9月末、そろそろ(紅葉)狩りの季節だなと思い、熟慮の末にお気に入りの軽井沢〜草津温泉〜志賀高原〜奥志賀〜野沢温泉(泊)のツーリングに出掛けることにした。しかし、毎度のコースでは面白みが無いな思っていたところ、野沢温泉村の毛無山に一般には知られていない登山道があることを知る。それなら、初日は毛無山登山と上ノ平高原散策、帰りに志賀や草津をツーリングしてタップリと紅葉狩りを楽しむことにした。
旺文社発行の山と高原地図(志賀高原)にも載っていない登山道である。そこで、野沢温泉村商工観光課にFAXで問い合わせたところ、野沢温泉村振興公社から登山道の状況と略図の返信が来た。(公社は自然体験プログラムを運営しており、その中に「野沢温泉の秘境!赤滝登山コース」がある)
早速、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(往郷)を購入して略図と見比べながらルートの当たりを付ける。
そして金曜日、終業後に4時間程走って長野市入りしてビジネスホテルに宿泊する。
土曜日、5時間程睡眠を取って夜明け前に出発する。野沢温泉村には上信越道(須坂長野東IC〜豊田飯山IC)→国道117号→大関橋→県道38号を通って前坂地区から入る。途中、飯山〜信濃平間の千曲川沿いで深い朝靄に包まれる。忌々しく思う程の濃霧だが、高台から眺めれば雲海が綺麗だろう。
野沢温泉村に入り前坂地区の「赤滝神社」に立ち寄る(ただ単純に赤滝川に縁がある神社と思ったので)。そして、入山報告と安全祈願を行う(二礼二拍一礼)。
その後「オリンピックスポーツパーク」に向かう。ここは長野オリンピックでバイアスロンの競技会場となった場所である。地図には「ふれ愛の森公園」と記述されているが、地元では前者で通じるようだ。
公園内をバイクで進んで行くと、立派な建物(メインスタンド?)に辿り着いた。公園奥に毛無山・赤滝登山コース入口に通じる中尾林道があると聞いている。この先、バイクか徒歩かで悩んだが、ここの駐車場でバイクを降りた。
装備を整えて辺りを見回すと、南方手前に小菅山、奥に万仏山が見える。上の方は紅葉している。地図を眺め、林道は建物の右奥だろうと当たりを付けて歩き出す。
GPS(Geko201)は、時刻06:45 / 標高618m / 距離0.0kmを示している。
少し先で振り返ると公園の向こうに開田山脈と千曲川に掛かる雲海が見える。更に進むと未舗装の砂利道が現れた。バイクを降りて正解だ。
暫く植林された杉林が続くが、奥に進むにつれて広葉樹(主にブナ)が増えてくる。
一時間程で毛無山・赤滝登山コース入口に着いた。標識には「毛無山山頂まで2612m」と書いてある。CT2.5Hてとこかな?
