2012年05月18日
海辺のカフカ
原作:村上春樹
脚本:フランク・ギャラティ
演出:蜷川幸雄
田村カフカ(柳楽優弥)15歳。父親と二人暮らしの家から出て、四国へと向かう。
夜行バスで出会うサクラ(佐藤江梨子)。
行き先のない少年カフカが住むことになる図書館の司書、大島(長谷川博巳)。
私設の甲村記念図書館当主の親戚にあたる女性、佐伯(田中裕子)。
彼らとの出会いを通して、現実と非現実の狭間で揺れるカフカ。
一方、東京に住むナカタさん(木場勝己)は読み書きはできないが猫と会話ができる不思議な老人。
そのナカタさんも四国へ向かう。
トラック運転手、星野(高橋努)と共に。
二つの物語は次第にシンクロしていく。
発売された頃、大きく話題になった「海辺のカフカ」
アメリカのフランク・ギャラティによって脚本化され、蜷川幸男によって舞台化。
気にはなっていたものの、あのさいたま芸術劇場だし、高いし、自分の中では行かないだろうという気持ちが強かったのですが、
少し前電話でお誘いを受け、これは観ろということだと思い、行くことにしました。
ご一緒できる人がいれば嬉しい。
もう一度行きたいと思っていたし。
繰り返し行っていれば埼玉だって身近になるでしょう。
さて、舞台。
休憩20分を挟む4時間弱の長丁場。
よくぞここまで見せてくれたという感じ。
各シーンは巨大な透明アクリルボックスの中。そのボックスを黒子が移動させて場面転換をします。
街になり、駅になり、図書館になり、寝室になり。トラックもバスも。
圧巻だったのは森。
木立が収まったアクリルボックスを縦横無尽に動かし、迫力の森が出現。
現実と非現実が織りなす、混沌と迷路。
こんな方法で舞台に上げるとは!!
蜷川さんの演出はやっぱりすごい。
俳優陣もそれぞれに魅力的でした。
柳楽優弥の、カフカの中にある15歳とは思えないしっかりした部分と母親を求める子供の部分も、きっと本人は気付かないまま演じ分けてたんだろうな。
田中裕子の存在感、長谷川博巳の美しさ(本当にきれいだった。TVでみるより、ずっと、ずっと)
佐藤江梨子は、少し前「レシピエント」で盲目の少女を演じ(感想はアップしてないけど)、いいね、と思ったけど、今回も良かった。CMしかみたことなかったからね。
もう一人の主人公木場勝己演じるナカタさんは原作のイメージに限りなく近く、
四国まで行動を共にする、星野役の高橋努も健全で確たる存在。
カフカと佐伯さんのベッドでのシーンは、美しく、幻想的。
ベッドシーンは、他に、星野と、カーネル・サンダースが呼び出す哲学専攻の女子大生との絡み。
この女子大生役はネクストシアターのハムレットで母親を演じた女優さん。
このシーンも面白かった。
とてもリアル。生身の人間を感じさせる。
そもそも原作だって面白くて一気に読んだが、感覚で受け止める感じだった。
この舞台もそう。
人はみんなこんな風に生きているって。
そんな受け止め方かな。
ラストの雨のシーンは本当に美しかった。
ミストのような雨が舞台いっぱいに降り注ぐ。照明を受けて光りながら。
この場面転換は席によって感じ方も違うかもしれないけれど、ほとんど前方正面で見た私は、大満足。
手を伸ばせば触れそうな通路で、長谷川、柳楽、お二人の演技もあったしねぇ〜
帰ってから誘って下さった方に感謝。
あ〜面白かった。
蜷川演劇、また行こうっと。
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2012年05月10日
渋谷 ヒカリエ
(通勤に通り抜けするから一度地下へ行った。すごいことになってた)
今日は時間があったので、仕事帰りに寄ってみました。
目指すは8F「8/」。
デザインディレクターはナガオカケンメイ。
d47ミュジアム(800円)には47都道府県のテーブルが各一つ。
デザイン旅行、建築、デザイン、工芸、ファッションなどのテーマで現地の物が展示されている。
ショップと食堂が併設されていて、各地の産物や工芸品の販売されており、食堂では各地の食をテーマに、日替わり定食や旬の素材を使用した食事ができる。
食事は午後6時からなのでメニューしか見られなかったけど、美味しそうでした。
今日はミュジアムだけ(一つひとつ見てると結構時間がかかる)にしましたが、
小山登美夫ギャラリーもあります。
ショップで各地の産物など見るのも楽しく、特にミュジアムは面白かった。
是非とも音声案内を。すごーく面白いです。
各都道府県のキーパーソンになる人物のコメントもあります。
石川県が21世紀美術館館長・キュレーターの秋元さん。(現在の企画「工芸未来派」にも触れていました)
静岡県がSPAC芸術監督の宮城さんでした。
ほんの小さなテーブルにぎっしりと魅力が乗せられていました。
一ヶ所3分でちょうど2時間って感じです。
地下の食料品売り場はオープン2日目に覗きました。
狭いこともあって動くのも大変。
パティスリーなんちゃらAOKIの目玉のお菓子が長蛇の列。
つい最近も待ち時間1時間半って聞きました。
でも抹茶味の大判焼の中にマカロンが入ってるんですって。
う〜んイメージ湧かない。。。
飽きられた頃に行こうっと。
2012年04月14日
世の中に
「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
在原業平の有名な歌です。
桜の時期には咲いた散ったと穏やかではいられない。
世の中に桜がなければのどかにいられるものを、という心情ですね。
対句に
「散ればこそいとど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき」
の歌がありますが、桜は散るからいっそう素晴らしい。
世の中に変わらずにあるものなど何もないのだと。
昨年の桜の時期をどう過ごしたか全く記憶にありません。
もちろん花見などする心境ではなかったと思います。
今年は六義園の枝垂れ桜も中目黒の桜も見てきました。
中目黒
六義園
郷里岡山の旭川沿いの桜も見事でした。
ブログの更新をしないでいる間、実にいろんなことがありました。
3月の終わりに静岡のsalalaさんと一緒に上野の国立博物館へ「ボストン美術館展」を観に行きました。
人は多かった(今日、10万人を越えたとのこと)のですが、イヤホンガイドを借りてゆっくり観覧。
修復された世界初公開の「雲龍図」を始め海外へ渡った日本の美術の数々。観応えがありました。
また、平成館の裏にあるお庭が開放されていて、桜には少し早かったのですが、しばしお花見気分でのんびりと散策しました。
投句箱も置かれていたので、もちろん二人で投句しました。その気持ちがあるから目に映るもの、肌で感じたり、耳に入る音、匂いなど全てが身近に引き寄せることができる気がします。
その夜は解体社のお芝居を観て、ホテルに宿泊。
翌日はお天気が悪く残念でしたが、楽しいひと時でした。
月末月初の繁忙期を終えたら、今はロサンゼルスに住む長女夫婦がやってきて、
そこからはあれよあれよという間に1週間が過ぎ去り……。
広島経由で岡山に帰り、伯母の二十日祭に甥や姪家族と参列。
上は5歳、下は生後1ヶ月という5人の子供たちの賑やかだったこと!
