March 18, 2010

グッド・バイ


荒戸源次郎監督が映画化された太宰治の「人間失格」。なかなか観に行く機会がなく、未だに拝見出来ていない。


20〜21歳の頃、太宰治の作品をしこたま読んだ。当時は、読まずにはいられない衝動のようなものに突き動かされていた。
今は全く読まない。いや、読めなくなってしまったが。

桜桃忌に日暮里の太宰治のお墓を観に行ったことがある。たくさんの方々が手を合わせていた。
昭和23年の6月13日に太宰治は山崎富栄と行方をくらまし、19日に二人の遺体が玉川上水で見つかった。
情死である。
二人の体は離れないように縄でしっかりと結ばれていた。しかし、太宰の遺体だけは首を締めた痕があり、荒縄も巻き付けられたままで、縄の余りが口の中に丸めて押し込めてあった。
富栄は太宰を殺してから入水したのであった。

21歳の自分は人間の情念に深い恐れを感じた。


村上仁史

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