性を持っていなかった。
だからあんなに苦しい思いをした。それを痛感していたので、この会社に
入ったときに、仕事を覚えると同時に「有効な人脈」を作ることに励んだの。
仕事で結果を出していたものの世間は不況真っ只中。
どんなに個人に能力があったとしても、アタシのように若い年齢で
リストラされた人間がその肩書きや経験や能力だけを頼りに社会復帰できる
時代ではないというのは知っていたわ。だから、この再起しにくい
日本で飢え死にしないためにも「人脈」という保険を手に入れる
必要があったの。
そしてまさにいまが「いざ」というときだったのよね。
ワタクシはそのオジサマを飲みに誘い、自分の今後について相談を
しました。
そして「まさゑちゃんのためだったら」とそのオジサマが紹介して
くれたのが、いまワタクシが勤めている会社というわけ。
業界ではトップに分類される、結構皆が知っているような企業よ。
有名大学を出ているわけでもないのに潜り込むことができました。
まるで藁シベ長者だわ。
まぁ、確かにこのオジサマに近づいた動機は不純かもしれない。
動機は不純かもしれないけど、オジサマのことを知るにつれて純粋に
オジサマのことを人として愛らしいと思い、一生関係がある人
(変な意味じゃないわよ)になるだろうし、そうなりたいなと思った
のも事実。そして、もう二度と飢え死にと隣り合わせの生活に戻るのは
嫌だったのも事実。それぐらいのしたたかさと周到さがなければ
なかなか再起ができない国であることも事実。明日食べる食事に困った
こともないようなボンボンが国を動かしているというのも事実。
そんな苦労を知らないボンボンがニートや氷河期世代のことを見当違いに
語っているというのも事実。
そしてチャンスを手に入れるための行動を起こすのは、誰でもない、
自分自身であるというのも事実。
そんな事実をぜーんぶ引っ括めて、アタシは生きてきた。
だから端から見たら二度のリストラは辛い経験に映るかもしれないけど、
そのお陰でアタシは何となく強くなれたし(ズルくもなったけど)、
それがなかったらいまのアタシはないと思う。
だからアタシは自分が選択してきた手段を恥じてないし、
良い経験をしたと、いまでは思う。
闇を知っているから光の美しさがわかる。
冬の寒さを知っているからこそ春の暖かさに感謝できる。
それを肌で実感できたアタシ達は何となく得した気分だよねと、
氷河期世代の人達全員が思えるような時代になったら嬉しいよね。
何とか次の会社に契約社員として入社したワタクシ。
今度の会社は規模としては、その業界で中堅クラス。
本来働きたい業界とは若干違ったんだけど、もともと目指していた
業界に近いし、食っていくために贅沢は言えないわ。
世間はかなり不景気だし、就職氷河期の状況で契約社員でもようやく
定期的な給料にありつけるのならということで、藁にもすがる思いで
契約を結びました。かなり買い叩かれたけどね。
それからは一日でも早く仕事を覚えて結果を出せるように必死で
働きました。仕事をバリバリこなす先輩社員の仕事ぶりを観察して
真似たい部分はすべてメモを取り、即実戦。
ここでひとつアドバイスなんだけど、仕事を覚えるときって
自我は必要ないの。プロのしていることはそれなりに理由があること
だし結果的に合理的なことが多いのよね。最初は訳が分からなかったり
理不尽なことがあったとしても、まずプロのやり方を徹底的に真似すると
いいの。要は基礎を叩き込めってこと。真似したことが自分に染み込んで
きたら、そこから自分だけのオリジナリティを出していけばいいだけだし。
「こいつを採用して良かった」と思われるように、早く結果を出せる
ように、毎日終電まで仕事をしていました。
だって「使えない」と思われたらクビになるんだもの。
また菓子パン一個の生活なんて嫌よ。常に崖っぷちに立っている心境で
仕事をしていたのでスキルはすぐに身に付き、結果も出せ、社内での
評価が上がるのにそれ程時間はかからなかったわ。
これでようやく一安心。な〜んて思っていたところ、上司から呼び出しが。
「会社の経営状態が悪いのは知ってるよな?