息子の誕生祝も
お茶のお菓子も桜でした〜
1日は友人たちとも食事をして充実した帰省になりました。
東京に戻ったら3日続けて仕事。
今日は長女夫婦も良く知っている私の友人と4人でランチでした。
六本木の隠れ家のような和食屋さん。
とっても美味しかった。
そんな中でも読書は休まず。
二冊だけですが読了。
感想は改めて。
2012年03月14日
アートの力
西條剛央+ふんばろう東日本支援プロジェクトおたより班=編(大和書房)
「忘れない。」〜被災地からの手紙 被災地への手紙〜
ふんばろうの物資支援のしくみは、
ホームページに現地で聞きとってきた必要な物資とその数を掲載し、それをツイッターにリンクして拡散し、それを見た全国の人から直送してもらい、何をどれくらい送ったかの報告だけは受けるようにし、必要な個数が送られたらその物資に線を引いて消しておくというものです。
必要としている人に必要な物資を必要な分、直接送ることができる。
物を直接送るので、送り手の住所や名前が明記されます。すると送ってくれた人達にお礼の手紙が届いたり、電話がかかってきたりします。
そこから継続的に支援を続ける方がたくさん出てきました。
本書の一章ではそんな往復書簡が収められています。
胸を突かれる多くの言葉に触れました。
これを読んで被災された方々の気持ちがわかったなどとは決して言えませんが、
お気持ちの一端に触れることはできます。
さて、ふんばろうのおたより班が発足するに至った西條さんの思いには、
全国から寄せられた手紙を被災地に届けるプロジェクトを独自に立ちあげた中村佑子さんの存在があります。
津波でおじ様を亡くされた西條さんへ中村さんがお悔やみの言葉と一緒に渡してくれた絵葉書。
それは杉本博司氏の護王神社のガラスの階段でした。
直島の護王神社には本堂の地下に石室が作られています。
細いトンネルを抜けてその石室に入るとガラスの階段が本堂へと続いているのです。
その絵葉書を見て、西條さんはどこか救われたような気持ちになったと書かれています。
「おじさんはこういう光の階段を登って行ったのかもしれない」と。
いつも持ち歩き、時々出して眺めたそうです。
そして、葉書や手紙は相手にうまく届きさえすれば、離れていても心に寄り添う支援になりうると実感したとのことでした。
護王神社の光の階段の写真は1ページを使って掲載されていました。
初めて直島アートサイトの護王神社に行った時、(3、4回行っています)
ベネッセハウスの学芸員の方に案内してもらいました。
外は現在、石室は過去、そしてガラスの階段の先にあるのは未来。
そんな話でした。(その時の私の記事)
未来に向かうということは光に向かって行くことなんでしょうか。
河合隼雄さんの「望みがない時はひかりだ」の話がジョークなんですけど、
余裕みたいなものが感じられ、救われる気がしました。
もう一冊紹介しておきます。
文芸春秋臨時増刊号
「3・11から一年 100人の作家の言葉」
まだ拾い読みで全部を読み切ってはいないのですが、
作家それぞれの震災とその後が書かれていて、とても興味深く読んでいます。
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2012年02月28日
シェークスピアVSこまどり姉妹
演目は「ハムレット」
演出は蜷川幸雄
出演は蜷川さんが次代の演劇界を担う俳優を育成しているネクストシアターの役者さんたち。
若い。(平均年齢25・6歳ですと!)
美術、照明、衣装なども若いスタッフとのこと。
6時半開演、15分休憩ありで、終焉は10時近く。
長い。
でも予想外に面白かった。
蜷川さんの演出は歌舞伎で、やはりシェークスピア「十二夜」を観たことがあって、
それもとても良かった。
だから見せてくれるとは思っていましたが。
舞台の使い方もうまく、衣装の見せ方も効果も抜群。
って、ちょっと褒めすぎ……。
ちょっとくどいなと思う部分もあったけど(ハムレットとオフィーリア、母親との絡みが…戯曲ではどうなのか知らないけれど)
で、そのくどい場面の時に満を持して登場するのがこまどり姉妹!!
