2010年04月24日

川越と河越

喜多院のお神籤は第十五番「」でした。御ほとけの御加護は無いということか。ほとほと残念だよ。


さて、入金があったので、まだ生きていますが、ほんとうの地獄はこれからです。これからこのブログは私の破綻への道の記録となります。

とは言え、ひとまず小康を得たので、散歩に出かけることにしました。ほんとうはお亡くなりになったメインPCとともにデータが失われたので、仕事にならない所為ですが(爆)


今月の1日に、川越城の「中ノ門堀跡」が公園化されて一般に公開されたというのを聞いたので、川越に来ています。


nakanomonbori.jpg川越城に堀跡があったというのは知りませんでした。何度となくその前を通っていたのですが、民家の裏に隠れていたようです。今日、行ってみると、札の辻から市役所を経て市立博物館に行く通りが整備されていて、広くなっています。堀跡の公園というのも、入り口が道路に面して開いていて、すぐ分かるようになっていました。

来るのがやや早すぎたようです。土塁の法面の芝の成長がまだまだで、いかにも植栽しましたよ、というのがありありです。1年後くらいにはほど良い感じになっているのではないでしょうか。


中ノ門堀跡公園を過ぎて、そのまま川越市立博物館へ。堀を見たら次は本丸御殿だろう、という声も聞こえてきそうですが、平成23年3月完成予定で保存修理中です。その代わりと言ってはなんですが、市立博物館では企画展「よみがえる河越館跡」を開催しています(5月9日まで)。

鎌倉幕府の有力御家人であった河越氏の本拠地であった河越館は、今の川越城のある所ではなく、川越市街から入間川を西に渡った上戸(うわど)・鯨井地区にありました。

河越館跡の西には東山道武蔵路が南北に走り、南には入間郡家の推定地(霞ヶ関遺跡)があり、古代から中世にかけての「カワゴエ」の中心はこちらにありました。

室町時代になっても河越氏の勢力は維持されますが、室町幕府の鎌倉府と対立し、応安元年(1368)、平一揆の乱を起こしたものの、敗れ、名族河越氏は歴史から消えます。

それでもこの地は依然「カワゴエ」の中心であったらしく、戦国時代には、河越氏の館跡に、扇谷上杉氏の河越城(現川越城)攻略のための山内上杉氏・古河公方の上戸陣が築かれます。

しかし、16世紀に入り、後北条氏が川越城を武蔵国支配の拠点とするようになると、「カワゴエ」の中心は川越に移ります。

その河越館跡が、平成19年から21年にかけて川越市によって整備され、昨年21年11月15日に「国指定史跡 河越館跡史跡公園」としてオープンしました。今回の企画展は、開園からちょっと時間が経っているようですが、それに関連して出土品や関連資料の展示をしています。

展示してあるモノは、欠けた茶碗とかですので、マニアにしかお勧めしようが無い(汗)まぁ、中世の武家の館を知るための絵画資料として「男衾三郎絵詞」や「法然上人行状絵図」などの複製が展示されているので、マニアで無い人はそちらを見ていただければ良いかと。興味深かったのは、上戸陣を築くため、容赦なくそれまであった板碑や宝筐印塔が廃棄されていること。要するに墓石どかして頓着しないというところが、あっぱれ、もののふの心映えです。


受付で図録を物色していると、『渡辺刀水収集文書目録』を発見。中ノ門堀跡に続いて、今日二つ目の新知見。東京都立中央図書館に「渡辺刀水旧蔵諸家書簡文庫」および「特別買上文庫」中に「渡辺金造旧蔵資料」があるのは知っていましたが、まさか、自分のお膝元とも言うべき川越市立博物館に刀水の蔵書があるとは思ってもいませんでした。刀水渡辺金造(1874〜1965)は、軍人として陸軍中将まで進み、予備役編入後、歴史家となりました。森銑三によれば軍人風を吹かさない人格者であったようです。刀水には『平田篤胤研究』、『鳩ヶ谷三志』などの著作がありますが、『鳩ヶ谷三志』は、大学の卒論で食行身禄を取り上げた際にお世話になりましたし、『平田篤胤研究』は今現在お世話になっています。

もしかすると(私にとって)お宝が埋まっているかも知れません。こうなると図々しい。受付に博物館の学芸員の方を呼び出して頂いて、利用方法など教えてもらいました。


市立博物館から駅、と言っても川越には川越駅・本川越駅・川越市駅がありますが、東武東上線の川越市駅まで戻り、一駅先の霞ヶ関駅で下りて、河越館跡史跡公園へ。


kawagoeyakata.jpg駅から徒歩で12、3分といったところでしょうか(私は早足なので参考にはなりませんw)、河越館跡史跡公園という名の野っぱらに到着。よくある建物の推定復元というものは無く、堀跡を平面復元してあるのがメインで、出っぱりと言えば、塚状遺構と井戸跡だけ。またしてもマニア向け。まぁ、私自身はマニアなので楽しいのですが(笑)


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