2005年10月17日

DAIWA VT-551

で、昨日ヨドバシカメラ新宿本店に行ったのは、もちろんひまわり寿司で夕飯を摂るついでではあったのですが、実は兄がビデオ用三脚のLibec LS-22DVを見にいくという目的があったんです。軽い三脚を使っていて、カムコーダーを取り付けて伸ばした状態で片手で持ち上げたとき、カムコーダーを着けたヘッド部が下がって、足の先が上がろうとするのを押さえるのが大変なのは、要するに足が軽いからではないか、それにやはり本来は重い三脚を使うのが本筋だし、さらに重い三脚のほうがどう見ても機械的によくできているのでそういう魅力もあるし、ということで食指を動かしていたんです。
でヨドバシ西口本店の3階で、実際に触ってみたわけです。でもやっぱり重い。それにだいいち、兄には足を全部伸ばすと高すぎて使いにくい。少し縮めて使うのも使いにくそうだし。立派なのは立派なんですが.....やっぱりあのでっかい三脚を見ると、気後れしてしまって。
それで一緒についていった私が、DAIWAのVT-551という三脚を買ってしまったんです。先週来たときに気にかかっていましたし、それにそんなに高いものではありませんから、気になるくらいなら買ってしまえ、と。
DAIWA VT-551(1)
ダイワという三脚メーカーは、スリックに吸収されてしまったんでしょうか。私が本格的な三脚というものを見たのは私が子供の頃、父が買ったダイワの三脚が最初で、雲台は軽合金の鋳物、足の最上段は鉄の鋳物で、それ以下の足はアルミパイプ、エレベーターもアルミパイプで側面に切ってあったラックギアがエレベータークランクハンドルのピニオンギアと噛み合って上下しているのを想像して、メカニカルな魅力を感じたものです。あのダイワが.....今はスリックのブランドとして残っているのみなんです。
売値は税込みの\22,470。ポイントを充当して\19,000を下回るお値段で買うことができました。SONY純正の三脚ほどではありませんが、でも三脚って、こんな大きなものの割に、ずいぶん安くなりましたよね。リモコンをどうしようかと考えたのですが、どうせ毎週のように来ているのだし、とりあえずは保留にしました。どんな三脚なのか、使ってみなくてはわかりませんから、それに関連するアクセサリーを買うのは、まだ早すぎます。
では各部を細かく見ていきます。
DAIWA VT-551(2)クイックシューをひっくり返したところです。カメラ固定ネジを除いて樹脂製です。VT-551の雲台は一部のネジやバネを除いて、ほとんどが樹脂でできています。これが軽量である理由です。取り付けのためのノブは引き起こして操作し、また倒しておくタイプ。コインで回すタイプではありませんので、いちいち硬貨を用意する必要はありませんが、でもちょっと指が痛いです。
DAIWA VT-551(3)クイックシューの雲台側取り付け部です。ロックレバーは解放のまま止まっていて、シューを差し込むと中の白いボタンが押されて、レバーが自動的にロック位置に戻る構造です。もちろん最後は手で補助的に締め込む必要があります。ごく一般的な操作性だと思います。
DAIWA VT-551(4)
パンロックレバーとティルトロックレバーは、この位置。ネジ部はもちろん金属ですが、ロックレバー類のノブは当然樹脂で、ちょっと華奢そう。あんまり馬鹿力で締め付けると、割れてしまうかも。ただ樹脂製の雲台にしてはどちらのロックレバーも比較的底突き感がしっかりしているので、締めすぎて破損することもそんなにないとは思います。
DAIWA VT-551(5)パン棒の根元は、こんな感じ。締め付けは半径の大きなノブなので、しっかりと締められます。締め付け終わったノブが下を向いていると、思い切り下向きにティルトしたときに脚部と干渉するので、締め付け後に引くとフリーになり、ノブの向きを変えられるようになっています。
雲台に取り付けたパン棒を持ってゆっくりと動かすと、しっとりした適度なフリクションがあって、いい感じです。ティルトは手を放すと、雲台の中に仕込まれた2本の巻バネのおかげで、ゆっくりと水平に戻ろうとします(でもフリクションが大きいので、完全には戻りません)
