2012年02月01日
志の輔らくご
『立川志の輔』
志の輔らくご in PARCO 2012
http://www.parco-play.com/web/page/information/shinosuke2012/shinosuke2012.pdf
毎年恒例の「志の輔らくご in PARCO」に行ってきました。一昨年あたりからぼつぼつと落語を聞くようになり、談志師匠が亡くなられてからは、立川流の落語家を聞いてみようとチケットを取るようになりました。志の輔さんは「ためしてガッテン」でおなじみですが、落語は「歓喜の歌」を聞いたくらいの程度。でも、「志の輔らくご」のチケットはプラチナチケットと呼ばれるほどの人気であるとのことで、ぴあで先行抽選に申し込んで見ると運が良かったようで入手し、めでたく聞くことができました。
志の輔さんについては、最初演劇をやっていた程度の知識しかありませんでしたが、ウィキペディアで調べて見ると、「明治大学では落研に入っていて、同大学の落研では伝統ある高座名「紫紺亭志い朝」を、2年先輩(4代目)の三宅裕司から引き継ぎ、5代目紫紺亭志い朝として活動し、2年後輩の渡辺正行に譲る(6代目)」とあります。この流れも素晴らしいのですが、やはりもともとの素質もずば抜けていたのでしょうね。ということで、「古典落語から新しい解釈の元、演劇的要素等も取り入れて、現代にも通じる落語ワールドへと展開させ演じている落語家であり、師匠である7代目立川談志も志の輔の芸を高く評価している。」との話芸は如何なるものなのか?

『感想』
パルコでの「志の輔らくご」1ヶ月のロングラン公演になってから今年で7年目だそうです。500席弱の劇場で24回公演、あわせて10,000の動員となるわけですが、志の輔師匠は武道館でやれば1回で済むのにと軽口を叩いておられました。落語という演芸は、小屋の規模はこの劇場が上限、しかし沢山のお客さんに聞いて貰いたい、だからロングラン公演になってしまう。そんなわけですが、そのチケットがあっという間に売り切れてしまう。何故か?
ご存じのように志の輔さんの声はお世辞にも美声とは言いがたい声です。少しかすれてちょっと辛そうに声をだします。実際、最初の演目ではそのことがかなり気になりました。少し話題がそれますが、落語家の独演会というと、先ずは前座さんが短くて有名なお話(やかんとか転失気等)をし、次に弟子筋の二つ目が出てそれなりのネタをやり、最後に独演会のやっている本人が大ネタに挑戦するとの流れが一般的です。しかし「志の輔らくご」ではその全てを志の輔さん本人が担当します。
初めての「志の輔らくご」なので、いつもこうなのかは解りませんが、最初は見台の用意された舞台に志の輔さんが登場して、世間話でも始めるかのように独演会が始まります。時に見台に頬杖を付きながら話を続け、客席が暖まったところで演目(1)が披露されました。次は着物も着替えての演目(2)、これも(1)と同様の新作落語で志の輔ワールド全開です。このあたりで志の輔さんの声にも慣れ、すんなりと耳に入ってくるようになってきます。
そして休憩後の大ネタ演目(3)。志の輔さんは黒の紋付羽織袴でびしっと決めて登場。枕も無しにすぐに話を始めました。そしてこの演目(3)が凄いものでした。談志師匠が褒めた落語家ですから上手いのは当然ですが、何よりも驚き感動したのが声の強弱の絶妙なコントロール。お話のクライマックスは主人公の告白シーンなのですが、小さく小さくピアニッシモで語られるその告白の哀しさといじらしさと言ったらもう本当に素晴らしいの一言。大げさではなく、一言も聞き漏らさないぞと思い聞き入りました、この日この場所にいて本当に良かったと思う瞬間でした。
志の輔さんは最後の挨拶で、最後の演目は「自分が昇進した時に談志師匠がやってくれた噺です」と説明。そして談志師匠の思い出として、「志の輔らくご」の「歓喜の歌」を聞きに来てくれたこと、普段なら最後まで聞かず帰る談志師匠が、最後まで聞いてくれて「弟子の高座で、最後まで聞いた噺家はお前が初めてだよ」と言われたことが、自分にとっての宝物だとのエピソードを披露されました。
談志師匠が亡くなられて2ヶ月が過ぎました。覚悟していたとは言え、志の輔さんもどこか寂しげです。落語の聞き巧者として有名な堀井健一郎さんが、談志師匠の落語CDのお勧めを尋ねられて、それなら談志の弟子の落語を聞きに行きなさいとアドバイスされてました。私もそのアドバイスに従い、今度は志らくさんの独演会に行く予定です。そのうちには寄席にも行ってみようかと思っています。「志の輔らくご」、落語の面白さと凄さを味わえました、満足いたしました。
演目(1)、(2)、(3)については、公演が今週の日曜日までですので、ルールに従って非公開と致しました。
志の輔らくご in PARCO 2012
