January 03, 2011

Bに生きよう

 年始は都内の事務所で作業中。過去に録画したヴィデオのデータをDVDに録り直している。

 自分の趣味である音楽やファッション等が中心の膨大なデータだが、懐かしく思うとともに、時代の移り変わりを感じる。1983年のYMO散開ライヴに始まり、坂本龍一のアカデミー賞前後の映像、90年代の『ファッション通信』(テレビ東京)などなど。

 いま見ても秀逸だと思うのが、『土曜ソリトンSIDE-B』(NHK教育、1995〜1996年)という番組。毎回、ミュージシャン、作家、タレント、映画監督、モデルなど、様々なジャンルで活躍する著名人をゲストに招き、ゲスト自身のことや設定されたテーマについてトークを展開するという内容だった。

 司会は高野寛と緒川たまき。司会者の趣味も反映されていると思うが、「SIDE-B」をタイトルに冠したこの番組は、アナログにB面(←死語ですね)があるように、ゲストやテーマは社会や風俗のメインストリームから少し外れた「B面」的視点で構成されており、徹底的に“Bにこだわる”番組。“おしゃれなヲタ”向けの設定だった。最近の番組で言うと、『トップランナー』(NHK)なんかに近いのかも。

 ほかにも、『夜のヒットスタジオ』や『ミュージックステーション』、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』とか。ゲストのファッションとかに着目しても、この10余年、あまり変わりはない。ファッション業界も力がないな。とにもかくにも、編集していて楽しい。

 改めて見直してみると、自分自身の趣味や嗜好は学生時代からほとんど変わっていないと思うと同時に、もはや、受け手ではなく送り手の側になってしまったな〜、ということを強く感じる。してみると、現在、自分が影響を受けてきた良質な思想や音楽やアートに匹敵するような発信や活動ができているかどうか。自戒を含めて、深く考えるところがある。
 
 過去を振り返ることはしない性格だが、こうして自分史を改めて紐解いてみると、新たな発見があったり、当時の年齢・教養では理解できなかったことが見えてきたりで、なかなか有意義。時代は移り変わり、テクノロジーは進化を続けていくが、(良くも悪くも)人間社会の本質に変わりはないということを再確認できた。年頭にあたり、自分の歩んできた道のりに間違いはないという確信が持てた。
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October 18, 2009

あの素晴しい愛をもう一度

 悲しいニュースだ。加藤和彦が自殺したという。面識があるわけではないが、とても残念だ。心より哀悼の意を表したい。

 気がつけば、物心ついた頃から私の周囲には加藤和彦の歌があった。父がレコードでかけてくれた「帰ってきたヨッパライ」、母が好きだった掲題の「あの素晴しい愛をもう一度」やトワ・エ・モアの楽曲、高校時代のミカバンドの再結成、YMOファミリーとのワークスなどなど。加藤和彦の歌と共に育ったといっても過言ではない。

 フォークからロック、ボサノバ、民謡まで。とにかく、引き出しの広いミュージシャンだった。“本気の趣味人”と形容されるほど多趣味で、多芸多才の人。一時は“理想の夫婦”としてトレンドセッターでもあった。人間としても懐が深いという評判を聞いたことがある。懐が深い分、繊細さも持ち合わせていたに違いない。人生で3度の結婚を経験するなど、ある意味、型はずれな私生活だったようだが、ナイーヴで優しすぎる人だったのか。今回、悲しい形でそれが表現されてしまったのか。憶測で言うことはできないが、残念の一言に尽きる。

 訃報に接し、「暮れる想い」でしばらく過ごすことになるかも。「悲しくてやりきれない」から、「黄色いロールスロイス」で「遠い遠いあの野原」に行って、物思いにふけろうかな。「それから先のことは」はよく分からない。。。とにかく、「あの素晴しい愛をもう一度」!。
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April 20, 2009

君に会いたい

 岡本信が亡くなられたとのこと。さびしい限りです。お気に入りのヴォーカリストでした。GSでいちばん歌がうまかったんじゃないでしょうか。ジュリーより美形でしたし。

 一昨年だったかな、NHKのGS特集番組で、やけに顔がげっそりしていたので、がんかなと思って心配していたんですけどね。独り暮らしだったようで、事件性もなく病死とのこと。どこか病んでいたんでしょうね。