GPSは、時刻07:55 / 標高1004m / 距離4.54kmを示している。
登山道を進んで程なく、日向滝への分岐が現れた。日向滝へ寄り道する為、脇道に入る。
橋を渡り赤滝川の左手に移る。左俣を進むと茂みの奥に日向滝が見えた。滝下まで行こうと思ったが、踏み跡が不明瞭なので止めて分岐に引き返す。
登山道はブナの森の様相で、シダが鬱蒼と茂り、岩は苔に覆われている。
赤布は少ないが、踏み跡は明瞭なので迷わないで済みそうだ。
最初の渡河場所に着く。ここを渡り赤滝川の左手に移る。
渡河はここを含めて4ヶ所ある。
コウノ滝への分岐が現れた。コウノ滝へ寄り道する為、脇道に入る。
九十九折りの登山道を登り左俣を進むと、茂みの奥にコウノ滝が見えた。滝下まで行こうと思ったが、踏み跡が不明瞭なので止めて分岐に引き返す。
ちなみに、略図には載っていたが、地図には載っていない滝である。
2番目の渡河。ここを渡り赤滝川の右手に移る。
写真は渡河後に撮影した。
最後の渡河。ここを渡り赤滝川の右手に移る。登山道は、右俣沿いに斜面を登り本流を高巻いて進む。
右俣の上流は滝の様相だが名前は無い。これに名前が無いのは勿体無いと思う。
左の写真は渡河地点の全景、右の写真は右俣上流です。
中ノ滝の手前には水平の鎖場(5m)、先には垂直の鎖場(2m)がある。気を引き締めて通ろう。
赤滝に着く。滝下に行ける脇道があり、そこがビューポイントになる。
赤滝の先に進む。谷側に傾斜した登山道が続き気が抜けない。少しずつ赤滝川から離れながら高度を稼いで行くと、視界が開けて稜線上に出る。
写真奥の山は、秋山郷の鳥甲山か志賀の岩菅山だと思う(山座同定を忘れた…)。
稜線上の一本道が続く。木々に遮られて左右の展望は無いが、頭上には何も無いので明るい。
毛無山山頂のアンテナが見えてきた。あと少しだ。
毛無山山頂に着いた。眼下には紅葉した上ノ平高原が広がり、秋山郷や中越の展望が素晴らしい。
GPSは、時刻10:55 / 標高1657m / 距離7.5kmを示している。
上ノ平高原と巣鷹湖を見ながら昼食を取る。そして、食事と風景を楽しみながら登山を振り返える。
”登山道だけで距離3km、標高差600mか…。道に迷うことは無かったが、渡河や地形で神経を使う場所もあるし、利用者が皆無な様だから事故が怖いな。軽い気持ちや装備で入るのは止そう。まあ、前半は薄暗い沢沿い、後半は明るい稜線上と変化もあるし、何より静かなのが良い。
さて、次は新緑の時季かな? 雪が消えるのは何時頃だろう? G.W.頃なら有り難いが、野沢温泉村は雪深いからなぁ。それならいっその事、冬にスノーシューイングも良いかも。そう言えば、このコースの他に「風ごうろ登山コース」があったな。こちらも調べておかないと…。”
いつの間にか次の予定を考えている。まだ下山もしていないのに…。全く馬鹿者である(笑)。
食事が済み後片付けをしていると、登山道にゴミが落ちていなかったことに気が付いた。そのお陰で、ゴミを落とさないようにと変に緊張して後片付けをする(汗)。
一時間の休憩後、リフト横のスキーコースを下って奥志賀林道に出る。その後、小毛無山や巣鷹湖に寄り道をしながら紅葉を楽しむ。

小毛無山展望台からの野沢温泉村。
展望台には、長坂ゴンドラリフト「やまびこ駅」からスキーコース右横の登山道を登る(10分程)。但し、この時季にゴンドラは運行していない。
巣鷹湖湖畔。
ここにはキャンプ場があるが、8月末に終了している。誰もおらず静かなものである。
しかし、奥志賀林道を走る人達(私も含めて)はせっかちだな(笑)。林道脇に車を止めることはあっても、林道から少し離れている小毛無山や巣鷹湖には立ち寄らないようだ。早く野沢温泉や奥志賀、秋山郷に行きたい気持ちは分かるが…。
サンセットポイントである見晴台からの野沢温泉村。「日本の夕陽百選」に選ばれた場所である。
ツキノワグマ。見晴台の近く、林道沿いの栗の木に登り栗の実を落としていた。
後で聞いた話だが、例年以上に長野県全体(野沢温泉村も含む)の人里や里山で熊が出没しているそうだ。私は、熊達がウヨウヨしている山中を熊避け鈴も付けずに独りで歩ていたのか…。
そろそろ野沢温泉街だと思った頃、日本スキー博物館近くで地元の方々が道祖神祭りの準備をしているのを見掛ける。
その後、野沢温泉街に入り今夜の宿に到着したのは16:30頃であった。
散策地域全体(7万分の1)です。
青線がGPSのトレースログですが、樹林帯等では50m近くもズレる事があります。参考程度にしてください。
巣鷹湖以降の上ノ平高原〜野沢温泉街にトレースログが無いのは、GPSの電池切れの為です。



