2005年08月03日
【お店データ】韓国伝統民族食堂「清進屋」(ソウル・鍾路)
店名:「清進屋(チョンジンノッ)」
住所:ソウル特別市鍾路区清進洞89
道程:地下鉄1号線(131)鍾閣駅歩3分
電話:02-735-1690-2
時間:24時間営業
定休:無休
※【訪問記録】→トラックバック参照
住所:ソウル特別市鍾路区清進洞89
道程:地下鉄1号線(131)鍾閣駅歩3分
電話:02-735-1690-2
時間:24時間営業
定休:無休
※【訪問記録】→トラックバック参照
2005年08月02日
滋味に富む若鶏の丸煮 〜参鶏湯「百濟参鶏湯」(ソウル・明洞/050611)
韓国・ソウル社員旅行2日目の朝、早起きしてホテルを出ました。空気の良い朝方、街中を歩きながら食事所を探すのは、旅先の印象を格段に強めます。旅先の朝食をホテルの食事で済ますのはもったいない。「早起きは三文の得」という言葉は旅行先でこそ当てはまると思います。
ソウル都心部・市庁前広場のホテルから、スナックなどが密集する南側の街区を抜けます。東京でいうと銀座7・8丁目の裏道沿いをもう少し猥雑にしたような雰囲気でしょうか。早朝の街中は、お勤め帰りの気だるそうなオネエサンや男性従業員と、食物などを配送するバン・トラックが錯綜して、妙ににぎわっています。
ほどなく出た大通りの地下道を抜けると(ソウル都心部は横断歩道が極端に少なく、地下道だらけです)、そこはソウル有数の市場街・南大門市場。昨日ガイドさんから市場内の食堂街の場所を教わっていたのでのぞいてみますが、これだ! というお店が見つからないまま、市場内をぶらぶら散策します。
歩き回っているうちに、昨晩、深夜に食べた大量の焼肉もやっとこなれてきました。時計を見ると時間はもう8時30分すぎ。きょうの集団行動の集合まであと一時間足らずです。さてどうしよう・・・、ちょっと思案の末、ガイドブックに載っていた隣街・明洞のお店に行ってみることにしました。
若い人向けのお店が軒を連ねる明洞。その中心部の路地裏にある若鶏の丸煮、参鶏湯(サンゲタン)の専門店「百濟参鶏湯」に着きました。ガイドブックによると9時開店とありますが、いまは開店5分前。入り口の上と前に掲げられている看板には「百濟 参鶏湯 元祖」と大書されていて、ソウルで最初の参鶏湯専門店であることをアピールしています。
小ぎれいなビル横の会談を2階に上がり、日本語で「こんにちわ」。100人以上はゆうに入れそうな広い店内では、オバサン2人が床で白菜をより分けています。店の奥からおねえさんが出てきて通りを見下ろす窓際の席に案内してくれました。まだ照明のつかない店内は薄暗くて静か。窓から見下ろす街路沿いのお店もまだ開店前で、お店の内外ともにひっそりした雰囲気です。
日本語、ハングル併記のメニューを見ながら、水と白菜・大根キムチ・ニンニクを持ってきてくれたおねえさんに参鶏湯(11000ウォン)を注文。「ビール?」と聞かれ、少し気持ちが揺らぎますがきょうは止しておきます。
ほどなく、黒い小鍋が運ばれてきました。ぐらぐら煮立つ白濁したスープの中をスプーンで探ると、小ぶりの若鶏まるごとがドロンと姿を現します。
さっそく、金属製のスプーンと箸で鶏の身をほぐしながら食べます。よく煮込まれた鶏の肉はそのままほろほろと外れ、熱々のスープと一緒に口に運び、小骨を鍋といっしょについてきた皿に出していきます。
韓国料理で夏ばて防止の定番料理とされる参鶏湯。生後1カ月ほどのひな鳥を絞めて、内臓を抜いたあとに高麗人参、棗(ナツメ)、もち米などを詰め、そのまま鍋で数時間煮込むのだそうです。
味付けは基本的に塩だけの料理だそうですが、若鶏をはじめいろんな材料の旨みで、あっさりしたなかにも滋味に富んでいます。何よりも若鶏そのものの美味いこと。日本のスーパーで売られている鶏肉によくある特有の脂っぽいにおいがまったくありません。ほろ苦い高麗人参、やや甘めのナツメの実、ねばりのあるもち米。これらの具とまぜこぜにして熱々をかき込みます。
ツアーの集合時間が気になって一気呵成に食べたこともあり、汗が吹き出るように出てきます。この料理の発汗作用は相当すごい。最近、日経新聞(7月23日付別刷り)で参鶏湯を紹介した記事があったのですが、それによると使われている食材はどれも体を暖める温性の食品ばかり。これらを熱々の状態で食べることで、大汗を出して新陳代謝を促す「医食同源」の料理なのだそうです。
汗だくになって食べ終え、一息つくと時間は9時20分。ここからホテルまでは徒歩で10分足らず、集合時間には間に合いそうです。白菜の処理を終えたオバサンにレジで会計をしてもらい、日本人のカップル、韓国人の家族連れなどですこしづつにぎわい始めたお店を出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
ソウル都心部・市庁前広場のホテルから、スナックなどが密集する南側の街区を抜けます。東京でいうと銀座7・8丁目の裏道沿いをもう少し猥雑にしたような雰囲気でしょうか。早朝の街中は、お勤め帰りの気だるそうなオネエサンや男性従業員と、食物などを配送するバン・トラックが錯綜して、妙ににぎわっています。
ほどなく出た大通りの地下道を抜けると(ソウル都心部は横断歩道が極端に少なく、地下道だらけです)、そこはソウル有数の市場街・南大門市場。昨日ガイドさんから市場内の食堂街の場所を教わっていたのでのぞいてみますが、これだ! というお店が見つからないまま、市場内をぶらぶら散策します。
歩き回っているうちに、昨晩、深夜に食べた大量の焼肉もやっとこなれてきました。時計を見ると時間はもう8時30分すぎ。きょうの集団行動の集合まであと一時間足らずです。さてどうしよう・・・、ちょっと思案の末、ガイドブックに載っていた隣街・明洞のお店に行ってみることにしました。
若い人向けのお店が軒を連ねる明洞。その中心部の路地裏にある若鶏の丸煮、参鶏湯(サンゲタン)の専門店「百濟参鶏湯」に着きました。ガイドブックによると9時開店とありますが、いまは開店5分前。入り口の上と前に掲げられている看板には「百濟 参鶏湯 元祖」と大書されていて、ソウルで最初の参鶏湯専門店であることをアピールしています。
小ぎれいなビル横の会談を2階に上がり、日本語で「こんにちわ」。100人以上はゆうに入れそうな広い店内では、オバサン2人が床で白菜をより分けています。店の奥からおねえさんが出てきて通りを見下ろす窓際の席に案内してくれました。まだ照明のつかない店内は薄暗くて静か。窓から見下ろす街路沿いのお店もまだ開店前で、お店の内外ともにひっそりした雰囲気です。
日本語、ハングル併記のメニューを見ながら、水と白菜・大根キムチ・ニンニクを持ってきてくれたおねえさんに参鶏湯(11000ウォン)を注文。「ビール?」と聞かれ、少し気持ちが揺らぎますがきょうは止しておきます。
ほどなく、黒い小鍋が運ばれてきました。ぐらぐら煮立つ白濁したスープの中をスプーンで探ると、小ぶりの若鶏まるごとがドロンと姿を現します。
さっそく、金属製のスプーンと箸で鶏の身をほぐしながら食べます。よく煮込まれた鶏の肉はそのままほろほろと外れ、熱々のスープと一緒に口に運び、小骨を鍋といっしょについてきた皿に出していきます。
韓国料理で夏ばて防止の定番料理とされる参鶏湯。生後1カ月ほどのひな鳥を絞めて、内臓を抜いたあとに高麗人参、棗(ナツメ)、もち米などを詰め、そのまま鍋で数時間煮込むのだそうです。
味付けは基本的に塩だけの料理だそうですが、若鶏をはじめいろんな材料の旨みで、あっさりしたなかにも滋味に富んでいます。何よりも若鶏そのものの美味いこと。日本のスーパーで売られている鶏肉によくある特有の脂っぽいにおいがまったくありません。ほろ苦い高麗人参、やや甘めのナツメの実、ねばりのあるもち米。これらの具とまぜこぜにして熱々をかき込みます。
ツアーの集合時間が気になって一気呵成に食べたこともあり、汗が吹き出るように出てきます。この料理の発汗作用は相当すごい。最近、日経新聞(7月23日付別刷り)で参鶏湯を紹介した記事があったのですが、それによると使われている食材はどれも体を暖める温性の食品ばかり。これらを熱々の状態で食べることで、大汗を出して新陳代謝を促す「医食同源」の料理なのだそうです。
汗だくになって食べ終え、一息つくと時間は9時20分。ここからホテルまでは徒歩で10分足らず、集合時間には間に合いそうです。白菜の処理を終えたオバサンにレジで会計をしてもらい、日本人のカップル、韓国人の家族連れなどですこしづつにぎわい始めたお店を出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
【お店データ】参鶏湯「百濟参鶏湯」(ソウル・明洞)
店名:「百濟参鶏湯(ペッチュサンゲタン)」
住所:ソウル特別市中区明洞2街50-11
道程:地下鉄4号線(424)明洞駅歩7分
電話:02-776-3267
時間:0900〜2200
定休:無休
※【訪問記録】→トラックバック参照
住所:ソウル特別市中区明洞2街50-11
道程:地下鉄4号線(424)明洞駅歩7分
電話:02-776-3267
時間:0900〜2200
定休:無休
※【訪問記録】→トラックバック参照
2005年08月01日
ソウルの路地裏で百歳酒 (ソウル・鍾路/050610)
数年おきに思い出したように催される社員旅行で、韓国の首都・ソウルにやってきました。朝、羽田からソウル近郊の金浦空港まで2時間余りでひとっ飛び。やはり韓国は近いですね。
集団行動が終わり都心のホテルに着いたのは21時過ぎでした。2002年のサッカー・ワールドカップで赤い群衆が広場を埋め尽くした市庁前のホテルを独りで出て南方向に500メートル、まずは韓国一の繁華街・明洞(ミョンドン)へ。ここは、東京でいえば渋谷センター街みたいなところでしょうか、夜も遅いのに街は大勢の人たちでごった返しています。
韓国旅行で”お約束”のメガネ新調のあと、インターネットカフェでカミサン・友人達にメール。やることを済ませたところで、軽く飲み食いしようと思います。
来た道を戻るような形で街路を北上します。雑居ビルのすき間みたいなスペースにテーブルと丸椅子が並び、びっしり埋めたサラリーマン達が、お酒を飲みながら大声でしゃべり合っています。路上には泥酔してふらふらと帰路につくオジさん、おねえさん達の姿も。酔っぱらいの姿は日本とまったく変わりませんねえ。
市庁前広場の横を通り過ぎてさらに500メートルほど進むと、東京だと大手町のようなオフィス街、鍾路(チョンノ)に出ます。大通りを越え、立ち並ぶビルの裏手に廻り込むと、急に低層の町並みに替わり、飲食店がびっしりと立ち並ぶ一角が現れます。
車が通る小路の間を網の目のように走る石だたみの小道。これら「ピマッコル」と呼ばれる小道には多くの酒場や食堂が軒を連ねています。看板はハングルばかりで何のお店か判らないのが大半で、地元の人向けのお店というのがはっきりうかがえます。
暗い、迷路のような小道をうろうろしているうちに時間は過ぎ、気がつけば23時30分。店内に数人のグループ客を残したまま店仕舞いに入るお店が増えてきました。さて、そろそろどこかに決めなくては。しかし初めての韓国、まったく判らないハングル。さすがに気が急き始めます。
ふと入った小道のさらに枝道、行き止まりのどん詰まり。さすがに心細くなる暗い裏道の奥に、赤青に明るく光る看板を見つけました。ガレージのようなスペース(車は入れないので物置として使われています)の横に扉があり、その奥が店舗のよう。入り口前のスペースには小さい子供が水鉄砲で遊んでいます。
店内のオヤジさんと目が合いました。「まだ大丈夫ですか?」「ええ、どうぞ入って」。まったく言葉が通じないながらも身振り手振りでやりとりし、お店の奥の4人掛けテーブルに通されました。
テーブル6卓ほどの小さい、小ぎれいな店内には、サラリーマン数人組がひと組だけ。「時間何時までですか?」とジェスチャーで尋ねるとオヤジさん、指を2本立て「オーケーオーケー」。深夜2時までか、じゃあもうしばらくは大丈夫だな。
それぞれのテーブルはガスコンロが仕込まれていて、上から赤銅でできたラッパ状の排気筒が下りきています。明らかに焼き肉屋といった感じですが、意思疎通ができないので、注文も四苦八苦。結局、壁のメニューを見ながら20000ウォンのコース?を頼むことにしました。
で、飲み物は・・・。夕方、ツアー御一行での夕食時はお酒を飲まなかったので、ちょっと頼んでみようか。入り口近くのガラスケースを見ると、夕食時に同僚が飲んでいた「百歳酒」(6000ウォン)を発見。よしあれにしよう。
375ミリリットル入り、ほぼ2合入りのガラス瓶に入った百歳酒。今回のツアーのガイドさんの話によると、もち米を原料に朝鮮人参、漢方などを入れた「ライスワイン」で、度数15度。韓国の酒場で圧倒的に飲まれている真露焼酎に替わり、最近は若いサラリーマンらがよく飲んでいるんだそうです。ただ真露より値段が張るので広く普及してはいないとのこと。実際、隣のグループのテーブルを見ても、並ぶのは真露の瓶だけ。味はというと、すこし甘めの白ワインに、木屑っぽい味がわずかに混じったような、全体的にとても飲みやすい感じでした。
そうこうしているうちに、オヤジさんがキムチ、モヤシスープ、コチュジャン、レタス、生にんにくなどが乗ったお皿を次々運んできます。最後にやってきたのはどさっと山盛りの肉。明らかにカルビです。
ガスコンロの上に網を乗せ、オヤジさんが肉とニンニクを乗せて焼いてくれます。焼き上がったところでタレを絡め、レタスで一巻きして口へ。もぐもぐ、うん、すこし甘いけれど、柔らかくて美味しい。御一行の夕食で焼き肉を食べたことも忘れ、再び山盛りの肉と格闘します。
