2011年01月21日

地球温暖化と陰謀論:「クライメート・ゲート事件」

「地球温暖化」についてはマスコミの報道は酷いのが多いし、アル・ゴアの映画なんか特に酷いと思う。

参考

『正しく知る地球温暖化(誤った地球温暖化論に惑わされないために)』(誠文堂新光社)
赤祖父俊一:著


でも専門家やIPCCは、しっかりした仕事をしているのです。
それなのに「クライメート・ゲート事件」(ウォター・ゲート事件にひっかけたネーミングで、クライメート=気候)では専門家がデーターを捏造した疑惑が持ち上がり、「地球温暖化」陰謀論が発生しました。
正確には、前から活躍していた陰謀論者が、陰謀の証拠として「クライメート・ゲート事件」に飛びついたのです。

参考

『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震 )』(日本評論社)
スティーブン・モシャー&トマス・フラー:著(渡辺正:翻訳)


『検証 陰謀論はどこまで真実か』(文芸社)は、陰謀論を理科系、文系、歴史モノと幅広く紹介していて、読んでいて面白いし、勉強になります。
『検証 陰謀論はどこまで真実か』の最初のテーマは「地球温暖化」です。
執筆者は、「と学会」の山本弘会長です。
山本弘さんは学者でもないし、気象の専門家でもありません。
でも内容はかなり専門的なところまで掘り下げているし、説得力があるように思いました。
今回の山本弘さんの記事は「クライメート・ゲート事件」についての検証記事です。
「クライメート・ゲート事件」の報道や解説では、日本では歪んだ情報が目立つのですが、山本弘さんは正確かつ公平に解説しています。

地球温暖化の原因については、ぶっちゃけ、よくわかっていません。

でも山本弘さんも書いている通り、有力な犯人だと思われているのが温室効果ガスなのです。
冤罪の可能性もかなりありますが(50%ぐらいか?)、判明するには何十年とかかりそうだし、何十年後に「やっぱり温室効果ガスが犯人だった」では被害が大きくなるので、早めに手を打っておこうというのが、今の温暖化対策なのです。


温暖化対策については以下の本がオススメです。

『地球と一緒に頭も冷やせ! (温暖化問題を問い直す)』(ソフトバンククリエイティブ)
ビョルン・ロンボルグ:著(山形浩生:翻訳)

あと地球温暖化とは関係ないですが、ビョルン・ロンボルグの本を読んで、難しいとか違和感を感じた人のために・・・。

『人でなしの経済理論(トレードオフの経済学)』(バジリコ)
ハロルド・ウィンター:著(山形浩生:翻訳)

どちらも翻訳者は同じで、解説も素晴らしいです。


いんb.jpg

2011年01月10日

雑感:温暖化と寒冷化

どうも今年は寒いみたいですね。

日本海側は去年も大雪だったですが、今年も・・・・。

ラーニニョのある年は、夏は暑く冬は寒くなる傾向があるそうです。

エルニーニョは逆です。

日本海側は大雪になりやすいというのは毎年のことです。

寒い理由は北極圏が関係しています。

北極圏から寒い空気が来るからです。

天気はラグビーや綱引きに似ています。

暖かい空気と寒い空気の押し合いだったりします。

でも押し合いでも、寒い空気は上から廻り込んだり、下から廻り込んだりもします、ラグビー選手みたいです。

東京で大雪が少ない理由は、冬場は大雨が少ないからです。

暖かいハズの3月に大雪になったりするのは、大雨があるからです。

大雨に寒い空気がぶつかると大雪になるのです。



太陽活動が停滞しているのですが、地球の平均気温に影響を与えるかは謎です、よくわかっていません。

影響を与えないかも知れないし、与えるかもしれません。

太陽は11年周期で活動しているので、影響はすぐにはわかりません。

10年〜50年ぐらい経たないと影響は見えてこないでしょう。

先の長い話です。

その頃には日本経済はドン底になって円という通貨は使用停止なっているかもしれないし、もしかしたら日本という国家が外国に占領されて無くなっているかもしれません。




2011年01月06日

マウンダー極小期:太陽は本当に地球の平均気温を変えるのか?

太陽が地球に与える影響はわかっていないことが多く、ミステリアスです。

マウンダー極小期と言われる太陽黒点が少ない時期がありました。
1600年代の中頃から1700年代の前半までで、日本では江戸時代です。
グラフの水色の部分です。


ま1111.gif
















↓ クリックで拡大(上の図より詳しい太陽黒点の変動)


たい111.jpg










この時期は世界的に寒かったみたいです。
ただ現代のような温度計はないので、精確な気温の変化は不明です。

参考 1


ままま1.jpg


















赤のグラフがIPCCの第一次報告書に掲載されたグラフです。
青のグラフは通称ホッケースティック・グラフと呼ばれているグラフです。
黒が世界標準じゃないかと言われているグラフです。

注:引用した赤いグラフには「IPCC1990〜2001」と説明書きがありますが、間違いだそうです。
詳しくはコメント欄を見てください。


悪評高いホッケースティック・グラフは無視して、赤と黒のグラフを見ると、マウンダー極小期が始まる前に寒い時期になっています。
またマウンダー極小期が終わらない内に気温が上がっています。

そうすると太陽黒点と気温の変化の相関性は悪いということになります。
もしかすれば、ただの偶然という可能性もあります。



参考(ウイキペディア)

http://ja.wikipedia.org/wiki/マウンダー極小期


http://ja.wikipedia.org/wiki/IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述



↓ 黒いグラフを詳細にしたもの。


まままm2.gif










↓ 太陽黒点の変化
1600年頃〜1700年頃まで寒くて、だんだん温かくなっていると考えれば、相関性あるような気がするけど、かなり微妙な感じです。


たいよおお11.png

2010年11月28日

「地球温暖化」のグラフを考える

地球温暖化はトンデモ科学を誘発しやすいのか、不思議な議論がネット上で見かけます(いろいろ参加しました)。

「アインシュタインの相対性理論は間違っている」みたいな感じですね。

広瀬隆先生の『 二酸化炭素温暖化説の崩壊 』(集英社新書)もトンデモ本なのですが・・・・。

でも地球温暖化「懐疑論」というのは、高度な理科系知識は必要ありません。

小学生レベルで十分です。

ここで二つのグラフを見ましょう。

↓ 日本の平均気温の変化


にほん1.gif































「1940年の中頃」と「1980年の中頃」から2回ほど急速な温暖化が起こっています。

次に北極圏のグラフを見てみます。




ほっきょくの1.jpg





























「1910年の中頃」と「1960年の中頃」から、2回ほど温暖化しています。

最初の温暖化は急速で、二回目は緩やかです。

日本と北極圏は温度変化に20年間ほどズレがあります。

これは地域差があるということです。

温度変化は、場所ごとに違うのです。

二つのグラフから判ることは、温暖化と寒冷化を交互に繰り返しているということです。

次は過去2千年間のグラフです。

同じように温暖化と寒冷化を繰り返しています。

この「温暖化と寒冷化の繰り返し」は、温室効果ガスでは説明できません。

注:温度変化の地域差を二酸化炭素から説明するのは困難です。
なぜなら大気中の二酸化炭素は世界中どこでも同じ濃度だからです。
砂漠地帯と緑地地帯の違いのように、温室効果の影響を受けやすい地域とそうでない地域という、地表の状況の違いが原因という可能性はありますが・・・。




おんだn2.gif


2010年10月29日

光とは?:ちょっと理科系な話題

光はエネルギーであっても熱ではありません。

真夏に太陽が眩しくて浜辺で日光浴をすると熱いですが、光そのものが熱いわけではありません。

これは熱した鉄を触ると「熱い!」とか、熱湯を浴びると「熱い!」とは違う現象なのです。

太陽光線の場合は放射で、鉄とか熱湯の場合は熱伝導と言います。

物質から物質へ直接、熱が伝わることを熱伝導を言うのです。

太陽光線の場合は、電子レンジと同じ仕組で、電磁波によるエネルギーの伝達なのです。

電子レンジはマイクロ波ですが、マイクロ波を吸い込んだ物質は水分子が反応して、激しく振動して熱が出ます。

赤外線の場合は、ほとんどの物質の中の分子が反応して振動して熱を出します。

イメージとしては箱の中にボールが何個かあって、電磁波が来ると、飛び跳ねて押しくら饅頭して熱が出るという感じでしょう。

だから電磁波は物質のない真空でもエネルギーを運ぶことができたりします。

また低温の場所から高温の場所に移動することもできます(逆も可能)。

熱伝導の場合は、高温から低温にしか移動しません。


< 追記 >

ネット上で、「温室効果は熱力学の第二法則に反するから間違い」という主張を見かけたりします。

トンデモとしか思えないんですけど・・・。


2010年08月22日

電磁波と温室効果と熱力学の法則

地球温暖化を疑う人の主張をネットで読むと、理科系の勉強を真面目にし過ぎて、間違った結論に陥る場合があったりします。
自分の理解した理科の知識で説明できないから間違いだと思うらしいのです。

アインシュタインの相対性理論は間違っているとか、アポロは月に行ってないという主張をする人たちと似ています。

ただ科学の歴史を辿れば、有名な科学者も間違った主張をたくさんしています。
例えば、ガリレオの宗教裁判では間違った主張をしています。
ガリレオは地球の自転の証明を、「潮の満ち引きが慣性の法則によって生じる」という間違った主張をしています。
実際は潮の満ち引きは、地球と月の重力の引っ張り合いによって起こります。
これは、ガリレオが重力の存在を認めなかったから起こった間違いです。

天動説は昔の人が頭が悪かったから信じられたのではなく、むしろ間違った信念を頑固に信じて、高度な理論の迷宮に入ったからです。
でも天動説は、かなり高度な理論なのですが、間違いは間違いなのです。


懐疑をする人は2タイプあって、理科系知識があり過ぎる人となさ過ぎる人に別れます。
理科系知識が豊富なのが災いして、温室効果を否定する人たちがいます。

温室効果は、地上から出る赤外線を大気&雲が地上に跳ね返すシステムです。
跳ね返すというのは、精確には赤外線を吸収し、放射することです。
ドッチボールを連想してもらえばいいと思います。
地上が投げたボールを温室効果ガスと雲が受け取って、地上に投げ返すのです。

温室効果・否定派は、「温室効果は熱力学の第二法則に違反するから温室効果はありえない」と言います。
ちなみに温室効果は観測的事実です。
地球が丸いことや動いていることと同じです。
温室効果・否定派の言う「熱力学の第二法則」とは、熱は熱い方から冷たい方に流れるのであって、その逆はありえないということだそうです。
これは熱伝導といいます。
でも温室効果は赤外線の効果なので、熱伝導ではありません。
赤外線自体は熱ではありませんが、赤外線に触ると熱いです。

これは赤外線を吸収すると、吸収した物質が振動し、発熱するからです。
例えば電子レンジはマイクロ波という電磁波による発熱装置で、マイクロ波自体は熱ではありません。
ちなみに人間も赤外線を出していますし、全ての物質は赤外線を出しています。

