October 04, 2010

クレスリー・コール「鏡の中の魔女」

満月の夜に」と「時の扉を開いて」に続く「ローア・シリーズ(Immortals After Dark Series)」の3作目となります。今月発売予定の「幻の花嫁」はシリーズの4作目です。

クレスリー・コールHP : http://kresleycole.com/

鏡の中の魔女
ソフトバンク文庫
「鏡の中の魔女」
クレスリー・コール

ライキー(人狼)のボウエン・マクリーヴは生涯の伴侶を180年前に亡くして以来、絶望の日々をおくっていたが、『タリスマンズ・ハイ』の優勝商品の『トラーネの鍵』を手に入れ、過去に戻って伴侶を取り戻すために大会に出場した。そんな彼と激しく争いを繰り返していたのが魔女である期待の星のマリキータだったが、伴侶を亡くしてから一度も感じたことがない激しい欲望を彼女に感じたことで、マリキータに誘惑の魔法をかけられたと確信したボウエンは、グアテマラのジャングルの墓所に彼女を閉じ込めたのだった。しかし、マリキータの魔法により不死の力を奪われてしまったボウエンは、片目を失い、片腕を切られる中で最後まで戦いながらも、『トラーネの鍵』を手に入れることが出来なかった。そして、大会終了後3週間が過ぎてもマリキータが戻っていないことで問題が起こり始めたことで、戦争を阻止し、自分にかけられた呪文を彼女に取り除いてもらうために、ボウエンはマリキータを助けにグアテマラに向かうが、彼の心の中では彼女が伴侶の生まれ変わりかもしれないという小さな希望が生まれ始めていたのだった。

「時の扉を開いて」と同時期に進行している物語となり、今回も前作でも登場した『タリスマンズ・ハイ』が大きな役割を担っています。180年前に伴侶を亡くして以来、苦しみ続けていたボウエンは急激に起こった諸々の出来事に急には対処出来ないのですが、いったん自分の進む道を決めてからは不器用ながらも一途さとマメさで突き進んで行きます。そんなボウエンの姿は好みでしたね。ボウエンに抵抗しながらも惹かれて行くマリキータは、前作のイメージよりも可愛らしい女性で、若干頑なではありましたが、悪くはなかったです。それにしても、終盤に待っている思わぬ展開には本当に驚かされました。

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