御歳73歳で現役の歌手。
それは堂々と歌い上げましたよ。「幸せになりたいの」って。
ザ・ピーナツと並んで双子の歌手として人気があったのは子供の頃の話です。
まさか生で見る日が来ようとは。
芝居に演歌というのはSCOTで慣れているので違和感は全然ないのですが、
本物が出てきて丸々舞台にしちゃうというのは初めてです。
でも別に集中力が途切れるってことはなかったですね。
タイミングの問題ですかね。
役者さん達はハムレット役を演じた山口覚、なかなか良かったです。
まだまだこれからの役者さん達でしょうけれど、全体的にとても華やかで、楽しく(悲劇ですから、もちろん哀しい話です)観ました。
劇場は、家からは二度乗り換えるだけですが(正味一時間くらいでしょうか)着けば着いたで、空が広い街だから気持ちはいい、とは言え、何だか最果ての土地に迷い込んだ感じでした。
別に馬鹿にしているわけではありません。気持ち的な問題ですから。
ネクストシアターならまた行ってもいいかな、と思いました。
2012年02月03日
みなとみらい
お天気もいいし、みなとみらいへ行ってきました。
いつ行っても気持ちのいい場所♪
行こう行こうと思いながらなかなか行けなかったクラシック・クルーズ。
今日は通しで聴いてきました。
オペラ「椿姫」と「トスカ」
ハイライトです。
ランチクルーズ、「椿姫」から、
「乾杯の歌」「ああ、そはかの人か〜花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」「燃える心を」「パリを離れて」
ヴィオレッタ:松原有奈
アルフレード:君島広昭
ジェルモン:倉沢一郎
ティークルーズ、「トスカ」から、
「二人の愛の家へ」「歌に生き、愛に生き」「星は光りぬ」「この優しい手が」
トスカ:柳沢凉子
カヴァラドッシ:水船桂太郎
スカルピア:景山周玄
どちらもソプラノがとっても良かった。
きれいだったし。
本当に最近のオペラ歌手って太った人がいないんですよね。
初めて「椿姫」を観たのはもう二十年以上前のことで、
とても病に倒れそうな体格じゃない歌手だったので興醒めしたことをよく覚えています。
ハイライトではちょっと物足りなかったけれど、十分楽しめました。
この後、すぐ近くの横浜美術館へ。
「松井冬子展ー世界中の子と友達になれるー」
第一章「受動と自殺」
第二章「幽霊」
第三章「世界中の子と友達になれる」
第四章「部位」
第五章「腑分」
第六章「鏡面」
第七章「九相図」
展示の構成です。
どちらかと言うと暗く、重いテーマとも思えますが、
リアルで美しい世界でした。
写生や下図の数とその精緻な筆致には圧倒され、
そこから生まれた絵画にも圧倒され。
例えば仔牛の解剖図(実際に写生をしたとの記述あり)。
五章の「腑分」では、人、仔牛、乳児等の内臓の細部を描いています。
でも気持ちが悪いとか、ドロドロしているといった感じは全くありません。
ピュアで透明で、幽玄な感じさえしました。
生きることを見つめ続けるとここまで行ってしまうのでしょうか。
久し振りに刺激的な(内面に対する)絵を観た気がします。
まだ若い(三十代)作家だそうですが、ひたむきさも伝わってきました。
美術館から出ると月が。
色んなプレッシャー(あるんですよ、こう見えて)から解き放たれた貴重な一日となりました。
追記:ずっと以前映画評で頼りにしていたcultyさんのブログが復活♪
「西へ東へ」からリンクしてます。
2012年01月15日
もうすぐ大寒
外に出るのも億劫で家にこもって読書に励みました。
重松清著「とんび」
つい最近TVドラマが始まった本書。
ドラマは録画にして、先に読むことにしました(貸してくれた友人にそう薦められた)。
不器用な父親を描きたい。不器用さをシブさにしてはいけない。寡黙であるよりは饒舌がいい。
そう著者のあとがきにあるように、
そのまんまの主人公ヤスさん。
時は昭和30年代後半高度成長期、舞台は広島。
物語は親のいない者同士の夫婦、ヤスさんと美佐子さんに一人息子が生まれるところから始まる。
そして息子が三歳の時美佐子さんはヤスさんと息子旭の目の前で事故に合い亡くなってしまう。
ヤスさんが周囲の人達に助けられ、見守られ、旭を育てていく、父親と息子のお話です。
情は深いが、照れ屋で不器用で素直に表すことのできない父親像。
こういう父親を持つと子供もちょっとしんどいだろうなぁ、と思わせられる主人公の人物設定です。
でもそのシンプルさがとてもいいんです。
ラストは美佐子さんがいた頃親子三人で行った浜辺に、
旭とお嫁さん、孫も一緒にいます。
なんだかとても懐かしく、温かな気持ちになる物語でした。
泣けました。
さて、ドラマ前編の感想をざっくり友人に聞いたところ、
「あれじゃ、伝わらない」
とのこと。
大好きな堤真一がヤスさんを演じます。
ぴったりだと思う。
楽しみです。
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2011年12月18日
書道展
知人が出品していて、以前から案内を貰えば行くようにしています。
地下鉄町屋駅直結のムーブ町屋4階ギャラリーにて。
何を書くかはそれぞれで、
変化に富んでいて面白かった。
会場はこんな感じ。
手前は石飛氏の書「無疆」
知人の書
左から
萩原朔太郎「旅上」
草書千字文
竹簡
祭姪文稿
造像記
小さな額が所々に並びます。
全て花。
文字を見ているだけで明るい気分になりました。
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2011年12月12日
茶器めぐり