赤外線は電磁波の一種です。
電磁波は太陽の光もそうですし、照明の光も電磁波です。
懐中電灯は、周りの温度と関係なく照らすことができます。
照らし出す対象物が熱かろうが、冷たろうが、照らし出すことができます。
冷蔵庫の中の照明が温度によって見えなくなるということはありません。
赤外線も、可視光線と同じで、周りが暑くても冷たくても関係ありません。

温室効果・否定派の人は、「上空は寒く地上は暖かいから、寒い上空から暖かい地上を暖めることは不可能だ」と信じているのです。
では「太陽はどうして地上を暖めることができるのか」を不思議に感じないのかと言えば、太陽は地球より熱いからだそうです。
でも太陽の光は、相手の温度を判断して向かっているわけではありません。
太陽の光が地上を暖める仕組みも、温室効果も赤外線による効果です。

例えば真夏でも赤外線をカットした場所は、赤外線をカットしてない場所よりも涼しいです。
最近は車のガラスでも赤外線カット・ガラス(色付ではなく透明です)があって、70%ぐらい赤外線をカットできるそうです。
赤外線カット・ガラスが普及すれば、夏の車内事故は減るでしょう。

学校の教科書で熱力学を習っても、電磁波と熱力学の関係が丁寧に教えられてないみたいです。
これは電磁波と熱力学の関係が、かなり難解だからです。

赤外線ヒーターや電子レンジなど、身近に電磁波を使った発熱装置はいろいろありますが、熱力学で説明するのは、かなり難しいのです。

結論としては、温室効果を熱力学で説明できてもできなくても温室効果があるというは事実です。
地球が丸いことや動いていることと同じです。
理屈はわからなくても、事実がそうなのです。




2010年07月29日

トンデモ本読書記録:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』広瀬隆:著(集英社新書)のまとめ

この当たりで、まとめに入りたいと思います。

まとめて読みたい人のために(たぶんいないと思うけど)カテゴリーも作りました。



トンデモ本読書記録:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』広瀬隆:著(集英社新書)




この本の特徴としては・・・

陰謀論・・・・私たち(この場合は日本人)はマスコミに騙されている。


支離滅裂(主張が矛盾しても気にしない)。


直感を重視・・・自説に合った報道だけが、正しい。

大多数の人が嘘に騙されているけど、自分(広瀬隆先生)は真実を知っている。

自分(広瀬隆先生)の主張に都合のいい資料しか提示しない。

批判が自分(広瀬隆先生)によく当てはまる(ブーメラン批判)けど気にしない(例えばクライメートゲート事件)。

日本のマスコミはダメだけど、アメリカとイギリスのマスコミは素晴らしい。

広瀬隆先生から見れば、日本のマスコミは北朝鮮と同レベル?



連想するのはフィリップ・K・ディックのSF小説の基本設定であり、サスペンス作品の定番設定です。

具体的に見ていきましょう。




イギリスのBBC放送はじめ、全世界で気温が下がっていると大きく報道されているにもかかわらず、日本の新聞とテレビがまったくこのグラフを出さないからである。
日本人に正しく事実を伝えるべき報道関係者が重大な責任を問われる。




BBC放送、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・タイムズ、ウォルストリート・ジャーナルは広瀬隆先生の基準では合格点みたいです。





「メディアはこうした批判を長い間にわたって無視してきた。しかし今や、われわれは、これらの批判に追いついた」ということである。
ところが日本のメディアは、北海道新聞を除けば、はるか後方にあって、追いかける気配さえない。




広瀬隆先生は、どれだけ日本のマスコミのことを知っているのだろうか?
北海道新聞に知り合いがいるのだろうか?





さてもう一つ、あえてこうした寒さを書いたのは、読者に疑いの目を持ってほしいからである。
私が言いたいのは、このように毎年毎年の気象が大きく変化するからといって、それは昔からあることなので、温暖化説や寒冷化説を、安易に信じないほうがよい、ということである。




広瀬隆先生は、冒頭から寒冷説を主張していた気が・・・・。





現代人は、「新聞とテレビが正しい報道を続け」、「インターネットで事実が調べられる」と思い違いをして、嘘に惑わされているだけなのである。



ネットから引用したグラフが自説の根拠として使われているんですけど・・・。





新聞とテレビの記者、政治家全員は、まともな本を読んだことがないのだろう。



凄い推測です。





大切な本を読まずに、つまらないベストセラーしか手に取らない人類の知性の低下が心配なのである。




オイラは広瀬隆先生の知性が心配です。





ここまで古い資料をお読みになってお分かりの通り、私の知識の大半は、20年以上前からほとんど変わっていない。
大学の先生の小難しい理論を学ぶ必要など、どこにもない。
いまや報道界は不勉強と付和雷同の塊で、誤報だらけである。



丸山茂徳さんや柴田一成さんの理論は、広瀬隆先生から見れば「大学の先生の小難しい理論」には入らないのだろう。




2004年の異常については、どの学者も指摘していないことがある。
私が台風の発生源であるフィリピン海を調べたところ、夏からかなりの異常分布が認められたので、海底でマグマが噴出しているために台風が急増したのではないか、ひょっとして大地震が起こる兆候ではないかと、ひとり一抹の不安を抱いていた。
案の定・・・・

    略

私の直感は、まったくの素人考えだが、悲しいことに的中した。

人間は、深海に潜って一時期のの海底を調べることができても、今後も永遠に、深い海底を恒常的に調べることができないのである。
そのため、2008年5月2日〜3日にミャンマーを巨大サイクロンが襲って、10万人を超える死者が出たときも、私はまたその一帯での大地震を予感しなければならなかった。
案の定・・・・




広瀬隆先生の地震予測能力はナマズを超えています。

広瀬隆先生の地震予測論は、もうすぐ出る次回作で展開されるそうです。



トンデモ本読書ノート:20世紀の太陽黒点と気温の関係(グラフで考える)

広瀬隆さんの『二酸化炭素説の崩壊』(集英社新書)に、太陽黒点の話が出ていたので、検証してみましょう。

黒点のグラフは、『二酸化炭素温暖化説の崩壊』の54頁と同じグラフです。


クリックで拡大。


こk1.gif








太陽黒点は、1960年代をピークに下がっているのです。

だから「20世紀の太陽黒点と平均気温の相関性」はよくないので、太陽黒点の増減から「20世紀の平均気温」を説明するのは困難なのです。



↓ 20世紀の日本の平均気温


こk2.JPG






↓ 20世紀の北極圏の平均気温(日本の変化とかなり違いますが、1980年以後は温暖化が続いています。)



こk3.jpg











広瀬隆先生は、54頁の「20世紀の黒点変化」のグラフに「寒冷期には黒点が少ない」と書いて、黒点周期の変わり目に矢印を入れています。

う〜ん、広瀬隆先生、黒点周期の変わり目と寒冷期は違うんですけど・・・・。

過去に黒点周期が終わって、次の黒点周期が始まらなかった時期があって、それは確かに寒冷期だったんですけど(例えばマウンダー極小期とか)。

でもIPCCが問題にしているのは、1980年以後の温暖化で、未来はどうなるかなんです。

トンデモ本読書ノート:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』と『科学者の9割は「地球温暖化」CO2説はウソだと知っている』

今回は比較したいと思います。

広瀬隆先生の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)は、丸山茂徳教授の『科学者の9割は「地球温暖化」CO2説はウソだと知っている』(宝島新書)から大きな影響を受けています。

『科学者の9割は「地球温暖化」CO2説はウソだと知っている』の感想は、アマゾンに数多く投稿されてますが、酷評が多いです。

http://www.amazon.co.jp/科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている-宝島社新書-丸山茂徳/dp/479666291X/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1280328607&sr=1-2

当然と言えば、当然ですけど・・・。

でも丸山茂徳教授は、東京工業大学大学院理工学研究科教授なのです。

ちなみに広瀬隆先生は早稲田大学理工学部卒で、ノンフィクション作家です。


比較すると、「温暖化の科学」の記述は、広瀬隆先生は丸山茂徳教授と比べると大雑把です。

専門家と素人なのだから当たり前なんですけど。

丸山茂徳教授は、押さえるべき知識は押さえて話を展開しているのですが、広瀬隆先生は一知半解な上に、知識不足なのです。

丸山茂徳先生の本は、自説の売り込みに熱心で、論理の飛躍が多いのですが、温暖化「科学」の基本は押さえています。


丸山茂徳教授の文章を見ていきましょう。





最初に地球温暖化の原因として疑われたのが太陽だった。
そもそも地球が温暖な気候を維持していられるのは、太陽が発する熱エネルギーが地球にもたらされているからである以上、太陽に原因を求めるのも当然のことだろう。

       略

太陽の活動が活発かどうかは、太陽表面に現れる黒点の数で明らかになることが知られている。

       略

そこで、気温の上昇を裏付けるのように、黒点数が増加していれば、太陽活動の高まりこそ温暖化の原因と特定できるのだが、この仮説はもろくも崩れてしまった。
黒点数の相対的な増加と気温の上昇に変換すると、当時、明らかになっていった気温の上昇の1割程度しかならないことが明らかになったのだ。
つまり、黒点数の増加から想定される太陽活動の活発化以上に、地球の気温は上昇していたのである。
こうして温暖化の新たな原因探しが始まったわけだが、そこで注目されたのが二酸化炭素であった。



従来の研究結果では、太陽「犯人」説は証拠不十分だったので、共犯者として温室効果ガスが注目されたのです。

比較として、広瀬隆先生の文章を引用します。




IPCCは、この黒点の増減は現在の地球の気温上昇と相関性がない、という驚くべき結論を主張しているのである。




20世紀の気温変化は太陽だけでは説明できないというのがIPCCの主張です。

また広瀬隆先生が提示している54頁の「20世紀の黒点変化」と20頁〜21頁の平均気温の変化を比較すれば、黒点と平均気温は相関していないことが明瞭です。

20世紀、黒点の増減と気温の上下は相関はよくないのです。

広瀬隆先生は、グラフを理解する能力が弱いみたいです。

そんなんでクライメートゲート事件について語る資格はないと思うけど、この本は学者の論文ではないので、面白ければいいです。

でも疑問なのは、「20世紀の黒点変化」と「20世紀の気温変化」を並べて掲載すれば明瞭なのに、何故しなかったのでしょうか?

ここに広瀬隆先生のトリックを勘繰ってしまうんですけど。




< 雲と宇宙線と平均気温の関係 >


丸山茂徳教授の本から引用します。




ここ数十年で地球が温暖化していないと言っているわけではない。
図1-3や図1-6に示されているように、実際に観測された気温変化を見る限り、過去20年間、気温は上昇しているのは間違いない。
といっても、IPCCが言うように、その原因が人間の排出した温室効果ガスの影響かどうかとなれば、前述のとおり多くの疑問を感じてしまうのだ。
二酸化炭素以外に、地球の気温に対して支配的に影響を与える別の要因があると考えるべきなのではないだろうか。
現在でもなおIPCCは、二酸化炭素が地球温暖化の主たる原因とする立場は崩していないが、私と同じく、IPCCの考え方に疑義を唱える研究者が数多く現れている。
その一人がデンマークの科学者、ヘンリク・スベンスマークだ。
彼は太陽活動と宇宙線の関係から温暖化が進んでいるとの説を発表した。

       略

その証拠となるのが、図1-9で、これは宇宙線(実線)と雲量(グレー線)の関係のグラフを示しているのだが、特に低層雲では明らかに相関していることが見て取れるだろう。




大事なポイントは高層雲と中層雲は、相関していないんです!