DAIWA VT-551(6)でこれがこの三脚を購入した、最大の理由。この大きさ、軽さ、お値段の三脚で、ボールレベラーを装備しているのは、これだけですから。ボールレベラーは皆さんご存じのように雲台と三脚の連結部にある自由雲台のようなボール装置で、ラフに三脚をセットしても、雲台の水平が簡単に出せる装置です。これのない三脚ですと雲台の水平は足の長さを調整しなければならず、ほとんどの場合三脚を据えたら水平であることのほうが珍しいくらいなので、足の長さ調整による水平出しは、うんざりする作業です。ムービーの撮影で、特にハイビジョンムービーでの水平出しの大切さは、これも皆さんご存じのとおりです。
VT-551のボールレベラーの直径はφ60。小さいですけど、あるとないとでは大違いです。
このVT-551に限らずボールレベラーを操作するといつも思うのですが、パンやティルトに比べて動きがラフで、がちゃがちゃしているなあ、と。まあ撮影中に操作するものではありませんし、締め込めばぴたりと止まるので文句はないんですが、操作感に差がありますよね。
DAIWA VT-551(7)当然ボールレベラーの操作は、コイツを見ながら、ということになります。雲台ベース部の水準器。直径は小さいですから目安程度ですが、蛍光黄色で結構見やすく機能的です。
DAIWA VT-551(8)脚部はこの銀色の脚部ストッパーを操作することで、開き方を3段階から選ぶことができます。閉じた状態から何もせずに足を開いていくと写真の通常開脚位置。そこからは足を少し閉じてから開脚ストッパーを押して開くことで、ミドルアングル、フル開脚と開いて固定できます(3本の足をそれぞれ操作する必要があります)。足を伸ばした通常開脚で1,300mm、足を縮めたミドルアングルで510mm、同じく足を縮めたフル開脚で295mmの使用全高(足を開いた使用時の地表からカメラ取り付け部までの高さ)が得られます。
VT-551はスプレッダー(3本の足を連結する三つ又の装置)がありません。一見するとヤワそうに見えるのですが、実際にいじってみると、足の伸び縮みのロック装置以外は全て金属製なので、意外としっかりと、どっしりとしています。ただそのために3本の足の開閉の、ちょうつがい部のネジはしっかりと締めてあって、足の開閉は結構力がいりますので、好みが分かれるところかもしれません。
VT-551のしっかり感は、要の部分を丈夫な金属でつくり、構造が非常に単純であることによると思います。
DAIWA VT-551(9)脚部のロック機構。この部分だけは樹脂で、力で締め付けるわけではないので大丈夫だとは思いますが、樹脂製のロックレバーがちょっと華奢に見えます。レバーに樹脂の凹凸で「SLIK」と入っているのは、ご愛敬。非常に華奢には見えるのですが、実際に使ってみると、パイプの継ぎ部で曲がってしまったりすることもなく、意外としっかりしています。
DAIWA VT-551VT-551の縮長(足を縮めて、閉じた状態)は675mm、全高(足を伸ばして閉じた状態、使用状態とは異なります)が1,375mm、質量が1.96kgとなっています。先に申し上げましたがボールレベラー径が60mm、ティルトは上67°、下80°だそうです。軽いでしょう、この三脚。伸ばしたときの高さはちょっと低くて私はちょっと背を丸めないと、モニターやファインダーが覗けません。でもこの上の三脚にしてしまうと重さも少し重くなるし、だいいち縮長が700mmを超えてしまって、私の車のトランクに入らなくなってしまうんです。軽さと縮長を考慮すれば、この選択は間違いではなかったと思っています。
SONY RM-VD1さて、この三脚のリモコンはどうするか。ソニー純正のRM-VD1というLANC端子に接続できる、パン棒にクリップで取り付ける純正リモコンが出ているのですが、ズーム速度が2段階とちょっとチープで、ためらっているんです。VCT-D680RMで2段階のズームスピードでもまあ使えるのはわかっているのですが、できればHDR-FX1で使いたいと思っているので、欲が出てしまうんです。
マンフロットなんかから可変速ズームのヤツが出ているのは知っています。でも三脚より高いリモコン、というのもなんだかバランス感覚に欠いているような気がして.....。
でふと考えるのが、SONY純正の三脚、VCT-870RMのリモコンが使えないかな、と。ヨドバシ新宿西口本店なんかで見ていると、このVCT-870RMがスリックのOEM品(ただしパン棒をリモコンつきに換えたもの)だということがわかります。もしや、もしやそっくり差し替え、なんてできないかなあ。その顛末は、また後日に。

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