2010年04月20日

Лебединoе oзерo

渋谷文化村オーチャードホールにて
モスクワ国立音楽劇場
「白鳥の湖」

チャイコフスキーの音楽と共にバレエでも親しまれている「白鳥の湖」
久し振りに観ました。(そもそもバレエが久し振り)
モスクワでは幾度となく観に行きましたが、何と言っても昔の話で演出など詳細は覚えていません。
演出も一つだけではありません。
今回観たのはブルメイステル版らしいのですが、
モスクワにいた時もこの劇場に行ったのは2、3度で白鳥の湖は観なかったように思う。
(大抵、ボリショイ劇場か、クレムリン大会宮殿に行った)
ストーリーは悪魔によって白鳥に変えられたオデットに恋した王子が、悪魔に騙されオディールに愛を近い、オデットは人間に戻れなくなる。
ラストは王子が悪魔を倒してめでたく現世でハッピーエンドとなるものと来世で結ばれるものとある。
今回のブルメイステル版の演出はプロローグがあり、これは初めての経験でした。
花を摘むオデットに忍び寄る大きな黒い影。巨大な翼で後ろから彼女を包みこむ。背景の湖に白鳥の姿。
そこで一端幕が下ります。
解り易くはあるけど、ここで幕が閉じるのは興を削がれる感じがしないでもない。
でも恐ろしい悪魔と可憐なオデットの対比が強烈な印象を与えて想像力を掻き立てるという見方もあるかも。
それにしてもこのプロローグにしてはエピローグの比重が軽かったような気もする。
このプロローグとエピローグで発端と結末を明らかにするのがこの演出の最大の特徴のようです。
全体を通して見ると、多分に演劇的要素が強いように思えました。善と悪がはっきりしていて、民族舞踏のシーンも悪魔の側として描かれていて、鮮烈なイメージで迫ってきました。
こんな風に書いていますが、ここまで考えながら観ていたわけではなく、後になってそういう風に思えたと振り返ってみただけです。
その時はもちろんただただ美しさに見とれていました。
あの群舞の素晴らしさ。
(昨年、日本のバレエ団のジゼルを観ましたが、群舞はちょっと物足りなかったと感想に書いた記憶があります。あちらでは身長も同じ人を揃え、それは見事なのです。今回もそうでした。)
マリーヤ・セメニャチェンコのオデットのしなやかで儚げな美しさ。打って変ってオディールの妖艶で小悪魔的な挑発する姿。
ドラマチックなストーリーを追いながらバレエを堪能してきました。

我家にもボリショイの白鳥の湖のビデオがあります。
プリマ・ナターリャ・ベスメルトノワのオデットですが、一昨年?くらいに亡くなられたようです。
私がモスクワにいてバレエを観始めた頃、プリマになるには身長や体重の制限があり、いくら踊りが巧くてもプリマにはなれないダンサーがいるというのを聞きました。実際そう言われるダンサーの踊りも観たことがありますが、ファンはとても多く、拍手にも熱意がこもっていたように思います。世界に誇るクラシックバレエ、そこでプリマになるということは並大抵なことではないでしょうね。

ジゼルが一番好きと思っていたけど、白鳥もいいな、
と思いを新たにしました。


この記事へのコメント
 30年前、中国西安で仕事していた時、合間に「白鳥の湖・第二幕」を
見たことがあります。前半が「ラフマニノフ・P協第二番」でした。
 真冬、劇場に暖房はなく、客は防寒着のまま、ピアノ脇に火のついた
練炭がおいてありました。
 今はどうなっているでしょうか。「白鳥の湖」と聞くと、その時のこ
とが思い出されます。
Posted by F3 at 2010年04月30日 10:59
F3さんへ
「白鳥」にはそんな思い出がありましたか。
西安ってそんなに田舎でしたか?
大都市とは比べられないかもしれませんが、
ロシア(旧ソ連時代)も地方はそんなものだったのかもしれません。
モスクワは文化面ではとても高度でしたので良い機会に巡り合え幸せだったかもしれません。
Posted by strauss at 2010年04月30日 18:00


 
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