メレの視点で作品を見た場合のあらすじ。
愛する人が捕らえられたため、彼を助け出すために悪人にそそのかされるままに悪事に手を染理央めてしまった女戦士。
周囲の信頼を失った上、味方だった者から裏切り者として追われる身となり、愛する人と供に逃避行する。 どこの主人公様だ。 拳魔マクの挑発に乗り、怒臨気を使ってマクに立ち向かう理央。しかし、理央の力はマクのそれには及ばず、打ち倒される。その場はメレの仲裁によって収められた物の、理央は拳魔カタとラゲクによって幽閉されてしまう。
メレは操獣刀を手に入れるためケンに決闘を申し入れ、ケンを後一歩の所まで追い詰めるが、ゲキレンジャーの横槍によって勝負はお預けにされてしまう。
ロンはメレの正々堂々とした戦い方を批判し、目的を達成するためにケンの妹・幸子を人質に取るようにそそのかす。
いやー、本気でゲキレンジャーはダメだなー、という事を再確認致しました。
だってさ、今回の話って「愛する理央のためにロンにそそのかされるままに卑劣な行為を行ってしまったメレ。ゲキレンジャーは、そんなメレを卑怯者と罵っている」って内容ですよ。
なんでそんな事情を、ヒーローであるゲキレンジャーの誰一人として察しようとはしないのさ? らしくない行為である事が分かりそうな物なのに、なんでらしくないと言うことにさえ気付かず、
メレも所詮臨獣殿、それくらいやるだろう、という風な結論になってしまうのだろうか。
最初に「ケナケナ」だと気付いたジャンくらい、メレが卑怯な事をするなんて信じられない、とか言えばいいのに。でも、あいつバドバドだ、とか言って、メレ=卑怯者として結びつけてたよ。
これじゃ、ゲキレンジャーには肩入れしたくないけど、理央とメレには肩入れしたくなっちゃうよ。
ま、とっくに肩入れしてるんですけどね。
真面目な話をしますけど、今回のメレの行為によって理央とメレは臨獣殿から裏切り者として始末されかねない危険な状況に追い込まれたわけです。
しかも、愛情という善の感情によって悪を為したわけで、メレに対して同情の余地があるわけですね。しかも、ロンという策士によって嵌められたわけですし。
実際に、視聴者のほとんどは、メレの行為を仕方がない、と判断するはずです。
その上、メレは理央のためとは言え、卑劣な手段を実行してしまった自分に対する怒りで、怒臨気に覚醒してもいましたし。
怒臨気覚醒時のあの苦しそうな顔は、自責の念に捕らわれている顔だと判断しました。
つまり、メレは、自分の行為が悪い事だと自覚しているんですね。仕方がないと諦めるのでは無く、ロンが悪いと責任転嫁するのでも無く、自分が悪い、自分が許せない、そんな思いで居たんですよ。
つまり、物語としては徹底的にメレは悪くない、ってスタンスなんですね。
だからこそ、視聴者のほとんどがメレに対して同情的なのに、肝心の主人公サイドが完全にメレを敵対視しているので、視聴者と主人公との間に感情のギャップが生まれるんですね。視聴者が、主人公に共感出来ない。
主人公は、どんな時だって視聴者の代理であるべきなのに、肝心の主人公が視聴者と全く別の感情を抱いているというのは、作品として大きな損失となり得ます。
それに、行き場を失ったキャラの逃げ場に、主人公がなってあげなければならない所で、なってあげない。主人公の存在意義を自ら放棄しているのに等しい行為ですよ。
どんな時だって、信頼という物は壊す方が悪いし、どれだけ信頼を積み重ねても、たった1回の失敗によって崩れ去るような脆い物ですが、だからこそ、どんな事があっても揺るがないような信頼をヒーローは抱くべきじゃないのかな。
少なくとも、私の目には、ジャンとメレの間には、敵同士とはいえある程度の信頼関係が存在していると思ってたんだけど。
そうじゃなかったら、ジャンがメレの事をケナケナだ、とか言わせないよ。
キャラがどんどん矮小化して行く
先週までは、カタとラゲクは自分たちの力ではマクを止められないから、マクに逆らわない事でいずれマクを越えるであろう理央を守っているんだと好意的に解釈してあげていたんですが、それはまったくの的外れで、素でマクにシッポを振っていました。
さすが、ゲキレン。キャラを矮小化する事は得意技だぜ!!
カタもラゲクも、理央にとって良い師匠であり、尊敬に値する師匠だったのですが。
どうやら2人は、理央が師匠を望んでいたから、その役を演じていただけだったみたいです。そうじゃないと、自分たちが理央に殺されるからね。
強いヤツにはシッポ振って、求められる役を演じる。これが拳魔の正体か!!
そして、もう1人矮小化した感がぬぐい去れないのが、理央。
以前は樣付けで呼んでいましたけど、今は呼び捨てですよ。あんなの。
怒臨気でマクに挑むも追い詰められ、メレが止めるまで戦う気でいて、再起を図るために一旦は頭を垂れ大人しく牢に入る。
これ、確かに若造ならカッコいいんですけど、なにせ理央はもう三十路ですからね。これらは、30男の行為じゃありません。30なら、人間もっと落ち着きを持っていただかないと。三十路なら三十路らしく、怒臨気も隠して、徹底的に自分の野心を隠し、牙を持っていないように見せかけて欲しい。
たとえば、雷が鳴ったら、雷が怖いフリをして机の下でうずくまるとかしてほしい。カッコ悪さの中に存在するカッコ良さを出して欲しい。
これって、理央自身の問題と言うより、ゴウが行方不明になったのが十数年前だとかやっちゃったスタッフのせいだと思うんだけど、「うっわ、三十路なのにこんなに落ち着き無いの?」とか思ったのは事実なんだ。正義の獣拳、激獣拳ビーストアーツ。邪悪な獣拳、臨獣拳アクガタ!