姪の結婚式に列席するため。
来ることが決まってから、姉からの行きたい場所リクエストを受けました。
この私が案内役ですから、いつもはかけない眼鏡をかけて頑張りました。
六本木一丁目、泉屋博古館
「数寄者・住友春翠と茶」
住友コレクションの茶道具と香道具
姉夫婦はそれぞれ茶道と華道の教授なので、知識も半端ではなく、
とっても勉強になりました。
結局その道に明るいということは歴史であるとか、その道だけでなく総合的な文化芸術にも明るいということなんだと、つくづく思いました。
今回仁清の香炉、香合や水指などその美しさに見とれましたが、
何といっても面白かったのは、香をきく会で使う小物の数々。
コンパクトにまとめられて蒔絵の箱に収められるようになっています。
全てが洗練され美しく合理的。
江戸時代ってすごい。
次に行ったのは、
白金台にある畠山記念館
「茶人 畠山即翁の美の世界」
畠山記念館は今回初めてその存在を知りましたが、
住宅街のど真ん中にある静かな場所でした。
お茶室が二つもあるお庭に、
本館の方にもお茶室があり、とても落ち着く空間でした。
平櫛田中作の畠山即翁像もありました。
畠山一清(即翁は号)は石川県金沢市に生まれ、荏原製作所を創業した人物。
茶の湯や宝生流の能に親しみ、茶道具を中心とする東洋の古美術品の蒐集家でもありました。
楽長次郎、小堀遠州、尾形乾山、俵屋宗達、本阿弥光悦、狩野探幽などの作が並びます。
うまく撮れなかったのですが、庭の紅葉もきれいでした。
お茶も頂きました。
とろりと濃く、美味しいお茶でした。
お茶碗は手の内にしっくりくるとてもいい手びねりの茶碗で、
お運び(多分この方が点ててらっしゃるのか)の方に訊くと、
辻村何とか(名前は忘れた)との答えでした。
高名な陶芸家?と思い、調べたら辻村史郎氏の名前がヒットしました。
でも確かではありません。
たった二か所、しかも割合近めな場所だったのですが、とにかく歩いた距離も多く、
ゆっくり観て回ったので時間がかかりました。
心地良い疲れでした。
ランチは白金台の蕎麦屋「利庵」へ。有名らしく、お蕎麦も美味しく頂きましたが、とにかく回転を速くしたいのか落ち着かないことったら……。
夜は我家で鍋を囲みました。
前日の夜は、
カレッタ汐留のクリスマスイルミネーション♪
きれいでした〜
2011年12月04日
師走ですね〜
何だか慌ただしく過ごしていたらもう12月。
今更ながら時が経つのは速い!
それでも合間を縫って舞台色々。
まず先週の事、
世田谷の友人に誘われて行って来たのは、
「ヴォードビルの会〜第二夜〜」
HPで見て面白そうだとは思っていましたが、
演目はクルィローフ作「マダム・カレーのブティック」より
ロシアもののオペレッタでした。
会場はAROC Thester 小田急線千歳船橋近く。
一階はカフェで二階が小ぢんまりとしたシアターです。
物語はマダム・カレーのブティックを舞台に起こる騒動。
リズミカルで楽しいオペレッタでした。
開演前にまず驚いたのは子供が凄く沢山いたこと。
出演者の家族とか、関係者のお子さんなんでしょうね。
オムツの交換をするような赤ちゃんが二人、
あとは幼稚園と、大きくても小学校低学年でしょう。
舞台の上にテーブルを出し、遊び道具が並べられ、出演者が子供のお相手をしています。
一体どうなることやら。
開演しました。
最前列にズラリ並んだ子供たち、とてもお行儀がいいので驚きました。
そして休憩になるとまたステージ上にテーブル。
お菓子も食べています。
こうやってメリハリをつけてTPOを教えるって素敵。
キャストは中に素人っぽい人も混じっていましたが、
要の役柄を演じる方達が唄もうまいので、すっかり惹きつけられました。
肩の凝らないこういう会って素晴らしい。
お次は、
ベルリンフィルメンバーによるアンサンブルと高嶋ちさ子のコンサート。
かつしかのモーツァルトホールで。
このホールは演奏家の間でもいいホールと有名らしいです。
音は本当に良かった。
Pの音がすごく鮮明で、もちろんfだってffだってど迫力。
席も良かったのでいい音色にここの所の疲れが洗い流されたよう。
高嶋さんのおしゃべりはないかと思ったら、
いえいえ、ありました。
3分に10回笑わせる勢いで、楽しかった〜
今私自身トリルと16分に悩ませられているので、
ロッシーニ「弦楽のためのソナタ」の指使いに釘付けでした。
二部ではアンサンブルと高嶋さんとの共演。
バッハ「二つのヴァイオリンのための協奏曲」
を始め、
ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲集ー四季ーより冬の第2,3楽章
チャイコフスキー「くるみ割り人形」より花のワルツ
サン=サーンス「アヴェ・マリア」
カッチーニ「アヴェ・マリア」
など、季節感もたっぷり。
最後のモンティ「チャルダッシュ」も気持ちのいい早弾きに、ああ爽快。
アンコールは高嶋さん作曲の「南フランスの街・エズ」
ご本人も美しい景色に触発されて作ったと仰いましたが、
その風景が浮かぶようなゆったりとした美しいメロディでした。
アンサンブルの方のアンコールがまた良くて、
カール・ジェンキンス「パラディオ」
初めて聴きましたが、面白い構成の曲でした。
(これ、マンドリンでできないかなぁ〜。もっともうまく弾かないときまらない曲ではあるんですけどね)
そして、もうひとつはお芝居。
東池袋のあうるすぽっとにて、
マーシャ・ノーマン作「おやすみ、かあさん」
を青山真治の演出で
白石加代子、中嶋朋子お二人が演じます。
「これから自殺します」という娘と何とか心変わりさせようと説得を試みる母親の、