だから、この説も証拠不十分なのです。

広瀬隆先生は、雲がトータルで平均気温と相関していると勘違いしています。

『二酸化炭素温暖化説の崩壊』から引用します。



2010年に発刊された最新の本では、太陽研究の第一人者である柴田一成氏が書いた『太陽の科学 磁場から宇宙の謎に迫る』(NHK出版)という本に【図23】のグラフが出ている。

         略

それは、過去の観測から、【図24】のように黒点が増えると宇宙線が少なくなる。
そして【図25】のように宇宙線と地球上の雲の量の変化がぴったり合う。
この二つのグラフを合わせると、黒点が増えると、雲の量が減る、雲が減ればあったかい、という明快な事実が分かる。





ただ広瀬隆先生は実は知っていて、わざと無視したという疑いがあります。

クライメートゲート事件に対して、目には目を、アンフェアにはアンフェアを、クライメートゲート事件にはクライメートゲート事件で対抗しているのでは?

59頁の「宇宙線と雲の量の関係」のグラフは丸山教授の本ではなく、柴田一成:著『太陽の科学』(NHK出版)からの引用です。

こちらのグラフは丁寧に見ると、小さい字で「低い高度の雲」と書いてあるのですが、パッと見では気づきません。

広瀬隆先生は意図的に自説に都合のいいグラフを選択したのではないでしょうか?




< 地球は寒冷化している? >


丸山茂徳教授の本から引用します。




太陽活動の周期性から東京工業大学理学流動機構のモデルとして21世紀が寒冷化の世紀になることを予測した。
厳密には昨年(2007年)から寒冷化が始まったはずである。
本当にそうであろうか?
実はこの予測モデルを仕上げるまで、同機構の中でも意見が割れていたのである。




丸山教授説では、寒冷化は観測的事実ではなく、あくまで予測なのです。

平均気温は上がったり下がったりします。

丸山教授は太陽の周期から予測しているだけなのです。

だから広瀬隆先生は、丸山教授説を勘違い(誤読)しているのです。

それとも勘違いではなく作家的な表現方法でしょうか?

とにかく、この本が話題になることを心から望みます(注:嫌味ではありません)。

2010年07月27日

トンデモ本読書ノート:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)続き

『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)を読んできましたが、飽きてきました。

広瀬隆先生は、副島隆彦先生や丸山茂徳先生に比べると、過激さが弱い気がします。

このブログの『二酸化炭素温暖化説の崩壊』感想カテ


http://blogs.dion.ne.jp/tacthit/archives/cat_348696-1.html


でも、今回は過激な部分を紹介したいと思います。




この日本に生きている99パーセントの人は、気象庁が公表して、インターネット上で「誰でも調べることができる」気温データを調べたことはない。
その99パーセントの人が、地球はCO2によって温暖化していると鵜呑みにしてきたことがこれで明らかである。
この人たちに罪はない。
イギリスのBBC放送はじめ、全世界で気温が下がっていると大きく報道されているにもかかわらず、日本の新聞とテレビがまったくこのグラフを出さないからである。
日本人に正しく事実を伝えるべき報道関係者が重大な責任を問われる。
しかし99パーセントの人が現在の気温変化を知らないことは、日々の作業に追われて忙しいというだけでは、まったく罪がないとは言えない。
ブレーズ・パスカルが「人間は考える葦である」と語った、人間という生物がとるべき態度ではない。
地球温暖化とは、子供にでも分かる、しかも面白い科学を論ずる話である。
もしCO2温暖化説を主張したいなら、誰もがまず気温を調べてから発言するべきである。
「地球を愛する」という言葉がテレビコマーシャルに氾濫しているが、地球を愛するとは、「気温を調べたこともない」企業や子供のたわ言ではなく、流行語でもない。
大いなる好奇心を持って、真剣に事実を調べて考え、それなりの骨折りを要することである。





広瀬隆先生は平均気温という概念が理解できてない気がする。




IPCCとは、自分たちがもの言えば世界中が動く、と信じてきた天動説の集団だったのである。
しかし正しく地動説に従って日本をのぞく世界中のメディアが動き出すと、狸の尻尾が見え、化けの皮がはがれて、冥王星と同じように「惑星ではない」と断定され、今では六等星の輝きもない。




広瀬隆先生は、比喩として天文学の知識を使うけど、変です。

「自分たちがもの言えば世界中が動く」・・・・天動説に対する偏見だなあ〜。

「冥王星と同じように「惑星ではない」と断定され、今では六等星の輝きもない。」

冥王星が惑星から降格されたのは、地動説とは関係ないし、冥王星は降格する前から六等星の輝きはありません。
惑星認定から外されたからと言って、冥王星の輝きは変化しません。




哀れな末路をたどったこの人間たち(注:IPCCの人たち)のことは、どうでもよい。
私が読者に尋ねたいのは、このように欧米で深刻な報道の洪水が続いて、もはやまともな人間の誰もCO2温暖化説を信じていないことを、ご存知だろうか、ということである。
日本に報道機関はあるのだろうか、という末期的な疑問なのである。
クライメートゲート・スキャンダル渦中で、それを覆い隠すバンクーバー・オリンピックが開催され、それにはしゃぐのが報道の姿だった。
滑稽なのは、世紀のスキャンダルに口をつぐんで、「あしたのエコでは遅すぎる」とくり返すNHKを筆頭とする日本のメディアの知性である。
彼らが「地球を愛していない」偽善者であることだけは断言できる。
民主党内閣が、温室効果ガス削減を謳って、地球温暖化対策基本法の制定に向かって動き出し、大量の排熱を出す原発の増設に猛進しようとしてきた。
この内閣の知性が世界中で失笑を買った通り、日本は孤島になっているのだ。
日本人全体が、この「考えない葦」メディアと政治家のため、無知という名の島に置き去りにされている。
インターネットは、本当に発達したのか。
インターネット辞書として多用されているWikipediaが、CO2温暖化説の広告塔だったことも、現在では強く批判を浴びている。
地球科学の事実を知るために、大半の読者はインターネットが必要だと思っているだろうが、それも思い違いであることを、過去の資料から実証してゆこう。





広瀬隆先生のNHKやインターネットに対する偏見がよくわかる文章です。
民放は見てないのでしょうか?

もはやまともな人間の誰もCO2温暖化説を信じていないことを、ご存知だろうか、ということである。

どうして広瀬先生は知っているのかが不思議です。





現代人は、「新聞とテレビが正しい報道を続け」、「インターネットで事実が調べられる」と思い違いをして、嘘に惑わされているだけなのである。

私は古い知識を持っていたからこそ、IPCCがホッケー・スティックを発表した瞬間に、この連中が悪質な詐欺師だと10年前に分かった。
クライメートゲート事件は関係ない。
IPCCの性格は、誰にでも判断できなければいかなかったはずである。

新聞とテレビの記者、政治家全員は、まともな本を読んだことがないのだろう。

私は読者に、近くの図書館に通いなさい、すぐれた本を読みなさい、すぐれた著者を探しなさい、と言いたいために、本書を書いている。

大切な本を読まずに、つまらないベストセラーしか手に取らない人類の知性の低下が心配なのである。




広瀬隆先生は心配性なんですね。





< 追記 >

なんか広瀬隆先生の『二酸化炭素説の崩壊』の悪口ばかり書いていますが、決して営業妨害しているつもりはありません。
むしろ逆に、この本が売れればいいと思っているのです。

テレビ番組で取り上げられて、話題になれば面白いなあ〜と思っています。

トンデモのないことを言う人がいないと退屈ですから。



2010年07月25日

トンデモ本読書ノート:ミランコビッチ・サイクル仮説で現在の温暖化がわかる???

丸山茂徳さんの『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている 』(宝島社新書)や広瀬隆さんの『二酸化炭素説の崩壊』(集英社新書)でも、何故かミランコビッチ・サイクル仮説が紹介されています。

ミランコビッチ・サイクル仮説はミランコビッチという人が地球の数万年規模の気候変動を説明するために考えた仮説です。

今でも、その仮説の信頼性を巡って、激しい議論が専門家の間で交わされていて、決着はついていません。

とにかく数万年規模という定規の目盛の幅がムチャクチャ大きい上に、地球の気温の変化は複雑怪奇に変化するので、検証は難しいのです。

ただ懐疑派が、「最近の温暖化は自然現象だ」と主張する時によく出すのが、ミランコビッチ・サイクル仮説だったりするので、それは変だと思います。

だって数万年規模のサイクルなんですから、数年から数十年の急激な変化を説明できるはずはないんです。

逆にミランコビッチ・サイクル仮説のみで気温変動を説明しようとすると、「ミランコビッチ・サイクル仮説では今の急激な温暖化は説明できないから、原因は人為だ」という結論になってしまうと思うんです。


今年はペンギンが亡くなりやすかったりする。

こないだワールド・カップの時は南アフリカでペンギンの子供が大量に亡くなったけど、今度はブラジルのサンパウロに大量のペンギンの死体が流れついたそうです(種類は違いますけど)。

ブラジルは次のワールド・カップの会場だな〜。

サッカーの呪いか?

http://sankei.jp.msn.com/world/america/100721/amr1007211156005-n1.htm

今、南米は大寒波が来ているそうです。

トンデモ本読書ノート:縄文海進について:かつて関東地方は海だった。

広瀬隆先生の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)の読書を続けます。

現在陸地の場所が縄文時代では海だったりします。

その理由はなんでしょうか?

