2006年09月03日
義経千本桜〜嘉穂劇場・十八代目中村勘三郎襲名披露
飯塚市・嘉穂劇場での十八代目中村勘三郎襲名披露・夜の部を見てきました。
「義経千本桜」より 木の実・小金吾討死・すし屋
「木の実」の場、戦に破れ落ち延びた主・平維盛の妻と子に供として従い旅をする主馬小金吾(しゅめのこきんご)を七之助さんが演じます。前髪立ちの美少年ぶりとツンとした物言い、勘三郎さん演じるいがみの権太の騙りにはまり、悔しさと怒りに震えながら耐える姿に、若さの中に残る青臭さと、痛々しくも見えるほどのプライドの高さを感じさせます。細いがピンと張り詰めた清冽な若武者。よいです、よいです。
「小金吾討死」の場では一転、着物も乱れ、髻もくずれたざんばら髪の姿で現れる小金吾。追手から主の奥方と若君を逃がすため満身創痍で戦います。大勢の捕手に囲まれて奮戦むなしく、無残に切り苛まれて果てる残酷美は、この七之助さんの美しく、痛々しいまでに張り詰めた若武者姿あってのことだったかもしれません。伊藤彦造の絵のようだ・・・というのは大袈裟でしょうか。
小金吾の役、勘太郎さんがやっていたらもっと雄々しい武者ぶりが強調されてたんじゃないかなぁ・・・と勝手に想像したりしています。きっとキレの良い美しい立ち回りを見せてくれただろうなぁ。七之助さんの小金吾はプライド高く、痛々しいほどの美しさをもった少年武者、勘太郎さんの小金吾は篤い忠誠心をもった凛々しい青年武者じゃないか・・・などと今回の舞台にはいなかった勘太郎さんに想いをはせております。
「すし屋」の場・・・よく歌舞伎入門の本なんかでも紹介される有名な場面ですが、ちょっと盛りだくさんすぎてどこに集中して観ればよいか迷っちゃいました。終盤のいがみの権太の見せ場は勘三郎さんさすがの熱演。帰り道で「泣いちゃったよ〜」と言っている女性の声も聞こえました。勘三郎さんらしく少し演出が現代風になっていたのかなぁ? 話がわかりやすく仕上がっていたようです。「すし屋」見るのは初めてで比較の対象がないので何とも言えませんが・・・。
客席の拍手に応えてカーテンコールがあったのも、歌舞伎じゃ異例なのかもしれませんが、嬉しかったですよ。
嘉穂劇場・・・初めて行きましたが、ちょっと辛かった。あまり設備が整っているとは言えない小屋に自由席までたっぷりお客が入っているものだから、トイレは休憩時間ではとてもはけないほどの大行列。椅子の生活に慣れた体には、板敷きに薄い座布団、前後や隣との間に余裕も無い席で3時間半観劇というのもキツイ。膝の曲げ伸ばしが不自由なお年寄りも苦労していらっしゃるようでした。
皆さん痺れをきらしてもぞもぞ腰を浮かしたり、見せ場になると自然と背のびしたりで、傾斜のない観客席でこの状態になると、舞台が見難いことこの上ない。ライティングもあまり良くないのか、ペカーっとした一本調子な照明が役者さんの顔をまっちろにテカテカと照らします。鈴木その子のTV出演時の照明を思い出してしまったよ;;
昔懐かしい雰囲気は良いとして、純粋に舞台を観るためにはこういう小屋はあまり有難くなかったなぁ。江戸や明治の世ならいざ知らず、現代の者としてはホールなどの方が落ち着いて楽しめます。(ただ地方のホールには花道などの設備が整ってないからねぇ)。それにやっぱり大歌舞伎は大きくて綺麗で華やかな歌舞伎座で見たいなぁと思ってしまいます。
今日、帰りがけに劇場通路で勘三郎さんの奥様をお見かけしました。綺麗な方でした。
伊藤彦造のイラスト集、欲しいなぁ・・・
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「義経千本桜」より 木の実・小金吾討死・すし屋
「木の実」の場、戦に破れ落ち延びた主・平維盛の妻と子に供として従い旅をする主馬小金吾(しゅめのこきんご)を七之助さんが演じます。前髪立ちの美少年ぶりとツンとした物言い、勘三郎さん演じるいがみの権太の騙りにはまり、悔しさと怒りに震えながら耐える姿に、若さの中に残る青臭さと、痛々しくも見えるほどのプライドの高さを感じさせます。細いがピンと張り詰めた清冽な若武者。よいです、よいです。
