January 21, 2010
『誰がため』
第二次世界大戦後期のデンマーク、ナチス・ドイツの占領下で
地下組織に所属する二人の暗殺者の物語です。
ずっとタブーとされてきた実話に基づく物語のようです。
コードネームは、フラメンとシトロン。
ナチスの占領下で苦しむ中で、レジスタンスに加わった二人は、
イギリスから来る指令に従って、ナチスやゲシュタポに協力する
売国奴を暗殺して行く。
彼らはそれを正義と思っていた。
ゲシュタポのトップを狙おうとするが止められる。
逆に彼らの行動を邪魔に思うゲシュタポから莫大な懸賞金を掛けられ
狙われるようになる。
次第に仲間が捕らわれ処刑されて行く。
組織に内通者がいると考え始め、疑念を持ち始める。
今まで敵と思っていた者から聞かされる言葉。
今まで仲間と思っていた者への疑惑。
戦争の時は、何が真実で、何が嘘なのか。
誰が味方で、誰が敵なのかわからなくなる。
迷いが生じながらも、指令を実行しようとするのだが。。。
彼らは一体何の為に
一体誰の為に戦っていたのだろうか。
結末は、やはり。。。。
戦争が人の心を変え、もてあそぶ。
自分を守るためには嘘もつき、悪にもなる。
英雄とは一体なんなのだろうか。
心理的な戦争の恐ろしさを考えさせられる作品です。
戦争に正義は無い。

←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ
地下組織に所属する二人の暗殺者の物語です。
ずっとタブーとされてきた実話に基づく物語のようです。
コードネームは、フラメンとシトロン。
ナチスの占領下で苦しむ中で、レジスタンスに加わった二人は、
イギリスから来る指令に従って、ナチスやゲシュタポに協力する
売国奴を暗殺して行く。
彼らはそれを正義と思っていた。
ゲシュタポのトップを狙おうとするが止められる。
逆に彼らの行動を邪魔に思うゲシュタポから莫大な懸賞金を掛けられ
狙われるようになる。
次第に仲間が捕らわれ処刑されて行く。
組織に内通者がいると考え始め、疑念を持ち始める。
今まで敵と思っていた者から聞かされる言葉。
今まで仲間と思っていた者への疑惑。
戦争の時は、何が真実で、何が嘘なのか。
誰が味方で、誰が敵なのかわからなくなる。
迷いが生じながらも、指令を実行しようとするのだが。。。
彼らは一体何の為に
一体誰の為に戦っていたのだろうか。
結末は、やはり。。。。
戦争が人の心を変え、もてあそぶ。
自分を守るためには嘘もつき、悪にもなる。
英雄とは一体なんなのだろうか。
心理的な戦争の恐ろしさを考えさせられる作品です。
戦争に正義は無い。

ブログのトップページへ
January 14, 2010
『地下鉄のザジ』
『地下鉄のザジ』と言う映画。
名前は知っていたけど具体的な内容は知らなかった。
昔から、ウチの彼女が見たがっていたけど、テレビでも殆ど
放送される事が無かったので、見る機会がありませんでした。
この映画が公開されたのが1960年。
なんと50年前の映画なんですよ。
そこで、去年50周年を記念して、完全修復ニュープリント版として
9月から各地で公開されたのです。
大阪では、マイケル・ジャクソンの『This is it』と重なっていて、
最終日に何とか行って来ました。
あらすじは、初めてパリにやってきたザジが巻き起こす冒険の物語。
このストーリーが、本当にメチャクチャ。
ザジを連れてきたお母さんは、実は恋人に会うのが目的で、
駅に着くなりザジを残して恋人と行ってしまう。
そこに迎えに来たガブリエル叔父さんと家へと向う。
ザジが一番楽しみにしていたのは地下鉄に乗ること。
でも、丁度地下鉄はストライキをやっていて閉鎖中。
ガブリエル叔父さんは、ナイトクラブの芸人で、どうもオカマちゃんのようだ。
その奥さんが、当時の美人を絵に書いたような綺麗な人と言うのも
設定が面白い。
感情をあまり表に表さないので、まるで『ブレードランナー』に
出てくるレプリカントのようにも見える。
次の朝、ザジは一人で街の冒険に出る。
そこで出会った一人の紳士がザジを連れてレストランで
食事をさせたり、蚤の市で買物をしたりする。
これは誘拐事件ではないかと思うのだが、そこは映画の世界(笑)
逃げ回るザジを追いかけて、ドタバタ喜劇が始まる。
この辺りのシーンを見ていると、チャップリンの映画を思い出す。
時代のコメディーなのかも知れない。
その後の日本の「ゲバゲバ90分」やドリフの「8時だよ、全員集合」にも
影響を及ぼしたと思われる。
小さい頃に見ていたコメディーは、ここから来ていたんだなと思った。
叔父さんの所に帰ったザジは、今度はエッフェル塔に連れて行ってもらい、
ここでも逃げるようにして歩いて下りて行く。
叔父さんのショーやら結婚パーティーなどで、メチャクチャな
騒ぎが起こり、会場はグチャグチャに壊れて行くが、これなどは
まさにドリフのエンディングと同じ。
疲れたたザジは、何も知らずに眠り込んでいる。
最後は警察か軍まで出動して大混乱となる。
ザジを抱えて地下に逃れた叔父さんは、ストが終って動き出した
地下鉄に乗って家に帰る。
やっと憧れの地下鉄に乗れたのにザジは眠ったままだ。
次の朝に気が付いたザジは、お母さんとの約束の時間に駅に戻り、
結局そのまま帰って行く。
ストーリーだけを考えると、メチャクチャな展開だが、
コメディーの原点を見た感じと、ザジの屈託の無い笑顔が
印象的な映画です。
何も考えずに楽しんだ方が良いでしょう。

←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ
名前は知っていたけど具体的な内容は知らなかった。
昔から、ウチの彼女が見たがっていたけど、テレビでも殆ど
放送される事が無かったので、見る機会がありませんでした。
この映画が公開されたのが1960年。
なんと50年前の映画なんですよ。
そこで、去年50周年を記念して、完全修復ニュープリント版として
9月から各地で公開されたのです。
大阪では、マイケル・ジャクソンの『This is it』と重なっていて、
最終日に何とか行って来ました。
あらすじは、初めてパリにやってきたザジが巻き起こす冒険の物語。
このストーリーが、本当にメチャクチャ。
ザジを連れてきたお母さんは、実は恋人に会うのが目的で、
駅に着くなりザジを残して恋人と行ってしまう。
そこに迎えに来たガブリエル叔父さんと家へと向う。
ザジが一番楽しみにしていたのは地下鉄に乗ること。
でも、丁度地下鉄はストライキをやっていて閉鎖中。
ガブリエル叔父さんは、ナイトクラブの芸人で、どうもオカマちゃんのようだ。
その奥さんが、当時の美人を絵に書いたような綺麗な人と言うのも
設定が面白い。
感情をあまり表に表さないので、まるで『ブレードランナー』に
出てくるレプリカントのようにも見える。
次の朝、ザジは一人で街の冒険に出る。
そこで出会った一人の紳士がザジを連れてレストランで
食事をさせたり、蚤の市で買物をしたりする。
これは誘拐事件ではないかと思うのだが、そこは映画の世界(笑)
逃げ回るザジを追いかけて、ドタバタ喜劇が始まる。
この辺りのシーンを見ていると、チャップリンの映画を思い出す。
時代のコメディーなのかも知れない。
その後の日本の「ゲバゲバ90分」やドリフの「8時だよ、全員集合」にも
影響を及ぼしたと思われる。
小さい頃に見ていたコメディーは、ここから来ていたんだなと思った。
叔父さんの所に帰ったザジは、今度はエッフェル塔に連れて行ってもらい、
ここでも逃げるようにして歩いて下りて行く。
叔父さんのショーやら結婚パーティーなどで、メチャクチャな
騒ぎが起こり、会場はグチャグチャに壊れて行くが、これなどは
まさにドリフのエンディングと同じ。
疲れたたザジは、何も知らずに眠り込んでいる。
最後は警察か軍まで出動して大混乱となる。
ザジを抱えて地下に逃れた叔父さんは、ストが終って動き出した
地下鉄に乗って家に帰る。
やっと憧れの地下鉄に乗れたのにザジは眠ったままだ。
次の朝に気が付いたザジは、お母さんとの約束の時間に駅に戻り、
結局そのまま帰って行く。
ストーリーだけを考えると、メチャクチャな展開だが、
コメディーの原点を見た感じと、ザジの屈託の無い笑顔が
印象的な映画です。
何も考えずに楽しんだ方が良いでしょう。