 アイ高野、鈴木ヒロミツ、デイヴ平尾、大口広司。どんどん去っていきますね。本当に残念です。
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February 19, 2009

SEI DO YA

 鈴木茂(ギタリスト。はっぴいえんど〜ティン・パン・アレー)が逮捕されたというから驚きだ。大麻所持の現行犯ということだが、芸能界のみならず、音楽業界にも薬物汚染が広がっているということか。

 鈴木茂。J-ROCKのギタリストとしてはトップクラス。「日本のギタリスト ベスト50」とかには間違いなくランクインするほどの実力者。世界レヴェルでも十分に通用するプレーヤーだ。松任谷由実や中島みゆきからも信頼が厚く、独特のプレイ・スタイルで多くのファンを魅了している。私にとっても、気になるギタリストのひとりだった。

 元々、“SEX, DRUG & ROCK'N ROLL”などといわれるように、クスリとロックは相性がいいらしい(苦笑)。'60年代のヒッピー・ムーヴメントに端を発したドラッグ・カルチャー。ビートルズの名作にもドラッグの影響が感じられるし、クスリでパクられているミュージシャンは枚挙に暇がない。明らかにならないだけで、業界的にも、クスリのお世話になっている人は多いことだろう。しかし、若気の至りならまだしも、もうすぐ還暦を迎えようとしている鈴木の場合、なんともお粗末な話だ。

 土屋昌巳が何かのインタヴューで、「ギタリストは手が命。酒はやめることをお勧めします」と言っていた。土屋の場合、若い頃(「すみれ」がヒットしていた頃か?)に、飲みすぎで手がもみじ饅頭のように腫れ上がった苦い経験があるそうだ。アルコールでもこれだけの影響があるのだから、ドラッグはなおさらのこと。

 今回の逮捕が今後の鈴木茂の活動にどんな影響を及ぼすのかは未知数だが、社会的責任を果たして早く復帰してほしい。ドラッグとロックが一体だった時代はとっくに過ぎ去っている。清く健全な精神と肉体で、今までと変わらぬ研ぎ澄まされた素敵な音色を奏でてほしい。
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January 31, 2009

Boy's Life

 大口広司が死んだ。ミュージシャンらしく肝臓がんで。ここ数年、グループサウンズ(GS)のスターが次々に亡くなっている。ちょうどそういう年齢にさしかかっている人が多いということだが、とても残念である。

 大口広司は最高にイケていた。“ロック”な人だった。「カッコいい」とはこういう人のためにある言葉なのだろう。男女問わず、誰が見てもそう思うだろう。才能とかルックスとか佇まいとか、すべてをひっくるめて、重厚な存在感とでも言うのかな。近頃の表現だと、“オーラ”になるのかね。最近は何でもかんでも「オーラがある」なんてイージーに使っているけど、本当は「オーラがある」人なんて、そうはいない。

 大口はGSの中でも際立つ存在だった。ファッションにも造詣が深く、自身のブランドとかもやっていた。一本、筋が通っていたな。ショーケンとかジュリーとかとは毛色が違うかな。私自身の趣味が、フロントマンよりもサイドで存在感を示す人が好みということもあるけれども。ミュージシャンでも、“いき”が自然に漂う人が好きだな。

 テンプターズ時代はあまり評価できないが、70年代前半のウォッカ・コリンズがもろにグラムで強烈だった。日本で本当にグラムだったバンドは、このウォッカ・コリンズのみと言っても過言ではない。

 高松ジョーが私のことを「ロックはジャンルじゃなく生き方」と形容してくれたことがあるんだけど、本当にそうありたいよね。音楽を生業にしているわけじゃないけれど、どういう業界に身を置いていても“いき”でありたい。大口広司から学んだことは大きい。心より哀悼の意を表します。
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November 11, 2008