また『二酸化炭素温暖化説の崩壊』から引用します。




日本でも現在よりずっと気温が高く、海面が現在より最大3〜5メートルほど高かったことが、各地の考古学調査で分かっている。
この海面が高くなったピーク時期が、日本では6500〜5500年前の縄文時代なので、考古学では縄文海進と呼ぶ。
これは考古学の好きな人にとっては常識の一歩である。
なぜなら、「石炭も石油も使わなかった縄文時代は、現在よりもはるかに温暖な気候だった」というこの事実は、明治10年に来日した動物学者エドワード・モースが東京で大森貝塚を発見してから、日本人による関東地方での貝塚競争が始まり、【図14】のようにして明らかにされた。
つまり栃木県の山奥にまで、海に面した河口に生息する貝の殻があるのはなぜだろうかという不思議を解いて、図のように各地で海が内陸に深く入りこんでいたことが分かったのである。
本書では、CO2温暖化説が出て科学が宗教化する前の、信頼できる書物の冷静な資料をできるだけ引用することにする。
【図15】でも【図16】でも、縄文海進時代の気温の高さと、海水面の変化が明確に描かれている。
CO2温暖化説を信じてきた罪のないほとんどの人を私は批判したことがないし、そういう人たちこそ事実を知って、自分の結論を導くべきだと思っているので、私が書くことをそのまま鵜呑みにする人間は嫌いである。
読者は町の図書館で「氷河」を検索すれば、これらの書物が山のように出てくるので、確認されたい。




はい、鵜呑みにしません(笑)。

ところで、広瀬隆先生は考古学が好きなのだろうか?
確かに縄文海進の時代は現在より平均気温は高かったみたいです。

この後、広瀬隆先生は、国立環境研究所の江守正多さんの縄文海進に関する文章を批判します。

たしかに江守正多さんの説明はおかしいのですが、広瀬隆先生の批判もおかしいです。

まず江守正多さんの説明から引用します。

http://eco.nikkei.co.jp/column/emori_seita/article.aspx?id=MMECza000024112009&page=3




7000年前ころの縄文時代に日本では海面が今より2〜3メートル高かったことが知られており、「縄文海進」と呼ばれています。
このころ、世界平均の気温が今よりずっと高かったと思っている人がいるようですが、それは間違いだそうです(専門が遠いので、僕も最近までよく知りませんでした)。
7000年前ごろにかけて海面が上昇したのは、氷期が終わって氷床が大量に融けた、つまり地球全体が暖かくなったせいです。
しかし、その後に日本付近で海面が下降したのは、地球全体が寒くなって氷床が増えたせいではなく、海水が増えたことによりその重さのために海底が沈下したせいです(逆に氷床が融けた近くでは、軽くなって地形が隆起しました)。
また、そのころに日本付近が今よりも暖かかったのは、黒潮の流路変化によるものと考えられているそうで、地域的な出来事です(訂正します。この時期は気候最適期とよばれ、北半球規模で20世紀よりも1℃程度温度が高かったと考えられています。ただし、この後に氷床が拡大したという証拠はありません=日経エコロミー編集部注:掲載後に筆者の要請で追加しました)。
というわけで、「縄文海進のころは地球が今よりもずっと暖かかったのだから、今の温暖化も異常ではない」というような説明に出会ったときにも、ぜひ注意して頂きたいものです。




次に広瀬隆先生の文章を引用します。





しかし、IPCCの代弁者である国立環境研究所の江守正多は、放置しがたいので一筆。
事実を認めず、必ず途中で話をすり替えて素人を煙に巻くような人間なので、ここで紹介しておく。

            略

江守のすり替え手法の代表例が、縄文海進である。
彼は『日経エコロミー』掲載記事に、「7000年前ごろにかけて海面が上昇したのは、氷期が終わって氷床が大量に融けた、つまり地球全体が暖かくなったせいです」と書きながら、その当時の気温が現在よりはるかに高かったという事実を認めていない。
そして縄文海進後に海面が下降したのは、地球全体が寒くなって氷床が増えたからではないと、無関係の海面低下の話にすり替えて、いきなり「縄文海進のころは地球が今よりもずっと暖かったのだから、今の温暖化も異常ではない、というような説明に出会ったときにも、ぜひ注意して頂きたいものです」と、とんでもない結論を書く。
この男は、「最終氷期のあとに気温が非常に高かった」という最大の論点である厳然たる事実を知らなかったらしく、あわてて訂正を加えている。




江守正多さんの説明には訂正があるのですが、訂正が完璧でないので、結果として矛盾のある文章になっているのです。

また

というわけで、「縄文海進のころは地球が今よりもずっと暖かかったのだから、今の温暖化も異常ではない」というような説明に出会ったときにも、ぜひ注意して頂きたいものです。

・・・という主張は唐突で飛躍しすぎです。

でも江守正多さんの説明は、本当に広瀬隆さん言うような「すり替え」でしょうか?

江守正多さんの主張を要約すると・・・

縄文海進の時代は現代より暖かく、そして海面が現代より高かった。
でも海面が下がった(ように見える)のは、寒くなったからではない。
別の理由からである。

江守正多さんは、海面の上下現象と平均気温の「因果関係」を精確に説明しようとしているだけなんです。

それを「すり替え」と思うのはプロのライターとしては、読解力が稚拙な気がするんですけど。

トンデモ本読書ノート:氷河とは?:南極の氷の仕組み

副島隆彦先生の『人類の月面着陸は無かったろう論』はトンデモ本の傑作ですので、トンデモ度5ぐらいですが、広瀬隆先生の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)は、それほど凄くないので、トンデモ度は3ぐらいですね。

そういう意味では中途半端な本です。

でもツッコミどころは多いので、ツッコミを入れてみます。





寒冷化した時代を私たちは「氷河期」と呼ぶが、氷河は氷が流れる河のことである。
寒冷化時代には、氷河だけでなく、流れない巨大な氷つまり氷床が陸上と海を覆ったので、正しくは「氷期」であり、氷期が終わったあとの温暖期は間氷期である。
しかし本書では、氷期=氷河期として用いる。




でたらめだ〜!!!

氷河期とは氷床のある時代(例えば南極などの大陸に巨大な氷がある時代)で、温暖期と寒冷期とは関係ありません。

だから現代は氷河期なんです。

氷河とは「氷が流れる河」ではなく、氷が河のように移動する状態のことです。

ちなみに温暖期のことは、氷期(寒い時期)と氷期の間の時期なので「間氷期」と言います。

では、どうして氷が河のように移動するのでしょうか?

また広瀬隆先生の文章を引用します。





南極や氷河はなぜ崩れるのだろうか。
暖かいから? とんでもない。
「棚氷が融ける」と大騒ぎし、環境破壊だと叫び回る人たちは学生の算数もできないのだろうか。
特別の知識は必要ない。
読者が百科事典を開けば、「南極の氷の厚さは、平均すると2500メートルある」と書いてあるはずだ。
この厚さの氷で一体、どれほど巨大な圧力がかかるか。
縦・横・高さ1メートルのサイコロに水を入れると、水の比重を1として、1トンになる。
氷の比重は、先に述べたように水よりわずかに小さいので、1平方メートルあたり2292トンの重さがかかっている。
ざっと畳半分に2000トンの近いと想像すればよい。
この重さで、崩れないはずがない。
そのため、氷は自分の重さで、海に面した端から次々に崩落するのである。
太古の昔から、南極や氷河の氷は崩れてきたのだ。
NHKの報道部は、この算数ができないために、ニュース冒頭に氷河の崩落画面を映し出して、「あしたのエコでは遅すぎる」と言うのである。
「もう手遅れだ」とテレビで叫び回る写真家や評論家、芸能人、大学教授、報道関係者を見ていると、小学生でもできる掛け算ができないのだから、私は、本当にもう日本は手遅れだと思うことがある。




ブー、広瀬隆先生、間違いです。

>サイコロに水を入れる  骰子????

四角い空箱に水を入れるのことですね。

あと計算は必要ありません。

雪の日の屋根を思い出せばいいのです。

積もった雪は、暖かくなると溶けます。

溶けると、屋根から落ちます。

NHKが言っているのはこの現象です。

でも温度が上がらなくても、雪は屋根から落ちます。

傾斜のある屋根は雪がたくさん積もると雪自体の重さで下に落ちます。

南極の沿岸部は傾斜があるので、傾斜のある屋根と同じ仕組なのです。

雪がたくさん積もると、重みで海に落ちてしまうのです。

ちなみに南極では傾斜がなくても氷は海に落ちます。

雪が降れば内陸部の氷はドンドン厚みを増します。

内陸部で氷の厚みが増すと、圧力がかかるので、表層の氷はドンドン外側に広がります。

この圧力が、氷河の力の元です。

沿岸部の氷は内陸部と比べて柔らかいので、崩れやすいのです。

ピザ生地を棒で伸ばして広げるのと同じ原理です。

もし広瀬隆先生の説が正しいとすると、南極の氷全部が崩壊することになってしまって、大変なことになります。

広瀬隆先生は南極の氷が増えていることを問題しています。

この現象は、暑くなると海からの水蒸気が増えて、その水蒸気が南極上空で冷やされて雪になるからです。

北極でも雪になりますが、南極は北極よりも寒く、夏でも零下の場所が多いので雪が積もりやすく、溶けにくいのです。



< 追記 >

広瀬隆さんの学歴を見たら、早稲田大学理工学部卒と書いてありました。




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2010年07月24日

トンデモ本読書ノート:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)

よく調べているのに、デタラメな記述だらけ・・・。

理科系の基礎知識が欠如しているのではなく、間違いだらけ・・・。


氷河

縄文海進

温室効果

太陽黒点

クライメートゲート事件

広瀬隆先生は、理解できてないというより、間違って理解している。



ここまで古い資料をお読みになってお分かりの通り、私の知識の大半は、20年以上前からほとんど変わっていない。
大学の先生の小難しい理論を学ぶ必要など、どこにもない。
いまや報道界は不勉強と付和雷同の塊で、誤報だらけである。




言っていることが支離滅裂。
不勉強なのは広瀬隆先生の方だと思うんですが・・・・。

(^^;)




トンデモ本読書ノート:『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)

丸山茂徳さんの『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている 』(宝島社新書)と同じか、それ以上にダメな本だと思う。

トンデモ本に認定されること間違いなしですね。

広瀬隆さんは丸山教授と違って、ライターなのだけど、よく調べていると思う。

でも全然ダメだと思う。

広瀬隆さんはグラフを出して・・・



地球の気温は急上昇すると騒いできたが、CO2は激増しながら気温が上がらず、みな説明に困っている。




そして「最近20年間の地球全体の平均気温の変化」としてグラフを



2009年気象庁公表値より。



と書いている。

ちなみに気象庁の公表値はこちらです。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html

クリックで拡大



ひ11.gif








ちなみに広瀬隆さんが9頁に使ったグラフは人工衛星のデータを元にしたグラフです。

広瀬隆さんは、気象庁の公表値グラフを20頁〜21頁に使っていますが、人工衛星のグラフとの違いついては語っていません。

ちなみにネット上の懐疑派の論争の焦点は「人工衛星のデータは信頼できるか?」だったりします。

広瀬隆さんは、人工衛星のグラフを使って、1998年頃に温暖化して、その後は寒冷化したと主張しています。

その解釈は無理がありすぎです。



ひ12.jpg








同じグラフを色分けしたのを見てみましょう。



ひ13.gif








広瀬隆さんの文章を引用しましょう。



私はまず一枚の気温グラフ【図1】を示して、「ここ10年、地球の気温はまったく上昇していません。むしろ寒冷化しているのに、なぜ温暖化と騒ぐのですか」と尋ねた。
会場は寂として声がなかった。
「大気中のCO2濃度は、中国・インドなどの暴走する経済成長によってぐんぐん高まり、今年も最高記録を書き換えていますね。CO2温暖化説が正しいといいながら、CO2が増えて、なぜ地球は冷えているのですか」
続いて私は、「この会場で、このグラフの気温データを調べている人は手を挙げてください」と問うた。
やはり会場は水を打ったように静寂に包まれたまま、誰も手を挙げなかった。
すべての会場で、気温を調べている人がいなかった。
くり返すが、会場には、日本の中でも、この問題に特に高い関心をい抱いている人たちが来場していた。
これと同じ質問を、やはりこの問題に関心の高い本書の読者に対して問いたい。
そして、温暖化問題について報道を続けてきた新聞記者とテレビ報道関係者に対して、まず疑問を持つ、というところから興味深く問いかけたい。
「気温を調べたことがありますか」と。