ブログのトップページへ
November 29, 2009
マイケル・ジャクソン『This is it』
話題になっていた映画、マイケル・ジャクソンの「This is it」
当初2週間だった期間が延長されましたが、先週の金曜日で
終ってしまいました。
何となく行く機会が無くて行けなかった。
他の映画で同じように終ってしまうのがあったので、そちらに行く
つもりでしたが、友達から突然の誘いがあって、急遽予定を変更して
見に行きました。
そちらの映画は最終日にして、その前の日に行くように変更
しただけですが。
前日、映画館の空席を探すとまだ余裕が有りそうだったのですが、
当日の朝に見ると殆ど無くなっていました。
確実に行けるかの連絡待ちで時間が過ぎる。
何とかOKになったので急いで予約をとって、用事を済ますことに。
大きなスクリーンで見ていると、流石に迫力がありライブ会場みたい。
以前に日本に来た時に、殆ど歌わなかったから、もう歌えないんじゃ
ないかとか、体調も良くないとか噂が立っていましたが、
このリハーサルを見ると、まったくそんな事は無かったです。
昔に比べて、映像を使ったりして楽しめそうな感じでした。
ダンスも切れが良くて、とても50歳とは思えない。
僕と殆どおない年なんですよね。
ビックリです、って比べる方がおかしいけど。
声もウォーミングアップだとか言いながらも、しっかり出ていたし、
ライブはまったく問題ないって感じでした。
マイケルの後半は、アフリカ救済やら地球環境の事に関心を持って
いたから、曲もそっちの方へ行っていた。
人から更に進んで地球へ。
何となく聞いていたけど、改めて見てみるとマイケルの考えていた事が
少し見えてきた気がします。
完璧主義だったというだけあって、ライブの演出や曲のちょっとした
音にも指示を出していました。
でも、スタッフがマイケルに気を使っている様子が見えて、
それがマイケルが孤独になった行った要因かも知れないと思った。
周りの人がいつも自分に気を使っていて、本当の意味で
自分と接していないという風に思っていたのかも。
このリハーサルを見ていると、1度でも完成したステージを見て
みたかったなと思います。
あれが本番になったらどうなるのか。
今まで見たことの無い物を作ろうとしていたマイケル。
多分最後となっていたであろうマイケルの集大成としての
ステージを見てみたかった。
ラジオから流れてくる曲は、どれも聞いた事があり、こんなに沢山の曲を
知っていたのかと驚いてしまう。
多くの人に影響を与え、今でもその輝きは変わらない。
本当に惜しいアーティストを失ったものだと思う。
改めて、マイケル・ジャクソンさんのご冥福をお祈りします。
←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ
当初2週間だった期間が延長されましたが、先週の金曜日で
終ってしまいました。
何となく行く機会が無くて行けなかった。
他の映画で同じように終ってしまうのがあったので、そちらに行く
つもりでしたが、友達から突然の誘いがあって、急遽予定を変更して
見に行きました。
そちらの映画は最終日にして、その前の日に行くように変更
しただけですが。
前日、映画館の空席を探すとまだ余裕が有りそうだったのですが、
当日の朝に見ると殆ど無くなっていました。
確実に行けるかの連絡待ちで時間が過ぎる。
何とかOKになったので急いで予約をとって、用事を済ますことに。
大きなスクリーンで見ていると、流石に迫力がありライブ会場みたい。
以前に日本に来た時に、殆ど歌わなかったから、もう歌えないんじゃ
ないかとか、体調も良くないとか噂が立っていましたが、
このリハーサルを見ると、まったくそんな事は無かったです。
昔に比べて、映像を使ったりして楽しめそうな感じでした。
ダンスも切れが良くて、とても50歳とは思えない。
僕と殆どおない年なんですよね。
ビックリです、って比べる方がおかしいけど。
声もウォーミングアップだとか言いながらも、しっかり出ていたし、
ライブはまったく問題ないって感じでした。
マイケルの後半は、アフリカ救済やら地球環境の事に関心を持って
いたから、曲もそっちの方へ行っていた。
人から更に進んで地球へ。
何となく聞いていたけど、改めて見てみるとマイケルの考えていた事が
少し見えてきた気がします。
完璧主義だったというだけあって、ライブの演出や曲のちょっとした
音にも指示を出していました。
でも、スタッフがマイケルに気を使っている様子が見えて、
それがマイケルが孤独になった行った要因かも知れないと思った。
周りの人がいつも自分に気を使っていて、本当の意味で
自分と接していないという風に思っていたのかも。
このリハーサルを見ていると、1度でも完成したステージを見て
みたかったなと思います。
あれが本番になったらどうなるのか。
今まで見たことの無い物を作ろうとしていたマイケル。
多分最後となっていたであろうマイケルの集大成としての
ステージを見てみたかった。
ラジオから流れてくる曲は、どれも聞いた事があり、こんなに沢山の曲を
知っていたのかと驚いてしまう。
多くの人に影響を与え、今でもその輝きは変わらない。
本当に惜しいアーティストを失ったものだと思う。
改めて、マイケル・ジャクソンさんのご冥福をお祈りします。
ブログのトップページへ
September 13, 2009
『The Dark Knight(ダークナイト)』
去年観た映画の中で、印象に残った映画の一つがこの「ダークナイト」です。
始めは予告を見ていただけなので、面白そうだなと言う事で
観に行ったのです。
そこで初めてこれが「バットマン」の映画だと気がつきました。
それほどこの映画からは、バットマンと言う物を消していたのですね。
ストーリーは、ヒーロー物では当然ながら、悪人をヒーローが
やっつけるといった単純なものですが、今回はヒーローではなく
悪人の方をクローズアップした作品でした。
バットマン役のクリスチャン・ベールが、まったくかすんでしまうほど、
ジョーカー役のヒース・レジャーの演技が光っていました。
気が付けば他にも、僕の好きな俳優であるゲーリー・オールドマンや
モーガン・フリーマンも出ていたので更にビックリでした。
「ダークナイト」と言うタイトルも、カタカナで見ていたので
「暗闇」か「暗黒の夜」と言ったイメージで捉えていましたが、
映画を観て行くうちに、それが「闇の騎士」だとわかりました。
後からタイトル表示を見直すと、確かにアルファベットでは
「Knight(騎士)」になっていました。
頭に「K」が付いていたんですね。
マフィアの資金源を断つことに成功したバットマンを葬る為に
登場したのがジョーカーだ。
しかし、このジョーカーの狙いは、ただ単にバットマンを
倒すことではなく、正義を叩き潰し、高潔な人々を堕落させ、
世界が破滅して行く姿を見ることだった。
バットマンを叩きのめすのをゲームのように楽しんでいた。
この映画では、バットマンはヒーローではなく一人の人間として
描かれており、生身の人間だと言うのをマザマザと見せられた。
ジョーカーの罠にはまってボロボロになってゆくバットマン。
これほど弱く見えるバットマンはいないだろう。
バットマンを支持し共に戦う地方検事のハービー・デント
(アーロン・エッカート)が「光の騎士」、バットマンが「闇の騎士」
と呼ばれていた。
しかし、「光の騎士」だと思っていたハービー・デントが。。。。
バットマンの苦悩とジョーカーの悲しいほどの極悪さ。
観ている内に、どこかでジョーカーに気持ちが移ってしまうのは
何故だろうか?
ジョーカーの中に潜んでいる孤独や悲しみが、観ている者を
強く引っ張って行く。
正義とはなんなのか?
悪とは一体。。。。
「ヒーローとして死ぬか、生きて悪党に成り果てるか」
これが大きな分れ道となるのだ。
この映画は、単に「バットマン」の映画ではなく、バットマンが
登場する物語なのだ。
ジョーカー役のヒース・レジャーは、この役のオファーをされた時には、
既に自分の命が永くない事を知っていた。
その上でこの役を、見事に演じ切った。
こういう話がついてくると、その先入観で観てしまうものだが、
そんな話は関係なく本当に見事な演技だった。
彼は、映画の完成を見ることなく、この世を去ってしまったが、
その演技はこうして完成され、残っているのだ。
以前のジャック・ニコルソンのジョーカーとはまったく違う、
人はここまで悪になれるのかと思うくらいの冷酷さを持ちながら、
どこか人間味を感じさせてくれる。
だから、またそこが怖いのだ。
その鬼気迫る演技は、とても演技だと思えないくらいだ。
ゲーリー・オールドマンが「レオン」で演じたスタンフィールドの
悪党ぶりも好きだが、このヒース・レジャーのジョーカーは、
それとはまったく違った悪党であり、体温などまったく感じさせない。
バットマンやヒーロー物だと考えずに、一つの素晴らしい映画だと
思って観て欲しい。