たったいちどの青春

 デイヴ平尾が死んじゃったみたいね。ゴールデン・カップスのファンだっただけに残念です。

 子どもの頃、ロッカーだった父の影響でGSを聴いて(聴かされて)育ちました。一緒に「君に会いたい」「長い髪の少女」「想い出の渚」などを演奏したこともあったっけ。父が、「桑田佳祐の歌い方の元祖はデイヴ平尾だ、よ〜く覚えておけよ」と言っていたのが印象的でした。このアドヴァイス(?)のせいで、サザンには流れなかったんだと思います。そんな父も60歳で鬼籍に入ってしまいましたが。

 上京してからカップスのライヴを見に行ったことがあります。おそらくデイヴも全盛期ほどの声量は出ていなかったんでしょうけど、ブルース感あふれる唱法で、観客を多いに沸かせていました。加部正義のベースも凄かった。

 10〜20代はYMOファミリーに熱中しましたが、30歳を過ぎた頃から、またGSに戻ってしまいました。ある種の先祖帰りなのでしょうか。親から受け継ぎしものは大きいですね。

 一昨年のアイ高野に続いて、カップスの物故者はこれで2人目。J-ROCKを創ってきたミュージシャンの死は本当に残念です。
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September 01, 2008

TIME PASSENNGER

「今日は何の日?」名盤探訪シリーズ

 19年前の今日(1989年9月1日)、土屋昌巳『TIME PASSENGER』が発売されている。

EPICソニー 32・8H-5113(廃盤)
1.マインド・フリクション
2.レディー・ロキシー
3.太陽とラムセス
4.水鏡
5.ラヴ・ラヴ・ラヴ
6.バッド・サイン
7.詩人達の血
8.タイム・パッセンジャー
9.ヴェルヴェト・フラワー

 1987年から続いたソロ3部作の第3弾。「きれいで、ふかくて、こわい」をコンセプトに、台頭しつつあったワールド・ミュージックの要素なども巧みに織り込み、独特の美意識に貫かれた“土屋ワールド”を構築している。土屋としては珍しく国内録音で、ベースに再結成ミカ・バンドでブレイク中だった小原礼を起用。透明感あふれるサウンドに重厚なリズムが絡み合っている。

 20年の時を経て今年、土屋、小原、加藤和彦による新バンドが始動。年内中にアルバムを発表予定。グラムの要素をベースとしたサウンドになるとか。期待大!
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April 18, 2008

ROMANTIC 1990

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 18年前の今日(1990年4月18日)、COMPLEX『ROMANTIC 1990』が発売されている。

東芝EMI TOCT-5660
1.ROMANTICA
2.PROPAGANDA
3.LOVE CHARADE
4.1990
5.BLUE
6.MODERN VISION
7.THE WALL
8.NO MORE LIES
9.GOOD SAVAGE
10.HALF MOON
11.DRAGON CRIME
12.MAJESTIC BABY
13.AFTER THE RAIN(朱いChina)

 世界が大きく激動した1989〜1990年に制作された、COMPLEX(布袋寅泰+吉川晃司)の2ndアルバム。時代の流れを反映したかのような、シリアスなテーマの詞が多いが、デジタルビートを強調したサウンドにより、重みがありつつもパワーにあふれている。
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March 20, 2008

A DAY IN THE NEXT LIFE

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 17年前の今日(1991年3月20日)、高橋幸宏『A DAY IN THE NEXT LIFE』がリリースされている。

東芝EMI TOCT-6032
1.ONLY LOVE CAN BREAK YOUR HEART
2.震える惑星(ほし)
3.愛はつよい stronger than iron
4.360°
5.空気吸うだけ
6.BETSU-NI
7.EVERYDAY LIFE
8.X'MAS DAY IN THE NEXT LIFE
9.神を忘れて、祝えよX'mas time
10.NIGHTINGALE IN HEAVEN

 ニール・ヤングの初期の名曲で幕を開けるこのアルバム、奇しくも湾岸戦争の時期に制作された。リアルにして意味深な歌詞が、心に痛く切なく響く。特筆すべきはギターで布袋寅泰が参加している点。

