2007年04月23日

家日和(奥田英朗)

基本的に、引きこもりである。
まあ、引きこもりという言葉にはどうも別に意味が付随するような気がするから、まあ言い直すなら出不精と言ったところだろうか。
とにかく、家にいるのが好きである。
類は共を呼ぶという言葉通り、僕の周りにもそういう人間は多い。別に外が嫌いなわけではないけど、でも積極的に出たいとは思わない。家で出来ることをのんびりやっているのが楽しい、そういう人種である。
僕も、とにかく外に出るのがめんどくさくて仕方のない人間である。例えば今日は休日だけれども、夕食を買いにコンビニに行く以外、外には出ていない。ずっと家にいて、本を読んでいるだけである。
僕だってまあ、人に誘われればもちろん外には出る。飲みに誘われれば行くし、遊びの予定があれば行く。ただ、一人ではどうにも外に出る気がしないのだ。ここ最近で、一人で外出した記憶を手繰ってみても、数ヶ月前にどこかのブックオフに一人で行った、くらいではないだろうか。それくらい、外に出るのがめんどくさいのである。
必然部屋にずっといることになるのだが、いやはや快適である。そもそもまず、服を着替えなくていいのだ。起きて、そのままの格好でダラダラと本を読み、ひたすらに本を読み、外の様子などまるで気に掛けもせずに本を読み、時々飯を食べたりネットを見たりしながら、また時々こうしてブログに感想を書きながら、ひたすらに本を読んでいるだけの生活である。
いやはや、快適である。
人と接するのが苦手な人間としては、やはり家に引きこもりがちになってしまう。外に出ても、そこにはめんどくさいことだらけである。大げさではあるが、何をするにも人を介さなくてはいけないし、何をするにも人の目を気にしなくてはいけない。そういうことに気疲れしてしまうのである。
バイト先の女の子で、外に出るのが好きだという子がいる。いやまあ、そういう方が健全で普通であるのかもしれないけど、しかし僕はなかなか共感出来ない。その子は、一人で自転車に乗って鎌倉まで行こうとしたり(途中で断念したらしいけど)、一人でふらっと映画を観に出かけたりするらしい。そういえば前バイト先にいた女の子も、毎日一人でいろんな喫茶店に行き、そこでお茶をするのが楽しい、とかなんとか行っていた。そういうものだろうか。
最近の子どもは外で遊ばなくなったらしい。まあそれはそうだろう。何せゲームが進化しすぎて楽しいのだろうし(僕はゲームとはほぼ無縁の人間なのでよくわからないが)、公園などでボールの使用が禁じられたりしているわけで、そもそも外で遊ぶような環境もないのだ。
とはいうものの、僕は別に「子どもよ、外で遊ぶべし」などと言いたいわけではない。世の中には、「子どもが外で遊ばなくなった、嘆かわしい」というような意見もあるらしいが、しかし別に関係ないだろう。昔は恐らく、家にいては娯楽がなかったのだろう。だからこそ外に出ていたのである。今では、家から一歩も出なくたって、娯楽は山ほどある。熱中できる何かがあるのならば、それがインドアだろうがアウトドアだろうが、別にどうでもいいだろう、と僕は思う。
家というものが持つ機能がどんどんと変わってきているのだろう。それがいいことなのか悪いことなのかは僕にはなんともわからないが、僕は思う。ずっと引きこもっていられるだけの家というのが、本当に快適な家なのではないか、と。
そろそろ内容に入ろうと思います。
本作は6編の短編を収録した短編集になっています。それぞれの内容を紹介しようと思います。

「サニーデイ」
ふとしたことがきっかけでネットオークションを始めてみることにした。別に大きく稼げるわけではないけど、でももの凄く充足感があることに気がついた。専業主婦をしていると、なかなか人に褒めてもらえなくなる。だからこそ、落札者からのいい評価が、ただそれだけのことなのにすごく嬉しいのだ。ネットオークションを始めてからというもの、皺も減ったし化粧の乗りもよくなった。性格的にも前向きになっている気がする。ネットオークションって素晴らしいわ!
しかし次第に売るものもなくなっていって…。まあいいか、夫に内緒で売っちゃおうかしら…。

「ここが青山」
遅れて朝礼に参加すると、14年間勤めた会社が倒産することを知らされた。
それから夫婦の役割は一変した。
妻が働きに出るようになり、自分が家事をするようになった。初めは料理も洗濯もアイロン掛けもおぼつかなかったが、しかしやりがいを感じ始めていることにも気付いた。息子の弁当作りなど、毎日戦いだ。昇太にどうやってブロッコリーを食べさせようか…。気付くといつも、明日の弁当の献立を考えていたりする。
しかし、世間はそんな夫婦を不憫だと感じるようだ。まあそんなものかもな。夫婦はお互い満足しているのに、周囲の目には哀れみが籠っている。まあいいか…。