←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ
始めは予告を見ていただけなので、面白そうだなと言う事で
観に行ったのです。
そこで初めてこれが「バットマン」の映画だと気がつきました。
それほどこの映画からは、バットマンと言う物を消していたのですね。
ストーリーは、ヒーロー物では当然ながら、悪人をヒーローが
やっつけるといった単純なものですが、今回はヒーローではなく
悪人の方をクローズアップした作品でした。
バットマン役のクリスチャン・ベールが、まったくかすんでしまうほど、
ジョーカー役のヒース・レジャーの演技が光っていました。
気が付けば他にも、僕の好きな俳優であるゲーリー・オールドマンや
モーガン・フリーマンも出ていたので更にビックリでした。
「ダークナイト」と言うタイトルも、カタカナで見ていたので
「暗闇」か「暗黒の夜」と言ったイメージで捉えていましたが、
映画を観て行くうちに、それが「闇の騎士」だとわかりました。
後からタイトル表示を見直すと、確かにアルファベットでは
「Knight(騎士)」になっていました。
頭に「K」が付いていたんですね。
マフィアの資金源を断つことに成功したバットマンを葬る為に
登場したのがジョーカーだ。
しかし、このジョーカーの狙いは、ただ単にバットマンを
倒すことではなく、正義を叩き潰し、高潔な人々を堕落させ、
世界が破滅して行く姿を見ることだった。
バットマンを叩きのめすのをゲームのように楽しんでいた。
この映画では、バットマンはヒーローではなく一人の人間として
描かれており、生身の人間だと言うのをマザマザと見せられた。
ジョーカーの罠にはまってボロボロになってゆくバットマン。
これほど弱く見えるバットマンはいないだろう。
バットマンを支持し共に戦う地方検事のハービー・デント
(アーロン・エッカート)が「光の騎士」、バットマンが「闇の騎士」
と呼ばれていた。
しかし、「光の騎士」だと思っていたハービー・デントが。。。。
バットマンの苦悩とジョーカーの悲しいほどの極悪さ。
観ている内に、どこかでジョーカーに気持ちが移ってしまうのは
何故だろうか?
ジョーカーの中に潜んでいる孤独や悲しみが、観ている者を
強く引っ張って行く。
正義とはなんなのか?
悪とは一体。。。。
「ヒーローとして死ぬか、生きて悪党に成り果てるか」
これが大きな分れ道となるのだ。
この映画は、単に「バットマン」の映画ではなく、バットマンが
登場する物語なのだ。
ジョーカー役のヒース・レジャーは、この役のオファーをされた時には、
既に自分の命が永くない事を知っていた。
その上でこの役を、見事に演じ切った。
こういう話がついてくると、その先入観で観てしまうものだが、
そんな話は関係なく本当に見事な演技だった。
彼は、映画の完成を見ることなく、この世を去ってしまったが、
その演技はこうして完成され、残っているのだ。
以前のジャック・ニコルソンのジョーカーとはまったく違う、
人はここまで悪になれるのかと思うくらいの冷酷さを持ちながら、
どこか人間味を感じさせてくれる。
だから、またそこが怖いのだ。
その鬼気迫る演技は、とても演技だと思えないくらいだ。
ゲーリー・オールドマンが「レオン」で演じたスタンフィールドの
悪党ぶりも好きだが、このヒース・レジャーのジョーカーは、
それとはまったく違った悪党であり、体温などまったく感じさせない。
バットマンやヒーロー物だと考えずに、一つの素晴らしい映画だと
思って観て欲しい。

ブログのトップページへ
January 27, 2009
「チェ 28歳の革命」
チェ・ゲバラ
昔から名前は知っているが、実際のところ詳しい事は知っていなかった。
「ゲバラ」
革命家として有名だが、日本語として誤解を招きか造ない名前だ。
事実、恥ずかしながら僕もどちらかとダークなイメージを持っていた。
「○○ゲバ」
ここで言う「ゲバ」とは、ドイツ語の「暴力」と言う単語「ゲバルト」を
略して言っているので「ゲバラ」とはまったく関係ない。
「キューバ革命」
「革命」と言うものについてくる「闘争」「反乱」と重なって
いたのだろう。
話がえらく遠回りをしてしまったが、そのチェ・ゲバラの映画が
2部作となって公開されている。
第1作目が「チェ 28歳の革命」で、カストロと共に戦った
「キューバ革命」を成功させるまでを描いた物です。
映画は、革命後にキューバの大使として国連に招かれた時の
演説の模様と、戦いの場面が交互に繰り返される。
これによって、戦いだけの映画ではなく、彼のメッセージが伝わってくる。
アメリカの支援を受けているバティスタ政権によって、
キューバの一般国民は貧困な生活に苦しんでいた。
ラテン・アメリカの貧しい人達を救いたいと旅を続けていた
アルゼンチン人の医者エルネスト・ゲバラ。
メキシコを旅している時に、弟ラウル・カストロの紹介で
フィデル・カストロと出族い、カストロの怒りの訴えに共感する。
「チェ」と言うのは本名ではない。
アルゼンチン人の彼が、キューバの国民として戦う中で
みんなに認められていった過程でつけられたニックネームの
ような物です。
「チェ」とはアルゼンチン語で「ねえ」とか言う様な意味らしいです。
ゲバラは、会話の中でよくこの言葉を言っていたところから、
仲間が彼の事を愛称で「チェ」と呼ぶようになり、そこから
「チェ・ゲバラ」と呼ばれるようになったようです。
82人でキューバに渡り、バティスタ政権を倒す為の戦いが始まった。
喘息に悩まされながらも、山中での激しいゲリラ戦を戦った。
反乱軍として政府軍と戦う姿は、やがて民衆の心にも火をつけ、
一緒に戦う仲間が増えてくる。
この時、ゲバラは読み書きの出来ない者は参加させなかった。
それは、読み書きが出来ない者は、簡単に人に騙されるからだという。
ゲバラは、戦いながらも毎日日記を付け、本を読んでいた。
読み書きが満足に出来ない兵士には、戦場であっても勉強を
するようにさせた。
彼は、革命にとって必要な物は「愛」だと言う。
人を愛し、国を愛し、正義を愛する。
兵士達にも言う。
自分は、農民達を尊敬している。
だから彼らを傷つけるな。汚い言葉を使うな。
物を奪うな。
アメリカがやっているように、人を搾取するような事をしてはいけない。
革命は命がけでするもの。
何回も口にする言葉「祖国か、死か!」
これが彼の革命を象徴する言葉だろう。
後半の「チェ 39歳 別れの手紙」では、まったく違う状況に
陥ってしまったゲバラの姿が描かれています。
ゲバラが姿を消してしまった後に、カストロから発表された別れの手紙と、
ゲバラ自身の子供たちに宛てられた2通の手紙。
その中で語られた彼の想いとは。。。。

(C) 2008 Guerrilla Films, LLC - Telecinco Cinema, S.A.U. All Rights Reserved
昔から名前は知っているが、実際のところ詳しい事は知っていなかった。
「ゲバラ」
革命家として有名だが、日本語として誤解を招きか造ない名前だ。
事実、恥ずかしながら僕もどちらかとダークなイメージを持っていた。
「○○ゲバ」
ここで言う「ゲバ」とは、ドイツ語の「暴力」と言う単語「ゲバルト」を
略して言っているので「ゲバラ」とはまったく関係ない。
「キューバ革命」
「革命」と言うものについてくる「闘争」「反乱」と重なって
いたのだろう。
話がえらく遠回りをしてしまったが、そのチェ・ゲバラの映画が
2部作となって公開されている。
第1作目が「チェ 28歳の革命」で、カストロと共に戦った
「キューバ革命」を成功させるまでを描いた物です。
映画は、革命後にキューバの大使として国連に招かれた時の
演説の模様と、戦いの場面が交互に繰り返される。
これによって、戦いだけの映画ではなく、彼のメッセージが伝わってくる。
アメリカの支援を受けているバティスタ政権によって、
キューバの一般国民は貧困な生活に苦しんでいた。
ラテン・アメリカの貧しい人達を救いたいと旅を続けていた
アルゼンチン人の医者エルネスト・ゲバラ。
メキシコを旅している時に、弟ラウル・カストロの紹介で
フィデル・カストロと出族い、カストロの怒りの訴えに共感する。
「チェ」と言うのは本名ではない。
アルゼンチン人の彼が、キューバの国民として戦う中で
みんなに認められていった過程でつけられたニックネームの
ような物です。
「チェ」とはアルゼンチン語で「ねえ」とか言う様な意味らしいです。
ゲバラは、会話の中でよくこの言葉を言っていたところから、
仲間が彼の事を愛称で「チェ」と呼ぶようになり、そこから
「チェ・ゲバラ」と呼ばれるようになったようです。
82人でキューバに渡り、バティスタ政権を倒す為の戦いが始まった。
喘息に悩まされながらも、山中での激しいゲリラ戦を戦った。
反乱軍として政府軍と戦う姿は、やがて民衆の心にも火をつけ、
一緒に戦う仲間が増えてくる。
この時、ゲバラは読み書きの出来ない者は参加させなかった。
それは、読み書きが出来ない者は、簡単に人に騙されるからだという。
ゲバラは、戦いながらも毎日日記を付け、本を読んでいた。
読み書きが満足に出来ない兵士には、戦場であっても勉強を
するようにさせた。
彼は、革命にとって必要な物は「愛」だと言う。
人を愛し、国を愛し、正義を愛する。
兵士達にも言う。
自分は、農民達を尊敬している。
だから彼らを傷つけるな。汚い言葉を使うな。
物を奪うな。
アメリカがやっているように、人を搾取するような事をしてはいけない。
革命は命がけでするもの。
何回も口にする言葉「祖国か、死か!」
これが彼の革命を象徴する言葉だろう。
後半の「チェ 39歳 別れの手紙」では、まったく違う状況に
陥ってしまったゲバラの姿が描かれています。
ゲバラが姿を消してしまった後に、カストロから発表された別れの手紙と、
ゲバラ自身の子供たちに宛てられた2通の手紙。
その中で語られた彼の想いとは。。。。