8頁〜10頁




広瀬隆、ぜんぜんダメじゃん。






2010年07月22日

地球温暖化と懐疑主義者の奇妙な関係

最近、陰謀史観で有名な広瀬隆さんの『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書) が出ました。

懐疑論というのは「常識を疑う」ということで、ハリウッドのサスペンスの脚本では必須アイテムです。

有名なのは「アポロは月に行ってない疑惑」とか、「9/11テロ、アメリカ政府自作自演疑惑」などがあります。

「アポロ疑惑」も「9/11疑惑」も完膚なきまでに否定されています。

でも需要があるみたいで、信じている人は世界中にいるみたいです。

温暖化は実感と合いますが、実感と合うからと言って正しいとは限りません。

例えば、「地球が丸い」とか「地球が動いている」ということを実感している人は少数派で、大半の人は知識として知っているだけだと思います。





懐疑論を主張する人は大きく分けると、2タイプにあります。

1 陰謀系「AはBの陰謀だ(AとBにはお好きな言葉を入れて下さい)」


2 理科系(ほとんどは擬似科学、例『アインシュタインの相対性理論は間違っている』)


少し古いですけど、『ターミネーター』を例に考えましょう。

『ターミネーター』はバイオレンス版『ドラえもん』です。

過去を変えることで未来を変える話です。

シュワルツネッガー演じる殺人ロボットは未来からやって来ます。

関係ないけど最近始まったアニメ『世紀末オカルト学院』は、『ターミネーター』と同じく未来から来ると、何故か裸だったりする。

殺人ロボットの獲物はサラという女性ですが、なんとか殺人ロボットの攻撃を防ぎます。

『T2』では、サラは精神病院にいます。

未来から来た殺人ロボットに襲われたというのは「妄想」であると、政府関係者に洗脳されそうになっています。

『T1』は、現在の科学力を越える科学力を持った未来人からの攻撃です。

でも、そんなことは体験してない人には信じられません。

だから『T2』は『T1』と比べると、かなりややこしいです。

そして、このややこしさが懐疑論の特徴なのです。

サラは『T1』での記憶があるのだけど、あまりに非常識なので、政府によって「妄想」と信じ込まされています。

政府は非常識だけど、真実であると知っています。

これはフィリップ・K・ディックの小説によくあるパターンですが・・・。

そして新たな事件に巻き込まれてサラは政府の嘘を見破り、真実を知るという展開です(ハリウッド・アクション映画の黄金パターンです)。

『環境問題のウソの嘘』や『ニセ科学を10倍楽しむ本』を書いている「と学会」会長・山本弘さんの自伝小説『去年はいい年になるだろう』は、タイムマシーン小説のパロディ形式で書かれています。




陰謀を主張する人は、地球温暖化も、政府は真実を知っているのに「嘘」を言っているというパターンなのです。


でも世界中の政府が協力して、全ての研究データーを偽造するのは不可能だと思うのですが・・・・。

20世紀の平均気温のグラフを見ると、20世紀後半は前半より暑く、特に80年代以降の温暖化が目立つ場所が多いと思うのですが・・・。

だからデーターの偽造がいくつかあっても、全データーのほんの数%だと思うのです。

懐疑主義者は疑いすぎて、何が正しくて、何が間違っているかを判別する基準を無くしてしまっていると思うのです。

自分の直感以外は・・・・。



2010年07月20日

温暖化のグラフ(過去2千年間)

過去2千間のグラフを見ますと、平安時代は熱く、江戸時代は寒いのです。

これは・・・

中世温暖化 → 小氷期 → 現代の温暖期

・・・と考えます。


グラフは北半球の平均気温の経年変化。


気温変化の原因は不明です。

いろんな説がありますが、仮説のレベルを超えていません。

「温室効果ガス犯人」説が高く評価されているのは予防原則からであって、科学的な因果関係が証明されているからではありません。

ただヒートアイランド現象など、人工の原因も大きくなっています。

でも原因は温室効果ガスではなく、都市化や大気汚染や砂漠化だったりします。

緑化を増やして、川などを増やすといいでしょう。

テレビでに放送してましたが、打ち水の効果は大きいです。

このグラフを見ると、温暖化はどこまで自然現象なのか人為的なのか判断は困難です。

IPCCが作ったホッケースティック型グラフとは逆に、「正しい世界平均グラフ」で見ると、人為的な影響は隠れてしまうのです。



おn22.gif





2010年07月19日

暑いなあ〜

温暖化は夏だけではないのですが、やはり夏は暑いです。

去年はエルニーニョの影響で冷夏だったのですが、今年は暑いです。

温暖化現象は過去との比較なので、「昔のことなんて忘れた」という人には関係ありません。


↓  気象庁のグラフ


グラフを見ると、1905年頃と1945年頃と1955年頃と1985年頃に急激な温暖化が起こっています。

何があったのだろう?

地球は広いので、別の場所だと変化は違うと思うのですが・・・・。

平均気温が上がっているということは夏はより辛く、冬は過ごしやすくなっているということですが・・・・。

でも寒過ぎるのも嫌だけど、暑過ぎるのも嫌ですね。

夏場は日本全体にエアコンを入れないと・・・。




おv.gif

2010年07月18日

夏場の車は熱い

今の車は、冷房がよく効くのでいいですが、昔の車はバッテリーが小さかったので、冷房を効かせすぎると、バッテリーがあがってしまうことが多かったそうです。

動いている時は、風が車の熱を奪ってくれるからいいのですが、止まっていたり、駐車している時は、車は暑くなる一方です。

これは赤外線の効果です。

太陽の光は電磁波で、可視光線、紫外線、赤外線などがあります。

電磁波を嫌う人がいますが、実は太陽の光も電磁波なのです。

赤外線はコタツや赤外線ライトに使われますが、透明で(見えません)、別名「熱線」と呼ばれていて、温度を高める効果があるのです。

人間や地面など、物質は温度に合わせて、赤外線を放射しています。

地球の温室効果とは、大気や雲が地表に向かって赤外線を出す効果です。

温室効果と太陽が物を温める効果は、実は同じ赤外線の効果なのです。

太陽からの赤外線を地面が吸収して、地面が吸収した赤外線を吐き出して、大気や雲がまた、その赤外線を吸収して、吐き出しているので、赤外線のバレーボールみたいなもんです。



最近、車のガラスについて調べたら、赤外線カット・ガラスがあるので驚きました。

前は先入観で赤外線カット・ガラスは色のついているフィルムのようなモノを連想していたのですが、意外にも赤外線カット・ガラスは透明なのです。

そして色のついているフィルムよりも、赤外線カット率がいいいのです。

色のついているフィルムは、中を覗かれないというプライバシー保護の効果がありますが、夜の運転は危険になります。

後ろを目視すると、黒くて見えにくいですから。

駐車中の車に子供そのままする事故や、熱に弱いモノを車内に置いたら、壊れたあるいは溶けたという事故は夏に多いです。

赤外線カット・ガラスが普及すれば、そういう事故が減る可能性が高いと思います。



2010年07月14日

ヒート・アイランド現象を考える。

最近の温暖化研究では、ヒート・アイランド現象の大きいみたいですね。

観測所が、ヒート・アイランド現象の影響を受けやすい場所にあるため、ヒート・アイランド現象こみの気温上昇を記録している可能性が高いみたいです。

ヒート・アイランド現象は、人間による温暖化ですが、温室効果ガスが原因ではありません。

緑を減らし、川を埋めて、地面をアスファルトにし、高層ビルを作り、風を塞ぐことが原因です。

また大気汚染が大きかったりします。

大気汚染と二酸化炭素は関係ありません。


大気汚染は、太陽光を遮るので冷却効果があるのですが、地面の出す熱が逃げにくくなります。

密室状態に近くなるわけです。

暗いけど、閉めきって暖房をしている熱い部屋みたいな状態を想像して下さい。

日本は、島国で、割と緑も多いのですが・・・

大陸で、風が少なく、雨も少ないと、密室状態に近くなります。

日本でも海から遠い内陸部は、そんな感じです。


大気汚染は雲量を大きく変えるそうです。

地球で温室効果が一番大きいのは実は雲です。

温室効果ガスでは水蒸気が最大ですが、雲の方が水蒸気より温室効果が大きいのです。

だから雲が増えると、温室効果も増えます。

ただ雲は太陽光線を遮るので、温暖効果と冷却効果のどちらが大きいかはかなり複雑です。


参考

『広域大気汚染』 (裳華房)
若松伸司&篠崎光夫:著

2010年07月13日

温暖化と木の年輪

『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』という本は、IPCCの統計の信憑性がないという話でした。


IPCCのホーケースティックと呼ばれる気温変化のグラフは信用できないということなのですが・・・。


えmo.jpg















では本当の温度は?

これは難問です。

まず、場所によって温度変化が違います。

大陸、島、赤道、緯度、海の側、山で・・・・・温度変化がかなり違うのです。

だから気温の経年変化には「世界平均」というのはありえないのです。

でも場所を限定すれば、過去の温度の復元はかなりうまく行っているようです。

IPCCの気温変化のグラフは、木の年輪から再現したのですが、信憑性がありません。

これは年輪の幅が、太陽の光で大きく変わるからです。

隣の木が邪魔で日陰になれば、年輪の幅は小さくなります。

何百年も同じ状態で、太陽の光を浴びる木は存在しません。

だから年輪の幅は一本、一本違うのです。

だからIPCCのグラフに信憑性がなくても当たり前なのです。

でも最近は年輪に新しい方法が採用されたので、年輪からも正確な温度が復元されるようになりました。

木の年輪を使った酸素同位体による気温の復元です。

復元された気温の変化は、地域によってかなり違うのですが、20世紀の後半の温度が最高値ではないことが判明しました。

また温度変化も、数十年という短期間でかなり激しいことが多いことも判明しました。

だから、ますます二酸化炭素などの温室効果ガス犯人説が冤罪である可能性が高くなっています。


参考

『安定同位体というメガネ―人と環境のつながりを診る (地球研叢書)』 (昭和堂)







2010年07月03日

読書ノート:『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』 感想 その1

専門書だけど、小説のような形になっています。

アルファベットの短縮の名前が頻繁に出てくるので、読んでいて面倒です。

あと登場人物がやたら多いのが、やだ。

登場人物のイラストでもあるといいんですが・・・。

翻訳のSF小説の読みにくさを感じます。

しかもSFと違って、アクション・シーンは一切ありません。

故マイケル・クライトンの『恐怖の存在』(ハヤカワ文庫)もそうでしたが、すごく読みにくいです。

『地球温暖化スキャンダル』は、『恐怖の存在』からアクションを除いた小説という感じです。

IPCCの中心的科学者マイケル・マンやジョーンズを批判することに、多くの頁が割かれていて、時系列で検証されているので、ドキュメンタリー映画にしてもらった方がいいかも。

映画化の場合、アクションがないと眠くなるなあ〜。

オイラは『不都合な真実』を睡魔と戦いながら観ました(そして敗北しました)。

せめて殺人とかサスペンスの要素がないと・・・。

どんでん返しや謎の組織も必要だし。

『ダ・ビンチ・コード』や『ミッション・インポッシブル』のような娯楽の要素を入れないとイケナイ。




でも、この本は「メールの解読」という形を採ったIPCCの主張を科学的に批判した本です。

この本の主張を言えば、「IPCCの平均気温のグラフは信頼できない」ということになります。

木の年輪から過去1千年〜2千年の間のグラフを再現するのですが、木の種類や場所によって大きく違ってしまうのです。

そして現代の温度計と合わない場合が多いのです。

困ったね。

意味無いじゃん。


だから現代の温度が、過去過去1千年〜2千年の間で最高値がどうかわからないのです。

中世(平安時代、鎌倉時代、室町時代)の方が、現代よりも暖かかったという可能性もかなりあるのです。

また平均気温は激しく上下する(理由は不明)のですが、マイケル・マンは、それを誤差として消してしまっているので、かなり確信犯ということになります。


本を読むと、マイケル・マンとジョーンズは協力して、温暖化の脅威を宣伝するのですが、お金に対する態度が真逆です。

マイケル・マンは、自分の主張に疑問を抱く懐疑派を、研究費獲得が目的のクズ連中と決めつけています。

それに対してジョーンズは研究費を集めることに熱心で、硬い信念はない感じで、臨機応変な性格です。

どっちが罪が少ないのだろう?