「お、電車の時間だ、みんな帰るぞ」。多分そんなことを言いながら、サラリーマンのグループが席を立ち、客は僕だけになりました。頭上にあるテレビも、ドラマが終わり歌謡番組に。しみじみしたハングルの演歌?を聞きながらひとり焼肉をつつき、ガラスの杯を傾けます。
おもてで遊んでいた子供が店内に入ってきたのを機に、厨房から祖父、祖母とおぼしき老夫婦が出て来て、入り口近くのテーブルでビールを開けます。フロアを仕切るオヤジさん(老夫婦の息子さん?)もビールをもらい一息。これは、僕がきょう最後の客みたいですね。
はす向かいのテーブルの下からこちらをのぞく子供が水鉄砲の銃口を向けています。僕が指で銃の形を作って構えると、けたけた笑いながらお店の奥に走っていきました。言葉の通じない独り客で、どことなく緊張していた店内がほっと和みます。
微笑みながらオヤジさんに「あの子幾つ?3つ?」と指を立てて聞いてみると、オヤジさん4本指を立てニコニコ。本当に可愛くてしょうがないといった感じで目を細めています。うれしそうだなあ、オヤジさん。でも小さい子の夜更かしはよくないと思いますよ。心の中でつぶやきながら、最後の一切れをやっつけます。
時間は0時45分、満腹になったところでお会計。オヤジさんに26000ウォンを支払います。「カムサハムニダー(ありがとうございました)」に日本語で「ごちそうさまでした」と返し、お店を後に。すっかり暗い迷路のような小路をたどって表通りに出、ホテルに戻りました。
【追記】翌日の昼間、このお店を探し付近をもう一度歩いてみました。お店の名前などメモし忘れたためです。しかしあちこち探したのですが再び見つけることはできませんでした。
集団行動が終わり都心のホテルに着いたのは21時過ぎでした。2002年のサッカー・ワールドカップで赤い群衆が広場を埋め尽くした市庁前のホテルを独りで出て南方向に500メートル、まずは韓国一の繁華街・明洞(ミョンドン)へ。ここは、東京でいえば渋谷センター街みたいなところでしょうか、夜も遅いのに街は大勢の人たちでごった返しています。
韓国旅行で”お約束”のメガネ新調のあと、インターネットカフェでカミサン・友人達にメール。やることを済ませたところで、軽く飲み食いしようと思います。
来た道を戻るような形で街路を北上します。雑居ビルのすき間みたいなスペースにテーブルと丸椅子が並び、びっしり埋めたサラリーマン達が、お酒を飲みながら大声でしゃべり合っています。路上には泥酔してふらふらと帰路につくオジさん、おねえさん達の姿も。酔っぱらいの姿は日本とまったく変わりませんねえ。
市庁前広場の横を通り過ぎてさらに500メートルほど進むと、東京だと大手町のようなオフィス街、鍾路(チョンノ)に出ます。大通りを越え、立ち並ぶビルの裏手に廻り込むと、急に低層の町並みに替わり、飲食店がびっしりと立ち並ぶ一角が現れます。
車が通る小路の間を網の目のように走る石だたみの小道。これら「ピマッコル」と呼ばれる小道には多くの酒場や食堂が軒を連ねています。看板はハングルばかりで何のお店か判らないのが大半で、地元の人向けのお店というのがはっきりうかがえます。
暗い、迷路のような小道をうろうろしているうちに時間は過ぎ、気がつけば23時30分。店内に数人のグループ客を残したまま店仕舞いに入るお店が増えてきました。さて、そろそろどこかに決めなくては。しかし初めての韓国、まったく判らないハングル。さすがに気が急き始めます。
ふと入った小道のさらに枝道、行き止まりのどん詰まり。さすがに心細くなる暗い裏道の奥に、赤青に明るく光る看板を見つけました。ガレージのようなスペース(車は入れないので物置として使われています)の横に扉があり、その奥が店舗のよう。入り口前のスペースには小さい子供が水鉄砲で遊んでいます。
店内のオヤジさんと目が合いました。「まだ大丈夫ですか?」「ええ、どうぞ入って」。まったく言葉が通じないながらも身振り手振りでやりとりし、お店の奥の4人掛けテーブルに通されました。
テーブル6卓ほどの小さい、小ぎれいな店内には、サラリーマン数人組がひと組だけ。「時間何時までですか?」とジェスチャーで尋ねるとオヤジさん、指を2本立て「オーケーオーケー」。深夜2時までか、じゃあもうしばらくは大丈夫だな。
それぞれのテーブルはガスコンロが仕込まれていて、上から赤銅でできたラッパ状の排気筒が下りきています。明らかに焼き肉屋といった感じですが、意思疎通ができないので、注文も四苦八苦。結局、壁のメニューを見ながら20000ウォンのコース?を頼むことにしました。
で、飲み物は・・・。夕方、ツアー御一行での夕食時はお酒を飲まなかったので、ちょっと頼んでみようか。入り口近くのガラスケースを見ると、夕食時に同僚が飲んでいた「百歳酒」(6000ウォン)を発見。よしあれにしよう。
375ミリリットル入り、ほぼ2合入りのガラス瓶に入った百歳酒。今回のツアーのガイドさんの話によると、もち米を原料に朝鮮人参、漢方などを入れた「ライスワイン」で、度数15度。韓国の酒場で圧倒的に飲まれている真露焼酎に替わり、最近は若いサラリーマンらがよく飲んでいるんだそうです。ただ真露より値段が張るので広く普及してはいないとのこと。実際、隣のグループのテーブルを見ても、並ぶのは真露の瓶だけ。味はというと、すこし甘めの白ワインに、木屑っぽい味がわずかに混じったような、全体的にとても飲みやすい感じでした。
そうこうしているうちに、オヤジさんがキムチ、モヤシスープ、コチュジャン、レタス、生にんにくなどが乗ったお皿を次々運んできます。最後にやってきたのはどさっと山盛りの肉。明らかにカルビです。
ガスコンロの上に網を乗せ、オヤジさんが肉とニンニクを乗せて焼いてくれます。焼き上がったところでタレを絡め、レタスで一巻きして口へ。もぐもぐ、うん、すこし甘いけれど、柔らかくて美味しい。御一行の夕食で焼き肉を食べたことも忘れ、再び山盛りの肉と格闘します。
「お、電車の時間だ、みんな帰るぞ」。多分そんなことを言いながら、サラリーマンのグループが席を立ち、客は僕だけになりました。頭上にあるテレビも、ドラマが終わり歌謡番組に。しみじみしたハングルの演歌?を聞きながらひとり焼肉をつつき、ガラスの杯を傾けます。
おもてで遊んでいた子供が店内に入ってきたのを機に、厨房から祖父、祖母とおぼしき老夫婦が出て来て、入り口近くのテーブルでビールを開けます。フロアを仕切るオヤジさん(老夫婦の息子さん?)もビールをもらい一息。これは、僕がきょう最後の客みたいですね。
はす向かいのテーブルの下からこちらをのぞく子供が水鉄砲の銃口を向けています。僕が指で銃の形を作って構えると、けたけた笑いながらお店の奥に走っていきました。言葉の通じない独り客で、どことなく緊張していた店内がほっと和みます。
微笑みながらオヤジさんに「あの子幾つ?3つ?」と指を立てて聞いてみると、オヤジさん4本指を立てニコニコ。本当に可愛くてしょうがないといった感じで目を細めています。うれしそうだなあ、オヤジさん。でも小さい子の夜更かしはよくないと思いますよ。心の中でつぶやきながら、最後の一切れをやっつけます。
時間は0時45分、満腹になったところでお会計。オヤジさんに26000ウォンを支払います。「カムサハムニダー(ありがとうございました)」に日本語で「ごちそうさまでした」と返し、お店を後に。すっかり暗い迷路のような小路をたどって表通りに出、ホテルに戻りました。
【追記】翌日の昼間、このお店を探し付近をもう一度歩いてみました。お店の名前などメモし忘れたためです。しかしあちこち探したのですが再び見つけることはできませんでした。
2005年07月01日
チビ猫2匹と真寿美さん 〜居酒屋「河本」(木場/050609)
「じゃーま、じゃまだよー」。木場の古ーい居酒屋「河本」。カウンターの中でお店を切り盛りする真寿美さんの動きが、いつになくぎこちなくなっています。
いつものように19時過ぎに「河本」に着いた僕。真寿美さんがジョッキ、亀甲宮焼酎の入ったコップ、それにホッピー瓶を順番に持って来てくれるのですが・・・、どうも足元がおぼつかない様子。
「ン」の字形カウンターのうち、長手側中央、つまり折れ曲がっているところに陣取っていると、目の前に煮込み鍋が鎮座しているため、カウンター内側の様子はよく判りません。真寿美さんの不可解な動作が気になって腰を浮かせてみると・・・。
真寿美さんが板張りの床に足をひっかけないようカウンター内側に敷いてある厚手のじゅうたん。このじゅうたんに、まだ幼いチビ猫が2匹、でろーんと伸びて寝ています。一匹はブチで、もう一匹はシマ模様。細い手足に、ぷっくり膨れたお腹がすーすー伸縮しています。
この2匹、「河本」猫ファミリーでいちばん幼い兄弟。お母さんはでっぷり太ったブチ三毛の「ブッチャ」です。
決して人になつかない(手を出すと逃げてしまう)ブッチャは不妊手術を施すこともできず、これまで何度かお産をしてきました。けれどもなぜか子供は死産や早逝で育たず、(真寿美さんたちが把握している限りで)3度目のお産になった今回、3匹産んだうちすぐに死んだ1匹を除いた2匹が、こうしてすくすく育っているのです。
ブチのほうはお母さんの名前をひっくり返して「チャブ」。シマは「シマジ」。命名されたのは、独り歩きし始めた5月上旬ごろのことでした。いつも思うのですが、「河本」の猫たちの命名は直感的というか、アバウトというか・・・。(^^; しかしチビゆえに物怖じしない2匹はいつも店内をちょろちょろしてお客さんたちを和ませています。
きょうはカウンター内側の中央を占拠し、同じ向きで寝入っているチビ2匹。そのため真寿美さんはカウンターの中をいつものように動き回ることができなかったのです。
チビ達を踏まないようにおっかなびっくり、そろそろっと動く真寿美さん。「なんか足元が見えないこっちから見ると、体を悪くしたように見えますよ」。「ふふふ、そうですねぇ」。笑いながらお替わりの黒ホッピー瓶をそろっと持って来てくれる真寿美さん。きょうは真寿美さんの動線を延ばさないよう、これで終いにしておこう。
客席側でちょろちょろ動きまわっているのは、「河本」の前に捨てられていた身寄りのない子供猫、テコ。これまで「河本」の猫といえば、閉店時間が近づいてお客さんが引いてくるのに合わせて厨房の奥や外との出入り穴からじわりじわりと勢力圏を広げて来たものですが、最近は幼少の猫たちが関係無しに振る舞っているため、早いうちから猫屋敷度が高いようです。
シマジが起き上がって大きく背伸びしています。それにつられてチャブも目が覚めたよう。「お前たち水か水ー」。独特の抑揚で猫に話かける真寿美さん。植木鉢のプラスチック受け皿に水を汲んでチビ達に与えます。
お、目ヤニで固まっていたシマジの片目、わずかだけど開きはじめたな。よかったよかった。水を飲み終わって土間でごろごろするチビを横目に、きょうはホッピー2本でお会計。どうもごちそう様でした。
※【お店データ】→トラックバック参照
いつものように19時過ぎに「河本」に着いた僕。真寿美さんがジョッキ、亀甲宮焼酎の入ったコップ、それにホッピー瓶を順番に持って来てくれるのですが・・・、どうも足元がおぼつかない様子。
「ン」の字形カウンターのうち、長手側中央、つまり折れ曲がっているところに陣取っていると、目の前に煮込み鍋が鎮座しているため、カウンター内側の様子はよく判りません。真寿美さんの不可解な動作が気になって腰を浮かせてみると・・・。
真寿美さんが板張りの床に足をひっかけないようカウンター内側に敷いてある厚手のじゅうたん。このじゅうたんに、まだ幼いチビ猫が2匹、でろーんと伸びて寝ています。一匹はブチで、もう一匹はシマ模様。細い手足に、ぷっくり膨れたお腹がすーすー伸縮しています。
この2匹、「河本」猫ファミリーでいちばん幼い兄弟。お母さんはでっぷり太ったブチ三毛の「ブッチャ」です。
決して人になつかない(手を出すと逃げてしまう)ブッチャは不妊手術を施すこともできず、これまで何度かお産をしてきました。けれどもなぜか子供は死産や早逝で育たず、(真寿美さんたちが把握している限りで)3度目のお産になった今回、3匹産んだうちすぐに死んだ1匹を除いた2匹が、こうしてすくすく育っているのです。
ブチのほうはお母さんの名前をひっくり返して「チャブ」。シマは「シマジ」。命名されたのは、独り歩きし始めた5月上旬ごろのことでした。いつも思うのですが、「河本」の猫たちの命名は直感的というか、アバウトというか・・・。(^^; しかしチビゆえに物怖じしない2匹はいつも店内をちょろちょろしてお客さんたちを和ませています。
きょうはカウンター内側の中央を占拠し、同じ向きで寝入っているチビ2匹。そのため真寿美さんはカウンターの中をいつものように動き回ることができなかったのです。
チビ達を踏まないようにおっかなびっくり、そろそろっと動く真寿美さん。「なんか足元が見えないこっちから見ると、体を悪くしたように見えますよ」。「ふふふ、そうですねぇ」。笑いながらお替わりの黒ホッピー瓶をそろっと持って来てくれる真寿美さん。きょうは真寿美さんの動線を延ばさないよう、これで終いにしておこう。
客席側でちょろちょろ動きまわっているのは、「河本」の前に捨てられていた身寄りのない子供猫、テコ。これまで「河本」の猫といえば、閉店時間が近づいてお客さんが引いてくるのに合わせて厨房の奥や外との出入り穴からじわりじわりと勢力圏を広げて来たものですが、最近は幼少の猫たちが関係無しに振る舞っているため、早いうちから猫屋敷度が高いようです。
シマジが起き上がって大きく背伸びしています。それにつられてチャブも目が覚めたよう。「お前たち水か水ー」。独特の抑揚で猫に話かける真寿美さん。植木鉢のプラスチック受け皿に水を汲んでチビ達に与えます。