「家においでよ」
何が理由だったかよくわからないが、妻と別居することになった。インテリアにうるさい妻がいなくなって、部屋はがらんどうになってしまった。
まあ仕方ない。足りない家具を買い足そうか…。そんな軽い気持ちでいたのだが、これがどうして面白い。ソファを買うつもりだったのにテーブルを買ってみたり、本格的なオーディオ一式を揃えてみたりと、妻と一緒だった頃には出来なかったことを次々と実現させていった。しまいには会社の同僚も日参するようになって、かなり充足した毎日を送るようになった…。

「グレープフルーツ・モンスター」
家事の合間にDM用の宛名をパソコンで入力する内職をしている。1枚7円である。まあ大した稼ぎになるわけではないが、子育てもあるので仕方ない。
その内職を斡旋する会社の人間が週一で来るのだが、これまでのおっさんから若い担当に変わったようだ。随分と図々しい男だが、しかしその担当者が来た日の夜に限って夢を見るようになった。
それは、グレープフルーツのモンスターで、それがあの担当者であることが分かった。組みしだかれて襲われて、結局エクスタシーを感じてしまっている自分に気付く。
夫に内緒の密やかな楽しみ。それからは、その担当者が来る日を待ちわびるようになって…。

「夫とカーテン」
カーテン屋を始めるぞ、と夫が言い出した。まただ、と妻の私は思う。これまでも勝手に仕事を辞めては、思いつきの仕事を始めて失敗を重ねてきた夫だ。もう驚きはしないが、しかし勘弁して欲しいとは思う。今回もまた、私に内緒で勝手に仕事を辞めてきてしまったらしい。まあ仕方ない。
私は、イラストレーターの仕事をしている。夫がカーテン屋を始めてからしばらくして、なんだか分からないうちに傑作を描けた。編集者にも褒められた。周期的に描く絵に変化があるんですよね、といわれて振り返ってみると、どうも絵に変化があるのは夫が新しい事業を始めた頃に重なっているのだ。
いや、まさかね…。

「妻と玄米御飯」
妻は、今流行のロハスという生活スタイルにはまっている。地球環境に優しく、みたいなやつだ。作家である私は、まあ静観と言ったところである。
しかし、名のある文学賞を獲ってからは、どうもその妻の交友範囲の人々と接する機会が増えてきた。もちろん、ロハス的な仲間達である。どうにも合わないと感じるが、しかし口に出すことはない。
ある時、どうしても短編のアイデアが浮かばなくて、しかも締め切りが差し迫っていた。理由は簡単。そのロハス的な人々をこけ下ろす短編を書きたいのだが、書いたらまずいという頭もあって迷っているのだ。
どうするか。書いてしまおうか…。

というような感じです。
これまで、<家族>小説というのは腐るほど世の中に出てきたけれども、しかし<在宅>小説というのは斬新で今までなかっただろうな、と思います。
本作もまあ家をテーマにしているだけあって、割と<家族>小説的ではあるのだけど、しかしやはり<在宅>小説だなという感じがします。家族というよりもむしろ、家にいること、というのがテーマになっている作品が多いと思いました。
一番いいなと思ったのは、「ここが青山」です。僕も、別に家事が好きなわけではないけど(というか寧ろ全力で嫌いだけど)、でも主夫でもいいなぁ、と漠然と思っていたりする人間なので、すごく面白いな、と思いました。リストラされて妻が働きに出るという状況を、周囲の人間が哀れんでいるのだけど、当の本人達は至って楽しくやっているというところが面白いです。世の中の視線というのはやはり大事だけど、でも生きたいように生きるのが大切だろうなと思いました。
また「妻と玄米御飯」もかなりいいですね。僕も本作で描かれているように、ロハスみたいな主張に偽善的なものを感じてしまう人間なので、その描き方みたいなものにすごく面白みを感じました。こういうのもまさに宗教だろうな、と感じて恐い気がします。ロハスという生き方自体はいいのだろうし僕もそれ自体は否定する気はないのだけど、でもやはり強制してはいけないし、また大それた考えを持ってもいけないだろうな、と思うわけです。自分のためにロハスという生き方を選択するのは一向に構わないけど、地球のために自分はロハスという生き方選択したのだ、そしてそれは崇高な考えであるからして周囲の人間も是非ともに共感するべきだ、みたいなのはやはりいかんですね。
他にも、「サニーデイ」は最後の終わり方がいいと思うし、「家においでよ」は僕はオーディオには興味がないけど、でもああいう家での過ごし方は一つの男の理想だろうなと思ったし、「夫とカーテン」も夫婦の生き方みたいなものが伝わってきてよかったな、と思いました。
「グレープフルーツ・モンスター」だけは、ちょっとなぁと思いましたが、しかし巻末に載っている雑誌掲載順を見ると、この「グレープ〜」が一番初めみたいなので、これなくして「家日和」という作品がなかっただろうと思うと、まあいいかなという気にもなります。
というわけで、スラスラ読めてしまうし、相変わらず奥田英朗は面白いなと思いました。特に夫婦だの家族だのと言ったものを、重松清とは違ったユーモラスな描き方で作品に仕上げて見せる辺り、未だに健在だなという気がしました。非常に面白い作品だと思います。是非読んでみてください。