↓  いろんなグラフ:どれを信じればいいのだろう?

 
注:

「Meieval Warm Period」・・・・・中世温暖期

「Little Ice Age」・・・・・・小氷期

「Maunder Minium」・・・・・・マウンダー極小期




ちゅうs1.jpg
























2010年06月30日

雑感:クライメートゲート事件(地球温暖化データ捏造疑惑)

『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』(日本評論社)を読んでいるのですが、イマイチよくわかりません。

有名なホッケースティック型グラフを作ったマイケル・マンの性格についての情報が多いのですが・・・。

意外にもマイケル・マンは、商業主義が大嫌いなのです。

自分と主張の違う人達は、研究費のために自分の主張を変えていると思っているそうです。

なんかマイケル・マンと懐疑派は性格が似ている気がするんだけ・・・。



科学ライターの竹内薫さんの『なぜ「科学」はウソをつくのか』やオーロラ研究家の赤祖父俊一さんの『正しく知る地球温暖化(誤った地球温暖化論に惑わされないために)』を読むと、マスコミの温暖化報道が偏っていることがわかります。

特に竹内薫さんの『なぜ「科学」はウソをつくのか』は、IPCC人事の偏りについて指摘しているのは鋭いと思います。

『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』の翻訳者の渡辺正さんは、伊藤公紀さんと『地球温暖化論のウソとワナ』を書いている人です。

渡辺さんについては専門家からの批判も多かったりします。


かなり専門的

http://macroscope.world.coocan.jp/ja/reading/watanabe2005.html


「と学界」の山本弘会長の『「環境問題のウソ」のウソ』(楽工社)は、武田邦彦&槌田敦批判がメインだけど、渡辺正さんの『これからの環境論(つくられた危機を超えて)』(日本評論社)は、山本弘会長の鋭い懐疑派批判が心地いいほど該当する本です。

懐疑派の疑似科学ぶりは、ネットの論争では焦点の一つですが・・・。
「アインシュタインの相対性理論は間違っている」と同じレベルの議論(トンデモ・レベルでも)なので、高度な理科系知識がないとついていけません。
理科系トンデモさん達の理科系レベルを馬鹿にしてはいけません。
歴史を調べれば、偉大な数学者や科学者がトンデモ思想の持ち主だった例はザラにあります。


参考

『宇宙像の変遷』(講談社学術文庫)
村上陽一郎:著

『魔術から数学へ』(講談社学術文庫)
森毅:著

『異説 数学者列伝』(ちくま学芸文庫)
森毅:著


日本の有名な懐疑派学者である武田邦彦、丸山茂徳、槌田敦、伊藤公紀、赤祖父俊一の5人を、「信頼できる懐疑派」と「トンデモ懐疑派」に分けると・・・




トンデモ懐疑派・・・・武田邦彦、丸山茂徳、槌田敦


信頼できる懐疑派・・・伊藤公紀、赤祖父俊一



・・・・・になります。



では渡辺正さんは信頼できないかと言えば、翻訳に関しては信頼できると思うし、今回の『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』(日本評論社)の翻訳は高く評価すべきです。







問題になっているホッケースティック型グラフの捏造の理由については、意外にも江守正多さんの説明がわかりやすかったです。

注:江守正多さんは懐疑派ではありません。

引用 1

http://eco.nikkei.co.jp/column/emori_seita/article.aspx?id=MMECza000024112009&page=1





えmo.jpg















2001年に発表されたIPCCの第3次評価報告書で、米気候学者のマイケル・マンらが復元した過去1000年の北半球平均の気温変動データが有名になりました。

 図1のグラフの大部分の期間を占める青い線は、木の年輪、サンゴ、氷床などに刻まれた間接的なデータから復元した過去の気温の変動、最近200年程度の赤い線は温度計で測られた気温の変動です。
青い線と赤い線をつなぐと、何百年間もほとんど変動がなかった気温が近年のみ急上昇しているように見えます。
この形がホッケーのスティックに似ていることから、俗にこのグラフは「ホッケースティック曲線」とよばれます。

 実際には、過去のデータには大きな誤差幅があることが灰色で示されているのですが、この青と赤の「ホッケースティック」の線のみが世の中に注目されてしまったようです。
これは、科学コミュニケーションの観点からみて大きな不幸だったといえるかもしれません。
誤差幅のことを無視して最近の気温上昇が異常なものとしてしばしば強調され、その一方で、過去1000年の気温はもっと大きく変動していたはずだと考える古気候学者などが一斉にこのグラフに不審の眼を向けたようでした。




これは立派なイメージ操作だと思うんだけど・・・。


引用 2

http://eco.nikkei.co.jp/column/emori_seita/article.aspx?id=MMECza000024122009






emお.jpg












問題になっていることの1つは、研究者らが過去1000年の北半球の気温変化のグラフを描く際に、木の年輪などから復元された過去の気温と、近年の温度計のデータをつなぐ部分で、恣意的なデータ操作をしていたという疑いです。

具体的には、年輪により復元された気温は1960年以降の気温が下がってしまい、実際の気温上昇と合わないので、その「下がる」部分のデータを「隠した」と言われています。

しかし、あまり知られていないようですが、年輪のデータが「下がる」ことは、秘密でもなんでもありません。
このことは、問題のグラフを作成した研究者の1人であるキース・ブリファ(イーストアングリア大学気候研究ユニット副所長)自身により、1998年に発表された論文で堂々と論じられています。

問題のメールが書かれたのは1999年です。
彼らは、年輪のデータが1960年以降は温度計のデータと合わないこと、つまり、その期間のデータは使えないことを既に科学的知識として知っていて、それ以前の期間のみのデータを使ってグラフを描いたわけです。

そうしてできあがった問題のグラフがこれ(図1)です。
このグラフの残念な点は、1960年ごろまでの年輪のデータとそれ以降の温度計のデータを、なめらかに一本の線でつなげて描いてしまっていることです。
一般の読者へのわかりやすさのためにこのようにしたのかもしれませんが、これをなめらかにつなぐためには、「人工的な」データの処理が必要だったでしょう。
そのことが批判されるのはある意味で仕方がありません。

しかし、言ってみればこれは図の描き方だけの問題であり、このグラフの持つ科学的な情報に影響を与えるものではありません。
1960年までは年輪のデータと温度計のデータは沿って変化しており、その部分で両者のデータを合わせているのですから、温度計のデータを恣意的に高くみえるようにつなぐこともできません。





どうして「木の年輪データ」と「温度計による実測」が合わないのだろう?


参考

↓ たしかに違っている。


ぶり1.gif




















↓ 過去1万年間の平均気温変化(目盛 10=1万年前)

数百年前の小氷期(little ice age)から急激に温暖化しているように見える。



おんn2.jpg
























↓ 過去1千年間



ちゅs2.jpg


























↓ 3種類の温暖化グラフ

どうして違いが出たのだろう?





ちゅうs1.jpg
























< 追記 >


前回、『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』(日本評論社)を紹介したのですが・・・。

でも1980年頃から、温暖化しているのは事実みたいです。

↓ 島根県浜田市の平均気温の変化
(グラフは島根県浜田市の公式サイトから引用)




ukい.gif
















どうして1980年頃からなのか?

理由は不明です。





『地球温暖化スキャンダル(2009年秋クライメートゲート事件の激震)』(日本評論社)を読んで思ったのは、平均気温を計ることが難しいということです。

地球のとある森の年輪から過去1千年間の気温を復元しても、大都市の温度計の測定と合わないということはあります。


都市と人がほとんど住んでない森とでは、温度変化はかなり違います。

また昔は自然がいっぱいだった観測所の近くに、工場ができたり、森林が伐採されたり、川がコンクリートで舗装されたり、大きな道路ができたりすれば平均気温は当然変わります。


↓ 北極圏も1980年頃から急激に温暖化しています(グラフはクリックで拡大)。

何故だろう?



なn.gif

2010年06月27日

「温室効果とは何だろう?」 前回の続き

温室効果とは、温室効果ガス&雲が赤外線を吸収&放射する仕組みです。

実際の温室には温室効果はありません。

地面(海面)から雲まで(対流圏)を、一つの箱と考えてみます。

箱の下の面(地面&海面)に注目します。

地面&海面は太陽からエネルギーをもらって熱くなります。

でもそれだけだと寒くて、平均気温はマイナス15℃になってしまうそうです。

では、足りない分は、どこから来るかと言えば大気中の温室効果ガスと雲からです。

地面(海面)から出たエネルギー(赤外線)を大気中の水蒸気&CO2&雲が受け取って、地面に投げ返してくれるからです。

地面(海面)から上空に捨てた筈のエネルギー(赤外線)が元に戻ってくるのです。

ここで注意すべきなのは、温室効果のエネルギーは地面(海面)が出したエネルギーだと言うことです。

地面(海面)が捨てたエネルギー(赤外線)が戻ってきているのです。

だから温室効果のエネルギーは、地面(海面)が出した量だけです(現実に多いのは蓄積分が含まれているからです)。

地面(海面)が出した量の全てが、地面(海面)に戻ってくるわけではないし、むしろ減ります。

バレーボールで言えば、相手のコートに入れたボールが戻ってきたけど、ボールの大きさは半分ぐらいになっているのです。
ただ以前に相手にコートに入れたボールも循環して戻ってくるので、総合では2倍近い量なのです。



では金星はどうしてあんなに高温なのかと言えば、ガラス張りの密室と同じ原理です。


太陽から入るエネルギーが金星内部に蓄積されるからです。


金星の方が温室に近いですね。

地球では太陽から入ってきたエネルギーは、100%地球の外に出ていますが、金星は違います。

でも金星内部にエネルギーが蓄積されるだけでは、金星の地面は熱くなりません。

熱は下から上に移動します。

そうすると、時間が経つに連れ地面の熱は失われていくので、地面の温度は下がります。

そこで温室効果が重要になるのです。

温室効果とは、エネルギー(赤外線)を増やす効果ではなく、上から下に移動させる効果なのです。

地面から出たエネルギー(赤外線)を、また地面に戻しているだけなのです。

温室効果が強くなるということは、エネルギー(赤外線)を上から下に移動させる効果が強くなることです。

金星内部では大量の熱が蓄積されているので、温室効果は金星上空から地面へと熱を赤外線という形で運んでいるのです。

だから温室効果によって新しいエネルギーが生まれるわけではありません。


参考

『物理学者、ゴミと闘う』(講談社現代新書)