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January 31, 2008

THRILL OF IT ALL

 昨日、ロキシー・ミュージックのDVD『ヴィジュアル・ヒストリー 1972-1982』が発売された。

EMIミュージック・ジャパン TOBW-3352・53
DISC 1
1.RE-MAKE/RE-MODEL
2.LADYTRON
3.VIRGINIA PLAIN
4.FOR YOUR PLEASURE
5.DO THE STRAND
6.IN EVERY DREAM HOME A HEARTACHE
7.EDITIONS OF YOU
8.PYAJAMARAMA
9.AMAZONA
10.PSALM
11.ALL I WANT IS YOU
12.LOVE IS THE DRUG
13.BOTH ENDS BURNING
14.THE THRILL OF IT ALL
15.MOTHER OF PEARL
16.NIGHTINGALE
17.OUT OF THE BLUE
18.STREET LIFE
DISC 2
1.DANCE AWAY
(以下、略)
18.MORE THAN THIS

 このDVDはロキシー・ミュージックのテレビ出演映像やPV等を年代順に追ったものである。ほとんどが1990年発売のヴィデオ『TOTAL RECALL』にも収録されているが、『TOTAL RECALL』はナレーションやテロップを加えたノンストップ的編集物であったのに対し、こちらは1曲ごとをノーカットで収録した、アルバムのようなつくり。

 どの映像を見ても、ブライアン・フェリーの美意識に改めてため息をつくばかり。イーノの妖しさ、フィル・マンザネラの小気味よいカッティング、アンディ・マッケイの哀愁あふれるサックスの音色などと相まって、フェリーのダンディズムがこれでもかとばかりに展開されている。独特の美学に基づくロック解釈に、今さらながら脱帽する。

 同じくグラムの雄、デヴィッド・ボウイが次から次へと自己のキャラクターを変容させていった(演じ変えていった?)のに対し、フェリーのキャラクターは最初から最後まで、そして現在まで変わっていない(もちらん、それ相応に年は取り、外見はオジサンだが)。その中核にあるものは、一貫して“ダンディズム”ということになる。ボウイの変容とフェリーの一貫性を頭の中で対比しながら、この作品を観るのも面白いだろう。

 近々にロキシーの再活動が予定されているらしい。イーノも参加する段取りとか。フェリーのダンディズムと相容れぬとしてバンドを去ったイーノと再び交わるとは、時間は人を成長させるということか。フェリーが己のダンディズムに徹底的にこだわったところに、このバンドが抱えていた特殊性を痛感する。イーノと別れたのもダンディズム、イーノと邂逅するのもダンディズム。年相応に円熟したロキシーがどんな音を聴かせてくれるのか? 期待は高まるばかりである。ロキシー仲間のタバ、どうかね?
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January 05, 2008

HIGH ENERGY

 「今日は何の日?」歴史探訪シリーズです。

 20年前の今日(1988年1月5日)、「トゥーリア」で照明器具の落下事故が起きている。

 トゥーリアは1987年に東京・六本木に誕生したディスコ。これまた今は伝説となったヴェルファーレ(2007年1月1日閉店)の向かいあたりにありました。70年代後半からその波を起こし始めたディスコ・ブームは、80年代には空前の絶頂期に達し、国内各地にマハラジャなど、いわゆる“大バコ”といわれる店舗が次々に作られていったのでした。

 70年代、ソウル系サウンドが中心だったディスコは、80年代中盤からハイエナジー系へとシフトし、フロアーでプレイされる曲もそれらが主流となっていきました。一般に「ユーロビート」「イタロビート」などといわれていますね。日本語のカヴァー・ヴァージョン(Wink、荻野目洋子らの作品が有名)も数多く制作され、大ヒットしました。

 現在のように娯楽が多様化していなかった時代のこと、ディスコはバブルとシンクロするかのように、「大人の社交場」として大いに盛り上がったのです。オープン前からの大行列、週末は千人単位の入場者が当たり前。挙句の果てには昼間の営業、風営法施行前でしたから明け方まで踊りまくる、そんな光景が繰り広げられたものです。まさにナイト・フィーヴァー。

 そんな中、このトゥーリアの事故が発生。2階の天井に取り付けられた可動式大型照明装置が、吹き抜けとなっている地下1階のダンスフロアまで落下したというもの。死者3名、負傷者14名の惨事でした。この事故の結果、ディスコの内情が大きな社会問題化するのです。

