2010年08月12日

潘基文国連事務総長のメッセージ


burogu事務総長献花DSCF1008.JPG 先日ご報告しましたが、8月5日に来崎された潘基文国連事務総長が、長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼碑に献花されました。その時のメッセージです。

 なお、若干の「事実誤認」もありましたので、「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」代表のコメントも併記させていただきます。

※写真は、献花する事務総長ご夫妻。




◆潘基文国連事務総長のメッセージ(発表通り)

  みなさん、こんにちは。
  田上長崎市長、中村知事、吉原長崎市議会議長、そしてみなさま。1945年8月9日、この地に落とされた原子爆弾の犠牲になりました長崎朝鮮人犠牲者の碑を訪れることができ、大変光栄に思います。

  明日私は、広島で同様の犠牲者の碑を訪問いたします。2千人の朝鮮人がここで命を落としました。そして広島では2万人が亡くなりました。このような心を打つ記念の碑を建てていただきました、長崎市、長崎市長、広島市、広島市長の皆さまに、韓国人として私は心よりお礼を申し上げます。
国連事務総長として、そして地球市民として、これらの記念碑は、惨事に直面する世界中のすべての人々が、それが65年前であれ現在であれ、一致団結していることを表す強力な証しであると私は思います。

  核の脅威はこの地域、そして世界中で現実のものであります。何千といった数の核兵器はいまだ厳戒態勢にあります。それらを入手しようとしている国の数も増えています。テロリストたちはその破壊的な力を手に入れようと切望しています。
  すべての国の人々が廃絶に向けて連携していかなければなりません。長崎市長、広島市長が先導に立って指揮をとっておられる運動は、核軍縮、核の不拡散を推進する真のリーダーシップを示すものです。
  核兵器のない世界こそが、1945年8月9日、ここで命を落としたすべての人々の追悼を行う最善の方法であるのです。
  この偉大な信念は私の最優先課題のひとつであります。それは日本人のみなさん、朝鮮人のみなさん、そしてあらゆる場所にいる私たちすべてのためになると信じております。
  どうもありがとうございます。

以上


◆「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」高實代表コメント

 潘基文国連事務総長が朝鮮人原爆犠牲者を悼み、自ら望んで追悼碑に献花したことは大きな意義があったと思いますが、メッセージにおいて、長崎の朝鮮人原爆犠牲者を「2千人」としたのは、長崎市の杜撰な推定結果を追認した「事実誤認」といわざるを得ません。「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」は、岡正治氏が先頭に立って行った実態調査の結果として、「1万人余」と推定し、原爆資料館もこの推定数を併記しているからです。
 また、追悼碑を建立したのは「長崎市、長崎市長」であるかのように読み取れるのも問題です。長崎市は建立地の提供という便宜を図ったとはいえ、「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」が中心となって浄財を募り、建立された追悼碑だからです。さらには、「核兵器のない世界こそが追悼を行う最善の方法」と言うだけではなく、「侵略と侵略戦争をなくし」と言ってほしかったのは私一人ではないでしょう。朝鮮人原爆犠牲者は日本の朝鮮侵略の犠牲者でもあるからです。潘氏の黙祷と献花に、その言外の思いが込められていたと私は解釈しています。

以上