(C) 2008 Guerrilla Films, LLC - Telecinco Cinema, S.A.U. All Rights Reserved
January 12, 2009
「World of Lies」(ワールド オブ ライズ)」
昨年末に公開され、見たいと思いながら見れていなかった
「ワールド オブ ライズ」を見に行って来ました。
原題は「Body of Lies」で「World of Lies(ワールド オブ ライズ)」は
邦題となるのです。
監督は、僕の好きな「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督。
主演は、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウ。
連続して起こった爆破事件。
テロ組織を壊滅する為に、犯人を追うCIA工作員フェリス(ディカプリオ)が
命がけで挑む。
それを指揮するのは、現場を知らないベテラン局員のエド・ホフマン(クロウ)。
現場の事など無視して、自分のやりたいように勝手に指示を出す
クロウに対して、ディカプリオは苛立ちを感じる。
フェリスがギリギリのところで戦っている時に、ホフマンは
まったくの日常生活の中で、携帯電話で指示を送っている。
テロリストの所在地を突き止める為に、ヨルダン情報局の
ハニ・サラーム(マーク・ストロング)と組むフェリス。
ハニから協力にあたって出された条件は“決して嘘をつくな!”だった。
世界の終わりを止める為に、フェリスとホフマンは嘘を重ねる。
ハニの協力がなければテロリストを捕まえれないが嘘も必要だ。
二人の嘘は世界を救えるのか?
どちらの嘘が救うのか?
思っていた以上に、現実に起こっている出来事と重なり、
アメリカ側から見たテロリストの世界だが、胸が苦しくなる場面も
多々ある。
いずれにしてもこんな争いの世界は無くさなければいけない。
そんなことを痛切に感じさせる映画だ。
内容的には、よく有り得る設定で特に目新しい物は無いのだが、
その監視体制や情報戦には、これって本当にやってるのだろうなと
恐ろしくなるものだった。
キャスティングも、「タイタニック」のイメージからガラッと変えて、
ハードなアクションも加え、次の世代の役を演じていたディカプリオ。
本当に憎たらしいほどのふてぶてしい役を演じていたラッセル・クロウ。
はまり役と言えるぐらいに上手い。
ずっと誰だったっけと気になっていたハニ役のマーク・ストロング。
後から話をすると妻も気になっていたようだ。
結局、後から調べてみたものの、前に何で見たのかわからなかったが、
キリッとした紳士でカッコ良かったです。
紛争などない日本にいると、実感する事は出来ないが、
その外では現実にこんな事が日常的に起きているのだと気付かせる。
そして、もはやそれは他人事ではないんだと。
単に娯楽としては見れない映画だ。
「ワールド オブ ライズ」を見に行って来ました。
原題は「Body of Lies」で「World of Lies(ワールド オブ ライズ)」は
邦題となるのです。
監督は、僕の好きな「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督。
主演は、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウ。
連続して起こった爆破事件。
テロ組織を壊滅する為に、犯人を追うCIA工作員フェリス(ディカプリオ)が
命がけで挑む。
それを指揮するのは、現場を知らないベテラン局員のエド・ホフマン(クロウ)。
現場の事など無視して、自分のやりたいように勝手に指示を出す
クロウに対して、ディカプリオは苛立ちを感じる。
フェリスがギリギリのところで戦っている時に、ホフマンは
まったくの日常生活の中で、携帯電話で指示を送っている。
テロリストの所在地を突き止める為に、ヨルダン情報局の
ハニ・サラーム(マーク・ストロング)と組むフェリス。
ハニから協力にあたって出された条件は“決して嘘をつくな!”だった。
世界の終わりを止める為に、フェリスとホフマンは嘘を重ねる。
ハニの協力がなければテロリストを捕まえれないが嘘も必要だ。
二人の嘘は世界を救えるのか?
どちらの嘘が救うのか?
思っていた以上に、現実に起こっている出来事と重なり、
アメリカ側から見たテロリストの世界だが、胸が苦しくなる場面も
多々ある。
いずれにしてもこんな争いの世界は無くさなければいけない。
そんなことを痛切に感じさせる映画だ。
内容的には、よく有り得る設定で特に目新しい物は無いのだが、
その監視体制や情報戦には、これって本当にやってるのだろうなと
恐ろしくなるものだった。
キャスティングも、「タイタニック」のイメージからガラッと変えて、
ハードなアクションも加え、次の世代の役を演じていたディカプリオ。
本当に憎たらしいほどのふてぶてしい役を演じていたラッセル・クロウ。
はまり役と言えるぐらいに上手い。
ずっと誰だったっけと気になっていたハニ役のマーク・ストロング。
後から話をすると妻も気になっていたようだ。
結局、後から調べてみたものの、前に何で見たのかわからなかったが、
キリッとした紳士でカッコ良かったです。
紛争などない日本にいると、実感する事は出来ないが、
その外では現実にこんな事が日常的に起きているのだと気付かせる。
そして、もはやそれは他人事ではないんだと。
単に娯楽としては見れない映画だ。
December 13, 2007
「ブレードランナー」25周年
僕の好きな映画の3本のうちに入る「ブレードランナー」が
25周年になるようです。早いですね。
25周年を記念して、これまで公開されてきた映像を収録した
5枚のDVDが発売される。
1.25周年を記念してリドリー・スコットが再編集した「ブレードランナー・ファイナルカット」(2007)
2.劇場公開前の「ブレードランナー」ワークカット(1982)
3.US劇場公開版「ブレードランナー」(1982)
4.「ブレードランナー完全版」(1982)
5.音声・画質初リマスター『ディレクターズカット/ ブレードランナー 最終版』(1992)
この5枚がセットになったものです。
さらに、これにオリジナルフィギュアやリドリー・スコットからの手紙、
シド・ミードの絵コンテなどもついてケースに入った限定1万セットの
プレミアム版も発売されるようです。
これは「ブレードランナー」ファンにとってはヨダレもののグッズですね。
SF物はいろいろあっても「2001年宇宙の旅」と「ブレードランナー」は
なかなか超えられないですよね。
25周年になるようです。早いですね。
25周年を記念して、これまで公開されてきた映像を収録した
5枚のDVDが発売される。
1.25周年を記念してリドリー・スコットが再編集した「ブレードランナー・ファイナルカット」(2007)
2.劇場公開前の「ブレードランナー」ワークカット(1982)
3.US劇場公開版「ブレードランナー」(1982)
4.「ブレードランナー完全版」(1982)
5.音声・画質初リマスター『ディレクターズカット/ ブレードランナー 最終版』(1992)
この5枚がセットになったものです。
さらに、これにオリジナルフィギュアやリドリー・スコットからの手紙、
シド・ミードの絵コンテなどもついてケースに入った限定1万セットの
プレミアム版も発売されるようです。
これは「ブレードランナー」ファンにとってはヨダレもののグッズですね。
SF物はいろいろあっても「2001年宇宙の旅」と「ブレードランナー」は
なかなか超えられないですよね。
December 11, 2007
フィリップ・ジャンティ・カンパニー「世界の涯て Lands End」
先日フィリップ・ジャンティ・カンパニーの新作
「世界の涯て Lands End」を観て来ました。
久しぶりの来日だったのと、去年からフランスなどで公開されて
評判が良かったので楽しみにしていました。
内容は、観る人それぞれによって感じ方も違うので言えませんが、
フィリップ・ジャンティらしいものでした。
以前と比べて変わってきたと感じたのは、昔と人形の使い方が
少し違ってきたようです。
初めの頃は人形を人間と同じように、いや、それ以上に人間らしく
扱っていたように思えますが、最近では大きな人形を使ったり、
イメージの中のものが人形で表現されていたりしているようです。
驚かせると言う意味でのマジック的な要素も減り、演出上必要だから
マジックを使っているといった感じがします。
今回は、黒い縦長の壁が移動することによって、展開を変えたり、
人と人とを区切ったりしていました。上下にも使っていたので、
映画のカット割りの様な感覚で舞台を見せていたのではないでしょうか。
それから、今回の公演で目立ったのがバックに使う色が鮮やかで
綺麗だった事。今まではどちらかと言えばバックは黒くして
消していたように思います。
今回は逆にバックの色を強調して、人をシルエットとして
見せていました。それによって表情そのものではなく動きで
表現している部分が印象的でした。
中には、止まっていると思っていた人が、実は紙で作られたもの
だったりしてだまされました。(笑)
物語は、手紙から始まる。一人の男と一人の女の物語り。
二人は、時には巨大な人形となったり、頭が紙袋になったり、
逃げ、追いかけ、迷い。。。。
いろいろなものに形を変え、突然消えてみたりする。
“世界の涯て”で二人が見た物は、たどり着いたのは。。。
そこに答えなど無い。
決ったあらすじさえないのだろう。
観た人が感じたままを受け入れれば良いのだ。
だんだん難しくなってきたと言われていたフィリップ・ジャンティ。
今回の舞台で、新たな方向へと動き出したのかも知れない。
観る人の心を刺激して、何かを感じさせる。
難しいことは考えずに、素直に感じれば良いのだ。
そんなことを思わせてくれた。
1992年の「漂流」以来、ずっと東京での公演を支えているパルコ劇場が、
今回の「世界の涯て Lands End」のミニムービーをYou Tubeに
投稿しています。
一体どんなものなのかわからないと言う人は、これを観れば
雰囲気が理解できるのではないでしょうか。
「世界の涯て Lands End」 (©パルコ劇場)
(追記)
e+からも別の動画が出ていたのでそれも紹介します。
「世界の涯て Lands End」 (©e+)