 20年を経た今日、ディスコという名称は過去のものとなり、「クラブ」という空間が若者たちを魅了しています。しかしながら、バブルの夢をもう一度、そう願っている30代後半〜40代は多いはず。また、バブルの少し下の世代が抱く憧憬の念も。“大バコ”が復活する日があるのかもしれません。
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December 23, 2007

SONGS

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 14年前の今日(1993年12月23日)、織田哲郎『SONGS』が発売されている。

BMGルームス BMCR-6008
1.世界中の誰よりきっと(中山美穂&WANDS)
2.このまま君だけを奪い去りたい(DEEN)
3.愛を語るより口づけをかわそう(WANDS)
4.チョット(大黒摩季)
5.咲き誇れ愛しさよ(Wink)
6.SUMMER DREAM(TUBE)
7.Be My Venus(渚のオールスターズ)
8.サヨナラから始めよう(T-BOLAN)
9.OH SHINY DAYS(TWINZER)
10.揺れる想い(ZARD)
11.翼を広げて(DEEN)

※()内はオリジナル

 わが国最大級のヒットメーカー、織田哲郎が他のアーティストへの提供曲をセルフ・カヴァー。90年代前半のミュージック・シーンを席巻した名曲ばかり。当時はカラオケ向けの使い捨てソングと酷評されたビーイング勢だが、いま聴いても色あせることのない佳曲が揃っていたことに気づかされる。

 織田のヴォーカルによるヴァージョンは、オリジナルアーティストにはない、味わい深いものがある。名曲「世界中の誰よりきっと」は、これからも歌い継がれていくことでしょう。
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December 11, 2007

さぁ、行かなきゃ

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 16年前の今日(1991年12月11日)、山本耀司『さぁ、行かなきゃ』が発売されている。

東芝EMI TOCT-6366(廃盤)
1.さぁ、行かなきゃ
2.眼にて云う
3.なんでこうなんだろう
4.東京湾の小さな話
5.かたゆで卵
6.平行線上のAとBは、Iで交わるのか?
7.病い
8.スライダーを覚えて
9.NOTEBOOK
10.心のそばの胃のあたり

 ご存知、山本燿司は世界的なファッションデザイナーである。ヨウジヤマモト、Y'sなどのブランドを手がける。そんな耀司さんが音楽に挑戦したファーストアルバム(コレクションのアルバムは除く)。いわゆる“おじさんフォーク”。

 作家陣に高橋幸宏、森雪之丞、高田渡、SIONらを迎え、吉川忠英や徳武弘文など豪華なバック陣を従えて演奏。くたびれた男の切なさをアイロニカルに歌い上げる。おじさんパワー炸裂!

 なお、山本耀司にとって1991年は、東京でコムデギャルソンと合同のコレクションを行なった記念すべき年。ファッションから音楽まで、アートの垣根を越えて意欲的に制作に取り組んだ。
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December 05, 2007

evergreen

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 12年前の今日(1995年12月5日)、MY LITTLE LOVER『evergreen』が発売されている。

トイズファクトリー TFCC-88070
1.Magic Time
2.Free
3.白いカイト(Album Version)
4.めぐり逢う世界
5.Hello, Again〜昔からある場所〜
6.My Painting
7.暮れゆく街で
8.Delicacy(Album Version)
9.Man & Woman
10.evergreen

 “マイラバ”の記念すべきファーストアルバム。デビュー当初はAkkoと藤井謙二のユニットだったが、プロデューサーだった小林武史がこのアルバムからメンバーとなり、キーボードを担当。

 20代前半頃の揺れる女心を歌った歌が同世代の女性の共感を呼んだ。「白いカイト」などが秀逸。
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November 18, 2007

STARMAN

 「今日は何の日?」歴史探訪シリーズです。

 35年前の今日(1972年11月18日)、唯是一寿が誕生している(笑)。

 私が誕生した1972年、ロックの当たり年である。

ロキシー・ミュージック『ロキシー・ミュージック』
ルー・リード『トランスフォーマー』
デヴィッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』
モット・ザ・フープル『すべての若き野郎ども』
イエス『こわれもの』