ひと部屋で展開される母娘二人だけのお芝居です。
幕あけ、白石さんの声がちょっと聴き辛くて、休憩なしの2時間は厳しいかなと思っていたら、
途中からあまり気にならなくなりました。(私が集中してきたからか)
母親の友人たちのこと、娘の父親や別れた夫のことなど、
今まで互いに口にしなかった打ち明け話に、
時には激しく反論したり、ときには悄然と聴き入ったりと、
表情豊かな展開でした。
中嶋さんの声はよく通るきれいな声でした。
最後はやっぱり止められなくて娘は自分の部屋でピストル自殺をしてしまいます。
哀しい話です。
生きていればどんな可能性もあるという母親に、
どんな可能性も不確か。自分は確かな方法を選んで自分の居場所を見つける、という娘。
ラストはやっぱり泣けました。
お二人に拍手です。
青山さんの演出も良かった。
私にとってはとってもいい組み合わせでした。
11月はほんとうに手いっぱいの忙しさでしたが、
今月も同じ。
きっと気が付いたら除夜の鐘を聴いているって感じなんでしょうね。
大切に日々を過ごしたいと思っています。
2011年11月13日
芸術の秋(もう初冬ですが)
まずは青山でランチ。
その後東京都現代美術館へ。
企画展
「建築、アートがつくりだす新しい環境」
東京アートミーティング SANAA・MOT共同企画
時々ブログに名前が出てくる西沢立衛氏。
SANANAとは建築家の妹島和代+西沢立衛両氏によって1995年に設立された。
国内外を問わず多くの美術館、建築物を手がけられています。
今回の企画は15人の建築家とアーティストで創りあげる「これからの感じ」が展示されています。
内容が濃く、時間の関係でちょっと急いで回りましたが、とても充実していました。
設計図、写真を始め、公共の建物から住居に至るまで模型も多く展示されていて、いろんな角度から観られるのはとても面白い。広大な敷地にある建築物、美術館もそうですが、外観の全体像がわからないので、とても興味深かったです。
豊島美術館の模型もありました。
もうひとつの
「ゼロ年代のベルリン」
ひと昔前に比べて映像作品が多くなったような気がしますが、
こちらも映像作品がいくつかありました。
壁崩壊後のベルリンの風景の変化を撮り続けたスライドショー(ベルリン自由大学文化メディアマネジメント研究所制作)も。
面白かったのは
「再会のための予行演習」
フジ・リユナイテッド、サイモン・フジワラと実父カン・フジワラによるユニット
現在ベルリンに住むサイモンと日本に住むカンが再会する予行演習を、
サイモンが父親役の役者と行うというもの。
舞台セットや家具もユニットの制作。
映像作品は時間がかかるので、ゆっくり観れば1時間半ほどみたほうがいいでしょうね。
時間の関係でちょっと早足になってしまったのが残念ですが、
雰囲気には浸れました。
2000年〜2011年の作品の数々。
次女がイギリスでパフォーミングアートを勉強していた時、
確かベルリンにも短期間滞在してチームを組んで作品を創り上げたと記憶します。
DVDがあったような……?
その時のベルリンの印象はアートから見るととても刺激的で面白い所だった、と。
一度は行ってみたいなと思いながら実現しません。
両方の企画展を見るなら、
美術館はちょっと不便な所にあるので、
一日過ごすつもりで行くのがいいかも。
カフェも充実しています。
さて、何故時間がなかったかというと、
このあと解体社の舞台を観る時間が迫っていたから。
今回の解体社はポーランドのテアトル・シネマとのコラボ。
前半はシネマの「ホテル・デュ(神)」
歌と演奏が不思議な空間を作り上げます。
静かに時間が流れて行くのですが、ユーモアも散りばめられています。
ただ、笑いのポイントが日本では理解されにくいかもなぁって感じでした。
慣れないと意味を考えてしまうからでもありますよね。
笑っていいのかなって不安になったりして。
言葉はポーランド語です。
ロシア語に似ています。
でも台詞でみせる芝居ではない。
後半の解体社は、
「最終生活」
今まで二度観ましたが、台詞はほとんどありませんでした。
今回はちょっと多かった。
その分過去2回より明るい感じ。照明も明るかったし。
身体の動かし方は半端じゃないと以前思ったのと同様。
ひとり息があがってそのあとの台詞が苦しそうでした。
出演の役者矢部久美子さんからの案内で行ってきましたが、
矢部さんの台詞は滑舌も良く、身体能力も兼ね備えた役者さんだと再認識。
二作併せて3時間半弱で、観応えもかなりありました〜
ランチの写真はまた明日(と言いつつ更新できるかどうか……)
2011年11月04日
舞台二つ
スタジオライフ音楽劇「夏の夜の夢」
この劇団、なんと男性ばかり。
中には女装してるんだなと思う役者さんもいましたが、
最後まで女性だと信じていた役者さんもいて。
アクロバティックな動きあり、ユーモアももちろん、素晴らしい歌もありで、
初めて観た公演でしたが大満足。
舞台セットもかなり工夫してあった。
ポールが何本か立ててあるのですが、俳優さんたちのこれを使っての動きはすごく効果的。
11月8日まで。
「夏の夜の夢」と「十二夜」を交互に。
楽しかったですよ。
よろしかったらお出かけ下さい。
もう一本もミュージカル。
青山劇場にて。
音楽座公演「アイ・ラブ 坊っちゃん」
漱石が坊ちゃんを書いて行く過程を、劇中劇で坊っちゃんのストーリーを展開させる。
漱石の生活ぶりを、坊ちゃんのストーリーとうまく交差させ、素晴らしい舞台でした。
音楽座のミュージカルはよく観ていて、いつも満足させてくれますが、
今回は特別面白かったし、胸に沁みたし、格段に良かった。