「世界の涯て Lands End」を観て来ました。
久しぶりの来日だったのと、去年からフランスなどで公開されて
評判が良かったので楽しみにしていました。
内容は、観る人それぞれによって感じ方も違うので言えませんが、
フィリップ・ジャンティらしいものでした。
以前と比べて変わってきたと感じたのは、昔と人形の使い方が
少し違ってきたようです。
初めの頃は人形を人間と同じように、いや、それ以上に人間らしく
扱っていたように思えますが、最近では大きな人形を使ったり、
イメージの中のものが人形で表現されていたりしているようです。
驚かせると言う意味でのマジック的な要素も減り、演出上必要だから
マジックを使っているといった感じがします。
今回は、黒い縦長の壁が移動することによって、展開を変えたり、
人と人とを区切ったりしていました。上下にも使っていたので、
映画のカット割りの様な感覚で舞台を見せていたのではないでしょうか。
それから、今回の公演で目立ったのがバックに使う色が鮮やかで
綺麗だった事。今まではどちらかと言えばバックは黒くして
消していたように思います。
今回は逆にバックの色を強調して、人をシルエットとして
見せていました。それによって表情そのものではなく動きで
表現している部分が印象的でした。
中には、止まっていると思っていた人が、実は紙で作られたもの
だったりしてだまされました。(笑)
物語は、手紙から始まる。一人の男と一人の女の物語り。
二人は、時には巨大な人形となったり、頭が紙袋になったり、
逃げ、追いかけ、迷い。。。。
いろいろなものに形を変え、突然消えてみたりする。
“世界の涯て”で二人が見た物は、たどり着いたのは。。。
そこに答えなど無い。
決ったあらすじさえないのだろう。
観た人が感じたままを受け入れれば良いのだ。
だんだん難しくなってきたと言われていたフィリップ・ジャンティ。
今回の舞台で、新たな方向へと動き出したのかも知れない。
観る人の心を刺激して、何かを感じさせる。
難しいことは考えずに、素直に感じれば良いのだ。
そんなことを思わせてくれた。
1992年の「漂流」以来、ずっと東京での公演を支えているパルコ劇場が、
今回の「世界の涯て Lands End」のミニムービーをYou Tubeに
投稿しています。
一体どんなものなのかわからないと言う人は、これを観れば
雰囲気が理解できるのではないでしょうか。
「世界の涯て Lands End」 (©パルコ劇場)
(追記)
e+からも別の動画が出ていたのでそれも紹介します。
「世界の涯て Lands End」 (©e+)

November 20, 2007
4分間のピアニスト
刑務所に服役している囚人と、ピアノの講師として働いている
職員の物語といえばそれまでですが、二人の隠された過去が
入り混じって音楽に昇華したドイツ映画です。
いろいろと問題を起こすジェニーに、ピアノの才能を見出して
教えようとするピアノ講師のクリューガー。
なんとかレッスンをしてコンテストで優勝させようとする。
しかし、ジェニーはクラシックではなくて現代の音楽を弾きたいのだ。
クリューガーはそれを否定する。
お互いに隠した過去を持ちながら、ピアノのレッスンを重ねて行き、
コンテストを勝ち抜いて行く。
いよいよ決勝まで残ったジェニーに、陰謀によって暴力事件を起こさせる。
決勝まであと数日と言うところでジェニーは出場を止められる。
クリューガーもピアノ講師を止める事になった。
果たしてジェニーはコンテストに出場するのか。
二人が隠し続けた過去とは。。。。
と言いながら、最後のジェニーの演奏は、あるジャンルを超えて凄いものがあった。
この演奏だけでも一見の価値はあるだろう。
予想通りのラストシーンではあるが、分かっていても感動するものであった。

職員の物語といえばそれまでですが、二人の隠された過去が
入り混じって音楽に昇華したドイツ映画です。
いろいろと問題を起こすジェニーに、ピアノの才能を見出して
教えようとするピアノ講師のクリューガー。
なんとかレッスンをしてコンテストで優勝させようとする。
しかし、ジェニーはクラシックではなくて現代の音楽を弾きたいのだ。
クリューガーはそれを否定する。
お互いに隠した過去を持ちながら、ピアノのレッスンを重ねて行き、
コンテストを勝ち抜いて行く。
いよいよ決勝まで残ったジェニーに、陰謀によって暴力事件を起こさせる。
決勝まであと数日と言うところでジェニーは出場を止められる。
クリューガーもピアノ講師を止める事になった。
果たしてジェニーはコンテストに出場するのか。
二人が隠し続けた過去とは。。。。
と言いながら、最後のジェニーの演奏は、あるジャンルを超えて凄いものがあった。
この演奏だけでも一見の価値はあるだろう。
予想通りのラストシーンではあるが、分かっていても感動するものであった。

October 04, 2007
フィリップ・ジャンティの新作
フランスの「フィリップ・ジャンティ・カンパニー」の新作
【世界の涯てLands End】がいよいよ公開される。
フィリップ・ジャンティは、日本の人形浄瑠璃や文楽に感銘した
フィリップ・ジャンティが作ったパフォーミング・アートの集団です。
殆ど無声で行われるパフォーマンスは、見る人一人一人によって
感じ方は拡がって行く。一応、プログラム上はあらすじが
書いてあるのだが、その通りに感じる必要は無いのだと思う。
人形だけではなく、使う素材にも凝っており、宙を舞う布などは
拡がり方、落ちてくるスピードまで計算されている。
更に、独特の音楽が幻想的な雰囲気を盛り上げてくれる。
東京では、パルコ劇場で11月21日〜12月2日まで12日間も上演されるほど
多くの人が期待している公演です。
残念ながら大阪では、当初の一日から二日間の公演になったものの
まだまだ浸透していないのでしょう。根強いファンは沢山いるのですが。
人口が違うと言えばそれまでですが、もう少しこういうアートにも
関心を持って欲しいと思います。
人形を使った人との掛け合い、マジック、ファンタジーなどの
要素を散りばめた異次元の世界を展開します。
昨年から公開されているこの新作は、本国フランスだけではなく
世界中の各国から賞賛されています。
大阪公演は、12月8日と9日。シアタードラマシティーで行われます。
一般発売は会場によって違いますが、大阪は10月28日からです。
「チケットぴあ」や「e+」では先行でプレオーダーを受付けています。