 ざっと挙げただけでも、こんな具合。ほとんどがグラムやプログレといわれるジャンルにカテゴライズされるものだが、それらの枠にとどまらず、ロック全体の名盤と言っても差し支えない秀作ばかりである。それぞれの作品については至るところで解説がなされているので、ここで改めて詳述することはしないが、遥か未来をも予見したようなサウンドは、2007年の今も色あせることはなく、聴くたびに新しい何かを感じさてくれる。時代を超越している。

 「グラムとは何か?」と問われることがある。答えは様々あるだろうが、天然自然な音楽にはない、ある種のいびつさが魅力となって聴く者を虜にする、それがグラムの真髄だと思う。メイクアップのうまさや奇抜な衣装が決してグラムなのではない。音を歪ませてカッコいいものにする。歪み(ひずみ)や歪み(ゆがみ)の美学。グラムはあくまでも方法論の一つでしかない。

 してみると、よく唯是一寿はグラムと共に誕生したと形容されることがあるが(←誰が言ってるんだ???)、それもあながち大げさではあるまい(笑)。“雅”“儚”“刹那”が微妙に入り混じったスタイルは、まさにグラムの方法論を踏襲したものと考えることはできないだろうか(←そうありたいという願望)。

 目に映るヴィジョン、耳に届くサウンド、心に沁みる入るメッセージ……などの美的価値観が、1972年のロックに凝縮されていたと言っても過言ではない。あえてどのアルバムが、とは申さぬまでも、まるで我と我が身について歌っているのではあるまいかと、思わず鳥肌が立つのを覚えることがある。これらの作品との出会いに、何か宿命的なものを感じ取ったなどと言えば、いささかロマンティックに過ぎるであろうか?
 
 名盤と共に誕生したことは一つの誇りであったりするのです、はい。
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November 04, 2007

夜のヒットスタジオ

 「今日は何の日?」歴史探訪シリーズです。

 39年前の今日(1968年11月4日)、フジテレビ系列で『夜のヒットスタジオ』(通称:夜ヒット)の放送が開始している。

 “夜ヒット”は、1968年11月4日から1990年10月3日までの約22年間、毎週月曜22時〜23時に放送された長寿番組。1985年4月3日より『夜のヒットスタジオDELUXE』に改題し、毎週水曜21時〜23時の放送になった。1989年10月には番組を4分割し、DX版の流れを継承する『夜のヒットスタジオSUPER』は放送時間を短縮し、毎週水曜22時〜23時で存続した。

 アイドルから演歌、ロック、フォーク、フュージョンまで、垣根を越えた多彩な出演者が番組を彩り、司会者の軽妙なトークと相まって、本格志向の音楽バラエティー番組として絶大な人気を誇った。歌謡黄金時代の“昭和”を体現した番組であり、『ザ・ベストテン』(TBS系)と共に熱烈なファンを獲得した。
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October 25, 2007

Fate Of Gold

 「今日は何の日?」名盤探訪シリーズです。

 12年前の今日(1995年10月25日)、高橋幸宏『Fate Of Gold』が発売されている。

東芝EMI TOCT-9229
1.僕は運命を信じない
2.The Look Of Love
3.さえない気持ち
4.メルシィ・僕
5.Flash Light
6.こんなぼく(君はまだ若い)
7.十月の恋
8.海辺の荘(いえ)
9.僕達のしあわせ
10.Fate Of Gold

 ゲストに小原礼、KYON、大村憲司、佐橋佳幸、徳武博文、東京スカパラダイスオーケストラ、竹中直人らを迎えた傑作。

 コスチュームはヨウジヤマモト。この作品のために山本耀司が特別にスリーピースのスーツを製作した。ネクタイはYUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION THE TIE。
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October 21, 2007

LIFE IN MIRRORS

 新たに「今日は何の日?」名盤探訪シリーズを開始します。私がお気に入りの作品を紹介していきます。

 20年前の今日(1987年10月21日)、土屋昌巳『LIFE IN MIRRORS』が発売されている。

EPICソニー 32・8H-141(廃盤)
1.STAY IN HEAVEN
2.DON'T STOP LOVING
3.KHAOS TOWN(日射しの罪人)
4.水の中のホテル(HOTEL ATLANTIS)
5.PERFECT DAYS
6.DAYDREAMS OF YOU
7.一日千夜(ONE DAY A THOUSAND NIGHTS)
8.LAPIS
9.BECAUSE
10.PLANET MIRRORS

