そろそろ内容に入ろうと思います。
本作は9編の短編やらショートショートやらが収録された作品です。
「大松鮨の奇妙な客」
旦那が浮気をしているから尾行してくれないか、と妻の友人の奥さんから依頼があり、探偵小説が大好きな蓑田はその旦那とやらを尾行することにするのだが、大松鮨という寿司屋で大将を怒らせるようなとんでもない食べ方をする奇妙な男で…。
「においます?」
ショートショート。浮気をして帰ってきた男の話。よくわからない。
「私はこうしてデビューした」
小説の新人賞を目指して応募を続ける相尾だが、今とんでもないことに巻き込まれている。相尾のファンだと名乗る人間が相尾のHPを通じて接触してきて、完全に理解できない戯言を繰り返しながらしきりに合作を持ちかけてくるのだ…。
「清潔で明るい食卓」
ショートショート。朝食と猫の話。よくわからない。
「タン・パタン!」
串本は行きつけのバーで、小野寺という厄介な男と出会ってしまう。きっかけは、携帯の着メロ。静かに飲みたい串本は、しかしバーに行く度に小野寺に話し掛けられうんざりする。会社でもイライラすることがたくさんあるのだが、バーにも行けなくなってしまいイライラが募る…。
「最後のメッセージ」
ショートショート。ストーカーに狙われた美人作家の話。まあまあ。
「見えない線」
バーテンダーをしているノリオは、バーにやってくるある女性が気になっている。しかしその女性には訳アリの彼氏がいる。時々話をするが、しかしどうしたらいいのかよくわからない…。
「九杯目には早すぎる」
ショートショート。バーでの会話。これはなかなかいい。
「キリング・タイム」
会社の上司である黒住の家の近くに住んでいる佐伯は何かと苦労が絶えない。今日も用事があったのに、黒住が気まぐれに飲みに誘ってくるから行かざるおえなくなった。しかも佐伯は今、どうしても黒住には目をつけられたくない。必至で黒住の相手をするが、黒住は自分が狙われているという妄想を抱いているようで…。
というような感じです。
発売当時書評家たちには非常に評価の高かった作品らしいんですけど、僕としてはウーン、という感じでした。全体的に大したことない話が多かったなという感じがしました。
まず、何作かショートショートがあるんだけど、よくわからない話が多かった。「においます?」と「清潔で明るい食卓」はどんな話なのか僕には理解できませんでした。理解力がないのかなぁ。「最後のメッセージ」はまあまあでした。「九杯目には早すぎる」はまあよかったかなっていう感じです。
短編の方は、まあまあいいかなというのが「大松鮨の奇妙な客」と「キリング・タイム」の二作でしょうか。「大松鮨〜」は、展開やオチも切れがよくって、実際この作品はその年の日本推理作家協会賞短編部門の候補にもなったようです。尾行している男は何故そんな奇妙な行動をしたのか、という話が最後反転します。「キリング・タイム」は著者が小説推理新人賞を受賞した短編です。最後の最後はよく分からなかったけど、まあ黒住という男の嫌っぷりが面白かったし、佐伯が抱えるジレンマもなかなか悪くないと思いました。
ただ他の短編はどうでしょう。微妙な気がするなぁ。
「私はこうしてデビューした」は、もう少しうまく出来たんじゃないかなと思います。ちょっと分かりにくい。オチのところまで来ても、なかなかすっきりとは理解できないというのが難点かなと思いました。
「タン・パタン!」はいろいろ前置きが長かった割に特にこれというオチもなくって、何だろうこの話は、と思いました。
「見えない線」は逆に、オチはなかなか秀逸だなと思ったんだけどそれだけの話で、なんとも言えない作品でした。
全体的には、正直なんとも言えない感じの作品でした。そんなに期待して読んだわけでもないんだけどなぁ。あんまりオススメは出来ない作品です。
追記)amazonのレビューではそこそこいい評価みたいです。僕の好みの問題かなぁ。
蒼井上鷹「九杯目には早すぎる」
Posted by white_night at 11:20
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本の中身は(2009)
ただのメモというか、他所のブログ様からの単なる長文コピペ。 http://blogs.dion.ne.jp/white_night/archives/8022059.html 書店員さんで、本の感想..
[ネタ]再販制についての話【ub7637の憂鬱な日常】 at 2009年01月22日 23:44
2004年、第26回小説推理新人賞を受賞した蒼井上鷹氏のデビュー短編集。五つの短編の間に四つの掌編がサンドイッチされているという、ちょっと風変わりな構成。もちろん受賞作「キリング・タイム」も入ってま..
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