2009年08月23日

8/23神奈川・中央林間 ブックス ロシナンテ


rosinante.jpg小田急線の南口から出て連絡通路を進み、東急田園都市線の正面口へ。こじんまりとしたロータリーの向こうに『Tokyu』が見えている。その脇を東へ進む。すると頭上を低空で掠める軍用機…ジェット機・プロペラ機…様々な機種が轟音を立てて、ゆっくりに見える動きで飛び去って行く。やがてぶつかる『中央林間四丁目』の信号を北へ。そして『サミット』脇の信号を東へ。カーブして行く道を歩いて行くと、そこにお店が姿を現す。マンション一階の大きな店舗は、駐車場も完備した、街の新古書店と言った外観。店名はドン・キホーテからか、それとも電波少年からか…。真っ赤な店名看板の書体は、ちょっと石森章太郎風。店頭台などは無く入口ガラスには、買取やおススメセットについて書かれた黄色い紙が、ペタペタと貼られている。ドアを開けて中に入ると、白く横に広がる見通しのよい店内。右側のレジから、作業中の男性が「いらっしゃいませ」。この挨拶は、もちろん来店者がある度に発せられているが、お子様や常連ではパターンが変わる柔軟さを見せている。壁はグルリと本棚、左側に四本の背中合わせの棚、右側に三本の背中合わせの棚、そして右側の最奥には、隠し通路のようにアダルトコーナーが設置されている。入口右横に105円均一の文庫ワゴン、左横に105円単行本ワゴン&壁際本棚がある。微妙に古い本が中心だが、そう言った意味で見応えがある。右側のワゴンの奥は、映画ビデオなどソフト類が集められている。お店の左側は大量のコミックゾーンとなっているので、右側のレジ前から真ん中辺りまでが古本ゾーン。さらに入口正面棚とその裏側右半分もコミックに侵食されている。左半分にようやく新書とハーレクインが登場。二本目の棚前面には、時代劇文庫(大量!)・日本文学文庫が並び、背面は官能文庫・日本ミステリ&エンタメ文庫となっている。三本目の棚前面は、岩波文庫・講談社学術文庫・ちくま文庫・戦争関連文庫・歴史・社会・宗教が収まり、背面には児童文学・経済・詩歌・文学評論・文学・全集端本・海外SF&ミステリ文庫と並ぶ。この辺りには古い本が多い(中には古過ぎてボロボロなものも)。最奥の壁棚には、実用・ノベルス・美術・図録・全集端本・レコード・海外文学文庫。予想通り新古書店的なお店で、雑本的な棚が中心である。しかし古い本も混ざり込んでいるので、意外に楽しめてしまう。値段は安め〜普通。棚の各所に『105円文庫・書籍・新書 よりどり3点200円』と貼られているが、その棚全体が均一と言うわけではなく、あくまでこの棚の中にある105円の本が対象、と言うことらしい。さて、何を買おうか…と棚を吟味していると、本を売りに来たおじいさんが登場。買取価格を聞いた後、レジでクダを巻き始めた!「家にさ、大切にしてる貴重なマンガがあるんだよ。俺は数十万になると見てるんだが…だから今度ここのオヤジさんに見て欲しいんだよ。周りがさ、一軒また一軒って潰れたけど、ここはがんばってんじゃん」「あっでも、店は任せられてるんで、ここには店主はほとんど顔見せないんですよ。」「そっか〜しょうがないなぁ〜、絶対数十万になるんだよ」「あの、そう言うレア物を高く売りたいんでしたら、ちゃんとした専門店にお持ちになる方がいいですよ。ウチはブックオフよりちょっと上って感じで、広く浅くと言う方針ですから…」「じゃあ八王子の佐藤書店かな。知らない?あそこはスゲェもんな〜。いや、俺も昔は古本屋やろうと思っててさ…」と話はひたすら続いて行く。…ガンバレ!店主代理のお兄さん!スキを見て精算を済ませて外へ。帰り道を間違いながらも、何とか駅にたどり着く。ロータリーの案内板で、昭和初期にはこの地に、吉井勇や龍胆寺雄が住んでいたことを知る。この『林間』周辺は、元々は『スポーツ都市』として計画された街なんだそうです…スポーツ都市かぁ…。ちくま文庫「男の花道/杉作J太郎」新潮文庫「ブックストアで待ちあわせ/片岡義男」を購入。

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この記事へのコメント
毎日更新を楽しみにしてゐます。
片岡さんの「ブックストアで待ちあわせ」文庫版があつたんですね。
ハードカヴァーの時はB5の従來の縦形ではなく横長でしたが、文庫の場合はどうなのでせうか。
また写真などの挿入部分はどうなつてゐるのでせうか。
興味深々です。
それにしても古書店の情報はすごいです。感心してしまいます。
では、また明日の更新を愉しみにして
Posted by 蠻茶庵 at 2009年08月23日 22:32
文庫版は、昭和62年8月発行。図版などは無く、至って普通の文庫本です。本&本屋についての文が多いので購入してしまいました。そして訪ねれば訪ねるほど、ツアー先が段々遠くなって行きます…。しかし、くじけずにがんばります。ありがとうございます!
Posted by tokusan at 2009年08月24日 18:38
早速返事ありがとうございます。

さうですか、単なる文庫本ですか。といふことは文庫の普通の紙が使はれてゐるわけですね。残念です。もし機会がありましたら、単行本、ぜひ見てください。
本作りには遊び心がないと寂しいですね。実用のソリッドでいいのですが、本作りには憎めない遊び心もまた必要なんですよね。
Posted by 蠻茶庵 at 2009年08月24日 23:21
これから古本屋さんで探してみます!作者や作り手の思い入れのある本はいいですね。一見無駄と思えることでも、共感と愛着を覚えると、それが逆に愛おしさに。お店を巡れば巡るほど、新たなそんな本たちが見つかって行きますね。
Posted by tokusan at 2009年08月25日 22:16
本八幡のメガドンキにあるロシナンテにいってきました。
ほぼコミックスなので、古ツアさん的ではないかもです。
が、同じく南口で線路沿いをくだったところにある「コモハウス」という古本屋さんが素敵らしいです。
私が行った日(先週の土曜日)は休み…もしこちらにくる用事がありましたらぜひぜひツアーをお願い致します。
Posted by k at 2011年07月16日 19:13
k様。メガドンキにそんなお店が入っているとは!機会があったら見てみます。「CoMo House」は実は2010/04/17にツアー済みです。しかし二週間前に行った時、店頭で在庫処分セールを行い、中には入れない状態でした。何か状況判りましたら、ぜひお知らせください。
Posted by tokusan at 2011年07月17日 19:54
 
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