 三部作として企画されたうちの第一弾。東京とロンドンでレコーディングされた。吉田美奈子、松武秀樹、ジョン・テイラー(デュラン・デュラン)、デヴィッド・シルヴィアン、ミック・カーン、アンディ・マッケイ(ロキシー・ミュージック)らが参加。

 グラムをベースに、和の要素、ニューウェーヴやテクノをミックスさせた独自の世界観を展開。妖しさ全開のヴォーカルとギターに腕利きのミュージシャンたちが音の色を添える。
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August 25, 2007

夏燦舞

 「夏を待ちきれなくて」過ごした日々に「さよならイエスタデイ」、あっという間に、「あー夏休み」です。

 「ひまわり」が微笑む太陽の季節に、フローズンカクテルを一緒に飲み干す「Beach Time」。時計など気にせずに、このまま一気に「プロポーズ」? 「だって夏じゃない」。

 打ち上がる「花火」で「夏祭り」も最高のテンションです。「情熱」と「純情」が交錯し、「初恋」の「あの夏を探して」みたりする一日。

 「センチメンタルに首ったけ」なボクは、「十年先のラブストーリー」を語る。「みんなのうみ」を「月光」が優しく照らす。いつまでもこのままでいたいのさ。

 泣かないことが強いわけじゃない。流れる「涙を虹に」変える勇気を持って、「風に揺れるTomorrow」へチャレンジしよう!

 来年も横浜スタジアムで「君と夏の日を」過ごしたいね。そして、いつか一緒に「SUMMER DREAM」を探す旅に出よう。

 やっぱり「夏だね」。

by the courtesy of Koichi Kido
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July 26, 2007

時代

 私は“昭和”が好きである。こんなことを書くと、右翼だのナショナリストだの国粋主義者だの懐古趣味だのと批判する輩もいるだろうが、好きなものは好き、批判は甘んじて受けよう。でも、批判しないでね(笑)。

 たとえば50年後に、「私は“平成”が好きだ!」と胸を張って言えるとは到底思えない。“昭和”と“平成”には大きな溝があるように感じるんですね〜。なぜなんでしょう? 「過去に囚われずに、現在を真剣に生き、明るい未来を見つめよ!」なんていう説教が聞こえてくる気もしますが、未来なんてそんなに明るいもんじゃないでしょう、少なくとも今の世の中を見る限りでは。

 ものの本に「『昔が今よりもよかったのはなぜか』と問うな」とあります。「古き良き時代」を恋しく思うのは、その時代にも問題や悩みがあって、決して理想的な時代とは言えなかったことを忘れているからなんだそうな。昔のほうが良かったということもあるかもしれんが、その逆もある。過去にこだわってもどうしようもないという声もむべなるかな。時計の針を戻すことはできないからね。

 まぁ、理想はさておき、何か音を聴きたいな〜、何か映画を観たいな〜、結局、手に取るのは昭和の作品ばかり。最近は小林旭の渡り鳥シリーズがお気に入り。俳優も昔の人がいい。市川雷蔵、仲代達矢、佐分利信あたりが渋いっすね。脇役では成田三樹夫、金子信雄、小沢栄太郎とか。この間、『忠臣蔵』(東映、1959年)のヴィデオを手に入れたけど、片岡千恵蔵&市川歌右衛門以下、東映オールスターキャスト。迫力が全然違ったね。今度、大映と東宝のヴァージョンも探してみようと思っていますんです、はい。

 70〜80年代のフォークやロックもよく聴く。ふきのとう、風、バンバン、岸田智史、村下孝蔵、河島英五、甲斐バンドなどなど。今は薬師丸ひろ子の「時代」を聴きながら書いている。中島みゆきのカヴァーです。薬師丸ひろ子といえば、角川映画のシリーズに出演していた頃が懐かしい。『野生の証明』のラストシーンとか。泣けます。

 “昭和”には心を打つ何かが確実にあったんだよね。そう思うのは私だけか。
Posted by yuize at 00:34  |Comments(0)TrackBack(0) | 歴史 , 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする