2004年11月23日

エンジェル(石田衣良)

なんというか、普通だった。
純一は、ゲーム製作に関わる資金提供をする会社を経営する青年実業家。彼は、何故か自分の死体が埋められている現場を幽霊として目撃してしまい、さらにそれから自分の過去を追体験するかのように、様々な瞬間をフラッシュバックしていく。
そして、死ぬ前の二年間の記憶がなくなっていることに気づく。
純一は、幽霊としての存在のまま、自分がどうして殺されなくてはいけないのか、知らべ始める。
調べていくうちに、普通ではありえない資金提供の事実、黒い世界との関係、映画制作にまつわるごたごたなどを知ることになり、そして一人の女性と出会う。幽霊でありながら彼女を好きになってしまい、やがて狙われることになる彼女を必至で守ることにする・・・
どうして彼が殺されたのか、一体自分の失われた期間の間に何があったのか。まあその部分の内容はそんなにたいした話ではない。
さて、幽霊だとかなんだとか書くと、眉唾でアンチリアルでなんてイメージを抱くかもしれないけど、至って真面目な作品。その点は保証してもいい。
ただ、なんか普通で、特にこれといって感動するところもなかった。振れ幅が狭くて、淡々としている感じ。そうした作品も嫌いじゃないけど、起伏があんまりないような気がした。
でも女性に人気の高い石田衣良のことだから、女性が読んだらまた違うような気がする。別にお勧めはしないけど。

石田衣良「エンジェル」


エンジェル

エンジェル集英社文庫
 

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/white_night/tb.cgi/267250
この記事へのトラックバック
エンジェル (集英社文庫)石田衣良 内容紹介(集英社文庫) 何者かに殺され、幽霊となった投資会社の若きオーナー掛井純一。 記憶を失った彼は、自らの死の真相を探りはじめる。やがて、彼は自分の周囲に張り巡..
『エンジェル』石田衣良 を読んで【そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)】 at 2008年02月02日 11:17