お前はまだ若いしやり直しがきく年齢だから、
人件費を減らすために会社を辞めてくれないか?」
これを聞いたときのアタシの率直な感想。
「ま〜たぁ〜!?アタシ、やり直したばっかりなんだけど。
てか神様はどんだけアタシに修行させたいのよ!」
でもとりあえず経営難なら仕方がないわ。企業はいざとなったら人を切ると
いうことは一度目のリストラで経験済み。企業ってそんなもんだしね。
幸いにも常に崖っぷちの心境で仕事をしていたワタクシにはある程度
覚悟のようなものができていたし、今回は前回とは違いかなり実戦に
対応できるスキルを身に付けていたので、アタシの脳味噌と肉体が
ありさえすれば他の企業でも何とかなるんじゃないかという自信もあったの。
なのでその場で解雇を了承しました。
「まさゑよりも仕事ができない奴はたくさんいるのに何でまさゑなんだ!」と
上司に直談判してくれる先輩も大勢いたんだけど、ま、いいのよ。
あ、これって別にスネてる訳じゃないのよ。アタシは入社して一年目。
他の人の方が社歴が長いし。例えは悪いけど、能力があって優秀な
養子よりも、どんなにバカで不細工でも実の子の方が可愛いってのが
親心じゃない?企業もその気持ちは一緒。それが日本の企業ってもんだし、
人の心ってものなのよ。なので先輩達の抗議は嬉しかったけど、これが
ワタクシの越える壁なんだと成り行きを受け入れることにしたの。
それにしても26歳にして二度目のリストラ。結構派手な人生に
なってきたわ 笑。
でもね、ここでまたまたワタクシの腹黒さが炸裂することになるの。
実はこの会社にはあるオジサマがいて、その人はワタクシが本来
目指す業界にとても人脈を持った人だったの。歳は二周りぐらい
離れていて仕事ではあまり絡んだことがなかったんだけど、いざという
ときのために、ワタクシったらこのオジサマとすっごく仲良くしていたの。
前回のリストラでワタクシに徹底的に欠けていたもの。
それは「人脈」。人脈があれば人づてに何とか仕事にありつける
ことができる。前回は「人脈」という可能性を持っていなかった。
だからあんなに苦しい思いをした。それを痛感していたので、この会社に
入ったときに、仕事を覚えると同時に「有効な人脈」を作ることに励んだの。
仕事で結果を出していたものの世間は不況真っ只中。
どんなに個人に能力があったとしても、アタシのように若い年齢で
リストラされた人間がその肩書きや経験や能力だけを頼りに社会復帰できる
時代ではないというのは知っていたわ。だから、この再起しにくい
日本で飢え死にしないためにも「人脈」という保険を手に入れる
必要があったの。
そしてまさにいまが「いざ」というときだったのよね。
ワタクシはそのオジサマを飲みに誘い、自分の今後について相談を
しました。
そして「まさゑちゃんのためだったら」とそのオジサマが紹介して
くれたのが、いまワタクシが勤めている会社というわけ。
業界ではトップに分類される、結構皆が知っているような企業よ。
有名大学を出ているわけでもないのに潜り込むことができました。
まるで藁シベ長者だわ。
まぁ、確かにこのオジサマに近づいた動機は不純かもしれない。
動機は不純かもしれないけど、オジサマのことを知るにつれて純粋に
オジサマのことを人として愛らしいと思い、一生関係がある人
(変な意味じゃないわよ)になるだろうし、そうなりたいなと思った
のも事実。そして、もう二度と飢え死にと隣り合わせの生活に戻るのは
嫌だったのも事実。それぐらいのしたたかさと周到さがなければ
なかなか再起ができない国であることも事実。明日食べる食事に困った
こともないようなボンボンが国を動かしているというのも事実。
そんな苦労を知らないボンボンがニートや氷河期世代のことを見当違いに
語っているというのも事実。
そしてチャンスを手に入れるための行動を起こすのは、誰でもない、
自分自身であるというのも事実。
そんな事実をぜーんぶ引っ括めて、アタシは生きてきた。
だから端から見たら二度のリストラは辛い経験に映るかもしれないけど、
そのお陰でアタシは何となく強くなれたし(ズルくもなったけど)、
それがなかったらいまのアタシはないと思う。
だからアタシは自分が選択してきた手段を恥じてないし、
良い経験をしたと、いまでは思う。
闇を知っているから光の美しさがわかる。
冬の寒さを知っているからこそ春の暖かさに感謝できる。
それを肌で実感できたアタシ達は何となく得した気分だよねと、
氷河期世代の人達全員が思えるような時代になったら嬉しいよね。
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この記事へのコメント
腹黒さ=生きる知恵…それに気づくとは優れた嗅覚
人脈を掴んだらスムーズに人間関係を構築
そして自らの人柄(演技力)を駆使する…
ブラボ〜……若くして匠…
人脈を掴んだらスムーズに人間関係を構築
そして自らの人柄(演技力)を駆使する…
ブラボ〜……若くして匠…
Posted by caprices at 2007年04月08日 07:39
しつこくてごめんなさい…追伸です。今日は後編でしょう
次は続編…
次は続編…
Posted by caprices at 2007年04月08日 08:07
まさゑさん「格好いい!」
Posted by UKO at 2007年04月18日 23:29