お、目ヤニで固まっていたシマジの片目、わずかだけど開きはじめたな。よかったよかった。水を飲み終わって土間でごろごろするチビを横目に、きょうはホッピー2本でお会計。どうもごちそう様でした。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年06月28日
捨て猫「テコ」のいじましさ 〜居酒屋「河本」(木場/050607)
19時20分に「河本」に着いてホッピーで一息。きょうは試しに一杯の亀甲宮焼酎を3本のホッピーで割ってみます。うん、普通の3分の1の焼酎で割るホッピーでも、なんとかお酒の味はするな。・・・限られた分量の焼酎をどのように効果的に飲むか、試行錯誤中といったところです。
ドクターストップがかかっていた2カ月ぐらいの間、ホッピー本体だけ(真寿美さん言うところの『おこちゃま飲み』)を飲んでいた僕。以前、普通に飲んでいたときの濃度の感覚を忘れかけているため、いまはお酒の味がするだけでも満足しているんですが。
19時30分を廻ったきょうの「河本」、Ngさんはじめ農水省の職員さん3人、村田兆治似の渋さをふりまくMkさん、それにharuoさんがカウンターを囲みます。「さっきまで(お店が)いっぱいだったんですよ」と、一息ついて話す真寿美さん。最盛期を過ぎ、店内は20時の閉店に向けて落ち着きを増してきます。
そんな中、足元でちょこまかしているチビ猫が一匹。白地に茶ブチの「テコ」(♀)です。「こーらっ、てーこっ、オモテ出るかオモテ」。真寿美さんが声をかけるなか、ひょいと首根っこをつまみ膝の上に。とたんにおとなしくなったテコ、ひとの腕と横腹のなかにぐいぐい顔を押し込んでごろごろ喉を鳴らします。
テコの名前の由来は、「捨て子」から。昨年秋に誰かが「河本」の前に捨てていったらしく、その後しばらく表の引き戸の脇を根城にしていました。
初冬のある日、お勘定を済ませて引き戸を開けたとき、こいつと目が合いました。「よーしよし」。ホッピーN本で上機嫌の僕が手を出したところ・・・「バシッ!!」。繰り出した前足に引っかかれ、右手の人差し指からぽたぽた出血・・・。カウンターの向こうから叱りつける真寿美さんをよそにさっと逃げ出したこのチビは、決して家猫にはならないだろうと、その後、皆で話していたのでした。
しかし、年も変わり、冬本番になるころ、いつしかこのテコもお店のなかにおっかなびっくり入ってくるようになりました。そしてある日、アンちゃん(厨房を切り盛りする真寿美さんの弟さん)に捕まえられたテコは、獣医のもとに送られ不妊手術を受けた後、3日後に「河本」に送還。爪も切られすっかり猛々しさが無くなったテコ、「河本」猫ファミリーの一員になるかに思われました。
ところが、そんなテコを待っていたのは、「河本」猫ファミリーからの執拗ないじめ。いままで血のつながっている親戚だけだったところに、まったく血縁のないチビがやってきたのですから、まあ当然の成り行きでもあります。
深夜、いじめる猫ファミリーに応戦するテコ。連日真寿美さんの枕元でどたばたやるものだから、最近ではテコを夜の間だけ外に出して衝突を避けるようにしたのだそうです。さっき真寿美さんが「オモテ出るか」と声をかけたのは、そういうことだったのです。
「こいつもねえ、自分からケンカ吹っかけたり悪いところはあるんですよ。でもね、いちばん悪いのはテコを捨てていった人ですよ。そういうのは絶対によくないです」と真寿美さん。小さいうちに捨てられ、ほかの猫にいじめられ、不安定な生活のなか、人間になつく事も覚えはじめ・・・。なんだか、いじましいやつではあります。
すとっ。短い間うとうとしていたテコ、起き上がると、僕の膝からタタキに降ります。「ほれ」。アンチャンが厨房と店内との境にある引き戸を少しだけ空けると、一瞬戸惑うように背伸びしたテコは表に消えていきました。
そんなテコを見送って気がつくと、もうお客さんもほとんど引けてきました。僕も暖簾と自転車を撤収ののち、ホッピー2本+焼酎1杯、冷奴、しおから、計800円のお会計を済ませ「ごちそうさまでした」と表に出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
ドクターストップがかかっていた2カ月ぐらいの間、ホッピー本体だけ(真寿美さん言うところの『おこちゃま飲み』)を飲んでいた僕。以前、普通に飲んでいたときの濃度の感覚を忘れかけているため、いまはお酒の味がするだけでも満足しているんですが。
19時30分を廻ったきょうの「河本」、Ngさんはじめ農水省の職員さん3人、村田兆治似の渋さをふりまくMkさん、それにharuoさんがカウンターを囲みます。「さっきまで(お店が)いっぱいだったんですよ」と、一息ついて話す真寿美さん。最盛期を過ぎ、店内は20時の閉店に向けて落ち着きを増してきます。
そんな中、足元でちょこまかしているチビ猫が一匹。白地に茶ブチの「テコ」(♀)です。「こーらっ、てーこっ、オモテ出るかオモテ」。真寿美さんが声をかけるなか、ひょいと首根っこをつまみ膝の上に。とたんにおとなしくなったテコ、ひとの腕と横腹のなかにぐいぐい顔を押し込んでごろごろ喉を鳴らします。
テコの名前の由来は、「捨て子」から。昨年秋に誰かが「河本」の前に捨てていったらしく、その後しばらく表の引き戸の脇を根城にしていました。
初冬のある日、お勘定を済ませて引き戸を開けたとき、こいつと目が合いました。「よーしよし」。ホッピーN本で上機嫌の僕が手を出したところ・・・「バシッ!!」。繰り出した前足に引っかかれ、右手の人差し指からぽたぽた出血・・・。カウンターの向こうから叱りつける真寿美さんをよそにさっと逃げ出したこのチビは、決して家猫にはならないだろうと、その後、皆で話していたのでした。
しかし、年も変わり、冬本番になるころ、いつしかこのテコもお店のなかにおっかなびっくり入ってくるようになりました。そしてある日、アンちゃん(厨房を切り盛りする真寿美さんの弟さん)に捕まえられたテコは、獣医のもとに送られ不妊手術を受けた後、3日後に「河本」に送還。爪も切られすっかり猛々しさが無くなったテコ、「河本」猫ファミリーの一員になるかに思われました。
ところが、そんなテコを待っていたのは、「河本」猫ファミリーからの執拗ないじめ。いままで血のつながっている親戚だけだったところに、まったく血縁のないチビがやってきたのですから、まあ当然の成り行きでもあります。
深夜、いじめる猫ファミリーに応戦するテコ。連日真寿美さんの枕元でどたばたやるものだから、最近ではテコを夜の間だけ外に出して衝突を避けるようにしたのだそうです。さっき真寿美さんが「オモテ出るか」と声をかけたのは、そういうことだったのです。
「こいつもねえ、自分からケンカ吹っかけたり悪いところはあるんですよ。でもね、いちばん悪いのはテコを捨てていった人ですよ。そういうのは絶対によくないです」と真寿美さん。小さいうちに捨てられ、ほかの猫にいじめられ、不安定な生活のなか、人間になつく事も覚えはじめ・・・。なんだか、いじましいやつではあります。
すとっ。短い間うとうとしていたテコ、起き上がると、僕の膝からタタキに降ります。「ほれ」。アンチャンが厨房と店内との境にある引き戸を少しだけ空けると、一瞬戸惑うように背伸びしたテコは表に消えていきました。
そんなテコを見送って気がつくと、もうお客さんもほとんど引けてきました。僕も暖簾と自転車を撤収ののち、ホッピー2本+焼酎1杯、冷奴、しおから、計800円のお会計を済ませ「ごちそうさまでした」と表に出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年06月26日
復活2日目からは「セルフホッピー」 〜居酒屋「河本」(木場/050606)
19時20分、自転車でついっと「河本」到着。お店のまえに自転車を止め鍵をかけるうちに、ほわーんと煮込みのにおいが漂ってきます。
自転車を止めてから暖簾をくぐるまでの間、「きょうはどんな雰囲気かな」と想像します。知り合いの皆さんと馬鹿話もよし、店の隅っこで静かに独り飲みもよし。
ガタピシ引き戸を開けて「こんばんわっす」。おおっ、きょうもお店はお客さんでいっぱい。焼酎の入ったコーラガラス瓶を持った女将の真寿美さんがせわせわ動いています。
「ン」の字形カウンターの短辺側いちばん奥に空きスペースを見つけました。ちょっくらすいませんです。「おう来たな病み上がり野郎」。スーパー常連さんたちががたがた腰を浮かせてくれる後ろを、カニ歩きで最奥部に到達します。
この場所はカウンターのすぐ前が冷蔵庫。視界の半分が遮られるため、静かに飲むにはいい場所です。冷蔵庫の側壁には映画関係のお客さんが貼った、田中麗奈主演「ドラッグストア・ガール」のチラシ。ラクロスのラケット(スティック)を構えたミニスカートの麗奈ちゃんを目の前にホッピーを飲るのは、実は密かな楽しみです。(^^;
注文の手の空いた真寿美さんが「これからはね、こうしましょう」と持って来てくれたのは、空のジョッキと、ホッピー1杯分の焼酎を移したビールコップ(ちょうど1合入る中肉中背のアレです)。僕が一度に飲める焼酎をあらかじめ別のコップに入れておき、それを自分で注いでホッピー(の焼酎割り)を作るというわけです。
焼酎全部を1本のホッピーで割れば普通の飲み方で、2等分、3等分してホッピー本体と合わせることも自由自在。真寿美さんがいちいち焼酎の量を計る手間も省けるし。うん、これはいいシステムだ。当分の間はこの「セルフホッピー」でいくことになりそうです。
きょうは本体2本見当で。コップの焼酎を半分使ってホッピーを作ります。くびびっ、ふいー。やっぱりホッピーはキンミヤ入りに限るよなあ、なっちゃん。
隣でホッピーを空けるのは、木場の番長、というか兄貴肌のスーパー常連・Myさん。いつも忙しい方ですが、きょうみたいな休みの日はいつも朝から力の限り飲んでます。「きょうは寝坊しちゃってよ、(飲みが)9時スタートだよ」・・・。
当然、この時間にもなると、すでに目が据わりきっていて「もう止めときなさいよー」と真寿美さんに言われながら、ホッピーをお替わりするMyさん。そこにお目付役の奥様が登場。僕と旦那との間に座って注文されるタイミングに合わせ、僕も黒ホッピーの瓶を注文。
Myさんのさらに隣では、森下賢一さんがスーパー常連・Ygさんに海外での体験を話しています。一人旅の東欧で夜泊まる場所が見付からず路頭に迷ったときのことなど、面白い話につい引き込まれます。
あっという間に時間が過ぎて、はい、きょうも閉店時間の20時。「お大事にね」と言い残しさっとお店を出られた森下さんに続き、僕も500円をお会計。電子レンジの上で延びる「河本」のおとぼけ猫・しっぽの背中をひとなでして「ごちそうさまでした」とお店を出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
自転車を止めてから暖簾をくぐるまでの間、「きょうはどんな雰囲気かな」と想像します。知り合いの皆さんと馬鹿話もよし、店の隅っこで静かに独り飲みもよし。
ガタピシ引き戸を開けて「こんばんわっす」。おおっ、きょうもお店はお客さんでいっぱい。焼酎の入ったコーラガラス瓶を持った女将の真寿美さんがせわせわ動いています。
「ン」の字形カウンターの短辺側いちばん奥に空きスペースを見つけました。ちょっくらすいませんです。「おう来たな病み上がり野郎」。スーパー常連さんたちががたがた腰を浮かせてくれる後ろを、カニ歩きで最奥部に到達します。
この場所はカウンターのすぐ前が冷蔵庫。視界の半分が遮られるため、静かに飲むにはいい場所です。冷蔵庫の側壁には映画関係のお客さんが貼った、田中麗奈主演「ドラッグストア・ガール」のチラシ。ラクロスのラケット(スティック)を構えたミニスカートの麗奈ちゃんを目の前にホッピーを飲るのは、実は密かな楽しみです。(^^;
注文の手の空いた真寿美さんが「これからはね、こうしましょう」と持って来てくれたのは、空のジョッキと、ホッピー1杯分の焼酎を移したビールコップ(ちょうど1合入る中肉中背のアレです)。僕が一度に飲める焼酎をあらかじめ別のコップに入れておき、それを自分で注いでホッピー(の焼酎割り)を作るというわけです。
焼酎全部を1本のホッピーで割れば普通の飲み方で、2等分、3等分してホッピー本体と合わせることも自由自在。真寿美さんがいちいち焼酎の量を計る手間も省けるし。うん、これはいいシステムだ。当分の間はこの「セルフホッピー」でいくことになりそうです。
きょうは本体2本見当で。コップの焼酎を半分使ってホッピーを作ります。くびびっ、ふいー。やっぱりホッピーはキンミヤ入りに限るよなあ、なっちゃん。
隣でホッピーを空けるのは、木場の番長、というか兄貴肌のスーパー常連・Myさん。いつも忙しい方ですが、きょうみたいな休みの日はいつも朝から力の限り飲んでます。「きょうは寝坊しちゃってよ、(飲みが)9時スタートだよ」・・・。
当然、この時間にもなると、すでに目が据わりきっていて「もう止めときなさいよー」と真寿美さんに言われながら、ホッピーをお替わりするMyさん。そこにお目付役の奥様が登場。僕と旦那との間に座って注文されるタイミングに合わせ、僕も黒ホッピーの瓶を注文。
Myさんのさらに隣では、森下賢一さんがスーパー常連・Ygさんに海外での体験を話しています。一人旅の東欧で夜泊まる場所が見付からず路頭に迷ったときのことなど、面白い話につい引き込まれます。
あっという間に時間が過ぎて、はい、きょうも閉店時間の20時。「お大事にね」と言い残しさっとお店を出られた森下さんに続き、僕も500円をお会計。電子レンジの上で延びる「河本」のおとぼけ猫・しっぽの背中をひとなでして「ごちそうさまでした」とお店を出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年06月25日