【世界の涯てLands End】がいよいよ公開される。
フィリップ・ジャンティは、日本の人形浄瑠璃や文楽に感銘した
フィリップ・ジャンティが作ったパフォーミング・アートの集団です。
殆ど無声で行われるパフォーマンスは、見る人一人一人によって
感じ方は拡がって行く。一応、プログラム上はあらすじが
書いてあるのだが、その通りに感じる必要は無いのだと思う。
人形だけではなく、使う素材にも凝っており、宙を舞う布などは
拡がり方、落ちてくるスピードまで計算されている。
更に、独特の音楽が幻想的な雰囲気を盛り上げてくれる。
東京では、パルコ劇場で11月21日〜12月2日まで12日間も上演されるほど
多くの人が期待している公演です。
残念ながら大阪では、当初の一日から二日間の公演になったものの
まだまだ浸透していないのでしょう。根強いファンは沢山いるのですが。
人口が違うと言えばそれまでですが、もう少しこういうアートにも
関心を持って欲しいと思います。
人形を使った人との掛け合い、マジック、ファンタジーなどの
要素を散りばめた異次元の世界を展開します。
昨年から公開されているこの新作は、本国フランスだけではなく
世界中の各国から賞賛されています。
大阪公演は、12月8日と9日。シアタードラマシティーで行われます。
一般発売は会場によって違いますが、大阪は10月28日からです。
「チケットぴあ」や「e+」では先行でプレオーダーを受付けています。

April 13, 2007
『BLACK BOOK』
先日、映画『BLACK BOOK』を見て来ました。
この作品は、スピルバーグの『シンドラーのリスト』、
ポランスキーの『戦場のピアニスト』と並んで評価されているもので、
オランダの監督ポール・バーホーベンの作品です。
バーホーベン監督と言えば、有名なのが『氷の微笑』『ショーガール』でしょう。
今までハリウッドで作っている時には、規制がいろいろあって
思うように作品が作れなかった、母国オランダに帰ってきてから
やっとこのような作品が作れるようになったということです。
舞台は1944年のオランダ。ナチスに占領されています。
このナチス占領下に、勇敢に戦い英雄視されていたレジスタンス。
そのレジスタンスの知られざる暗部を描いたものとして
ヨーロッパで評価されました。
ナチスのユダヤ人狩りから逃れて南部へと逃げようとした時、
何者かが情報を漏らして家族を失ってしまったユダヤ人の主人公である
女性歌手ラヘルは、ユダヤ人だとわからないように、髪を染め、名前をエリスに変えて生き延びようとする。
メンバーが一人減った時にレジスタンスに加わるかどうか聞かれると
エリスは参加すると答えた。
偶然のトラブルで、仲間を捕らえられてしまったレジスタンスは、
救出の為に動き出す。以前に列車で偶然ドイツ将校ムンツェと出会い、
気に入られた事を利用して、エリスをムンツェの元へスパイとして送りこむ。
そこで見たムンツェは、レジスタンスが恐れ、敵視している姿とは違い、
無駄な血を流す事を止めさせようとしていた。
ムンツェの優しい人柄に次第に惹かれてゆくエリス。
それぞれの中でうごめく陰謀・裏切り。。。。
戦争と言うものが人の心を変え、自分の身を守ったり、財産を得ようとして
陰で起きているものは何なのか。
一体誰が、何の為に。。。。
細かく書くと見る楽しみがなくなるので、さわりしか書けません。
最後の最後まで、誰が一番の裏切り者なのか、そして、
陰謀に惑わされて失ってゆくものたち。
心、家族(仲間)、財産、そして。。。命までも。。。
上映時間は144分と長いのですが、時間の長さを感じさせませんでした。
テンポが良いと言うのでもなく、引き込まれるといった感じでもない。
結論を求めるものや、何か事件が解決すると言うタイプの映画でもありません。
戦争映画と言う事で重たい感じも無い、ある意味で不思議な映画ですね。
史実に基づいて作られたものだと言う事も、大きな点だと思いますね。
僕の知っている範囲では、この映画はこれだけの評価があるにもかかわらず
テレビのCMを見た事がありませんし、あまり大きく取上げられていない。
でも、知っている人は知っているんですね。
平日にもかかわらず満員でした。
映画館が小さい事もあるけど、約100席の椅子はほぼ埋まっています。
観に来ている人は、時間的な事もあるけど年配の人たちが多い。
この映画が全てではないにしろ、戦争の事をいろんな角度から知ることは、
戦争を知らない僕たちにとっては必要な事だと思います。
大阪では、4月28日までは上映予定が決っています。これ以降は、
客の入りによって決るのでしょう。
内容の関係で、何回と無く裸のシーンが出てくるのでテレビでは
放送されにくいかもしれません。
興味のある方は、劇場まで足を運んでくださいね。
映画のHPは、画像をクリックすると飛びます。

この作品は、スピルバーグの『シンドラーのリスト』、
ポランスキーの『戦場のピアニスト』と並んで評価されているもので、
オランダの監督ポール・バーホーベンの作品です。
バーホーベン監督と言えば、有名なのが『氷の微笑』『ショーガール』でしょう。
今までハリウッドで作っている時には、規制がいろいろあって
思うように作品が作れなかった、母国オランダに帰ってきてから
やっとこのような作品が作れるようになったということです。
舞台は1944年のオランダ。ナチスに占領されています。
このナチス占領下に、勇敢に戦い英雄視されていたレジスタンス。
そのレジスタンスの知られざる暗部を描いたものとして
ヨーロッパで評価されました。
ナチスのユダヤ人狩りから逃れて南部へと逃げようとした時、
何者かが情報を漏らして家族を失ってしまったユダヤ人の主人公である
女性歌手ラヘルは、ユダヤ人だとわからないように、髪を染め、名前をエリスに変えて生き延びようとする。
メンバーが一人減った時にレジスタンスに加わるかどうか聞かれると
エリスは参加すると答えた。
偶然のトラブルで、仲間を捕らえられてしまったレジスタンスは、
救出の為に動き出す。以前に列車で偶然ドイツ将校ムンツェと出会い、
気に入られた事を利用して、エリスをムンツェの元へスパイとして送りこむ。
そこで見たムンツェは、レジスタンスが恐れ、敵視している姿とは違い、
無駄な血を流す事を止めさせようとしていた。
ムンツェの優しい人柄に次第に惹かれてゆくエリス。
それぞれの中でうごめく陰謀・裏切り。。。。
戦争と言うものが人の心を変え、自分の身を守ったり、財産を得ようとして
陰で起きているものは何なのか。
一体誰が、何の為に。。。。
細かく書くと見る楽しみがなくなるので、さわりしか書けません。
最後の最後まで、誰が一番の裏切り者なのか、そして、
陰謀に惑わされて失ってゆくものたち。
心、家族(仲間)、財産、そして。。。命までも。。。
上映時間は144分と長いのですが、時間の長さを感じさせませんでした。
テンポが良いと言うのでもなく、引き込まれるといった感じでもない。
結論を求めるものや、何か事件が解決すると言うタイプの映画でもありません。
戦争映画と言う事で重たい感じも無い、ある意味で不思議な映画ですね。
史実に基づいて作られたものだと言う事も、大きな点だと思いますね。
僕の知っている範囲では、この映画はこれだけの評価があるにもかかわらず
テレビのCMを見た事がありませんし、あまり大きく取上げられていない。
でも、知っている人は知っているんですね。
平日にもかかわらず満員でした。
映画館が小さい事もあるけど、約100席の椅子はほぼ埋まっています。
観に来ている人は、時間的な事もあるけど年配の人たちが多い。
この映画が全てではないにしろ、戦争の事をいろんな角度から知ることは、
戦争を知らない僕たちにとっては必要な事だと思います。
大阪では、4月28日までは上映予定が決っています。これ以降は、
客の入りによって決るのでしょう。
内容の関係で、何回と無く裸のシーンが出てくるのでテレビでは
放送されにくいかもしれません。
興味のある方は、劇場まで足を運んでくださいね。
映画のHPは、画像をクリックすると飛びます。

