2010年09月05日
映画で旅するカナダ 『トイレット』
『トイレット』
監督:荻上直子
出演:もたいまさこ、アレックス・ハウス、タチアナ・マズラニー、デイヴィッド・レンドル、サチ・パーカー ほか
とある企業の実験室に勤務するレイは、家族から離れて一人で暮らし、誰とも深く関わらずに生きて来た。ロボット型プラモデルで1人遊びをするのが唯一の楽しみだ。しかし、母が亡くなり、残された家族に問題があると呼び出され、久しぶりに実家に戻って来た。そこにいたのは、引き篭もりの兄、生意気な妹、センセーという名前の猫、そして、英語が通じない「ばーちゃん」だった。
孤独に日々を送るオタクのレイ、引きこもりでパニック障害を持つモーリー、勝気な末妹リサ。
そして「センセー」という名前のネコ。
それぞれバラバラと過ごしている兄弟が、母の死で集まって
しかも母が残した「ばーちゃん」は日本人。
母が住む家に集まって住んで、いつもの毎日がちょっとずつ変化していく。

「かもめ食堂」は舞台がフィンランドで、日本人数人が物語の中心で日本語がメインでしたが
今回は英語がメイン。そしてカナダ、トロント。
トロントは結構映画撮影が行われている都市だそうです。
なんかのんびりしている感じがしました。
そんな唯一の日本人出演者のもたいまさこさんのセリフは一言だけ。
だから余計にその一言が非常に重要だし貴重なものとなっていました。

特に、レイ。
一人暮らしのアパートが火事で
兄妹のいる家に住むことになり
またばーちゃんを中心に、自分の意思ではなくとも
「他人のために動く」という行動によって、
毎日が変化していくことに若干めんどくさいというか
乱されているのがちょっと気に食わなかったけれど
とある事件というか「事実」で一気に吹っ切れるところが非常にいい。
オタクで人に興味があまりない。
しかし、いわゆる異文化で外国人の「ばーちゃん」の行動が気になる・・・。
それが「トイレから出てくると、必ず深いため息をつく」というもの。
みんなは「だからそれが何よ?」とあしらっちゃうのに
レイはその「ため息」の理由を探そうとしていくんだけど
その行程が面白い。
変化がどんどん出てくるあたりが、人間をよく見ている描写だな、と面白かった。
スカッと爽快!な笑いではなく、「クスっ」と笑える人間のかわいいところがところどころにあって
結構グイグイ見てしまいました。
あと、この荻上監督に欠かせないのが「料理」。
友達などと「今度ご飯行こうよ」という話。
これってなにげに簡単に交わしている言葉だけれど
ご飯がおいしいから話しもはずむ。
おいしかった、という自分の感覚とそのときの雰囲気などが結びついて「楽しかった」となり
良き思い出として残っていく。
食べるっていうのは深いなぁと思ってしまいました。
言葉が通じない、ということ。
使っている言語が違うだけで、通じるときは通じる・・・。
しかし、私は「話さなくてもわかる」というのは
あまり信じていないところがありますが
「話しすぎてもアカン」とも思っているので
この4人が・・・特に言葉の通じないばーちゃんにわかってもらえたというのは
「理解しよう」と関わっていこうと一生懸命になったということかな、と。
つまり行動=伝えたいこと、ということにつながったのではないかな、と。
最近じゃなかなか出来そうで、出来ない行動のような気がします。
「ほのぼの映画」とかでくくってしまうのはなんかもったいない良い映画でした。
そして最後のエンドクレジット映像が最高でした。
「魂の叫び」、最後までちゃんと見るべし!です。
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ネットでチケットを購入して座席の指定も出来るのでとても便利になりました。 ということで今回は「トイレット」です。 「カモメ食堂」のときもそうですが、相変わらず「ぱーちゃん」が良い味出ていて余韻の残る物..
映画「トイレット」【つれづれ草.com】 at 2010年09月09日 12:15