2カ月ぶりの「焼酎入りホッピー」 〜居酒屋「河本」(木場/050604)
軽く汗ばむ陽気の土曜日、16時15分。木場の居酒屋「河本」に到着。深呼吸して色あせた暖簾をくぐり、ガタピシ引き戸を開けてお店に入ります。
まだ開店後間もないというのに店内はほぼ満員。いつもながら土曜日は皆さん出足が早いですね。
「ン」の字形カウンターの切れ目付近に座るのは森下賢一さん。ヨッと軽く手をかざして、すこし詰めてくれます。あ、どうもすいませんです。カウンターと奥の厨房を真寿美さん達が行き来する通路に少しはみ出す形で腰掛けます。
通路をへだてた短辺側のスーパー常連席には、Ygさんはじめいつもの顔ぶれがずらり。「なんだお前、きょうは飲めるのかよ」「ええ、軽く復活します」。小声で話しているところに真寿美さんがやってきます。
「真寿美さん、ホッピー、焼酎入りで」。と、真寿美さん、一瞬怖い顔になって「だーめ、駄目ですよ!」と言ったあとで、すぐに笑い出します。
3月下旬、健康上の問題で突然お酒を断つことになってから2カ月余り。断酒期間中は、週1〜2回ぐらいの割合で「河本」を訪れ、ホッピー本体だけを飲んでいました。
それが今週、医師の指導もあって、少量だけなら飲めるようになったのです。真寿美さんも僕がきょうから復活しそうだと知っていたので、おどけて怒ったふりをして見せたというわけです。
「当分飲めるのは、一回に焼酎1杯分ですので、すいませんけど、とりあえず(焼酎を)半分注いでくれませんか」。事情を話して無理を聞いてもらいます。
普通のホッピーは、小さいガラスコップに焼酎スリ切り1杯をジョッキに移してくれるのですが、つつつっと半分で止め、じょばっと目の前のジョッキに。そしてホッピーの栓を抜いて持ってきてくれます。
ホッピーを注ぎきって最初のひとくちをぐびっと口に含んでみます。つんと鼻につくアルコールの匂い。うん、ちゃんとお酒の味がする。「当たり前だろばーか」。スーパー常連さん達に突っ込まれながら、ちびちびホッピーを味わいまます。
「おこちゃまじゃなくなってよかったですね。でもあのときは本当に心配しましたよ」。真寿美さんの言う ”おこちゃま” とは、焼酎の入らない、ホッピー本体だけのこと。心配したというのは、3月下旬から2週間ほど「河本」に行かなかったときのことを指しています。
突然「河本」に姿を現さなくなったのを心配した真寿美さんが僕の家に電話をしたところ、通じなかったため、常連さんたちから「あいつ死んだんじゃねーか」「夜逃げかな」などと格好のネタを提供していたのでした。
この時期は、お酒を完全に断つために、ブログも、ウェブ閲覧も、飲み仲間との連絡も、いっさい止めていたのですが、はからずも心配をかけた真寿美さん達にあとで平謝りだったことは言うまでもありません。
「おう、いっそのことパーっと飲んでパーっとイッちまったらどうだ。真寿美ちゃん、こいつに焼酎、(ホッピージョッキの)この上の☆のとこまで注いでくんな」。Ygさんたちの横槍をかわしながら、焼酎半分の黒ホッピーをおかわりします。
お店に入ってすぐ、外は突然のにわか雨。雷も鳴り、通り雨というよりはスコールのようです。でも土曜日の「河本」は、お客さんが少しずつ入れ替わりながらも満員が続く盛況。森下さんの隣に座る3人の若人は、森下さんの母校の新聞部員の方だそうで、やや緊張しながら、でも楽しそうに取材しています。いつも静かに飲んでいる森下さんも、きょうは若人たちに囲まれいつもと違う雰囲気です。
ひと足先に席を立った学生さんたちを見送ったころ合いで、さて、僕もきょうはこのへんで。「おう、復活祝いで飲み代出してやるよ」。そんなスーパー常連さんの気持ちをありがたく頂戴してお会計。
若人たちと入れ替わりの形で入ってきた祭り好きのいなせな常連・Okさんや森下さん、スーパー常連さんたちにあいさつして「河本」を後に。どうもごちそうさまでした。きょうは1時間ちょっとの滞在でホッピー2本(焼酎半分)、冷や奴(小)、しおから、しめて900円のお勘定。
やや小降りになったにわか雨のなか、自転車にまたがります。久しぶりの焼酎で火照った体に、雨が当たるのが気持ち良く、ゆっくりペダルを踏んで帰ろうという気になりました。
************************
※【追記】:しばらく休止していた当ブログですが、少量ながら再び飲めるようになったのを機会に復活することにしました。当分「河本」限定の飲みになりそうなので、従来のスタイルのまま復活させるか迷いましたが、とりあえずはこれまで通り地味に続けていくつもりです。ご笑覧いただければ幸いです。
※【お店データ】→トラックバック参照
まだ開店後間もないというのに店内はほぼ満員。いつもながら土曜日は皆さん出足が早いですね。
「ン」の字形カウンターの切れ目付近に座るのは森下賢一さん。ヨッと軽く手をかざして、すこし詰めてくれます。あ、どうもすいませんです。カウンターと奥の厨房を真寿美さん達が行き来する通路に少しはみ出す形で腰掛けます。
通路をへだてた短辺側のスーパー常連席には、Ygさんはじめいつもの顔ぶれがずらり。「なんだお前、きょうは飲めるのかよ」「ええ、軽く復活します」。小声で話しているところに真寿美さんがやってきます。
「真寿美さん、ホッピー、焼酎入りで」。と、真寿美さん、一瞬怖い顔になって「だーめ、駄目ですよ!」と言ったあとで、すぐに笑い出します。
3月下旬、健康上の問題で突然お酒を断つことになってから2カ月余り。断酒期間中は、週1〜2回ぐらいの割合で「河本」を訪れ、ホッピー本体だけを飲んでいました。
それが今週、医師の指導もあって、少量だけなら飲めるようになったのです。真寿美さんも僕がきょうから復活しそうだと知っていたので、おどけて怒ったふりをして見せたというわけです。
「当分飲めるのは、一回に焼酎1杯分ですので、すいませんけど、とりあえず(焼酎を)半分注いでくれませんか」。事情を話して無理を聞いてもらいます。
普通のホッピーは、小さいガラスコップに焼酎スリ切り1杯をジョッキに移してくれるのですが、つつつっと半分で止め、じょばっと目の前のジョッキに。そしてホッピーの栓を抜いて持ってきてくれます。
ホッピーを注ぎきって最初のひとくちをぐびっと口に含んでみます。つんと鼻につくアルコールの匂い。うん、ちゃんとお酒の味がする。「当たり前だろばーか」。スーパー常連さん達に突っ込まれながら、ちびちびホッピーを味わいまます。
「おこちゃまじゃなくなってよかったですね。でもあのときは本当に心配しましたよ」。真寿美さんの言う ”おこちゃま” とは、焼酎の入らない、ホッピー本体だけのこと。心配したというのは、3月下旬から2週間ほど「河本」に行かなかったときのことを指しています。
突然「河本」に姿を現さなくなったのを心配した真寿美さんが僕の家に電話をしたところ、通じなかったため、常連さんたちから「あいつ死んだんじゃねーか」「夜逃げかな」などと格好のネタを提供していたのでした。
この時期は、お酒を完全に断つために、ブログも、ウェブ閲覧も、飲み仲間との連絡も、いっさい止めていたのですが、はからずも心配をかけた真寿美さん達にあとで平謝りだったことは言うまでもありません。
「おう、いっそのことパーっと飲んでパーっとイッちまったらどうだ。真寿美ちゃん、こいつに焼酎、(ホッピージョッキの)この上の☆のとこまで注いでくんな」。Ygさんたちの横槍をかわしながら、焼酎半分の黒ホッピーをおかわりします。
お店に入ってすぐ、外は突然のにわか雨。雷も鳴り、通り雨というよりはスコールのようです。でも土曜日の「河本」は、お客さんが少しずつ入れ替わりながらも満員が続く盛況。森下さんの隣に座る3人の若人は、森下さんの母校の新聞部員の方だそうで、やや緊張しながら、でも楽しそうに取材しています。いつも静かに飲んでいる森下さんも、きょうは若人たちに囲まれいつもと違う雰囲気です。
ひと足先に席を立った学生さんたちを見送ったころ合いで、さて、僕もきょうはこのへんで。「おう、復活祝いで飲み代出してやるよ」。そんなスーパー常連さんの気持ちをありがたく頂戴してお会計。
若人たちと入れ替わりの形で入ってきた祭り好きのいなせな常連・Okさんや森下さん、スーパー常連さんたちにあいさつして「河本」を後に。どうもごちそうさまでした。きょうは1時間ちょっとの滞在でホッピー2本(焼酎半分)、冷や奴(小)、しおから、しめて900円のお勘定。
やや小降りになったにわか雨のなか、自転車にまたがります。久しぶりの焼酎で火照った体に、雨が当たるのが気持ち良く、ゆっくりペダルを踏んで帰ろうという気になりました。
************************
※【追記】:しばらく休止していた当ブログですが、少量ながら再び飲めるようになったのを機会に復活することにしました。当分「河本」限定の飲みになりそうなので、従来のスタイルのまま復活させるか迷いましたが、とりあえずはこれまで通り地味に続けていくつもりです。ご笑覧いただければ幸いです。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年06月24日
2005年05月21日
当Blogは現在休止中です。
健康上の理由で、3月下旬からしばらくの間、酒場巡りとBlogの更新を休止しています。今後、様子をみながら再開のタイミングを計っていきますので、よろしくお願い申し上げます。
※【おわび】 休止の際、一時的に非公開設定へ変更したときの手違いで、いっぺんLovelog(DION/KDDI提供のブログサービス)を退会した形になってしまいました。そのため再度公開設定をする際、Lovelogの仕様により旧来のURL(http://blogs.dion.ne.jp/takaiku_shangrila190/)が利用できなくなり、別のURLを取得せざるを得なくなりました。ブックマーク/トラックバックされていた方にはたいへん申し訳ありませんが、どうかご了承のほどお願いいたします。
※【おわび】 休止の際、一時的に非公開設定へ変更したときの手違いで、いっぺんLovelog(DION/KDDI提供のブログサービス)を退会した形になってしまいました。そのため再度公開設定をする際、Lovelogの仕様により旧来のURL(http://blogs.dion.ne.jp/takaiku_shangrila190/)が利用できなくなり、別のURLを取得せざるを得なくなりました。ブックマーク/トラックバックされていた方にはたいへん申し訳ありませんが、どうかご了承のほどお願いいたします。
2005年03月18日
おでんが底をつく金曜日 〜居酒屋「河本」(木場/050218)
ここ最近、地下鉄かバスでカイシャに通っていたのですが、久しぶりに自転車で出勤。でも、うー、やはり寒い。鼻の先、ほほ、耳が冷え切った状態で、19時20分、木場の居酒屋「河本」に到着。自転車をチェーンロックで歩道の柵にくくりつけ、暖簾をくぐります。
きょうの「河本」は6〜7割の入り。週末にしてはわりと空いていますねえ。入り口のまん前、長手側カウンター中央には常連のFrさん。あ、どうもお久しぶりです。Frさんのとなりに座り、真寿美さんにホッピーを頼みます。
最初のホッピーを焼酎の入ったジョッキにじょぼじょぼ注いで、まずぐーっと半分ぐらい空けます。ふーっと息をついて、仕事モードを解除。さーて、きょうもおでん(300円)から行こうかな。
「きょうはね、ほとんど終わっちゃったんですよ」と真寿美さん。目の前のおでん容器を見ると、たしかに中はすかすかです。そっか、さっきまで満員でおでんも早めに捌(は)けちゃったんですね。いえもうなんでも、残っているものでいいです。奇跡的に残っていた木綿豆腐と、昆布、白身団子などをよそってもらいます。おでんのおつゆが中まで沁みわたった豆腐はとても美味く、ホッピーのよいお伴です。
「河本」の豆腐は、おでん豆腐と湯豆腐の2種類があって、どちらも1丁の半分が基本単位。湯豆腐が余った時には、翌日おでん容器に移されて、おでんの具として生まれ変わります。真寿美さんによると、前の日に湯豆腐として温められた豆腐は、おでんつゆがよく沁みてとても美味しくなるんだそうです。きっと、きょうのは湯豆腐上がりのほうなんだろうなあ。
その後もおでんの注文がひとつあって、いよいよ品切れとなりました。煮込みは19時過ぎると無くなることが多いけれど、おでんがここまできれいに出払うのは珍しい。真寿美さんにおことわりして、たまたま持っていたデジタルカメラでおでん容器を撮影します。
「もうね、これだけしかないんですよ」。真寿美さんがつまみあげて、おでん容器の仕切りの上に乗っけたのは、まるまる1個のジャガイモ。へえ、ジャガイモは食べたことないなあ。こんど、ぜひいただいてみよう。
忙しくてなかなか「河本」に来られないと嘆くFrさんとの会話が弾むうち、きょうもはや閉店10分前。短いほうのカウンターに居並ぶスーパー常連さんたちもぱらぱらとお会計を始めました。
「ほい、仕舞うよ」。スーパー常連・Fkさんに促され、おもての自転車を店内に引き込みます。のれんをFkさんが撤収し、連携プレーであっという間に作業完了。僕らも引き上げますか。ホッピー3本とおでん、1200円をお支払いし、Frさんとお店を出ました。
※【お店データ】→トラックバック参照
きょうの「河本」は6〜7割の入り。週末にしてはわりと空いていますねえ。入り口のまん前、長手側カウンター中央には常連のFrさん。あ、どうもお久しぶりです。Frさんのとなりに座り、真寿美さんにホッピーを頼みます。