「小金吾討死」の場では一転、着物も乱れ、髻もくずれたざんばら髪の姿で現れる小金吾。追手から主の奥方と若君を逃がすため満身創痍で戦います。大勢の捕手に囲まれて奮戦むなしく、無残に切り苛まれて果てる残酷美は、この七之助さんの美しく、痛々しいまでに張り詰めた若武者姿あってのことだったかもしれません。伊藤彦造の絵のようだ・・・というのは大袈裟でしょうか。
小金吾の役、勘太郎さんがやっていたらもっと雄々しい武者ぶりが強調されてたんじゃないかなぁ・・・と勝手に想像したりしています。きっとキレの良い美しい立ち回りを見せてくれただろうなぁ。七之助さんの小金吾はプライド高く、痛々しいほどの美しさをもった少年武者、勘太郎さんの小金吾は篤い忠誠心をもった凛々しい青年武者じゃないか・・・などと今回の舞台にはいなかった勘太郎さんに想いをはせております。
「すし屋」の場・・・よく歌舞伎入門の本なんかでも紹介される有名な場面ですが、ちょっと盛りだくさんすぎてどこに集中して観ればよいか迷っちゃいました。終盤のいがみの権太の見せ場は勘三郎さんさすがの熱演。帰り道で「泣いちゃったよ〜」と言っている女性の声も聞こえました。勘三郎さんらしく少し演出が現代風になっていたのかなぁ? 話がわかりやすく仕上がっていたようです。「すし屋」見るのは初めてで比較の対象がないので何とも言えませんが・・・。
客席の拍手に応えてカーテンコールがあったのも、歌舞伎じゃ異例なのかもしれませんが、嬉しかったですよ。
嘉穂劇場・・・初めて行きましたが、ちょっと辛かった。あまり設備が整っているとは言えない小屋に自由席までたっぷりお客が入っているものだから、トイレは休憩時間ではとてもはけないほどの大行列。椅子の生活に慣れた体には、板敷きに薄い座布団、前後や隣との間に余裕も無い席で3時間半観劇というのもキツイ。膝の曲げ伸ばしが不自由なお年寄りも苦労していらっしゃるようでした。
皆さん痺れをきらしてもぞもぞ腰を浮かしたり、見せ場になると自然と背のびしたりで、傾斜のない観客席でこの状態になると、舞台が見難いことこの上ない。ライティングもあまり良くないのか、ペカーっとした一本調子な照明が役者さんの顔をまっちろにテカテカと照らします。鈴木その子のTV出演時の照明を思い出してしまったよ;;
昔懐かしい雰囲気は良いとして、純粋に舞台を観るためにはこういう小屋はあまり有難くなかったなぁ。江戸や明治の世ならいざ知らず、現代の者としてはホールなどの方が落ち着いて楽しめます。(ただ地方のホールには花道などの設備が整ってないからねぇ)。それにやっぱり大歌舞伎は大きくて綺麗で華やかな歌舞伎座で見たいなぁと思ってしまいます。
今日、帰りがけに劇場通路で勘三郎さんの奥様をお見かけしました。綺麗な方でした。
伊藤彦造のイラスト集、欲しいなぁ・・・
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この記事へのコメント
嘉穂劇場、見に行かれたんですね!
七之助さんの小金吾はとても見たかったので、羨ましいです。
綺麗だったのだろうな…とイメージだけを膨らませています。
勘太郎さんの小金吾も気になりますが…
ちなみにオノナツメさんの”五葉”、オススメです。
ぜひ立ち読みでも。
七之助さんの小金吾はとても見たかったので、羨ましいです。
綺麗だったのだろうな…とイメージだけを膨らませています。
勘太郎さんの小金吾も気になりますが…
ちなみにオノナツメさんの”五葉”、オススメです。
ぜひ立ち読みでも。
Posted by けむ at 2006年09月05日 18:23
七之助さんの小金吾、ホントに絵の中から抜け出したように綺麗でした。行ってよかったぁ。
けむさんは今回は行かれなかったのですね。嘉穂劇場・・・雰囲気はありますが、足のしびれが・・・いかんともしがたかったです。
11月は勘太郎さんもいよいよ復帰予定とのこと。次の楽しみはこれです!
「五葉」はやっぱり買って読むことにしました〜〜!
けむさんは今回は行かれなかったのですね。嘉穂劇場・・・雰囲気はありますが、足のしびれが・・・いかんともしがたかったです。
11月は勘太郎さんもいよいよ復帰予定とのこと。次の楽しみはこれです!
「五葉」はやっぱり買って読むことにしました〜〜!
Posted by sweetpea at 2006年09月05日 21:03