September 13, 2006
リュック・ベッソン監督が引退宣言
僕の好きな映画監督の一人であるリュック・ベッソン監督が
突然12月13日より公開予定の次回作「Arthur et les Minimoys
(邦題:アーサーとミニモイたち)」を最後に、映画の世界から身を
退く意向を明らかにした。
「グラン・ブルー」で一躍注目を集め、「ニキータ」「レオン」と
ヒット作を連発した。
その後「フィフスエレメント」でミラ・ジョヴォビッチを起用し、
そのまま結婚した。
このベッソン監督は、以前にも「ニキータ」の主演女優の
アンヌ・パリローとも結婚しており、女癖はあまり良くない気がする。(笑)
映画監督と主演女優が結婚すると言うのは、日本でも「Shall We ダンス?」の
周防正行監督と草刈民代さんの例もあり珍しいことではないが、
ベッソン監督の場合はそれが如実に現れる。
もともと「レオン」を作ったのも、「ニキータ」で掃除屋(殺し屋)
として登場したジャン・レノの物語として作ったものでした。
つまり、ベッソン監督が気に入った人を使って映画をつくような感じです。
当然、監督はキャスティングする時に気に入った俳優を使うでしょうが、
ベッソン監督の場合はそれに「個人的に」と言う言葉がつくのでは
ないでしょうか(笑)
ミラ・ジョヴォビッチは次の「ジャンヌダルク」でも主演しています。
そして脚本の方に移り「TAXI」「WASABI」となってゆくのですが
「レオン」で大ヒットしてから、次第に娯楽の方へ向いていったような
気がします。昔のようにクールで緊張感のあったものではなく、
大衆に受ける映画に変わって来たようで、少し淋しい気持ちに
なっていました。やはり活動の場が、フランスからアメリカに
移ったせいなのかもしれません。
しかし、47歳とまだ映画監督としては若いのにいきなり映画界から
身を引くのはいささか勿体無い気がします。
もう少し年を重ねて、少し枯れてきた時の作品が見てみたい気がします。
ベッソン監督の事だから、また突然復活する事を期待しています。
人気blogランキング
突然12月13日より公開予定の次回作「Arthur et les Minimoys
(邦題:アーサーとミニモイたち)」を最後に、映画の世界から身を
退く意向を明らかにした。
「グラン・ブルー」で一躍注目を集め、「ニキータ」「レオン」と
ヒット作を連発した。
その後「フィフスエレメント」でミラ・ジョヴォビッチを起用し、
そのまま結婚した。
このベッソン監督は、以前にも「ニキータ」の主演女優の
アンヌ・パリローとも結婚しており、女癖はあまり良くない気がする。(笑)
映画監督と主演女優が結婚すると言うのは、日本でも「Shall We ダンス?」の
周防正行監督と草刈民代さんの例もあり珍しいことではないが、
ベッソン監督の場合はそれが如実に現れる。
もともと「レオン」を作ったのも、「ニキータ」で掃除屋(殺し屋)
として登場したジャン・レノの物語として作ったものでした。
つまり、ベッソン監督が気に入った人を使って映画をつくような感じです。
当然、監督はキャスティングする時に気に入った俳優を使うでしょうが、
ベッソン監督の場合はそれに「個人的に」と言う言葉がつくのでは
ないでしょうか(笑)
ミラ・ジョヴォビッチは次の「ジャンヌダルク」でも主演しています。
そして脚本の方に移り「TAXI」「WASABI」となってゆくのですが
「レオン」で大ヒットしてから、次第に娯楽の方へ向いていったような
気がします。昔のようにクールで緊張感のあったものではなく、
大衆に受ける映画に変わって来たようで、少し淋しい気持ちに
なっていました。やはり活動の場が、フランスからアメリカに
移ったせいなのかもしれません。
しかし、47歳とまだ映画監督としては若いのにいきなり映画界から
身を引くのはいささか勿体無い気がします。
もう少し年を重ねて、少し枯れてきた時の作品が見てみたい気がします。
ベッソン監督の事だから、また突然復活する事を期待しています。
人気blogランキング
September 01, 2006
ユナイテッド93(UNITED93)
今年も9月11日が近づく中で、映画「ユナイテッド93」を
観て来ました。
「良かったよ〜」とか「感動した」とか言える映画ではないです。
本当に観て来たって感じ。
ご存知のようにユナイテッド航空93便は、アメリカ同時多発テロの時に
ただ一つだけ目標に到達せずに墜落した飛行機です。
後から分かった話では、この飛行機はホワイトハウスに
突入するつもりだったようですから、もし墜落させていなかったら
とんでもない事態に発展していた事でしょう。
遺族全員に話をして映画化を承諾してもらったポール・グリーングラス監督。
目立つ俳優は一切使わずにそのとき機内で何が起きていたか
だけを忠実に描こうとした。キャスティングも実際の犠牲者と
似た人を探し、その人の癖までも再現すると言う懲りようで、
この映画を観た遺族のなかには犠牲となった本人そのものだと
涙する人もいた。
管制官には、実際現場にいた管制官も数人出演している。
この映画にはヒーローもヒロインもいない。それぞれの人を
ただひたすら追っているだけだ。あまりに淡々と描かれている為に、
テロリストさえも犯罪者と言うより一人の人間として見えてくる。
大統領の航空規制と朝の離陸ラッシュに巻き込まれて出発が
30分遅れてしまったユナイテッド93便。結果的にハイジャック
された時に、機内電話から他の飛行機もハイジャックされ
内2機がワールドトレードセンターに突入した事を知る。
団結してハイジャック犯に立ち向かおうとする乗客。
機内の様子を地上に伝えようとするキャビンアテンダント。
(乗務員の話はあまり出ていないが)
空の上で何が起こっているか掴もうとする管制官達。
異常に気付き攻撃許可を取ろうとする空軍。
使命に基づきホワイトハウスに向うテロリスト達。
それぞれの気持ちや思惑が入り混じった緊張感の中で
ストーリーは淡々と進んでゆく。
テロリストの隙を見て反撃に出た乗客たちの勢いに負けて慌て、
突入を断念して墜落させようとするテロリスト。
結果は既に知っているのに、早くコックピットに入って
操縦桿を上げろと思わず力が入ってしまう。
エンドはあまりにも現実過ぎて、自分の無力感を感じてしまう。
この映画はあくまでも想像の世界です。乗客や乗務員からの
電話で聞いた話をもとに、こうだったのだろうと言う状況を
再現したドキュメントのような物です。
でも、どこかが違うとか違わないとかではなく、こうだったのだろうと
素直に受け止められます。
絶対に観たほうが良いとは言いません。
まだ公開には早すぎると言う声も沢山あります。
でも、このテロに関心があって、ユナイテッド93便の犠牲になった
乗客・乗員40人の行動を見とどけたいと思うのなら見るべきです。
大阪では9月8日までしかしていません。(於:梅田OS劇場)
改めて、ユナイテッド93便の犠牲者を初め、テロで犠牲になった
数多くの犠牲者の冥福をお祈りします。
人気blogランキング

観て来ました。
「良かったよ〜」とか「感動した」とか言える映画ではないです。
本当に観て来たって感じ。
ご存知のようにユナイテッド航空93便は、アメリカ同時多発テロの時に
ただ一つだけ目標に到達せずに墜落した飛行機です。
後から分かった話では、この飛行機はホワイトハウスに
突入するつもりだったようですから、もし墜落させていなかったら
とんでもない事態に発展していた事でしょう。
遺族全員に話をして映画化を承諾してもらったポール・グリーングラス監督。
目立つ俳優は一切使わずにそのとき機内で何が起きていたか
だけを忠実に描こうとした。キャスティングも実際の犠牲者と
似た人を探し、その人の癖までも再現すると言う懲りようで、
この映画を観た遺族のなかには犠牲となった本人そのものだと
涙する人もいた。
管制官には、実際現場にいた管制官も数人出演している。
この映画にはヒーローもヒロインもいない。それぞれの人を
ただひたすら追っているだけだ。あまりに淡々と描かれている為に、
テロリストさえも犯罪者と言うより一人の人間として見えてくる。
大統領の航空規制と朝の離陸ラッシュに巻き込まれて出発が
30分遅れてしまったユナイテッド93便。結果的にハイジャック
された時に、機内電話から他の飛行機もハイジャックされ
内2機がワールドトレードセンターに突入した事を知る。
団結してハイジャック犯に立ち向かおうとする乗客。
機内の様子を地上に伝えようとするキャビンアテンダント。
(乗務員の話はあまり出ていないが)
空の上で何が起こっているか掴もうとする管制官達。
異常に気付き攻撃許可を取ろうとする空軍。
使命に基づきホワイトハウスに向うテロリスト達。
それぞれの気持ちや思惑が入り混じった緊張感の中で
ストーリーは淡々と進んでゆく。
テロリストの隙を見て反撃に出た乗客たちの勢いに負けて慌て、
突入を断念して墜落させようとするテロリスト。
結果は既に知っているのに、早くコックピットに入って
操縦桿を上げろと思わず力が入ってしまう。
エンドはあまりにも現実過ぎて、自分の無力感を感じてしまう。
この映画はあくまでも想像の世界です。乗客や乗務員からの
電話で聞いた話をもとに、こうだったのだろうと言う状況を
再現したドキュメントのような物です。
でも、どこかが違うとか違わないとかではなく、こうだったのだろうと
素直に受け止められます。
絶対に観たほうが良いとは言いません。
まだ公開には早すぎると言う声も沢山あります。
でも、このテロに関心があって、ユナイテッド93便の犠牲になった
乗客・乗員40人の行動を見とどけたいと思うのなら見るべきです。
大阪では9月8日までしかしていません。(於:梅田OS劇場)
改めて、ユナイテッド93便の犠牲者を初め、テロで犠牲になった
数多くの犠牲者の冥福をお祈りします。
人気blogランキング