最初のホッピーを焼酎の入ったジョッキにじょぼじょぼ注いで、まずぐーっと半分ぐらい空けます。ふーっと息をついて、仕事モードを解除。さーて、きょうもおでん(300円)から行こうかな。
「きょうはね、ほとんど終わっちゃったんですよ」と真寿美さん。目の前のおでん容器を見ると、たしかに中はすかすかです。そっか、さっきまで満員でおでんも早めに捌(は)けちゃったんですね。いえもうなんでも、残っているものでいいです。奇跡的に残っていた木綿豆腐と、昆布、白身団子などをよそってもらいます。おでんのおつゆが中まで沁みわたった豆腐はとても美味く、ホッピーのよいお伴です。
「河本」の豆腐は、おでん豆腐と湯豆腐の2種類があって、どちらも1丁の半分が基本単位。湯豆腐が余った時には、翌日おでん容器に移されて、おでんの具として生まれ変わります。真寿美さんによると、前の日に湯豆腐として温められた豆腐は、おでんつゆがよく沁みてとても美味しくなるんだそうです。きっと、きょうのは湯豆腐上がりのほうなんだろうなあ。
その後もおでんの注文がひとつあって、いよいよ品切れとなりました。煮込みは19時過ぎると無くなることが多いけれど、おでんがここまできれいに出払うのは珍しい。真寿美さんにおことわりして、たまたま持っていたデジタルカメラでおでん容器を撮影します。
忙しくてなかなか「河本」に来られないと嘆くFrさんとの会話が弾むうち、きょうもはや閉店10分前。短いほうのカウンターに居並ぶスーパー常連さんたちもぱらぱらとお会計を始めました。
「ほい、仕舞うよ」。スーパー常連・Fkさんに促され、おもての自転車を店内に引き込みます。のれんをFkさんが撤収し、連携プレーであっという間に作業完了。僕らも引き上げますか。ホッピー3本とおでん、1200円をお支払いし、Frさんとお店を出ました。
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2005年03月16日
河畔に建つホッピーの殿堂? 〜サラリーマンバー「ホッピー仙人」(横浜・都橋/050217)
17時40分。横浜での仕事を終えた僕は出先から市バスに乗って、京浜急行日ノ出駅にほど近い「野毛坂」バス停に降り立ちました。日ノ出町の交差点から長老橋を渡り、大岡川左岸に沿って下流方面へと歩きます。界隈はラブホテルや風俗店の密集地帯。日暮れどき、勤め人が独りで歩いているとなれば、当然呼び込みから次々声をかけられますが、気にせず進みます。
下流の宮川橋と、さらに80メートルほど下流の都橋の間、湾曲した大横川に沿って、極めて特異な景観が現れます。垂直の護岸からそのまま立ち上がった2階建ての建造物。城壁のようでもあり、船の舷側のようでもあります。この、川っぺりにぴったり張り付いて延びる建造物が都橋商店街。川と平行する道路側・1階部分に商店、そして河畔側のデッキみたいな通路には飲食店がびっしり並んでいます。
都橋を渡って商店側に入り、中央部の階段を2階に上ったところの一画。ここがきょう訪れる「ホッピー仙人」です。ここは、1月にお会いした吉田類さんから「ぜひ行ってみてください」と勧められたところ。なんでも、若いマスターが美味しいホッピーを出すことに情熱を注いでいるというのだとか。さあて、どんなお店なんでしょう。
いかにもスナックっぽい木製のドアを開けると、店内にはマスターがひとり。8席程度のL字カウンターだけの狭い店内でマスターと向かい合います。「お客さん初めてですよね」とにこやかに話しかけられ、軽く自己紹介。まずはホッピー(500円)をいただきましょう。
冷蔵ケースから冷えたジョッキとホッピーを取り出し、焼酎、ホッピーを慎重に、ていねいに注いで出してくれます。もちろん氷なし。よく冷え、適度に泡立ったホッピーが喉に沁みます。
おつまみに、サイコロ状のチーズにマヨネーズをかけた一品(300円)を出してくれたマスターと会話。ちなみにマスターと呼んだら「仙人と呼んでください」と言われたので、以下の文章も”仙人”と表記します。
こちら”仙人”は昼間は横須賀の会社でお勤めし、夕方18時から22時までここ「ホッピー仙人」を運営しているという、2足のわらじをはいていらっしゃる方。美味しいホッピーへの飽くなき探究心を、実に楽しそうに語られています。
ホッピーも甲類焼酎だけではなく、ウォッカ、ジン、泡盛などなど、様々なお酒を割って出してくれるのだとか。たしかにバックバーにもたくさんのお酒が並んでいます。お店にはホッピーの製造元・ホッピービバレッジの社長ご令嬢もよくいらっしゃるとのことで、そう言われてみればホッピービバレッジのウェブサイトのノリと、このお店の雰囲気は、似かよっている気もします。
後からやって来られた学生さん、若い勤め人の常連さん2人。みなさん非常にフレンドリーな方々です。狭いお店ですからいきおいそうなっちゃうわけですが、この雰囲気は”仙人”のキャラクターが相当反映されているようですね。
1時間ちょっとの滞在でホッピー3本とおつまみ1品、計1800円。近くを通りがかったらまたのぞいてみようという気にさせる、たいへんユニークなお店でした。
都橋から野毛の飲食店街を通り抜け、桜木町駅に向かい歩きます。おばあさん2人でやっている野毛の名店「武蔵屋」は、片方のおばあさんの手術により今月いっぱい休業。寒風に吹かれるしもたや風の店舗は真っ暗で、文字通りの”しもたや”。どうか3月から無事に再開されますように。深く祈りながら、横浜を後にしました。
※【お店データ】→トラックバック参照
下流の宮川橋と、さらに80メートルほど下流の都橋の間、湾曲した大横川に沿って、極めて特異な景観が現れます。垂直の護岸からそのまま立ち上がった2階建ての建造物。城壁のようでもあり、船の舷側のようでもあります。この、川っぺりにぴったり張り付いて延びる建造物が都橋商店街。川と平行する道路側・1階部分に商店、そして河畔側のデッキみたいな通路には飲食店がびっしり並んでいます。都橋を渡って商店側に入り、中央部の階段を2階に上ったところの一画。ここがきょう訪れる「ホッピー仙人」です。ここは、1月にお会いした吉田類さんから「ぜひ行ってみてください」と勧められたところ。なんでも、若いマスターが美味しいホッピーを出すことに情熱を注いでいるというのだとか。さあて、どんなお店なんでしょう。
いかにもスナックっぽい木製のドアを開けると、店内にはマスターがひとり。8席程度のL字カウンターだけの狭い店内でマスターと向かい合います。「お客さん初めてですよね」とにこやかに話しかけられ、軽く自己紹介。まずはホッピー(500円)をいただきましょう。
冷蔵ケースから冷えたジョッキとホッピーを取り出し、焼酎、ホッピーを慎重に、ていねいに注いで出してくれます。もちろん氷なし。よく冷え、適度に泡立ったホッピーが喉に沁みます。
おつまみに、サイコロ状のチーズにマヨネーズをかけた一品(300円)を出してくれたマスターと会話。ちなみにマスターと呼んだら「仙人と呼んでください」と言われたので、以下の文章も”仙人”と表記します。
こちら”仙人”は昼間は横須賀の会社でお勤めし、夕方18時から22時までここ「ホッピー仙人」を運営しているという、2足のわらじをはいていらっしゃる方。美味しいホッピーへの飽くなき探究心を、実に楽しそうに語られています。
ホッピーも甲類焼酎だけではなく、ウォッカ、ジン、泡盛などなど、様々なお酒を割って出してくれるのだとか。たしかにバックバーにもたくさんのお酒が並んでいます。お店にはホッピーの製造元・ホッピービバレッジの社長ご令嬢もよくいらっしゃるとのことで、そう言われてみればホッピービバレッジのウェブサイトのノリと、このお店の雰囲気は、似かよっている気もします。
後からやって来られた学生さん、若い勤め人の常連さん2人。みなさん非常にフレンドリーな方々です。狭いお店ですからいきおいそうなっちゃうわけですが、この雰囲気は”仙人”のキャラクターが相当反映されているようですね。
1時間ちょっとの滞在でホッピー3本とおつまみ1品、計1800円。近くを通りがかったらまたのぞいてみようという気にさせる、たいへんユニークなお店でした。
都橋から野毛の飲食店街を通り抜け、桜木町駅に向かい歩きます。おばあさん2人でやっている野毛の名店「武蔵屋」は、片方のおばあさんの手術により今月いっぱい休業。寒風に吹かれるしもたや風の店舗は真っ暗で、文字通りの”しもたや”。どうか3月から無事に再開されますように。深く祈りながら、横浜を後にしました。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年03月15日
【お店データ】サラリーマンバー「ホッピー仙人」(横浜・都橋商店街)
店名:「ホッピー仙人(ほっぴーせんにん)」
住所:横浜市中区宮川町1-1-214<地図>
道程:JR根岸線桜木町駅歩12分
電話:045-242-1731
時間:1800〜2200
定休:日祝
※【訪問記録】→トラックバック参照
住所:横浜市中区宮川町1-1-214<地図>
道程:JR根岸線桜木町駅歩12分
電話:045-242-1731
時間:1800〜2200
定休:日祝
※【訪問記録】→トラックバック参照
Posted by takaiku_shangrila190 at 02:41
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| ◆ お店データ , ┣━…[神奈川県下] , ┣━━━『は』行
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真寿美さんがもし50才若かったら… 〜居酒屋「河本」(木場/050215)
寒さ厳しい最近は、つい電車やバスに流れてしまい、しばらく自転車通勤もごぶさたです。きょうは自転車でいこうと思いきや、やっぱり寒いので電車で出勤。われながら意志薄弱だなあ…。
しかしながら、居酒屋「河本」の営業時間内に木場へ帰ろうという意志だけは強固です。きょうの「河本」到着はほぼ(僕にとっての)標準の19時30分。きょうは「ン」の字型カウンターの両サイドにお客さんが2〜3人づつ。おでん容器と煮込み鍋が鎮座する中央付近ががら空きだったので、そこに腰を落ち着けます。
真寿美さん、ホッピーと焼酎の入ったジョッキを僕の前に起きながら「きのうはどうされたんですか」。ええ、頑張ったんですけど、間一髪間に合わなかったんですよ。そう、きのう木場駅に着いたのは19時50分。「河本」にダッシュして1杯だけホッピーをいただこうかとも思ったのですが、それも悪い気がして真っすぐ家に向かったのでした。
よーし、きょうは平日だけど、きのう来られなかったぶん飲むぞー。残り30分は切っているけど、4本ぐらいならいけるかも…。そう思って1杯目のジョッキをぐーっと傾けたとき、背後で引き戸がガタピシ開いて、お客さんが2人、入ってきました。真寿美さんやアンチャン(厨房を守る、真寿美さんの弟さん)と同年代の、職人さんか工員さんといった雰囲気のジッちゃん。2人ともすでに相当お酒が入っているようです。
と、真寿美さんの顔色がさっと変わりました。片方のジッちゃんに向かい「何しにきたの、お酒はダメだからね!」と強い調子で声をかけます。「いいじゃねーの、なあ、1杯だけでいいから飲ませてよ」と話しながら、僕の隣にどっかと腰を下ろすジッちゃん。「ダメといったらダメ。私がいっぺんそう言ったら絶対にダメなんだかんね!!」。なおも厳しい言葉で返す真寿美さんの前で、ジッちゃんたちは、タバコを吸い始めました。
よく、「河本」のスーパー常連さんたちと盛り上がり、冗談で「あんたたちもう出入り禁止ー」と笑う真寿美さんとはまったく違う真剣な表情。こんな局面に出くわすのは初めてです。
いままでにない険悪な雰囲気に、僕も困惑します。しかし、さらに困ったことに、オッちゃんたちの横に座る僕のジョッキはもう空っぽ。うう、おかわり頼みたいんだけど、ホッピー出してもらえないジッちゃんの横で注文するのも気まずい…。ええい、でも仕方ない。すいません、真寿美さんおかわりを。目と人差し指でサインを送ります。
コカコーラの1リットル入ガラスビンにストックしてあった亀甲宮焼酎を、ガラスコップいっぱいに注いで、いつもならそれを手際よくジョッキに移してくれるのに、真寿美さん、震える手先が微妙に狂って、すこし焼酎をこぼしてしまいます。うわっ真寿美さん本気(まじ)で怒ってる…。
もう片方のジッちゃんが諭すような形で、結局、タバコを吸い終わった2人はそのままお店を出ていきました。ほっとした空気が流れる店内。しかし真寿美さん、いったいどうしたんですか。
真寿美さんの話によると、以前、お店のお客さんがフィリピンの女の子を連れて来たことがあって、そのとき居合わせたジッちゃんのひとりが、女の子に失礼な言葉を投げかけ、からんだことがあったのだそうです。「私に対してやるんだったら構わないんだけど、ほかのお客さん、それも外人の娘(こ)にヒドいこというもんだから、出入り禁止にしたんですよ」
ひとは自分の親と生まれた国は選べない。そうした、自分の意志では動かせない部分について、デリカシーのない人間に対しては毅然とした態度で接する----。真寿美さんの一貫した態度、はっきりいって格好いいです。…「真寿美さんがあと50才若かったら、僕、真寿美さんに惚れてたかもしれないです」。「なーにいってんの。私は来年二十歳(はたち)なんだから、そんなこというと出入り禁止ですよ!」(^^)
と、いつもの調子に戻ったところで20時、お開きの時間です。自転車と暖簾を撤収してお会計。どうもごちそうさまでした。きょうは2本しか飲めなかったけれど、ちょっぴり清々しい気分になりながらお店を出たのでした。
※【お店データ】→トラックバック参照
しかしながら、居酒屋「河本」の営業時間内に木場へ帰ろうという意志だけは強固です。きょうの「河本」到着はほぼ(僕にとっての)標準の19時30分。きょうは「ン」の字型カウンターの両サイドにお客さんが2〜3人づつ。おでん容器と煮込み鍋が鎮座する中央付近ががら空きだったので、そこに腰を落ち着けます。
真寿美さん、ホッピーと焼酎の入ったジョッキを僕の前に起きながら「きのうはどうされたんですか」。ええ、頑張ったんですけど、間一髪間に合わなかったんですよ。そう、きのう木場駅に着いたのは19時50分。「河本」にダッシュして1杯だけホッピーをいただこうかとも思ったのですが、それも悪い気がして真っすぐ家に向かったのでした。
よーし、きょうは平日だけど、きのう来られなかったぶん飲むぞー。残り30分は切っているけど、4本ぐらいならいけるかも…。そう思って1杯目のジョッキをぐーっと傾けたとき、背後で引き戸がガタピシ開いて、お客さんが2人、入ってきました。真寿美さんやアンチャン(厨房を守る、真寿美さんの弟さん)と同年代の、職人さんか工員さんといった雰囲気のジッちゃん。2人ともすでに相当お酒が入っているようです。
と、真寿美さんの顔色がさっと変わりました。片方のジッちゃんに向かい「何しにきたの、お酒はダメだからね!」と強い調子で声をかけます。「いいじゃねーの、なあ、1杯だけでいいから飲ませてよ」と話しながら、僕の隣にどっかと腰を下ろすジッちゃん。「ダメといったらダメ。私がいっぺんそう言ったら絶対にダメなんだかんね!!」。なおも厳しい言葉で返す真寿美さんの前で、ジッちゃんたちは、タバコを吸い始めました。
よく、「河本」のスーパー常連さんたちと盛り上がり、冗談で「あんたたちもう出入り禁止ー」と笑う真寿美さんとはまったく違う真剣な表情。こんな局面に出くわすのは初めてです。
いままでにない険悪な雰囲気に、僕も困惑します。しかし、さらに困ったことに、オッちゃんたちの横に座る僕のジョッキはもう空っぽ。うう、おかわり頼みたいんだけど、ホッピー出してもらえないジッちゃんの横で注文するのも気まずい…。ええい、でも仕方ない。すいません、真寿美さんおかわりを。目と人差し指でサインを送ります。
コカコーラの1リットル入ガラスビンにストックしてあった亀甲宮焼酎を、ガラスコップいっぱいに注いで、いつもならそれを手際よくジョッキに移してくれるのに、真寿美さん、震える手先が微妙に狂って、すこし焼酎をこぼしてしまいます。うわっ真寿美さん本気(まじ)で怒ってる…。
もう片方のジッちゃんが諭すような形で、結局、タバコを吸い終わった2人はそのままお店を出ていきました。ほっとした空気が流れる店内。しかし真寿美さん、いったいどうしたんですか。
真寿美さんの話によると、以前、お店のお客さんがフィリピンの女の子を連れて来たことがあって、そのとき居合わせたジッちゃんのひとりが、女の子に失礼な言葉を投げかけ、からんだことがあったのだそうです。「私に対してやるんだったら構わないんだけど、ほかのお客さん、それも外人の娘(こ)にヒドいこというもんだから、出入り禁止にしたんですよ」
ひとは自分の親と生まれた国は選べない。そうした、自分の意志では動かせない部分について、デリカシーのない人間に対しては毅然とした態度で接する----。真寿美さんの一貫した態度、はっきりいって格好いいです。…「真寿美さんがあと50才若かったら、僕、真寿美さんに惚れてたかもしれないです」。「なーにいってんの。私は来年二十歳(はたち)なんだから、そんなこというと出入り禁止ですよ!」(^^)
と、いつもの調子に戻ったところで20時、お開きの時間です。自転車と暖簾を撤収してお会計。どうもごちそうさまでした。きょうは2本しか飲めなかったけれど、ちょっぴり清々しい気分になりながらお店を出たのでした。
※【お店データ】→トラックバック参照
飲み会は続くよどこまでも 〜居酒屋「満月」(鷺ノ宮/050212)
都立家政「竹よし」の食事会が終わり、浜田さん・寄り道さんに引率される形で、有志一団は2次会の場所を求めて隣町の鷺ノ宮に向かいます。
住宅街の暗い夜道をてくてく歩きながら、途中、あの「笑うせえるすマン」に出てくるバー「魔の巣」のモデルと言われる「ペルル」を浜田さんに紹介されます。おお、ここが噂に聞く「ペルル」ですか。店内は楽しそうに盛り上がるお客さんでいっぱい。
ちょうど1年前まで住んでいた世田谷もそうなのですが、東京の西郊は曲がりくねった街路や住宅地のなかにこつ然とお店が現れたりして、基本的に碁盤の目の深川の町並みとは相当趣きが違います。こういう町並みを夜歩く感覚が、久しぶりに呼び覚まされます。
結局、まずは鷺ノ宮駅からすこし北に行ったところにある居酒屋に入ります。ここに先日の「寄り道Blog」オフ会でお会いしたにっきーさんも合流。1時間ほどしばし談笑のあと、さらに場所を変えることにします。
都心方面に帰るまりみるさんご夫妻を鷺ノ宮駅で見送り、残ったのは浜田さん、寄り道さん、ふじもとさん、Hopperさん、にっきーさんの地元組5人に僕。駅前北側の中杉通りを西側(上石神井方面)に入った左側が3次会の会場となる居酒屋「満月」です。
いかにも昭和20〜30年代の商店建築といった雰囲気の木造のお店には、なぜか左右に入り口が。それぞれの入り口にL字型カウンターがしつらえられていて、客席スペースは完全に分断されています。言い換えると、カウンターの内側のスペースが凸型に展開していて、でっぱりの部分が手前の壁に達しているのです。
学生時代住んでいた小田急沿線の商店街にも似たつくりのお店があったのですが、そこは片一方が花屋、もう片側が模型店で、中央がレジカウンターになっていました。夫婦の趣味の違いがそのまま業態の違いとなっていた形ですが、ここ「満月」はどちらのスペースも酒場。昔は中央に壁があって、別々のお店だったのかなあ。
われわれ一団は、比較的空いていた、向かって右側のスペースに着席。浜田さんたちによると、こちらは、本当は超・常連さんがいつも飲んでいるサイドなんだそうです。
ぽっちゃりした感じの可愛らしいママさんに、めいめいホッピーやサワーを注文。あらためてみんなで乾杯します。このお店はママさんとオヤジさんで切り盛りしているんだそうですが、オヤジさんはというと、向こうのカウンターで他のお客さんといっしょに飲んでいる方とのこと。
そのうちに、盛り上がるわれわれのサイドに合流してくるオヤジさん。僕らも相当飲んでいますが、オヤジさんも負けず劣らず出来上がっています。ご主人と客というよりは、同じ酔っぱらい同士、肩をたたきあったりしながら杯を傾けます。ううむ、それにしても店主からして、濃いというか、すごいキャラだなあ。
寄り道さん (ここでは本当の名前を仮称・田中さんとしておきます) いわく「ここのオヤジさんからは、なかなか名前を覚えてもらえないんですよー」。オヤジさん「そんなことないよ、俺覚えてるよ。あんたターさんだろ」。
周りのみんな、すかさず、「よかったですねえ田村さん」「そうですよねえ田村さん」と口々に突っ込みます。「やめてよー、私は田中! オヤジさんが間違って覚えちゃうじゃないのー!」顔をくしゃくしゃにして哀願する寄り道さん(仮称・田中さん)。「それは失礼しました田村さん!」と追い込みをかける一同。ここでも話の中心になるのはやっぱり寄り道さん。遺憾なくみんなからの「愛されキャラ」を発揮されています…。(^^)
やいのやいのと盛り上がるうちに夜は更け、いつしか「満月」閉店時間の深夜2時を回りました。会計して、鷺ノ宮駅前で解散に。どうも、きょうは皆さんお疲れ様でした!
電車のない僕は、中央線の中野まで歩いて東西線の始発に乗ろうと思います。前回の深川飲み会のときに続き、2度目の夜間行軍ですね。その前に、まずは腹ごしらえ。(^^; 寄り道さん、Hopperさんと3人で、鷺ノ宮駅前の「松屋」で食事をとります(みなさんおつきあいいただきありがとうございました)。
お腹にたまったところで、寄り道さんとお別れし、荻窪在住のHopperさんと2人で、深夜の中杉通りを南下します。途中、ちょっと横道にそれ、Hopperさんから紹介されたのが、界隈の飲兵衛にこよなく愛される阿佐ヶ谷の居酒屋「川名」。シャッターの下りたお店の前で後日の訪問を誓い、さらに南下を続けます。
ほどなく、阿佐ヶ谷駅前に到着。ここでHopperさんともお別れです。深川での夜間行軍に続きおつきあいいただき、ありがとうございました、Hopperさん。またこんど、深川で飲みましょう!
独りになった僕はここから針路を東にとり、中央線のガード下をてくてく歩きます。しんしんと底冷えする夜の街ですが、きょうの楽しかったことを反すうし、またやって来るであろう楽しいことに思いを巡らすと、気分がうきうきしてきます(←幸せな性分です)。鼻歌で「線路は続くよどこまでも」を口ずさみながら、歩くピッチを高めます。
高円寺駅からは高架脇の測道を東進。ふた駅分、約2・6キロメートルを歩き切り、中野駅に着いたときにはもう4時近くになっていました。駅のシャッターが上がり、電車が動き出すのもまもなく。よく飲み、よく食べ、よく歩いた週末の夜はこうして終わったのでした。
※【追記】:このときの模様は、浜田さんの「居酒屋礼賛」でも紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
※【お店データ】→トラックバック参照
住宅街の暗い夜道をてくてく歩きながら、途中、あの「笑うせえるすマン」に出てくるバー「魔の巣」のモデルと言われる「ペルル」を浜田さんに紹介されます。おお、ここが噂に聞く「ペルル」ですか。店内は楽しそうに盛り上がるお客さんでいっぱい。
ちょうど1年前まで住んでいた世田谷もそうなのですが、東京の西郊は曲がりくねった街路や住宅地のなかにこつ然とお店が現れたりして、基本的に碁盤の目の深川の町並みとは相当趣きが違います。こういう町並みを夜歩く感覚が、久しぶりに呼び覚まされます。
結局、まずは鷺ノ宮駅からすこし北に行ったところにある居酒屋に入ります。ここに先日の「寄り道Blog」オフ会でお会いしたにっきーさんも合流。1時間ほどしばし談笑のあと、さらに場所を変えることにします。
都心方面に帰るまりみるさんご夫妻を鷺ノ宮駅で見送り、残ったのは浜田さん、寄り道さん、ふじもとさん、Hopperさん、にっきーさんの地元組5人に僕。駅前北側の中杉通りを西側(上石神井方面)に入った左側が3次会の会場となる居酒屋「満月」です。
いかにも昭和20〜30年代の商店建築といった雰囲気の木造のお店には、なぜか左右に入り口が。それぞれの入り口にL字型カウンターがしつらえられていて、客席スペースは完全に分断されています。言い換えると、カウンターの内側のスペースが凸型に展開していて、でっぱりの部分が手前の壁に達しているのです。
学生時代住んでいた小田急沿線の商店街にも似たつくりのお店があったのですが、そこは片一方が花屋、もう片側が模型店で、中央がレジカウンターになっていました。夫婦の趣味の違いがそのまま業態の違いとなっていた形ですが、ここ「満月」はどちらのスペースも酒場。昔は中央に壁があって、別々のお店だったのかなあ。
われわれ一団は、比較的空いていた、向かって右側のスペースに着席。浜田さんたちによると、こちらは、本当は超・常連さんがいつも飲んでいるサイドなんだそうです。
ぽっちゃりした感じの可愛らしいママさんに、めいめいホッピーやサワーを注文。あらためてみんなで乾杯します。このお店はママさんとオヤジさんで切り盛りしているんだそうですが、オヤジさんはというと、向こうのカウンターで他のお客さんといっしょに飲んでいる方とのこと。
そのうちに、盛り上がるわれわれのサイドに合流してくるオヤジさん。僕らも相当飲んでいますが、オヤジさんも負けず劣らず出来上がっています。ご主人と客というよりは、同じ酔っぱらい同士、肩をたたきあったりしながら杯を傾けます。ううむ、それにしても店主からして、濃いというか、すごいキャラだなあ。
寄り道さん (ここでは本当の名前を仮称・田中さんとしておきます) いわく「ここのオヤジさんからは、なかなか名前を覚えてもらえないんですよー」。オヤジさん「そんなことないよ、俺覚えてるよ。あんたターさんだろ」。
周りのみんな、すかさず、「よかったですねえ田村さん」「そうですよねえ田村さん」と口々に突っ込みます。「やめてよー、私は田中! オヤジさんが間違って覚えちゃうじゃないのー!」顔をくしゃくしゃにして哀願する寄り道さん(仮称・田中さん)。「それは失礼しました田村さん!」と追い込みをかける一同。ここでも話の中心になるのはやっぱり寄り道さん。遺憾なくみんなからの「愛されキャラ」を発揮されています…。(^^)
やいのやいのと盛り上がるうちに夜は更け、いつしか「満月」閉店時間の深夜2時を回りました。会計して、鷺ノ宮駅前で解散に。どうも、きょうは皆さんお疲れ様でした!
電車のない僕は、中央線の中野まで歩いて東西線の始発に乗ろうと思います。前回の深川飲み会のときに続き、2度目の夜間行軍ですね。その前に、まずは腹ごしらえ。(^^; 寄り道さん、Hopperさんと3人で、鷺ノ宮駅前の「松屋」で食事をとります(みなさんおつきあいいただきありがとうございました)。
お腹にたまったところで、寄り道さんとお別れし、荻窪在住のHopperさんと2人で、深夜の中杉通りを南下します。途中、ちょっと横道にそれ、Hopperさんから紹介されたのが、界隈の飲兵衛にこよなく愛される阿佐ヶ谷の居酒屋「川名」。シャッターの下りたお店の前で後日の訪問を誓い、さらに南下を続けます。
ほどなく、阿佐ヶ谷駅前に到着。ここでHopperさんともお別れです。深川での夜間行軍に続きおつきあいいただき、ありがとうございました、Hopperさん。またこんど、深川で飲みましょう!
