※相変わらず、テレビのニュースでは速度制限に関する「誤解」が横行しています。「素人考え」です。嘆かわしいことです。
■先頭車両、浮き上がった状態で激突…死者73人に【兵庫・4/26】もう一つが、上記の読売新聞の記事です。
先頭車両が浮き上がって脱線し、そのままバウンドするように突き進んだのでは? という内容です。
続-1で書いた通り「猛スピード」は誤報あるいは過剰表現としても。
100km/h程度のスピードで、一両約30tの物体が線路から浮かび上がってしまうとは。いったい、どういう現象が起こったのでしょうか?
事故現場の映像を見ていて、ずっと疑問に思っていたことがあります。
それは「なぜ電車は“横転”していないのか?」ということです。
大破していますが、どの車両も横倒しにはなっていません。
通常の姿勢のまま線路を外れ、真っ直ぐマンションに突っ込んでいったように見えます。
スピードの出し過ぎで、カーブで脱線する時。
車両に作用するのは、当然「遠心力」です。
スピードが速すぎて遠心力が強くなりすぎると、内側の車輪がまず浮き上がり、外側に倒れるようにその場で横転するのが普通と思われます。
これは鉄道模型をやっている人なら経験があるでしょう。カーブに高速で車両を突っ込ませると、その場で外側に「ゴロン」と倒れてしまうもので、脱線後、部屋の隅に向かってそのまま走って行ったりは決してしないものです。
高校の物理で赤点の常習犯であった私ですら思った疑問ですから、専門家は当然最初から注目していて、金沢工業大学の永瀬教授(「脱線」研究の第一人者)もこの点を指摘しておられました。「速度過剰の場合、通常は横転する。今回の状況を見ると、速度過剰は考えにくい」とも、TVでおっしゃっておられました。
何らかの原因で車両が浮き上がってしまった、ということなら、事故の状況は納得できます。
浮き上がって車輪が線路を外れ、そのまま慣性の法則で直進し、右カーブの外側へ突き進んでしまったのです。
問題はその原因が何かということです。
1) 素人考えでも分かりやすいのは、やはり「何かに乗り上げた」ということです。
置き石など、線路上に障害物があり、それに電車が乗り上げてしまえば、今回のような状況となるでしょう。
もし、乗り上げたのでないとすれば、何が考えられるでしょうか?
2) 飛行機の離陸時のように、空気の流れから「揚力」が車体に作用した、とか。
3) 脱線直前に非常ブレーキが掛かったとして、そのブレーキが何らかの理由で7両編成の前の方の車両しか作用しなかった、つまりブレーキが掛かっていない、後ろの車両から押されてはね上げられた、とか。
以上の1)〜3)は、私の乏しい科学知識で考えた「憶測」にすぎませんので、迂闊に信じることのないよう、お願い申し上げます。