2012年01月28日

行ってきたぜ、東北。(5)被災地は今〜釜石

今朝、ちょっと大きな地震が連続で来ました。
揺れが大きいとつい、あの日を思い出してしまいますが…。


雪びっしり.JPG

東北放浪のつづきです。

翌朝は始発に乗ろうと盛岡駅に向かったんですが、入線してた向かいホームの車両はこの様に床下に雪がびっしりと。

うに味噌仙台味噌.JPG

やってきた釜石線直通のDCに乗り込みました。そう、この日は釜石に向かいました。
朝食はデイリーヤマザキで買ったおむすび二種。『うに味噌』と『仙台味噌』です。
仙台味噌おむすびは東北ではお馴染みですが、うに味噌ってのは三陸を感じますねぇ。
もちろん、温めてもらいました。

夜明け前.JPG

6:05発だから夜明け前なんですが、乗ってると車窓が次第に宇宙色へと変わっていきます。
因みに、暦計算室で調べれば、この日の盛岡の日の出時刻は6:56でした。

田園の夜明け.JPG

民家が立ち並ぶ沿線から田園風景へと。
すっかり雪に覆われてしまってますが、何だか美しいと思います。

落葉樹雪景色.JPG

列車は昨日訪れた花巻から釜石線に入ります。やはり田園風景が中心でしたが、山へと分け入ればこの様な風景が。
落葉した木々の枝々に雪が降り積もり、幻想的な風景です。

木々雪化粧.JPG

途中停まった駅のホームに立ってた木もこの様に。岩根橋だったでしょうか。

三陸水墨画.JPG

これは柏木平に近づいた辺りで。短いトンネルを抜けたら突然、この様な川の風景が広がりました。
川…雪…朝日…何だか判らないけど泣けてくるくらいに美しかったです。



…などと車窓を楽しんでいられたのは遠野辺りまででした。
サミットを越える長いトンネルを出た辺りから、ふと気付く倉庫型テント。
白いテントには“WFP”の文字が。山間部にいくつも見えました。

途上国の児童に給食をと呼びかけてるACのCMがラジオでよく流れますが、あの国連世界食糧計画のWFPです。

調べれば、世界各地や日本各地、各企業から届けられた支援物資の保管に使われてるとのことでした。
まだまだ終ってなかったんですね。

釜石駅前.JPG

釜石駅に到着。よく晴れてました。寒いことは寒いんですが、内陸に比べればそうでもありませんでした。
右側に三陸鉄道の釜石駅があるんですが…閉鎖されたままでした。

新日鉄釜石.JPG

釜石街道を挟んで、いきなり新日鉄の工場群が広がってます。市街地とは反対側にちょっと歩いたら、新日鉄からのメッセージが。

ようこそ鉄と魚とラグビーの街 釜石へ

おじゃまします。


ただ、反対側のマイヤやケーズデンキの…駐車場の一部でしょうか、仮設が建ち並んでます。
この辺りは…仮設が建ってること以外は普通の街だったんですが。

市街地へ.JPG

駅前へ戻り、中心市街地へ。川を渡る橋から見えるワーレントラス橋は三鉄のものです。
本来ならあの橋を三鉄のDCが渡ってきたりしてるはずなんですが…再びガタゴトと走行音が響く日が来るのはいつになるんでしょうか。


そして市街地。休日の朝だったし、クルマの通りはあるものの人影はあまり見かけませんでした。
それどころか、目抜き通りの建物の一階部分がことどとく破壊されてました。
おそらく、襲った津浪の高さがちょうどこの高さだったのでしょう。

すでに修復して新たに営業されてる店舗もありましたが、多くはそのままでした。
これは、それ以前に既に仕舞屋だった可能性もありますが。

ビルなどは一階部分だけの破壊ですが、木造家屋があったと思われるところにはコンクリートの基礎だけが残されて、建物自体が無くなってました。
特に元店舗だったと思える物件跡は…一階部分の床がコンクリート仕上げですしね。
ああ、ここって何かのお店だったんだ…と。

瓦礫はすでに撤去されてるものの、それだけに破壊された痕がはっきりと。
復旧はしてても復興なんてまだまだでした。

『ラガーラーメン』を食べたいなぁ…なんて暢気なことを言ってる場合ではありませんでした。
だって…店が消えてるんですから。

後で調べて判ったのですが、その中心市街地から北側の高台に仮設の商店街が出来てたんです。そこで12/1から営業されてた様です。
そうとなったらもう、またいつか伺いますよ、釜石に。そして『ラガーラーメン』をいただきますよ、『大連』で!



何となく現実に打ちひしがれて駅前まで戻りました。
シープラザ釜石やサンフィッシュ釜石を見て周り、絆Tシャツと、釜石シーウェイブスの応援手拭いを買いました。

がんばれ釜石!.jpg

どちらも日常使いのモノですし、この日に見たことを、感じたことをいつも忘れないように、と。
ちなみにシーウェイブスの手拭い、漁船の大漁旗を模した“大勝”旗のデザインです。
縁起が好いですね。
やっぱり釜石、“鉄と魚とラグビーの街”でした。



黄そば.JPG

八戸に帰省してた近所の友人からは“釜石ラーメンの特集をテレビでやってた”とのメールが来ましたが、まだお昼の時間帯でもなかったので駅の立ち食いそば店で。
ラーメンもあったんですが、何となく気になった『黄そば』なるメニューを。

これ、釜石ラーメンの特徴でもある極細縮れ麺を使ってますが、ツユがそばツユなんですよ。
東北でこの組み合わせは『ざる中華』とかを思い出しますが、美味しかったですよ。

この店、入れ替わり立ち替わりお客が入ってきました。ここが人気店ってこともあるのかも知れませんが、いまはまだ他にあまり食べるところが無いから…ということもあるのかも知れません。


報道では判らなかった現実は衝撃的でしたが、この日のことを忘れないでいよう、と。
そして、快速『はまゆり4号』で花巻へと向かいました。



(つづく)



※釜石市街地の写真は撮りませんでした。撮れませんでしたと言うべきでしょうか。
わたしはジャーナリストじゃありませんし、ただの食いしん坊ですから。
思い出のある街がずたずたにされて…シャッターなんて押せませんよ。カメラさえ取り出そうとは…。
気になる方はネットを検索するか、現地を訪れてください。訪れたなら何がしか消費してください。
それが街のためにもなることですから。







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この記事へのコメント
今度はラガー麺ってものを見つけてしまいました。
太麺のつけ麺なのだとか。

これも、釜石で食べることができるのでしょうか?
Posted by taiji141 at 2012年01月29日 20:26
>taiji141さん

現地では釜石シーウェイブスを応援するラガーラーメン製品(収益の一部がチームに回る)ってのがあるらしいですが、店では判りません。

つけ麺はブームだからそれ系かも知れませんが、そもそも釜石ラーメンは極細麺らしいので、ラガーラーメンなどの太麺自体が“いつもとは違う”モノなんでしょうね。

スーパーなどはマイヤしか判りませんでしたが、寄るのを忘れてました。次の機会には立ち寄ってみたいですね。

Posted by 中林20系 at 2012年01月30日 07:40