http://www.parco-play.com/web/page/information/shinosuke2012/shinosuke2012.pdf
毎年恒例の「志の輔らくご in PARCO」に行ってきました。一昨年あたりからぼつぼつと落語を聞くようになり、談志師匠が亡くなられてからは、立川流の落語家を聞いてみようとチケットを取るようになりました。志の輔さんは「ためしてガッテン」でおなじみですが、落語は「歓喜の歌」を聞いたくらいの程度。でも、「志の輔らくご」のチケットはプラチナチケットと呼ばれるほどの人気であるとのことで、ぴあで先行抽選に申し込んで見ると運が良かったようで入手し、めでたく聞くことができました。
志の輔さんについては、最初演劇をやっていた程度の知識しかありませんでしたが、ウィキペディアで調べて見ると、「明治大学では落研に入っていて、同大学の落研では伝統ある高座名「紫紺亭志い朝」を、2年先輩(4代目)の三宅裕司から引き継ぎ、5代目紫紺亭志い朝として活動し、2年後輩の渡辺正行に譲る(6代目)」とあります。この流れも素晴らしいのですが、やはりもともとの素質もずば抜けていたのでしょうね。ということで、「古典落語から新しい解釈の元、演劇的要素等も取り入れて、現代にも通じる落語ワールドへと展開させ演じている落語家であり、師匠である7代目立川談志も志の輔の芸を高く評価している。」との話芸は如何なるものなのか?
『感想』
パルコでの「志の輔らくご」1ヶ月のロングラン公演になってから今年で7年目だそうです。500席弱の劇場で24回公演、あわせて10,000の動員となるわけですが、志の輔師匠は武道館でやれば1回で済むのにと軽口を叩いておられました。落語という演芸は、小屋の規模はこの劇場が上限、しかし沢山のお客さんに聞いて貰いたい、だからロングラン公演になってしまう。そんなわけですが、そのチケットがあっという間に売り切れてしまう。何故か?
ご存じのように志の輔さんの声はお世辞にも美声とは言いがたい声です。少しかすれてちょっと辛そうに声をだします。実際、最初の演目ではそのことがかなり気になりました。少し話題がそれますが、落語家の独演会というと、先ずは前座さんが短くて有名なお話(やかんとか転失気等)をし、次に弟子筋の二つ目が出てそれなりのネタをやり、最後に独演会のやっている本人が大ネタに挑戦するとの流れが一般的です。しかし「志の輔らくご」ではその全てを志の輔さん本人が担当します。
初めての「志の輔らくご」なので、いつもこうなのかは解りませんが、最初は見台の用意された舞台に志の輔さんが登場して、世間話でも始めるかのように独演会が始まります。時に見台に頬杖を付きながら話を続け、客席が暖まったところで演目(1)が披露されました。次は着物も着替えての演目(2)、これも(1)と同様の新作落語で志の輔ワールド全開です。このあたりで志の輔さんの声にも慣れ、すんなりと耳に入ってくるようになってきます。
そして休憩後の大ネタ演目(3)。志の輔さんは黒の紋付羽織袴でびしっと決めて登場。枕も無しにすぐに話を始めました。そしてこの演目(3)が凄いものでした。談志師匠が褒めた落語家ですから上手いのは当然ですが、何よりも驚き感動したのが声の強弱の絶妙なコントロール。お話のクライマックスは主人公の告白シーンなのですが、小さく小さくピアニッシモで語られるその告白の哀しさといじらしさと言ったらもう本当に素晴らしいの一言。大げさではなく、一言も聞き漏らさないぞと思い聞き入りました、この日この場所にいて本当に良かったと思う瞬間でした。
志の輔さんは最後の挨拶で、最後の演目は「自分が昇進した時に談志師匠がやってくれた噺です」と説明。そして談志師匠の思い出として、「志の輔らくご」の「歓喜の歌」を聞きに来てくれたこと、普段なら最後まで聞かず帰る談志師匠が、最後まで聞いてくれて「弟子の高座で、最後まで聞いた噺家はお前が初めてだよ」と言われたことが、自分にとっての宝物だとのエピソードを披露されました。
談志師匠が亡くなられて2ヶ月が過ぎました。覚悟していたとは言え、志の輔さんもどこか寂しげです。落語の聞き巧者として有名な堀井健一郎さんが、談志師匠の落語CDのお勧めを尋ねられて、それなら談志の弟子の落語を聞きに行きなさいとアドバイスされてました。私もそのアドバイスに従い、今度は志らくさんの独演会に行く予定です。そのうちには寄席にも行ってみようかと思っています。「志の輔らくご」、落語の面白さと凄さを味わえました、満足いたしました。
演目(1)、(2)、(3)については、公演が今週の日曜日までですので、ルールに従って非公開と致しました。
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