独りになった僕はここから針路を東にとり、中央線のガード下をてくてく歩きます。しんしんと底冷えする夜の街ですが、きょうの楽しかったことを反すうし、またやって来るであろう楽しいことに思いを巡らすと、気分がうきうきしてきます(←幸せな性分です)。鼻歌で「線路は続くよどこまでも」を口ずさみながら、歩くピッチを高めます。
高円寺駅からは高架脇の測道を東進。ふた駅分、約2・6キロメートルを歩き切り、中野駅に着いたときにはもう4時近くになっていました。駅のシャッターが上がり、電車が動き出すのもまもなく。よく飲み、よく食べ、よく歩いた週末の夜はこうして終わったのでした。
※【追記】:このときの模様は、浜田さんの「居酒屋礼賛」でも紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
※【お店データ】→トラックバック参照
2005年03月13日
【お店データ】居酒屋「満月」(鷺ノ宮)
Posted by takaiku_shangrila190 at 23:17
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2005年03月11日
鱈づくしのお食事会に参加 〜魚料理・天ぷら「竹よし」(都立家政/050212)
土曜出勤でたまった仕事を片付けているうちに、もう18時30分すぎ。すっかり日も暮れました。さあて、そろそろ切り上げるとするか。きょうは第2土曜日で「河本」もお休みだし、久しぶりに月島・勝どき界隈をふらついてみようかな…。ぼんやり考えながら、パソコンの電源を落とします。
と、机の上の携帯電話がぶるぶる震えだしました。あ、「居酒屋礼賛」の浜田さんだ。そういえばきょうは都立家政「竹よし」の月例お食事会の日だったなあ。
…もしもし、どうもタカハシです。そちらは盛り上がってますか? え、席に空きがあるから来ないかって? いきます、ぜひいきます。
予定変更、急いでカイシャを出て駅に歩きながら、ふと考えます。たしか今月の「竹よし」お食事会は満員御礼だったはず。誘っていただいたのはありがたいけれど、どうしたんだろう、急なキャンセルでも出たのかなあ。
JR新橋駅から山手線を半周して高田馬場へ。西武新宿線に乗り換え、都立家政の駅に着いたのは19時40分ごろでした。線路際を鷺ノ宮側に向かって数10メートルほど歩き小路に入るとすぐに到着。駅からは1分ちょっとの道のりです。
こんばんわあっす。マスターとメンバーの皆さんにご挨拶して、カウンター席のすみっこに座ります。浜田さんをはじめ、まりみるさんご夫妻、ふじもとさんご夫妻、Hopperさんら、前回(「寄り道Blog」オフ会)もごいっしょだった皆さんと、地元の大常連さんたちとで店内はいっぱい。食事会は17時スタートですから、すでに皆さんお酒が進み、料理も一巡して、にぎやかに談笑されています。
地元の常連さんたちを対象に、毎月、テーマを決めて存分に魚料理を楽しんでもらうという趣向のお食事会も、今回で40回を数えるのだそうです。今月のテーマは朝に活け締めした鱈(タラ)を、いろいろな料理で楽しむというもの。最初に生ビールをいただきながら、まずは取り分けてもらっていた鱈の刺身と生白子を口に運びます。
普通は鍋ものや煮付けなどが多い鱈ですが、刺身というのは珍しい。僕はここ「竹よし」でしかいただいたことがありません。淡白ながら歯ごたえのある白身は、普通に盛り付けたのと昆布締めの2種類。どちらもくせになる美味さです。さっそく日本酒(新潟・緑川)に切り替えて生白子を紅葉おろしと刻みネギ・ポン酢で。口のなかでとろとろにとろける白子と日本酒の相性の素晴らしいことといったら! 涙腺を刺激されるほどの美味しさです。
カウンターのおとなりは、きょうもお仕事帰りの寄り道さん。僕の少し前に到着されたとのことで、まだまだ本領発揮まえのしらふな状態です。(^^; 飲みという点ではほかのみんなに出遅れた形の2人。隅っこで酒場ねたなどを語り合いながらお猪口を傾けます。
と、ここで来ました、本日の極めつけ、白子の天ぷら! さくさくの衣の下でとろける、アツアツの濃厚な白子!! 「いかがですか」と尋ねるマスターに思わず握手で返礼です。いっしょに揚げて出されるソラマメ・タラノメの天ぷらも絶品。特に、苦味走ったタラノメはほんとうに美味しい。幼いころ苦手だったタラノメが好物になるとは、しみじみ歳を感じてしまいます。 (^^;
カウンターの上には、ふじもとさんが新井薬師の酒屋で買ってこられたという、全国さまざまな種類のワンカップ8本が積まれています。黒牛(和歌山)、南(高知)などなど、普段は銘酒居酒屋で1合いくらでいただくような地酒が、ワンカップで北から南から。これは楽しい光景ですね。浜田さんが先導役となって、つぎつぎワンカップを注ぎ分け、みんなでわいのわいのと飲み比べます。
中トロと鱈の握りを3カンいただいて、お食事のコースはひと段落。いやー美味しかった。浜田さん、お誘いいただいてどうもありがとうございました。
と、ここで浜田さんが不思議なことを口にされます。「タカハシさんもしっかり、きょうのメンバーだったんですよ」。…え、どういうことですか? にこにこしながらノートを渡してくれる浜田さん。これは…「竹よし」食事会の予約ノートじゃないですか。
げげっ、「第40回食事会」のページに、ミミズがのたくったような汚い文字で「た か は し」とサインが! し、しまったあ、自分で申し込んだのを忘れていたのかあー! きっと、前回の「寄り道Blog」オフ会のときに泥酔して書き込んだものに違いありません。マスター、浜田さんすいません、危うくすっぽかしてしまうところでした。大失態を笑われながら恐縮しまくりです。
そんなこんなで、21時を過ぎたところで、ご近所の大常連さんのご発声によりお食事会は締めに。僕にとっては冷や汗ものの、しかしとても楽しい土曜日の夜でした。ふじもと奥さんと洗い物をお手伝いして「どうもごちそうさまでした」とお店を後に。待っていていただいた浜田さんら有志の方々と、2次会へと流れていったのでした。
※【追記】:このお食事会の模様は、ほかの参加者の方々もブログで詳細に記録されています。ぜひご覧になってみてください。
・「居酒屋礼賛」 (浜田信郎さん)
・「まりみるのおいしい生活日記」(まりみるさん)
※【お店データ】→トラックバック参照
と、机の上の携帯電話がぶるぶる震えだしました。あ、「居酒屋礼賛」の浜田さんだ。そういえばきょうは都立家政「竹よし」の月例お食事会の日だったなあ。
…もしもし、どうもタカハシです。そちらは盛り上がってますか? え、席に空きがあるから来ないかって? いきます、ぜひいきます。
予定変更、急いでカイシャを出て駅に歩きながら、ふと考えます。たしか今月の「竹よし」お食事会は満員御礼だったはず。誘っていただいたのはありがたいけれど、どうしたんだろう、急なキャンセルでも出たのかなあ。
JR新橋駅から山手線を半周して高田馬場へ。西武新宿線に乗り換え、都立家政の駅に着いたのは19時40分ごろでした。線路際を鷺ノ宮側に向かって数10メートルほど歩き小路に入るとすぐに到着。駅からは1分ちょっとの道のりです。
こんばんわあっす。マスターとメンバーの皆さんにご挨拶して、カウンター席のすみっこに座ります。浜田さんをはじめ、まりみるさんご夫妻、ふじもとさんご夫妻、Hopperさんら、前回(「寄り道Blog」オフ会)もごいっしょだった皆さんと、地元の大常連さんたちとで店内はいっぱい。食事会は17時スタートですから、すでに皆さんお酒が進み、料理も一巡して、にぎやかに談笑されています。
地元の常連さんたちを対象に、毎月、テーマを決めて存分に魚料理を楽しんでもらうという趣向のお食事会も、今回で40回を数えるのだそうです。今月のテーマは朝に活け締めした鱈(タラ)を、いろいろな料理で楽しむというもの。最初に生ビールをいただきながら、まずは取り分けてもらっていた鱈の刺身と生白子を口に運びます。
普通は鍋ものや煮付けなどが多い鱈ですが、刺身というのは珍しい。僕はここ「竹よし」でしかいただいたことがありません。淡白ながら歯ごたえのある白身は、普通に盛り付けたのと昆布締めの2種類。どちらもくせになる美味さです。さっそく日本酒(新潟・緑川)に切り替えて生白子を紅葉おろしと刻みネギ・ポン酢で。口のなかでとろとろにとろける白子と日本酒の相性の素晴らしいことといったら! 涙腺を刺激されるほどの美味しさです。
カウンターのおとなりは、きょうもお仕事帰りの寄り道さん。僕の少し前に到着されたとのことで、まだまだ本領発揮まえのしらふな状態です。(^^; 飲みという点ではほかのみんなに出遅れた形の2人。隅っこで酒場ねたなどを語り合いながらお猪口を傾けます。
と、ここで来ました、本日の極めつけ、白子の天ぷら! さくさくの衣の下でとろける、アツアツの濃厚な白子!! 「いかがですか」と尋ねるマスターに思わず握手で返礼です。いっしょに揚げて出されるソラマメ・タラノメの天ぷらも絶品。特に、苦味走ったタラノメはほんとうに美味しい。幼いころ苦手だったタラノメが好物になるとは、しみじみ歳を感じてしまいます。 (^^;
カウンターの上には、ふじもとさんが新井薬師の酒屋で買ってこられたという、全国さまざまな種類のワンカップ8本が積まれています。黒牛(和歌山)、南(高知)などなど、普段は銘酒居酒屋で1合いくらでいただくような地酒が、ワンカップで北から南から。これは楽しい光景ですね。浜田さんが先導役となって、つぎつぎワンカップを注ぎ分け、みんなでわいのわいのと飲み比べます。
中トロと鱈の握りを3カンいただいて、お食事のコースはひと段落。いやー美味しかった。浜田さん、お誘いいただいてどうもありがとうございました。
と、ここで浜田さんが不思議なことを口にされます。「タカハシさんもしっかり、きょうのメンバーだったんですよ」。…え、どういうことですか? にこにこしながらノートを渡してくれる浜田さん。これは…「竹よし」食事会の予約ノートじゃないですか。
げげっ、「第40回食事会」のページに、ミミズがのたくったような汚い文字で「た か は し」とサインが! し、しまったあ、自分で申し込んだのを忘れていたのかあー! きっと、前回の「寄り道Blog」オフ会のときに泥酔して書き込んだものに違いありません。マスター、浜田さんすいません、危うくすっぽかしてしまうところでした。大失態を笑われながら恐縮しまくりです。
そんなこんなで、21時を過ぎたところで、ご近所の大常連さんのご発声によりお食事会は締めに。僕にとっては冷や汗ものの、しかしとても楽しい土曜日の夜でした。ふじもと奥さんと洗い物をお手伝いして「どうもごちそうさまでした」とお店を後に。待っていていただいた浜田さんら有志の方々と、2次会へと流れていったのでした。
※【追記】:このお食事会の模様は、ほかの参加者の方々もブログで詳細に記録されています。ぜひご覧になってみてください。
・「居酒屋礼賛」 (浜田信郎さん)
・「まりみるのおいしい生活日記」(まりみるさん)
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2005年03月09日
二日酔い… ホッピーで迎え酒 〜居酒屋「河本」(木場/050210)
昨晩(9日)は、カイシャの同僚と久しぶりに痛飲。新橋の居酒屋からスタートして、銀座のバー、そして終電後に銀座のスナックでカラオケ。羽目を外しすぎたせいで、一夜明けたきょうは、抜け殻状態で一日を過ごします。
しかし悲しいことに、夕方カイシャを出るとシャキッとしてしまうんですね、これが。日中は二日酔いでどうなることかと思いましたが、こうなったら躊躇(ちゅうちょ)することなく、木場「河本」に足を運ぶことにします。
地下鉄で木場に着き、いつものように「河本」入り口の引き戸をガタピシ開けたのは19時20分。こんばんわあっす…。おおお、木曜夜の店内は満員でおお盛り上がり。「ン」の字型カウンター短辺側のスーパー常連席には、Ygさん、Knさん、Mdさん、Haさんら、いつもの面々がずらり。逆側、長手カウンターの奥は農水省の職員さんが男女とり交ぜて6人。そして「ン」の字の右上の場所には、作家・翻訳家の森下賢一さんがいらっしゃいます。
森下さんのとなりに空きがあったので、すいません、失礼します。真寿美さんにホッピーとおでんを注文。焼酎の入ったジョッキに自分でホッピーをどぼどぼ注ぎ口をつけますが、なにぶんきのうのきょうにつき、とても普段のように飲めません。ううむ、シャキッとしていたのは気持ちだけだったようですなあ。
3年近く前に、銀座のバーでお近づきになった森下さんとは、近所のバーの話題でホッピーを傾けます。もう20年ほど深川にお住まいの森下さんによると、この界隈にバーができたのはわりと最近のことなのだとか。「だからこのへんのバーは、都心の店とちがって、どこも静かに飲めないね。バーでの飲み方が未成熟なんだと思いますよ」
ええ、その点については僕もまったく同意です。ただ、このへんのバーのいいところは、「Bar Satoh」をはじめとしてチャージをとらないお店が複数あること。けっこう足しげく通っても、懐に優しいところがうれしいですね。「チャージはただの悪弊。チャージを取らなければ経営が成り立たないというのなら、1杯の単価を上げればいいのだ」と自著で説く森下さんも、深川界隈のバーを訪れるときは、そういうお店に軸足を置いていらっしゃるとのことです。
お、もうそろそろ仕舞いの時間だ。引き戸を開けて表の自転車を仕舞います。暖簾を入れるのは僕のとなりで飲んでいた常連のAbさん。連携プレーで撤収が終わると19時55分、きょうももう5分で閉店です。
結局、きょうはホッピー1本とおでん、600円でお会計。「きょうは少ないですねえ」と真寿美さんに突っ込まれながら席を立ちます。どうもごちそう様でした。森下さんどうもです。軽い迎え酒できょうはまっすぐ家に向かうとしましょう。
※【お店データ】→トラックバック参照
しかし悲しいことに、夕方カイシャを出るとシャキッとしてしまうんですね、これが。日中は二日酔いでどうなることかと思いましたが、こうなったら躊躇(ちゅうちょ)することなく、木場「河本」に足を運ぶことにします。
地下鉄で木場に着き、いつものように「河本」入り口の引き戸をガタピシ開けたのは19時20分。こんばんわあっす…。おおお、木曜夜の店内は満員でおお盛り上がり。「ン」の字型カウンター短辺側のスーパー常連席には、Ygさん、Knさん、Mdさん、Haさんら、いつもの面々がずらり。逆側、長手カウンターの奥は農水省の職員さんが男女とり交ぜて6人。そして「ン」の字の右上の場所には、作家・翻訳家の森下賢一さんがいらっしゃいます。
森下さんのとなりに空きがあったので、すいません、失礼します。真寿美さんにホッピーとおでんを注文。焼酎の入ったジョッキに自分でホッピーをどぼどぼ注ぎ口をつけますが、なにぶんきのうのきょうにつき、とても普段のように飲めません。ううむ、シャキッとしていたのは気持ちだけだったようですなあ。
3年近く前に、銀座のバーでお近づきになった森下さんとは、近所のバーの話題でホッピーを傾けます。もう20年ほど深川にお住まいの森下さんによると、この界隈にバーができたのはわりと最近のことなのだとか。「だからこのへんのバーは、都心の店とちがって、どこも静かに飲めないね。バーでの飲み方が未成熟なんだと思いますよ」
ええ、その点については僕もまったく同意です。ただ、このへんのバーのいいところは、「Bar Satoh」をはじめとしてチャージをとらないお店が複数あること。けっこう足しげく通っても、懐に優しいところがうれしいですね。「チャージはただの悪弊。チャージを取らなければ経営が成り立たないというのなら、1杯の単価を上げればいいのだ」と自著で説く森下さんも、深川界隈のバーを訪れるときは、そういうお店に軸足を置いていらっしゃるとのことです。
お、もうそろそろ仕舞いの時間だ。引き戸を開けて表の自転車を仕舞います。暖簾を入れるのは僕のとなりで飲んでいた常連のAbさん。連携プレーで撤収が終わると19時55分、きょうももう5分で閉店です。
結局、きょうはホッピー1本とおでん、600円でお会計。「きょうは少ないですねえ」と真寿美さんに突っ込まれながら席を立ちます。どうもごちそう様でした。森下さんどうもです。軽い迎え酒できょうはまっすぐ家に向かうとしましょう。
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2005年03月08日
真寿美さん監修でネコ家系図を作成 〜居酒屋「河本」(木場/050208)
日中の冷たい雨も夕方には上がり、出先の赤坂見附での用事を終えた僕は地下鉄で木場に向かいます。いつもの「河本」についたのは19時20分のことでした。
入り口の引き戸をガタピシ引いて、こんばんわっすと入ると…。あれ、 店内は閑散としています。お店にいるのはHmさんと彼の上司の方の2人だけ。この時間で店内ががらんとしているのは珍しいですね。
ホッピーを持ってきてくれた真寿美さんに、きょうはずっとこうなんですかとたずねると「いえ、いつものみんなは早めに来て早めに帰っちゃったんですよ。途中で誰もいなくなっちゃんでもう閉めようかと思っていたら…」
「そう、俺が来たんですよ」とHmさん。独りで飲んでいてどうしようかと思ったら、先輩の方が偶然訪れて2人になったのだとか。たまにはこういう静かな「河本」もいいですねえ、なんて言いあいながらおでん(ちくわぶ、昆布、白身団子、大根など)をつつき、ホッピーを飲みます。
こんな日だから、もう店内は猫が数匹、身体をなめたり寝そべったりしています。スーパー常連席のカウンター上に乗っかるおとぼけ猫・しっぽは、いつも以上に舌をでろーんと垂らしていますね。お客さんがいないんでリラックスしてるのかな…。
しっぽのお母さんはハンコで、ええと、どうでしたっけ。「河本」猫ファミリーの親戚関係を話しているうちに、手持ち無沙汰ぎみの真寿美さん、厨房からメガネを持って来て、紙に系図を書いてくれます。
ミケお母さんを筆頭に4代、その数約20匹。4世代目のしっぽからみると、ハンゾウは叔父さん、ホクロがお祖母さん、そしてオシマはお祖母さんの代でつながっている、と…。ううん、これはけっこう複雑だ。こんど清書して壁に貼っとくのはどうでしょう。
お客3人と真寿美さんでわいのわいの話しているところに、オジイさんがひとり訪れます。「10何年ぶりだけど何も変わっていねえ。懐かしいな」とつぶやき、ホッピー1本をきゅーっと空けてお会計。ううむ、きっぷのいい飲み方だなあ。
「もうお客さんも来ないだろうし、早めに撤収しますか」と、Hmさんが表の暖簾と自転車を撤収してくれます。どうもお疲れです、Hmさん。真寿美さん手書きの猫系図をおし頂いて僕らもお会計。きょうはホッピー3本とおでん、1200円でした。
※【お店データ】→トラックバック参照<
入り口の引き戸をガタピシ引いて、こんばんわっすと入ると…。あれ、 店内は閑散としています。お店にいるのはHmさんと彼の上司の方の2人だけ。この時間で店内ががらんとしているのは珍しいですね。
ホッピーを持ってきてくれた真寿美さんに、きょうはずっとこうなんですかとたずねると「いえ、いつものみんなは早めに来て早めに帰っちゃったんですよ。途中で誰もいなくなっちゃんでもう閉めようかと思っていたら…」
「そう、俺が来たんですよ」とHmさん。独りで飲んでいてどうしようかと思ったら、先輩の方が偶然訪れて2人になったのだとか。たまにはこういう静かな「河本」もいいですねえ、なんて言いあいながらおでん(ちくわぶ、昆布、白身団子、大根など)をつつき、ホッピーを飲みます。
こんな日だから、もう店内は猫が数匹、身体をなめたり寝そべったりしています。スーパー常連席のカウンター上に乗っかるおとぼけ猫・しっぽは、いつも以上に舌をでろーんと垂らしていますね。お客さんがいないんでリラックスしてるのかな…。しっぽのお母さんはハンコで、ええと、どうでしたっけ。「河本」猫ファミリーの親戚関係を話しているうちに、手持ち無沙汰ぎみの真寿美さん、厨房からメガネを持って来て、紙に系図を書いてくれます。
ミケお母さんを筆頭に4代、その数約20匹。4世代目のしっぽからみると、ハンゾウは叔父さん、ホクロがお祖母さん、そしてオシマはお祖母さんの代でつながっている、と…。ううん、これはけっこう複雑だ。こんど清書して壁に貼っとくのはどうでしょう。
お客3人と真寿美さんでわいのわいの話しているところに、オジイさんがひとり訪れます。「10何年ぶりだけど何も変わっていねえ。懐かしいな」とつぶやき、ホッピー1本をきゅーっと空けてお会計。ううむ、きっぷのいい飲み方だなあ。
「もうお客さんも来ないだろうし、早めに撤収しますか」と、Hmさんが表の暖簾と自転車を撤収してくれます。どうもお疲れです、Hmさん。真寿美さん手書きの猫系図をおし頂いて僕らもお会計。きょうはホッピー3本とおでん、1200円でした。
※【お店データ】→トラックバック参照<
買い出し帰りにカミサンと 〜居酒屋「河本」(木場/050205)
木場の居酒屋・河本のスーパー常連・Ygさんと門前仲町「大阪屋」で偶然出会い、同じ仲町の「だるま」とハシゴした昨日、金曜日の夜。その後さらに木場駅近くの居酒屋で飲んだため、どうやって帰宅したか記憶にないほどの深酒とあいなりました。
土曜日の朝。寝覚めはすっきりしているのですが、なんだか口もとがすーすーするな…。うわ、差し歯がなくなってる。泥酔してどっかで落としたみたいです。これは困ったなあ…、歯医者に行くまでは無口な人間で通さねば。
気をとり直して午後からカミサンと散歩に出かけます。寒いけれど少しは陽の暖かさも感じられる快晴の昼下がり。永代通り、南砂緑道公園、明治通りと約3キロメートルの道のりを歩き、着いたのは区内有数の商店街・砂町銀座です。
江東区東部を南北に平行する明治通りと丸八通りとの間を一直線に結ぶ、全長600メートル余りの狭い路地。最寄駅のない不便なところに野菜、肉、魚、おでん種、焼き鳥など、数え切れないほどの商店が密集し、値段も安い。自宅近くのイトーヨーカドーなどの特売品が、ほぼこのへんの標準価格といったところです。
肉、魚、野菜などを2人で買い込んで、門前仲町行きの都バス(都07系統)で木場駅前に着いたのは16時20分。「河本」で1杯飲んで帰ることにしましょう。
大横川にかかる平野橋を渡り、アプローチの坂を下るとすぐそこが「河本」。カミサン、歩道と「河本」母屋のすき間に生えた木に注目しています。「あら、これモクレンの木ね」
ガタピシ引き戸を開けると、「ン」の字型カウンターの長手側は満員です。そのうち半分ぐらいは近所の句会のおじいさんたち。毎月第1土曜日の句会が終わると「河本」で飲み会をするのが定例になっているのです。ずらりと並ぶ句会の皆さんに連続して座るのは、Frさんはじめいつもの常連さんたちです。
短いほうのカウンターには、きのう深夜まで飲んだYgさんがひとりで座っています。あ、どうも、きのうはおつかれ様でした。「おつかれじゃねーよばーか」とあいさつを返されながら、壁ぎわのカウンター奥に入れてもらいます。
まずはホッピー2本(300円×2)で乾杯。おでん豆腐入り(300円)、ニコタマ(煮込み玉子入り・300円)をつつきながらホッピーをぐーっ。ふー、明るいうちから飲むホッピーはおいしいなあ。
「なあ、オレきのう4件目で最後まで飲んでたか?」とYgさん。いえ、途中で帰られましたよ。「そうか、最後のほうは良くおぼえてないんだよな、飲み過ぎだよ」。2人の間に座るカミサンに苦笑されながら、きのうの反省会です。
「あらあ、2人で飲んでたんですかきのうは」と聞く真寿美さんに、差し歯を落っことしたことをご報告。ほかのお客さんからも笑いをとります。「ほんっとばかだなー」。Ygさんに追い撃ちをかけられながらホッピーのお代わりを頼みます。
「オレの知り合いで、柿を食べていたら中から金がみつかったって喜んでる奴がいてさ。お前それ、なんかおかしーんじゃねえかって話してたら、結局そいつの歯の詰め物だったんだよ」。Ygさんの披露するおもしろおかしい話に沸く店内。そりゃ、酔って差し歯を落とした奴といい勝負かも…。
ガタピシ入ってきたのが、「河本」通って30余年という古参のスーパー常連・Ttさん。どうも、今年初め、門前仲町「浅七」でお会いして以来ですね。Ttさん、僕・カミサンとYgさんとの間に座り、短いほうのカウンターもほぼ満員状態になりました。口が悪い(けれどきっぷのいい)YgさんとTtさんが並び、突っ込みではひけを取らないカミサンとの相乗効果で、さらに場は盛り上がりをみせます。
カミサンは自分のホッピーは2本でストップ。僕は3、4杯目と飲み進めますが、途中でジョッキのホッピーをカミサンに分けてあげます。よーし、みんないい調子で顔が赤くなってきたぞ。すいません、おでんお代わりお願いします。あと湯豆腐(小・100円)としおから(200円)も。追加のつまみを得て、さらに飲み進める2人。
カミサンは真寿美さんと、表のモクレンの話をしています。道路のかさ上げや母屋の改修などで、なんどか切られそうになったのを残してもらったのだとか。道路と建物のすき間にはコンクリートが打ってあるんですが、樹木のところだけまるく土が残してあるのです。「うちのモクレンは珍しいシュモクレン(紫木蓮)。きれいに咲きますよ」「わあ、それは楽しみだなあ」。モクレンが咲くのは4月ごろ。春が待ちどおしくなってきますね。
2時間近く滞在して、きょうのホッピーは2人で7本。僕が実質4本、カミサン3本といったところでしょうか。いやーよく飲んだ、どうもごちそう様でした。買い物袋を下げ、日の暮れた道を歩いて帰宅。ふらふらのカミサンはそのままふとんに沈没しちゃいました。ごめん、ちょっと飲ませすぎちゃったみたいだね。(^^;
土曜日の朝。寝覚めはすっきりしているのですが、なんだか口もとがすーすーするな…。うわ、差し歯がなくなってる。泥酔してどっかで落としたみたいです。これは困ったなあ…、歯医者に行くまでは無口な人間で通さねば。
気をとり直して午後からカミサンと散歩に出かけます。寒いけれど少しは陽の暖かさも感じられる快晴の昼下がり。永代通り、南砂緑道公園、明治通りと約3キロメートルの道のりを歩き、着いたのは区内有数の商店街・砂町銀座です。
江東区東部を南北に平行する明治通りと丸八通りとの間を一直線に結ぶ、全長600メートル余りの狭い路地。最寄駅のない不便なところに野菜、肉、魚、おでん種、焼き鳥など、数え切れないほどの商店が密集し、値段も安い。自宅近くのイトーヨーカドーなどの特売品が、ほぼこのへんの標準価格といったところです。
肉、魚、野菜などを2人で買い込んで、門前仲町行きの都バス(都07系統)で木場駅前に着いたのは16時20分。「河本」で1杯飲んで帰ることにしましょう。
大横川にかかる平野橋を渡り、アプローチの坂を下るとすぐそこが「河本」。カミサン、歩道と「河本」母屋のすき間に生えた木に注目しています。「あら、これモクレンの木ね」
ガタピシ引き戸を開けると、「ン」の字型カウンターの長手側は満員です。そのうち半分ぐらいは近所の句会のおじいさんたち。毎月第1土曜日の句会が終わると「河本」で飲み会をするのが定例になっているのです。ずらりと並ぶ句会の皆さんに連続して座るのは、Frさんはじめいつもの常連さんたちです。
短いほうのカウンターには、きのう深夜まで飲んだYgさんがひとりで座っています。あ、どうも、きのうはおつかれ様でした。「おつかれじゃねーよばーか」とあいさつを返されながら、壁ぎわのカウンター奥に入れてもらいます。
まずはホッピー2本(300円×2)で乾杯。おでん豆腐入り(300円)、ニコタマ(煮込み玉子入り・300円)をつつきながらホッピーをぐーっ。ふー、明るいうちから飲むホッピーはおいしいなあ。
「なあ、オレきのう4件目で最後まで飲んでたか?」とYgさん。いえ、途中で帰られましたよ。「そうか、最後のほうは良くおぼえてないんだよな、飲み過ぎだよ」。2人の間に座るカミサンに苦笑されながら、きのうの反省会です。
「あらあ、2人で飲んでたんですかきのうは」と聞く真寿美さんに、差し歯を落っことしたことをご報告。ほかのお客さんからも笑いをとります。「ほんっとばかだなー」。Ygさんに追い撃ちをかけられながらホッピーのお代わりを頼みます。
「オレの知り合いで、柿を食べていたら中から金がみつかったって喜んでる奴がいてさ。お前それ、なんかおかしーんじゃねえかって話してたら、結局そいつの歯の詰め物だったんだよ」。Ygさんの披露するおもしろおかしい話に沸く店内。そりゃ、酔って差し歯を落とした奴といい勝負かも…。
ガタピシ入ってきたのが、「河本」通って30余年という古参のスーパー常連・Ttさん。どうも、今年初め、門前仲町「浅七」でお会いして以来ですね。Ttさん、僕・カミサンとYgさんとの間に座り、短いほうのカウンターもほぼ満員状態になりました。口が悪い(けれどきっぷのいい)YgさんとTtさんが並び、突っ込みではひけを取らないカミサンとの相乗効果で、さらに場は盛り上がりをみせます。
カミサンは自分のホッピーは2本でストップ。僕は3、4杯目と飲み進めますが、途中でジョッキのホッピーをカミサンに分けてあげます。よーし、みんないい調子で顔が赤くなってきたぞ。すいません、おでんお代わりお願いします。あと湯豆腐(小・100円)としおから(200円)も。追加のつまみを得て、さらに飲み進める2人。
カミサンは真寿美さんと、表のモクレンの話をしています。道路のかさ上げや母屋の改修などで、なんどか切られそうになったのを残してもらったのだとか。道路と建物のすき間にはコンクリートが打ってあるんですが、樹木のところだけまるく土が残してあるのです。「うちのモクレンは珍しいシュモクレン(紫木蓮)。きれいに咲きますよ」「わあ、それは楽しみだなあ」。モクレンが咲くのは4月ごろ。春が待ちどおしくなってきますね。
2時間近く滞在して、きょうのホッピーは2人で7本。僕が実質4本、カミサン3本といったところでしょうか。いやーよく飲んだ、どうもごちそう様でした。買い物袋を下げ、日の暮れた道を歩いて帰宅。ふらふらのカミサンはそのままふとんに沈没しちゃいました。ごめん、ちょっと飲ませすぎちゃったみたいだね。(^^;