奥田英朗「家日和」


家日和ハード

家日和ハード
 

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第20回柴田錬三郎賞は、 奥田英朗さんの「家日和」に決まりました。   「家日和」は夫婦の機微を軽妙に描いた短編集。 奥田英朗さんは「邪魔(上)(下)」で第4回大藪春彦賞、 「空中ブラン..
第20回柴田錬三郎賞は奥田英朗さんの家日和【及川的大人のブログ】 at 2007年10月05日 18:30
この記事へのコメント
こんばんは。

GW明けは何か忙しくて、全くダメですね。何が、って読書です。なかなか本を読む気持ちの余裕が生まれません(泣)。

やっとこの本に辿り着きました。奥田さんは好いですねぇ。ギリギリまで人を追いつめず、ユーモアのオブラートで包んでくれています。安心して読める本、私の場合、これも読む本を選ぶ大切な要素です。今、前の3話まで来ました。「青山」の話は、世間の人の思いとこの夫婦のギャップが可笑しいですね。同情なんかされたくないのに…やはりお節介(過干渉?)ですよね。でもユウちゃんが段々家事に目覚め、腕を上げる様子は読んでいて愉快でした。好きかどうか?が最大の決め手でしょうが、努力したことが結果として家族に喜ばれるのは嬉しいですよね。と、市販の出汁でごまかしているダメ主婦としては考えます(笑)。人間(じんかん)なのですか? 前にチラッと耳にしたことがあるような、ないような…。
そういえば、この表紙も彼(名前が出ませんが)ですか? タイトルがおもしろいですね。「在宅日和」とも表せそうです。まぁ、家にいるのに相応しい日和って結局どんな天気?なのでしょうか。

話は変わりますが、森絵都さんの『屋久島ジュウソウ』は縄文杉よりウィルソン株の方に興味が湧きました。この株は、地上4,5mの高さでばっさりと切られた杉の株です。生きたまま伐採され、この根の部分が今でも(切られたのが450年前らしい)残っている物です。写真で見ると一面苔に被われ、死んでいるとは思えないところが凄いです。根回り32m、中には畳10畳分の広さの空洞があるとか…。名前も不思議ですよね。
ジュウソウ=縦走、です。山登りですね。宮之浦岳を目指して、途中山小屋にも泊まり、登山(登攀)した記録です。編集者の方やカメラマンと一緒だったそうです。

それから『タペストリーホワイト』(大崎善生さん)も読みましたが、この本は私の世代の者にはいけませんでした(泣)。内ゲバの話ですが、私は自分の学生時代と重なってしまい、辛い感じで読み終えました。安心して読める本の対極でした(泣)。時効といえばそうなりますが、あの熱狂的な(狂信?)運動はいったい何だったのでしょう。東京の大学を下見に来たとき、憧れのキャンパスに割れたヘルメットが散乱していたのを見て、只々足がすくみました。あの天下の東大でさえ、この学生達の闘争のために入試ができなかったのですから… 懐かしいというより、虚しいです。

では、この辺で。天気が安定しませんが、お気を付けてお過ごし下さいね。


Posted by dradonworld at 2007年05月09日 22:51
追加です。

今日の新聞の1面に、干ばつで干上がった湖が載っています。オーストラリアのウェンドリー湖だそうです。かつてはオリンピックのボート競技も行われた湖とか…
湖畔の住民が余所に移った、ということはさすがになさそうですが、何かいしいさんの『みずうみ』を彷彿とさせます。水の行方は…? 誰かの口からコポコポ…でしたら、怖いですね(笑)。
Posted by dradonworld at 2007年05月10日 00:49
なんかお久しぶりな感じがしますね。仕事忙しいですか。まあ僕は相変わらずですが、相変わらず社員にムカついています(笑)