役者さんたちの顔もずいぶん覚えたなぁ。
月末の繁忙期を乗り切って、すぐに郷里に帰ったので、
何だかずーっと慌ただしくしていました。
PCの調子が相変わらずで、なかなか更新できませんが、
やっとお休みが続くので、岡山の様子や、読書の感想等、また少しずつアップしていきます。
昨日はベルリンフィルの映画の試写に行ってきました。
これ3Dなんですけどね。
まあ、好き好きですが、(生では観ることのないアングルだったりするから)
私はなぜ3Dにしなければならないのか理解できなかったなぁ。
池辺晋一郎氏のスペシャルトーク付き。
これら全て別々の所からの招待。
ちょっと忙しい時に集中しちゃいましたが、
招待とはそんなものですよね。
有り難いことです。
大いに楽しませてもらった日々でした。
2011年10月15日
ヨコトレ2
レディースランチは、前菜はサーモン、メインは鯛です。
見た目もきれいで味も、もちろん。
デザートがついた贅沢メニューですが、リーズナブルでした。
腹ごなしに歩いて日本海岸郵船倉庫へ。
こちらはデワール&ジッケルの現地制作作品。
20トンもの陶土を使ったカバの彫刻。
ユーモラスですが、エネルギーの強さを感じました。
展示が長くなるとひびが入って土に戻って行くのでしょうか。
それもまた自然の摂理です。
ヘンリック・ホーカンソン「倒れた森」
巨大な作品です。
部屋の半分が倒れた森に覆われていました。
他にも色々と、触ったり、スモークを浴びたりと体験型の作品など多彩です。
でも一番印象に残ったのは、クリスチャン・マークレイ「The Clock」
今年のヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。
何本もの映画から、時間を示す場面や時計など時刻をあらわす小道具が使われる場面を切り取って繋いだ24時間のビデオ作品です。
映像の中の時間は会場の実際の時間と同期しています。
時刻のシーンがこんなに分刻みで映画の一場面になっていることにまず驚き、
それを探し出した作者の作業にも驚き。
ヨコトリ開催中に24時間上映をするとか……。
映画好きにはたまりませんね。
昔の映画も多かったので、10分弱いましたが、わかったのは「007」「ターミナル」だけでした。
これは面白かった。
今回は展示範囲が以前より狭いのではありますが、
その分充実しているように感じました。
(これは観る側の問題でしょうか)
震災の影響がなかったはずがありません。
よくぞこれだけのものができたと思います。
歩く道々他にも作品の展示がぽつり、ぽつりと。
案内してくださったF3さんは準備段階でボランティアとして関わっておられ、
もう数回足を運ばれたそうなので、何がどこにあるか完全に把握されています。
調べて行かなければ見落とすものも多かったでしょう。
もし行かれる方がいらっしゃればF3さんのブログ「変様する港街から」をご参考にどうぞ。
秋の一日港街横浜を散策がてらアートに浸るのもいいですよ。
2011年10月13日
ヨコハマトリエンナーレ
3年前ごとに開催されるヨコハマトリエンナーレ。
2008年(過去の記事)に続き、2度目の鑑賞となります。
その時は広範囲に展示されていて、何回か足を運びました。
三溪園で観た作品など鮮明に記憶しています。
さて、今回行ったのは会場となっている横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫。
こちらは美術館の裏と表です。
(やっぱりピントがうまく合っていなくて)
表に並んでいるのはウーゴ・ロンティノーネによる立体。
12ヶ月に因み、ひとつひとつ表情が違います。
私の生まれ月9月は、
こんな顔でした。
とってもユーモラスで、美術館へ温かく迎えてくれるようです。
入ってすぐ目につくのは丸いケースに渦状に収められている布。
イン・シウジェン「ワン・センテンス」
一つのケースに、糸状にほどかれた、ある一人分の着衣。
煩悩と同じく108人分の構成で、それが上から見るとわかるように渦巻き状に並べられています。
こちらはトビアス・レーベルガー「他者」
吊り下げられた青い電球。
ランダムに点灯しますが、遠隔地の動きと繋がっているのだそう。
それは遠隔地の子供部屋で、そこの電気が消えるとこちらがつくというように。
アーティストがコントロールせず、観客は展覧会とは無関係の偶然によって灯る灯りに想像力を刺激される。確かにいろいろ想像しました。
因みにこの方豊島のレストランの作者でもあります。
ちょっと見辛いですが、これは小さな作品で、二階に据えてある望遠鏡で鑑賞するようになっています。他にも二つあります。
映像作品も多く、ゆっくり2時間は必要でしょうか。
ルネ・マルグリットやマン・レイ、イサム・ノグチの作品もあり、横尾忠則はひと部屋におなじみY字路ばかり。
他にも想像力を掻き立てる面白い作品が多くありました。
一階部分にオノ・ヨーコ「テレフォン・イン・メイズ」
ニュースでも取り上げられていましたが、透明な迷路の先には一台の電話が置いてあり、
そこにいつかわからないけれどオノ・ヨーコご本人から電話がかかってくるというもの。
ちょうど横を通った時中の方が話をしていたのでかかってきたのでしょうね。
なんとラッキーな方。
一枚目の写真にあるのは言葉の作品で「DREAM」
そろそろPCを休ませないと、切れてしまうので、郵船倉庫の方はまた改めて。
今回は2008年の時と同じく、静岡のsalalaさんと一緒に回ってきました。
道案内は横浜在住のF3さん。
salalaさん遠くからお疲れ様!
F3さん女二人の案内役お疲れ様、お世話になりました!
2011年10月08日
風景画―東京・池袋
維新派公演
構成・演出:松本雄吉
維新派を観るのはこれで三度目。
初めて観たのは2009年、にしすがも創造舎での「ろじ式」(過去の記事)
そして二度目が昨年の瀬戸内国際芸術祭での「台湾の、灰色の牛が背伸びするとき」(過去の記事)
どちらもとても良かった。
今回は池袋西武のおまつり広場が会場で、
こちらは別館の屋上になり、屋外です。
まわりはビル。
すぐ下には山手線が走っている。
そういう意味では外からの音が多い所。
ビルを背景に広場をそのまま扇状に舞台として使い、観客席は階段状に、正面、右、左と並ぶ。
座ったのは正面で、とてもいい席だったと思う。
少し見下ろす形だけれど全体が余すところなく見渡せた。
セットはビル群の縮小版が後方に。
白塗りで白シャツ、黒の半ズボン姿の役者さんたち。
前半は動作だけの時間が多かったか。
全員の掛け合いが入るパフォーマンスになってからは俄然面白くなった。
約一時間半の公演、楽しみました。
残念だったのは風が強くすごく寒かったこと(セーターを着ていましたがトレンチコートを持って行ったのは大正解。それでも寒かった)。
そして煙の演出が風にあおられて全く効果が出なかったこと。
やっぱり野外公演は自然に左右されますね。
犬島での公演は干潮時の海底でやったそうなので、それはそれで観たかったな。
2011年09月24日
ワーニャ伯父さん
有名なのでご存知の方も多いと思うけれど、さらりとストーリーを。
田園地帯の屋敷が舞台。
ワーニャは姪のソーニャと共に寸暇を惜しまず働き、領地からあがった大半を、亡くなった妹の夫であるセレブリャコフ(大学教授)に送金していた。
退職した彼は後妻のエレーナとこの屋敷にやってきて一緒に暮らし始める。
尊敬していた彼が、いざ共に生活すると俗な面が鼻につき、ワーニャは失望を抱くが、
若く美しい後妻のエレーナに魅了される。
ワーニャの友人、医師のアーストロフもエレーナに惹かれており、
姪のソーニャはアーストロフに長年恋心を抱いている。
ある日セレブリャコフは一同を集め、領地を売って新たな生活を始めたいと言いだす。
自分の今までの苦労はなんだったのかと怒りを露わにするワーニャ。
ついには彼に向けて発砲する。
ラストは、姪のソーニャに「辛いけれど生きて行くしかない。毎日運命だと我慢して。もうしばらくのこと。休むのはそれから」と慰められる。
いかにもチェーホフらしい展開。
現代の日本の視点で観ては興ざめ。
一年の大半が雪で覆われるロシアの昔の話です。
チェーホフの戯曲は観る機会が多いけれど、
王道をゆく芝居は久し振り。
その昔姉の影響で郷里の市民劇場なるものに浸かっていた時以来か。
でも大きな劇場ではなく、息遣いまで聴こえてきそうな空間だったから良かった。
チェーホフって、小説にしても何が魅力なのだろうと思うけれど、
目の前で見せられるとやっぱり面白い。
俳優さんたちも良かったし。
ソ連時代にモスクワで一緒だった友達と行ってきました。
ちょっとしたことで知り合った芝居好き(かなり)の方もお誘いしたら、
「友達のお母さんが出てる」って。
それはお誘いして良かったと。
ランチの後に風邪薬を飲んだし、
チェーホフだし、
寝ちゃうかなと思ったけど、舞台が近いせいか結構引き込まれ。
こういう場所でのチェーホフならまた観てもいいかなと思わせられました。
余談ですが、ランチはホテルアイビスのレストランで。
ここは六本木の穴場です。
とっても静かで、食事もリーズナブル。
食事が目的ではない時にはお薦めです!
2011年08月27日
十和田市・官庁街通り
碁盤の目状に整然と区画された街並み。
馬産地であった十和田市には旧陸軍軍馬補充部が設置されていましたが、戦後間もなく軍馬補充部用地が開放された際、官公庁用地として整備されたもので、道の両側には40を超える国・県・市の官庁が並んでいます。
松と桜が四列の並木道になっています。
この並木の歩道を歩くと色んなものに出合います。
佐藤忠良始め、多くの彫刻が並んでいます。
別名駒街道と呼ばれるように、馬の彫刻、鞍、馬蹄形の案内板など馬に因んだものが数多くありました。
写真がうまく撮れずその美しさをお伝えできないのですが、
想像力で補って頂けたら……。
奥入瀬の流れを彷彿とさせてくれます。
水と緑のイメージがこの通りでも膨らみます。
佐藤忠良「早蕨」
顔がいかにも佐藤氏らしく、すぐにわかりました。
他に馬に乗った少年像「風」もあったのですが、写し忘れたのでしょうか、見つからなくて……。
二泊三日の旅はどの日も充実していて、心から楽しみました。
残りの写真はまた明日にでも。
2011年08月26日
十和田市現代美術館
目印になるチェ・ジョンファ「フラワー・ホース」
カラフルで見ているだけで元気になります。
現代美術館の外観。白い四角の箱が組み合わされているよう。
内部で写真撮が許されているマイケル・リン「ミングリング」
町の商店街参加店舗では商品をリン氏デザインの包装紙で包むというプロジェクトも行われています。
写真は青っぽいですが、もっと鮮やかな色彩です。
通りから見るエントランスホール。
床はジム・ランビー「ゾボップ」
椿昇「アッタ」
突然変異で巨大化した真っ赤なハキリアリ。
内部撮影はできませんが外から写すのはOK。
アナ・ラウラ・アラエズ「光の橋」
トンネルに入ると幻想的な光と音で不思議な気分になります。
カフェの外壁。
ポール・モリソン「オクリア」
神話に登場する林檎の木をモチーフに。
美術館の向かいにあるアート広場。
インゲス・イデー「ゴースト」
アート広場。
草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」
おなじみ、かぼちゃの内部。
これアート広場にある公衆トイレです。
西沢立衛設計。
あまりにきれいなので中も撮ってみました。
公衆トイレとは思えません。
皆さんきれいに使っているんですね。