思ったんですけど、人から預かっただけの物を売り払って
風俗豪遊するのも、一対一で戦っている時に横槍を入れるのは正義だけど、愛する人のために命を投げ打ったり、愛する人のために手を汚してしまい自責の念に捕らわれるのは悪って事になってるんだよな。
どっちが正義で、どっちが悪か判断出来ね。
何度目だネコ!!
拳魔の腕輪、マクの生き肝に続いて、操獣刀まで臨獣殿に奪われました。
ネコは、激獣拳の命運を左右するほどの重要アイテムを他人に預けては、敵に奪われています。
ここまで来ると、わざとやってるんじゃないのかと疑いたくも……
はっ! そういう事だったのか!! 俺達は、とんでもない勘違いをしていたんだ!!
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しかし、考え方を変えるだけで、何もかもが合点がいく!
今回の激臨の大乱を影で動かしていたのは、ネコことマスターシャーフーだったんだよ!>な、なんだってーー!!
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> な なんだってー!! <
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理央の裏切りも、ゴウが不完全な獣獣全身変で行方不明になったのも、理央による臨獣殿再興も、拳魔の復活も、操獣刀が理央の手に渡ったのも、何もかもがネコの企み通りだったんだよ!!
そうやって考えれば、有名無実でしかない不闘の誓いも、拳聖が役立たずの集まりである事も、臨獣殿がゲキレンジャーを毎回のように見逃してくれるのも、全て納得が行く!!
そう、全てはネコによる自作自演。この闘いの真の黒幕は、マスターシャーフーだったんだ!!
かつては実力のあった拳士だったかも知れないが、引退したミキ1人に拳魔の腕輪の封印を任せた事からおかしいと思っていたんだ。
そんな重要なアイテムなら、拳聖を総動員して封印にあたるはず。
ネコは、わざと情報を漏らして、臨獣殿の手に拳魔の腕輪が渡るように仕組んだんだ!
マクの生き肝も、波にさらわれて無くなったなんて嘘っぱち。あれは、ネコとサメが共謀してたんだよ! 宝石だと嘘をついて、南北家に売りつけたんだ! もちろん、その際は、海底から引き上げましたと嘘の由来をでっち上げて!!
そして、今度は操獣刀。ケンの性格から、売り飛ばすだろうと判断し、骨董品屋の婆さんに獣源郷近くに出向かせたのがネコなら、操獣刀を買い取らせたのもネコ。
しかし、誤算だったのは、ケンが操獣刀を取り戻してしまった事。本来なら、骨董品屋から、臨獣殿の手に渡るはずの計画が狂ってしまいました。
そのため、前科のあるケンにもう一度操獣刀を渡し、臨獣殿の手に渡りやすくしたんだよ!
そして、計算通りに、操獣刀も臨獣殿の手に渡ってしまったんだ!
恐ろしい! 何もかもネコの計画通りだったなんて!!
では、なぜネコがそのような陰謀を張り巡らすようになったのか。
それは、スクラッチ社経営陣とのあつれきがあったからです。
そもそも、スクラッチは激獣拳の存続のために作られた会社組織です。ゲキレンジャーは、表向きスポーツメーカースクラッチ所属のアスリート、という肩書きを持っています。
しかし、激獣拳は特殊な才能の持ち主以外は習得出来ない拳法。激獣拳自体で利益を出す事は出来ません。その上、激獣拳用に用意された数々のサポートアイテムの類いは、開発費が高い割に(激気が無いと使えないから)応用が効かず、つまり、研究開発費が高騰しているのに、回収する見込みもありません。
つまり、
激獣拳は、スクラッチ社内のお荷物、不採算部門としてリストラ対象に上がっていたんです!! そうなると困るのは誰か? 当然、ネコですね。
激獣拳部門が廃止されれば、ネコは行き場を失います。会社の経費でクレープを食べる事も、香港旅行に行く事も出来なくなります。
一度手に入れた、美味しい既得権益、何が何でも守りたいと思ったネコは、他の拳聖と共謀し、激獣拳部門の必要性を訴えるため、あえて敵である臨獣殿を再興させたのです!!
スクラッチ社のマークを背負ったゲキレンジャーが臨獣殿と闘い勝てば、スクラッチの宣伝にもなります。
つまり、今回の激臨の大乱は、ごろごろしながらクレープを食べられる立場を守るために、ネコが仕組んだ事だったんだ!
クレープのために、大勢の人間が悲鳴を上げるはめになっても、構わないネコ。一体どっちが悪か分かりませんね。
あ、今のは妄想だから、気にしないように。
ゲキレンはダメな作品だけど、それでも良い所を探して見よう。
ケンがゴウを残し、1人で妹を助け出しに行ったのは、拳を交えた事でメレと信頼関係が作られたからだと思いました。
メレを信じていたケンがメレに裏切られた時の衝撃と、自分のプライドを捨ててしまったメレの対比が良かったかな。
まあ、ゴウを殴るのはどうかと思ったけど。