奥田英朗の本はそうですね、確かに安心して読める本ですね。まあ「最悪」みたいにちょっとダークな作品もありますけど、基本的には読みやすくてユーモラスで、いい意味で軽く読める本ですね。

「青山」の話は僕も好きですね。そう、外から同情されてしまう辺りなんか、クスクスと言ったところです。世間というのは体面みたいなものがどうしても優先されてしまうんでしょうね。
市販の出汁でも美味しければ別にどうでもいいんじゃないかなぁ、と僕なんかは思ったりしますけどね。こんなことを言ったらちょっと心外かもしれませんが(不快に感じたらすみません)、家事というのは特に、経過よりも結果が求められるような気がします。息子とお弁当で勝負しているのが僕は好きでした。
そういえば最近見たニュースで、主婦の労働を金銭に換算すると、年収で1000万みたいな試算が出てました。改めて、やっぱ主婦はすごいな、と思ったりします。

そうですね、この表紙も本城直季さんですね。
僕なんかはいつも、「家日和」ですけどね。ただ家から出ないだけですけど(笑)

なるほど、「屋久島〜」は小説ではないわけですね。森絵都って、いろんなことしてますねぇ。取材の一環だったんでしょうかね。またそれを元に小説を書く、とか。
僕としては、450年前に5m近くの高さのところで木を切ることが出来たんだなぁ、とそれがすごいなと思います。だって、無茶苦茶太い木なんですよね。しかもそれを高さ5mのところで切るなんてことが、関が原の戦いより前(すいません、歴史については無知なんでそれくらいしか出てきません 泣)に出来たというのがびっくりです。
ウィルソン株、という名前だけ聞くと、どっかの企業の株式の名前みたいですね(笑)

大崎善生さんの本は一作だけ読んだことがありますが(「パイロットフィッシュ」)、それはなかなかよかった記憶があります。
なるほど、内ゲバですか…。まったく想像つかない世界ですね。まあやろうと思って出来るイメージは、「ぼくらの七日間戦争」くらいです(泣)
やはり時代が時代だったからでしょうね。今の若者にはまずありえないでしょう、そんなことをしようなんて発想は。やり方はどうあれ、若者がきちんと前を向いていたようなイメージがあるんで、全然その時代を知らない人間からすれば、そこまで悪いものでもないのかな、なんて短絡的なイメージをしたりしてしまいます。

湖が干上がる、というのはすごいですね。でもそういえば、かつて塩分濃度が世界最高だった(と思う)「死海」という湖も、確か今はもうないですもんね。ホント、水はどこに言ってしまうんでしょう。誰かの口から出てきたら…ホラーですね(笑)

そういえばdradonworldさんとしては悔しいかもしれない話をひとつ。
もうそろそろ本多さんの新刊「正義のミカタ」が発売されますが、その仮綴本(製本前のもの)を手に入れました!発売は5月下旬ですけど、一足先に読めそうです!羨ましいでしょ〜〜〜(笑)

一気に暑くなりましたね。もう扇風機が稼働し始めました。夏は嫌いです。
Posted by 通りすがり at 2007年05月10日 02:56
こんにちは。

えっ、そんなことができるのですかぁ…????

メチャメチャ悔しいですよ。
やはり、書店員になれば好かった…と、今更ですが、思います。
早く、読みたいですねぇ。『正義のミカタ』。何年ぶりの新作でしょうか。

そういえば、先日予約した例の歌集のことですが、まだ届きません。4月22日に注文したのに、もうかれこれ2週間以上…遅すぎますよね。町の本屋さんを応援したいな、と思っている私としても、これじゃ考えてしまいます(泣)。
Posted by dradonworld at 2007年05月10日 09:48
こんちにはです。

まあこんなことはあんまりないんですけど、今回双葉社はかなり力を入れているっぽいですね。今書店の店頭には、「正義のミカタ」の冒頭が読める冊子、みたいなものが置いてあると思いますよ。見本を書店にばら撒いたのも、読んでちゃんと売ってね、ってことでしょうね。

今からでも遅くはないですよ。どうですか、本屋で働きませんか?