May 12, 2006
映画「ヒート」
昨夜テレビで「ヒート」を観た。
映画館で観てから何回目かになるけど、テレビでやると
また観てしまうほど面白いですね。
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの2大スターの共演と
12分間にも及ぶロス市街での銃撃戦が有名です。
僕もこの映画が決定的になって、デ・ニーロが好きになったと
言っても過言ではありません。
映画館で観たときには、その迫力で気がついていなかったのですが
テレビだと登場人物にテロップが出るから気がついた。
アル・パチーノの娘役には、あの「レオン」でマチルダ役で
鮮烈デビューしたナタリー・ポートマンだったんですね。
そして、他にもヴァル・キルマー、ジョン・ヴォイト、
アシュレー・ジャッドなどそうそうたるメンバーが出ていたんですね。
大胆ながらスマートな犯行を行う組織のボス、ニール役のデ・ニーロと、
家庭を顧みない冷酷なまでの鬼刑事ヴィンセント役のパチーノの
宿命とも言える対決。男臭い映画です。
公開当時は、二人が同じ画面に登場せずに、後姿や遠くからの
ショットだった為に、一緒に撮っていないのではと噂されていた。
二人が仲が悪いという話もあり、それは謎になっていましたが、
ある人がメイキング映像で横から撮っているものがあり
ちゃんと二人で演技していたと言う事が分かりました。(笑)
アル・パチーノは壊れかけた家庭を元に戻したいと思っていたり、
逃げる時に荷物は少ない方が良いと恋人を作らなかった
デ・ニーロが本気で恋してしまったりと、タイトなストーリーの
中にもヒューマンなところを入れている。
もともと人は殺したくないと思っているニール(デ・ニーロ)だから
銃撃戦以外の残虐なシーンはまったくありません。
最初から最後まで息つく暇を与えないほどしまった映画です。
またテレビに登場したらきっとまた観る映画の一つですね。
人気blogランキング

映画館で観てから何回目かになるけど、テレビでやると
また観てしまうほど面白いですね。
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの2大スターの共演と
12分間にも及ぶロス市街での銃撃戦が有名です。
僕もこの映画が決定的になって、デ・ニーロが好きになったと
言っても過言ではありません。
映画館で観たときには、その迫力で気がついていなかったのですが
テレビだと登場人物にテロップが出るから気がついた。
アル・パチーノの娘役には、あの「レオン」でマチルダ役で
鮮烈デビューしたナタリー・ポートマンだったんですね。
そして、他にもヴァル・キルマー、ジョン・ヴォイト、
アシュレー・ジャッドなどそうそうたるメンバーが出ていたんですね。
大胆ながらスマートな犯行を行う組織のボス、ニール役のデ・ニーロと、
家庭を顧みない冷酷なまでの鬼刑事ヴィンセント役のパチーノの
宿命とも言える対決。男臭い映画です。
公開当時は、二人が同じ画面に登場せずに、後姿や遠くからの
ショットだった為に、一緒に撮っていないのではと噂されていた。
二人が仲が悪いという話もあり、それは謎になっていましたが、
ある人がメイキング映像で横から撮っているものがあり
ちゃんと二人で演技していたと言う事が分かりました。(笑)
アル・パチーノは壊れかけた家庭を元に戻したいと思っていたり、
逃げる時に荷物は少ない方が良いと恋人を作らなかった
デ・ニーロが本気で恋してしまったりと、タイトなストーリーの
中にもヒューマンなところを入れている。
もともと人は殺したくないと思っているニール(デ・ニーロ)だから
銃撃戦以外の残虐なシーンはまったくありません。
最初から最後まで息つく暇を与えないほどしまった映画です。
またテレビに登場したらきっとまた観る映画の一つですね。
人気blogランキング

March 10, 2006
囚人と看守の心理実験 映画「es(エス)」
昨日の深夜にやっていた「es(エス)」と言う映画
観るつもりは無かったけど途中でちょっと点けたら
最後まで観てしまって今日は寝不足です。^^;;
実際に物議を醸した心理実験。
被験者が囚人と看守になってどう言う心理状態に
なるのかを観る為の実験の映画版です。
自分達は役割を果たしているだけなのに
次第に囚人は看守に服従するようになり
看守はそれを良いことに言動がエスカレートしだす。
だんだん制御が効かなくなって、異常を外部に
伝えようとした人に対して仕掛けられた実験の罠だと考える。
もはや正常な思考能力は無くなり囚人達に対して
暴行を加えてゆく。
監視していた検査官までも襲いだした。
囚人達も身の危険を感じ出して暴動起こす。
最後には死者まで出してやっと治まった。
戦争中にもこれにいた行動が起こっている。
この前もイラク人に対して米兵の虐待が行われた。
ギリギリの状態では仕方が無いとする人もいるが
この映画の中でも、これは間違っていると気付き
立ち向かう人がいた。
誰かがそのことに気付かなくてはならない。
これは決して特別なケースではないと思う。
この普通の社会の中でも、立場や地位などによって
日常的に起こっていることなのです。
偶然昨日観たニュースでインタビューを受けていた
某政党の○○君のコメントもそう云う感じを受けた。
後ろにあるものの力や権力を自分の力と勘違いしてしまう。よくあることだ。
ひとたびそこから出て自分ひとりになった時に、
初めて自分の本当の力が分かる。
ネットも落とし穴があって、よく勘違いをしている人がいる。
かく言う僕もこうしてブログでいろんな事を書いている。
しかし、記事を書くときには自分で責任が取れることしか
書かないように常に気をつけています。
匿名性でもって人を非難したり、自分の力を過信しないように
して行かないと凶器となる。
常に顔の見えるブログにして行きたいと考えています。
人の心は弱いものです。しっかり自分を見つめていないとね。
人気blogランキング
観るつもりは無かったけど途中でちょっと点けたら
最後まで観てしまって今日は寝不足です。^^;;
実際に物議を醸した心理実験。
被験者が囚人と看守になってどう言う心理状態に
なるのかを観る為の実験の映画版です。
自分達は役割を果たしているだけなのに
次第に囚人は看守に服従するようになり
看守はそれを良いことに言動がエスカレートしだす。
だんだん制御が効かなくなって、異常を外部に
伝えようとした人に対して仕掛けられた実験の罠だと考える。
もはや正常な思考能力は無くなり囚人達に対して
暴行を加えてゆく。
監視していた検査官までも襲いだした。
囚人達も身の危険を感じ出して暴動起こす。
最後には死者まで出してやっと治まった。
戦争中にもこれにいた行動が起こっている。
この前もイラク人に対して米兵の虐待が行われた。
ギリギリの状態では仕方が無いとする人もいるが
この映画の中でも、これは間違っていると気付き
立ち向かう人がいた。
誰かがそのことに気付かなくてはならない。
これは決して特別なケースではないと思う。
この普通の社会の中でも、立場や地位などによって
日常的に起こっていることなのです。
偶然昨日観たニュースでインタビューを受けていた
某政党の○○君のコメントもそう云う感じを受けた。
後ろにあるものの力や権力を自分の力と勘違いしてしまう。よくあることだ。
ひとたびそこから出て自分ひとりになった時に、
初めて自分の本当の力が分かる。
ネットも落とし穴があって、よく勘違いをしている人がいる。
かく言う僕もこうしてブログでいろんな事を書いている。
しかし、記事を書くときには自分で責任が取れることしか
書かないように常に気をつけています。
匿名性でもって人を非難したり、自分の力を過信しないように
して行かないと凶器となる。
常に顔の見えるブログにして行きたいと考えています。
人の心は弱いものです。しっかり自分を見つめていないとね。
人気blogランキング