『地球環境の物理学 (図解雑学シリーズ)』(ナツメ社)
共に広瀬立成:著






2010年06月25日

納得したい理系向けの「温室効果」理論への疑問(答えは各自で出してください。)

温室効果の数式モデル(多層化モデル)


まずNHKのテレビ番組などにひっぱりだこの江守正多さんの説明から始めたいと思います。


http://www-cger.nies.go.jp/qa/4/4-1/qa_4-1-j.html

引用



仮に、地表から放出された赤外線のうち、二酸化炭素によって吸収される波長のものがすべて一度吸収されてしまおうが、二酸化炭素が増えれば、温室効果はいくらでも増えるのです。
なぜなら、ひとたび赤外線が分子に吸収されても、その分子からふたたび赤外線が放出されるからです。
そして、二酸化炭素分子が多いほど、この吸収、放出がくりかえされる回数が増えると考えることができます。


に1.jpg










図2は、このことを模式的に表したものです。
二酸化炭素分子による吸収・放出の回数が増えるたびに、上向きだけでなく下向きに赤外線が放出され、地表に到達する赤外線の量が増えるのがわかります。

その極端な例が金星です。
もしも金星の大気に温室効果がなかったら、金星の表面温度はおよそ−50℃になるはずですが(注4) 、二酸化炭素を主成分とする分厚い大気の猛烈な温室効果によって、実際の金星の表面温度はおよそ460℃になっています。
これは、地球もこれから二酸化炭素がどんどん増えれば、温室効果がいくらでも増えることができる「証拠」といえます。

(注4) 金星は地球より太陽に近いですが、太陽のエネルギーのおよそ8割が雲などによって反射されてしまうので(地球の場合はおよそ3割)、温室効果がなかった場合の温度はこのように地球よりも低くなります。






ここで素朴な疑問があります。

温室効果は二酸化炭素や水蒸気などの温室効果ガスと雲が地表に赤外線を送る仕組みです。

その赤外線は地表から来たものです。

そうすると、温室効果があるということは、二酸化炭素の量に変化がなくても、理論上はどんどん時間が経つに連れ暑くなるということではないでしょうか?

太陽から地表にエネルギーが入る → 地表から上空にエネルギーが捨てられる → でも何割かは温室効果のせいで地表に戻ってくる

地表を「部屋」と考えれば、買う量が捨てる量より多いのです。
もう少し精確に言うなら、捨てたモノが定期的に戻ってくるのですから。



『温暖化の気持ち』というブログを運営している方に質問してみました。


http://onkimo.blog95.fc2.com/blog-entry-97.html

下の図はブログ『温暖化の気持ち』に掲載されていたものです。






おn1.png





























おおくぼ

第一層は、上下に714ずつ出しているということは、合計で714+714=1428を放射しているのでしょうか?
1428の源は、952(地表から)+476(第二層から)=1428ですね。
そうすると、第二層は上下に476ですから、476+476=952を放射していることになりますね。
でも952の内の476は第一層から来ますが、残りの476はどこから来るのでしょうか?
このモデルでは、最上階はからエネルギーは入ってきません。

質問の補足

たぶん、こういう答えが帰ってくると思うので、先回りします。
第二層の952は、714(第一層から)+238(第三層から)で、952を上下に分割すると、上に418下に418
それでは第一層の1428(上に714、下に714)はどこから来たのでしょうか?
このモデルは大きな欠陥がある気がします。



『温暖化の気持ち』のブログ管理人


Re: 質問の補足
> たぶん、こういう答えが帰ってくると思うので、先回りします。
>
> 第二層の952は、714(第一層から)+238(第三層から)で、952を上下に分割すると、上に418下に418

418 は計算間違いでしょうか?それとも、どこか別な式から計算されたのでしょうか?僕が計算間違えしているかな?

> それでは第一層の1428(上に714、下に714)はどこから来たのでしょうか?

下の層 (この場合は地表) と上の層からです。本文に書いたつもりですが…。



おおくぼ

418は476の書き間違いでした。
すいません。
ところで質問の意味わかっているのでしょうか?
どうも私の質問の仕方が悪かったみたいです。
内容は変わらないのですが、別の表現を試みます。
エネルギーの流れは・・
太陽 → 地表 → 大気(雲) → 温室効果として何割かが地表に戻る
でも太陽から地表へは・・238
そして地表から地球の外へ・・・238
で同じです。
100%地球の外に消えています。
そうすると、第一層の1428(714+714)はどこからきたのか?
特に、第一層から下向きの714は?
また地表から第一層に出す952はどこから?
太陽から地表へは238しかないし、238は100%地表から地球の外に出ているのに。
まるで手品師の帽子のようです。



『温暖化の気持ち』のブログ管理人

おおくぼ様

モデルの内容について、私にはこれ以上特に申すことはありません。

> まるで手品師の帽子のようです。

この「手品」こそが、厚着モデルが教えてくれたことです。厚着モデルに出会わなかったら、あなたは一生知らないままだったでしょう。

あとはご自身で厚着モデルとの対話で解決してください。太陽の光を強めたり、雲を減らしたり、なにより層の数を変えたり。実際の数値を入れて、我々の言葉で言えば「手を動かして」、厚着モデルの話を聞いてください。

ブログ記事読んで 3 分考えただけじゃ無理かもしれません。長い時間 (1 年とか) がかかるかもしれません。でも、それって、研究者は普通にやっていることなんですよね。







興味ある人は、この謎を考えてみてはどうでしょうか?


< 追記 >

でも、この説明で「だから金星が熱い!」と言われてもなあ〜。

納得できません。

2010年06月20日

地球温暖化とCO2の関係(統計で検証)。

二酸化炭素の急速な増加は人間が原因であることは間違いありませんが、温暖化の原因が二酸化炭素であるかどうかとは、別のことです。

温暖化の原因は不明ですが・・・
過去のデータを見ると
自然現象の可能性が高い!!・・・です。



例えば地震です。

オカルトとか陰謀好きの人は別ですが、地震を人間(あるいは宇宙人や神さまとか悪魔)の仕業だとか思う人は少ないと思います。

地震の予測は難しいですが、自然現象です。





< 統計で因果関係を考える >

株は複雑な人間同士の取引なので、因果関係の特定は難しいのですが、二酸化炭素には意思はありません。

例えば、車の販売数が増えたのは温暖化と関係があると言えば、間違いとは言えません。

エコカー減税などは、温暖化対策の結果と考えることもできるからです。

そういう点では、自然の因果関係の分析は簡単だと言えます。


統計の見方の基本は、相関性に注目することです。

二つのグラフに似ている部分と違う部分があった場合、「似ている部分に因果関係があるとのでは?」と注目することです。

ただ勢い余って、都合の悪い部分を無視するのは人間ですから、よくあることです。

例えば温暖化は1990年前後からハッキリ現れていますが、それ以前の寒い時期の原因は?

こういう相関性の悪い時期は華麗に無視します。

これが優れた論文の書き方です。

優れた政治家の主張(役人論文の受け売り)も、そんなパターンが多いです。


< 犯行の可能性を考える >


コイツを犯人と思いたいけど、証拠不十分の場合はどうするか?

犯行できる可能性があったことを提示できればいいのです。

本当に犯人であるかどうか二の次です。

今の二酸化炭素「犯人説」はこれです。

例えば、「容疑者は犯行現場にいた」、「犯行の動機があった」などなど。

そして犯人が第二、第三の犯罪を起こさないように、容疑者を確保した方がいいというのが「二酸化炭素削減計画」です。

でも問題なのは、削減量よりも増加量の方が多いのです。

しかも削減効果があるかないか分からない程度の削減量です。

そして容疑者は二酸化炭素だけではないのです。

他の容疑者は野放しでいいのでしょうか?






< 懐疑派はオカルトな人が多い >

懐疑派は、サスペンス作品やホラー作品やSF作品には必要なキャラです。

そして娯楽作品では懐疑派は正しい場合が多いです。

フィリップス・K・ディックの世界などが、その典型です。

懐疑派は、普通の人より専門知識を持っているオタクな場合が多いです。

でも、その知識はバランスを欠いていて、権力に対する不信が強いのが特徴です。


例えば人気作品で言うと・・・『ダ・ヴィンチ・コード』




最近、槌田敦さんという物理学者が「二酸化炭素の増加の原因は温暖化」という見事な逆転の発想で書いた論文が、論文掲載を拒否されて、自分の論文の正しさを信じる槌田さんは裁判をおこしました。

この裁判は、陰謀好きの懐疑派には人気があるみたいです。

単純に槌田先生の勘違いなんですけど・・・。

(^^;)



onん.gif






















急速に増えるCO2
過去2百年間で3割増です。


人為的な温室効果ガスは急速に増えています。

気象庁のサイトから引用



産業革命以降、特に20世紀に入ってからは急速に、二酸化炭素、メタン、人工物質であるハロカーボン類などの温室効果ガスが増加しつつあり、これがもたらす地球温暖化は、自然の生態系や人間社会に大きな影響を及ぼし、人類の生存基盤を揺るがす問題となっています。



引用先(グラフ有り)

http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/ghghp/20gases.html


「これがもたらす地球温暖化は、自然の生態系や人間社会に大きな影響を及ぼし、人類の生存基盤を揺るがす問題となっています」・・・そうは思えないけど。

(^^;)

『クライメートゲート事件」にやたら注目する懐疑派の人達って陰謀好きだとしか思えない。

IPCCは科学の専門機関ではなく、科学の研究成果を利用した政治組織なのは、公然の事実なのに、「隠されていた秘密が暴露された」みたいに騒ぐのはギャグだとしか思えない。

政治家の汚職が報道されて、「信じてたのに、裏切られた・・・・」と言っている純粋な子供達と同じ心境だと思う。




オカルトや陰謀好きな人と議論するのは楽しいですが、決着をつけるのは難しいというか、無理です。

これは信念の問題なのです。

例えば、地震が悪の研究組織や宇宙人の仕業だと真剣に信じている人達がいます。

彼(彼女)らは自分達に都合の悪い情報を信じません。

自分達の信念に都合のいい情報だけを集めて、信じます。

彼(彼女)らの間違いを正すことができるでしょうか?


ハリウッド映画が面白い理由は、非常識な信念が意外にリアリティがあるからなのです。






おnだ1.gif






















右肩上がり





おnだ2.gif




























上がったり下がったり、優柔不断





↓ 過去1万年間ぐらいの平均気温の変化



おんn2.jpg

2010年06月13日

温室には、温室効果はない。

温室効果とは・・・地表が出した赤外線を地表に戻す働きです。

上に投げたボールが、下に戻ってくるのと同じです。

注:温室効果は引力が原因で起こる訳ではありません。

専門書を読むと、「現実の温室には温室効果はないので、比喩としては不適切である」と書いてある場合が多いです。

温室の仕組みは簡単です。
太陽の光(電磁波の一種)はガラスを素通りします。
そしてガラスを通り抜けた太陽の光は、温室内の色のついている物質に吸収されます。
そして太陽の光を吸収した物質は熱を出します。
そして温室内の空気を温めます。
ガラスは、温室内の暖かい空気が外に出て行くのを防ぎます。

またガラスは外から寒い空気が入ってくるを防ぎます。
だから、温室内の空気の温度は上がります。

暖かい空気は上に向かいますので、温室では地面よりも上の部分の方が温度が高いです。

でも地球の場合は違います。
地球は地表の温度の方が、上空より暖かいです。


おん2.jpg


























温室効果とは・・・地表が出した赤外線を地表に戻す働きです。

上に投げたボールが下に戻ってくるのと同じです。

平均気温が一定ということは、入る熱量と出る熱量が同じということです。

でも、上に投げたボールが下に戻ってくるということは、入ってきたエネルギーが100%出て行かないということです。

ということは計算上は、一日ごとに地表の温度が上がる筈です。

でも現実にはそんなことはありません。

平均温度は毎年、ほぼ同じです。


観測値では、下方放射は・・・太陽から地表が吸収する熱量の約2倍です。
どうして約2倍の量も、地表に戻ってくるのでしょう?

そして約2倍の量の下方放射は、どの順路で、どこへ行くのでしょうか?



おんし3.jpg

























平均気温が一定ということは、入る熱量と出る熱量が同じということです。

では地表が吸収した熱は、どのような順路で対流圏の外に出て行くのでしょうか?


注:図の説明(地球の熱収支表)

太陽から地表に入ってくる熱量は168(約50%)。
それに対して、雲&大気から地表に入る熱量は324もあります。



参考

『一般気象学』(東京大学出版会)
小倉義光:著

『身近な気象の科学(熱エネルギーの流れ)』(東京大学出版会)
近藤純正:著

『物理学に基づく環境の基礎理論(冷却・循環・エントロピー』(海鳴社)
勝木渥:著



< 追記 >



現在進行中の地球温暖化の原因は不明です。

でも統計的には自然現象と考えていいレベルです。

地球システムは解明されていないことが多いのです。

2010年05月25日

温室効果と電磁波の関係:地球温暖化の話

オイラは理科系ではなく、文科系卒なのですが、ネット上の温暖化「論争」に対して異論があります。

それは電磁波についてです。

電磁波は熱を作りますが、電磁波自体は熱ではありません。

論争の多くは、電磁波を熱と勘違いしていると思うのです。

だから、電磁波は熱力学の法則は適応しないのです。

可視光線、紫外線、マイクロ波、赤外線など電磁波はいろいろあります。

可視光線は太陽の光ですね。

紫外線は、日焼けマシーンに使われています。

マイクロ波は電子レンジに使われています。

赤外線は、コタツとか防犯カメラとかに使われています。

赤外線は赤という字がありますが、目には見えません。

赤外線を使った暖房はいろいろあります。

カーボン・ヒーターやハロゲン・ヒーターや魚焼き器もあります。

参考  魚焼き器

http://www.nissui.co.jp/academy/taste/10/02.html

リンク先から引用




でんji.gif




















食品を直火焼きで加熱する場合は、熱源で熱せられた空気の対流による加熱もありますが、主な加熱は放射によるものです(図表2)。

放射では、熱源が発生する赤外線が直接食品表面に吸収され、そこで分子運動が起こってはじめて発熱します。
温度の高い熱源はどれも赤外線を放射していますが、熱源の温度が高いほど放射の伝熱量は大きくなります。
また、発生する赤外線の中でも波長の長い遠赤外線が、特に食品のごく表面付近で効率よく熱に変わり、食品そのものの温度を上昇させる効果が強くなります。

昔から魚を焼くときに、「炭火の遠火の強火」がよいといわれています。
炭火は表面温度が300〜600℃の高温になるため放射の熱量が大きく、遠赤外線が多く放出されます。
その効果で魚の表面の水分は蒸発して香ばしくなり、内部はほどよく水分が残って火の通った状態に焼き上げられます。

同じ直火焼きでもガスの火では、放射熱の発生は少なく、遠赤外線の効果もありません。
炎が直接あたって焼きムラもできてしまいます。
そこで金属製の魚焼き器を使って、ガスの火をいったん放射熱に変えるのです。

遠赤外線は石やセラミックを焼いても発生します。
そのよい例が石焼き芋です。
昔よく使われていた七輪は、遠赤外線の発生が多い天然セラミックでできています。
七輪と木炭の組み合わせは、まさに遠赤外線加熱のためのベストコンビなのです。


遠赤外線

遠赤外線は、太陽光に含まれる可視光線や紫外線と同じ電磁波の仲間です。
ものの表面からは、大小の違いはあるが電磁波の形でエネルギーが放出されています。
そのエネルギー量はもの自体の温度が高くなるほど大きくなります。
電磁波である遠赤外線は、空気に吸収されにくく、食品など高分子物質には吸収されやすい性質があります。
吸収された遠赤外線のエネルギーは、電子レンジのマイクロ波と同様に物質の分子を振動させて温度を上昇させます。
これが遠赤外線加熱です。
金属酸化物などの各種セラミックス材料は遠赤外線を放射しやすいので、暖房機や乾燥機などに組みこまれている遠赤外線ヒータ材料や、保温繊維の体温再放射材料として使われています。





地球は太陽の光を吸収して、赤外線を出します。

地表の温度は、入るエネルギーと出るエネルギーの差で決まります。

朝から昼に地表が温度が上がるのは、入るエネルギーが多いからです。

太陽が正午を過ぎ、2時頃から地表の温度は下がり始めます。

私達の気分としては、夜の方が温度が下がるように思えますが、地表の温度は午後2時頃から太陽が沈む間が、一番温度が下がっているのです。

ここで重要なのは、空気と地表の温度の変化を比べると、地表方が敏感に温度が変わるのです。

だから夜の方が温度が下がりやすいと思うのですが、それは間違いです。


参考

http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kisho/kisho35.html

地表が赤外線を出すことは、放射冷却といいますが、地表の温度が高い時の方が、赤外線を多く出すのです。

だから太陽が加熱している熱い時間帯が一番、地表は赤外線を出すのです。

これは魚焼き器も同じ原理です。




地表が出した赤外線を、大気中の水蒸気や雲は吸収します。

そして地表に向けて出します。

そして地表は自分が出した赤外線を、また受け取るのです。

バレーボールみたいです。

これを温室効果と言います。


地表は、下向きの赤外線放射を吸収しているのです。

でも午後2時頃から、地表に入るエネルギーよりも、出るエネルギーの方が大きくなると、地表の温度は下がるのです。


温室効果は昼も夜もあります。

温室効果が無ければ、地表の平均気温はかなり寒くなっています。

温室効果が凄いのはエネルギー量です。

太陽から地表に届くエネルギー量の約2倍もあります。

温室効果のエネルギーの元は、地表が吸収した太陽エネルギーなので、2倍もあるのは不思議です。

でも、これは観測的な事実なのです。

そして温室効果がありながら、平均気温がほぼ一定というのも不思議です。

温室効果があると、一年毎に暑くなると思えますが、そうはなりません。


下記の画像&説明は「気象庁の高層気象台」のサイトから


ほうしゃ1.gif



















ふしゃ2.gif















画像引用先

http://www.kousou-jma.go.jp/obs_third_div/longwave.htm




< 温室効果と熱力学の第二法則は関係ない >



地球温暖化「論争」を覗くと、「温室効果は熱力学の第二法則に反するから間違い」という主張を見かけます。

これは電磁波に関する理解不足から来る勘違いなんですけど・・・。

ただ、こういう勘違いを蔓延させた原因は、日本の理科系教育にあると思います。

熱力学の第二法則が、全ての事象に当てはまるハズ・・・という信仰が、学校で教えられて、それをマジメに信じた人達が、温室効果はオカシいという判断してしまうのです。

山に登ればわかるように、上に行くにつれて寒くなります。
気球に乗れば、もっとよくわかるでしょう。
飛行機の中は密閉されていますが、温度計を見れば、寒いことがわかります。

密室を温めると、暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行きます。

風呂の水を温めれば、上は熱く、下は冷たいです。

対流が起こるので、混ざりますが、基本は上部が暖かくなり、下部が冷たくなります。

でも温室効果は逆です。
温室効果は、上空から地表を暖める効果です。

これは温室効果が電磁波だからです。

ちなみに太陽の光も電磁波です。

温室効果は、雲や水蒸気や二酸化炭素の分子運動が原因で赤外線が発生します。
下だけではなく、上下左右の全方向に赤外線は放射されます。
赤外線自体は熱ではないので、熱力学の二法則とは無縁なのです。

http://www.iwasaki.co.jp/chishiki/ir/13.html


電子レンジやサウナ風呂の原理もそうです。
電子レンジはマイクロ波で、サウナ風呂は赤外線です。

天井に赤外線ヒーターがある場合は、風がなくても下いると熱くなります。
コタツも同じ原理です。

2010年05月22日

温室効果とは?:理科系な話題

ヤフーの知恵袋などを読むと、「温室効果とは??」思っている人が多いことがわかります。

家を例に考えてみましょう。

「温室効果が存在しない家」をまず考えます。

屋根のない家を考えます。

屋根と床の距離はかなり大きいとします。

雨は降っていないとします。

晴れた昼間は太陽の光で、床は温まります。

夜は、熱が上空に逃げるので冷えます。

そこで、昼と夜の温度差を減らす方法を考えます。


ここで、屋根を作ることにします。

地球で言うと、これが雲の役割です。


部屋は密閉しているので、熱はほとんど逃げないと仮定します。

でも太陽の光を完全に遮断してしまうと、寒いです。

そこで屋根をガラス張りにしました。

でも家の上部は暖かいのですが、夜間は床は寒くなります。


密閉しているので、屋根の近くから下にかけて時間ごとに平均温度は上がってくるのですが、床は寒くなる一方です。

ここで「温室効果」を導入してみます。


温室効果は、床(地表)が出した赤外線を吸収して、床に赤外線を返す働きがあるのです。

正確には、床だけでなく、天井にも赤外線を放射します。

でも天井はガラス張りで塞いであるので、熱は逃げないとします。

温室効果ガスは、風船のようなものだと想像して下さい。

ただ空気ではなく、赤外線を吸収して、吸収した赤外線を排出するのです。

そして床向き(地表)へ、赤外線を出します。

地表は赤外線で温められます。

これはコタツで人体を温めるのと同じ原理です。


温室効果は、昼も夜も関係なくあります。

ネットの議論を見ると、上から下を温めるのは、「熱力学の第二法則」に違反するという記述を見かけますが、赤外線は電磁波で熱ではありません。

物質が赤外線を吸収することで、熱が生じるのです。

ちなみに太陽光線も電磁波です。

電子レンジのマイクロ波や日焼けマシーンの紫外線も電磁波です。

そして、もし完全に密閉したガラス張りの家なら、エネルギーは家の外に逃げずに蓄積される一方なので、日数が経つと内部の温度はドンドン熱くなります。

この場合、温室効果ガスがない家なら、床(地表)は夜間は冷える一方ですが、温室効果ガスを増やすと、下向きの赤外線も増えることになり、夜中の床部分の平均温度も上がります。

温室効果は、上下間の温度差を縮める働きがあるのです。