確かに二週間以上待たされてしまうと厳しいですよね…。
でも書店員として言い訳をさせてもらえば、GWを挟んでいるから、ということもあったりします。出版社も取次ぎもカレンダー通りに休むので、その分長く待たされることになります。
僕のいる店では連休前になると、通常よりも長く時間が掛かる、というアナウンスをしていますが、どうだったでしょうか。そのアナウンスがなかったら、ちょっと怒ってもいいかもしれません。

なんにしても書店の流通はなんとかしなくてはいけない問題ですけど、どうすればいいんだろうなぁ…。出版社と取次ぎでなんとかしてもらうしかないので、一書店員にはいかんともしがたいです。
Posted by 通りすがり at 2007年05月10日 14:02
こんばんは。

勝手に他の方の書き込みにコメントしてしまいまして、何か厚かましかったなぁ、と少し気に病んでいます(泣)。脳天気なおばさんとしては、手に負えない問題かも知れません。

歌集のことですが、昨日電話が来て、今日取りに行きました。通りすがりさんに愚痴ってしまい、申し訳ありませんでした。只、流通の問題を何とかしていただかないと、書店離れが起きそうですね。アナウンスなどというものはない普通の町の本屋さんです。でも頑張ってもらわないと、ささやかな私の楽しみが…と応援しています。

『家日和』は、全編読み終わりました。とても面白かったので、自分の読書メモに一話ずつ書いていきましたら、何と2ページも使ってしまいました(笑)。

「家においでよ」は、ちょっと考えさせられました。私には、男の人は家事なんて無理、という思い込みがありますが、皆が一人で悠々自適に生きられたら、結婚なんて面倒なものは敬遠されるでしょうね。私も自分用の書斎に憧れます。好きなようにレイアウトし、書棚も奮発し、できれば窓辺に植物を…と夢は膨らみます。長男が一人暮らしを始めましたので、彼の使っていた部屋が空きましたが、ピアノもベッドも置いていってしまいましたので、今では物置(納戸代わり)になっています。まだまだ自分の部屋は持てそうにありません(泣)。

「妻と玄米御飯」もちょっと風刺が効いていておもしろいですね。ロハス生活といっても、ちょっとウソっぽい感じがしますし、それを作品にしてしまうこの夫も凄いですよね。昔の私小説作家は、自分の家族を登場させることで糊口を凌いでいたようですが、現代の作家はどうなのでしょう。またそのことに対する家族の反応は…? この短篇は、作品の中にも出てきますが、奥田氏の真骨頂でしょう。久しぶりにアクのない笑える作品を読んだ気がしました。

今読んでいるのは『スコーレNO、4』(宮下奈都さん)です。やわらかい文体です。本多さんの新作はいつ出るのでしょうね。ネットで予約しましたが(安い本はネットで、ちょっと高価な本は本屋さんで、と決めています)早く届くと好いなぁ、と期待しています。

では、この辺で。やっと休みになり一息つけそうです。
Posted by dradonworld at 2007年05月11日 21:17
こんばんわです。

いやいや、dradonworldさんがコメントしてくれて助かりました。やっぱり僕にはまだまだ経験不足です。なるべく相談よりも雑談をしようと思ってコメントをしていたんですけど、どうだったんだろうなぁ。あとすいません、反論するようなことを書いてしまいまして。

書店の流通は本当にそうです。声を大にして本屋のせいではないのだ、と言いたいところですが(まあ本屋が悪いケースもたま〜にありますけど)、でもそんなことお客さんには関係ないですもんね。今の流通を愚痴るよりも、今のシステムの中で何が出来るかを頑張ろうと思います!

2ページも読書メモを書けるのなら、ほらほら、いつも言っているじゃないですか!ブログに書いてくださいよ!

僕はその家事の出来ない典型的な人間ですけど、でも最近は家事をらくらくとこなす男も結構いるみたいですね。僕には信じがたいです。
僕は、衣食住にほぼ興味がないという無茶苦茶な人間なので、部屋とか結構どうでもよかったりしますね。自分でインテリアを考えたり、こまめに家具の配置を変えたり、なんてことは出来ないですね。まあいいんだか悪いんだか…。まあまず結婚は出来ないと思うので、深く考えることはないと思いますけどね。

ロハスの話は僕もかなり面白く読みました。奥田英朗は、邪気のない風刺とでもいうような絶妙な作品をうまく書く作家ですけど、この作品はまさにそんな感じですよね。僕も、ロハスはかなり嘘っぽい気がします。なんであんなのが蔓延するんでしょう…。
現代の作家は、あまり自分を切り売りしなさそうなイメージがあります。まあ、芸能人とか中村うさぎとかは違うんでしょうけど…。

宮下奈都というのは聞いたことがないですね。
今僕は森博嗣の最新刊を読んでいて、その次にお待ちかねの本多さんの最新刊の仮綴本です。ニヒヒヒ。
発売が下旬らしいですからね。まあどんなに遅くても6月になるかならないかくらいには手に入ることでしょう。

ではでは。一息ついて、読書を堪能してくださいね!
Posted by 通りすがり at 2007年05月12日 02:34