アート広場の隣り。
エルヴィン・ヴルム「ファット・ハウス」「ファット・カー」
家の内部ではこの家が、アートとファットについて、禅問答の様なトークを延々とする映像が流れています。聞いていると面白い。
映像では口を動かす特殊撮影。
まさに顔です。
官庁街通りの写真はまた明日。
この通りの散策は本当に楽しかったです。
2011年07月29日
舞台色々
サントリーホールにて
「めざましクラシックス」
高島ちさ子と軽部真一の軽妙なトークで繋ぐ、気楽なコンサート。
1部のゲストは18時間に及ぶショパン・ピアノ・ソロ全212曲暗譜演奏で、
ギネスに登録されているピアニストの横山幸雄。
リスト「ラ・カンパネラ」
ショパン「ノクターン第20番」
ショパン「華麗なる大ポロネーズ」
高島さんは12人のヴァイオリニストで知られていますが、
聴くのは今回で二度目。
この夜はオッフエンバック「天国と地獄」を演奏しながら客席から登場。
観客を大いに湧かせました。
2部のゲストは藤井フミヤ。
「TRUE Love」
「another Orion」
「大切な人へ」
これは軽部さんとのデュエット。
軽部さんはこのあと指揮もやっちゃうという活躍ぶり。
そういうコンサートなんですね。
でも楽しかった。
仕事のあと、緊張が解けてゆったりするにはちょうどいいコンサートでした。
格安チケットを入手したので行きましたが、
そういうわけで席は舞台上の正面裏。
音の広がりは今ひとつでしたが、舞台に近いから顔もピアニストの指使いも良く見えたから良かったかな。
楽譜を覗くのも好きなので、一度本格的なのにもこの席で聴いてみようかな。
21日
中野劇団仲間アトリエにて
「機家区の女」
作:静岡県離島研究会
演出:すずむらしもん
キャスト:村井裕、片桐雅子、二瓶美江、大堀茜、池田舞、
小西智春、鶴田まや、山神友恵、栗原千恵子
女しかいない島がある。
年に一度、七夕の日に集団見合をする。
その見合いに向けて盛り上がる島の女たち。
だが島には大きな秘密があった。
現在と過去が交差するミステリータッチの物語。
面白かった。
アトリエという小さな空間に渦巻く女たちの情念。
さすが力のある劇団だけに芯のある芝居を見せてもらったという実感。
次の企画にも是非行きたい。
出演の片桐さんは昨年我マンドリンクラブの演奏会でナレーションをして下さった方。
24日
学芸大千本桜ホールにて
「半世紀中年」
作・演出:西本浩明
キャスト:青島恭子、高島由起子、出先拓也、西本浩明
昭和の時代に現れた怪人二十面相と名乗る男。
世間をあざ笑うかのように犯罪を重ねる。
名探偵明智小五郎とその助手小林少年が戦いに挑み、二十面相の企みは敗れる。
そして現代、怪人二十面相は生きていた。
栄光は過去の事。今では就活のため職安に通う老人だ。
長年仕えているネコ夫人にも冷たく扱われている様子。
現代人に忘れ去られた二十面相の物語に幕を下ろそうかという時、
彼の前に宿敵明智小五郎が奇妙な依頼で現れる。
その依頼とは、二人が入れ替わるということだった。
四人の役者さんたちがうまくて、
それぞれの個性が十分発揮されたお芝居で引き込まれたが、
入れ替わるまでがちと冗長。(もったいない)
うまいから見せてはくれるのだけど。
コミカルな展開、最後は大真面目のダンスという面白い演出だった。
制作を次女がやった関係で小道具制作を見ていたから、(怪人二十面相が盗む絵)
そういう興味もあって行ってきました、小さなホール。
ちょうどいい規模でした。
気が向いたら行くね、と言っていたけど、家から歩いて20分ほどの所なので、
問題はどのくらい暑いかということだけでした。
そんなに暑くなくて良かった。
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2011年07月21日
豊島にて
去年の夏、瀬戸内芸術祭が開催された瀬戸内海の島々を巡りました。
ちょうど梅雨明けしたばかりで、猛暑の日々を思い出します。
昨年の記事はこちら。
棚田がを臨む山の中腹に美術館はあります。
二つ並んだ白いお椀をかぶせたようなもの。
右側が美術館、左がショップとカフェです。
中に入るとドームのようになっています。
作品は内藤礼さんの「母型」のみ。
展示と言うより、美術館そのものがひとつの作品になっています。
建築はSANAAの西沢立衛氏。
内部は白一色。
そのドームの天井に楕円の大きな穴があいており、そこから木々の緑や青い空が見えます。
ゆったりとリボンがかけられていて、風に吹かれてブランコが揺れるように、ゆったりと揺れます。
靴を脱いで入る床には所々に大小の水玉が転がっていて、
よく見ると、その水は床に空いた小さな穴とか、白く丸いビーズの穴から時々ちょろっと出てくるのです。
ちょうど天井が大きくくり抜かれた場所に大きな水たまりがあって、
そこは少し窪んでいるのでしょう。
生まれたての水の玉はころころと転がって他の水玉と合体して細長くなり、その水たまりへと動いて行くのです。
まるで生き物が目的を持って移動するように。
ひとつとして同じ動きをするものがなく、飽きることがありません。
内藤さんの作品は何度も観ましたが、何でも受け入れてくれるような、
母なる世界を感じたことも度々。
母というと世界が狭く感じますが、とても大きいのです。
自然や宇宙といった壮大なイメージが広がります。
出会いから内藤さんの作品とは相性がいいのです、私。
癒されると凡庸な言葉で言えない不思議で美しい美術館でした。
こちらは昨年行った時建設途中でちらっと中を見せて頂いたレストラン。
意外と落ち着く内部。
迷路にいる気分にもなれます。
中庭には布が張られていて、太陽の光を柔らかくしています。
親子連れがシャボン玉で遊んでいました。
シャボン玉が張られた布の隙間を通って空に上って行きます。
面白い空間でした。
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