昨夜の2本目がこれである。ホントはこれ観たいがために(時間潰しも兼ねて…っておいおい)2本立てにしたってのがあるんだが。
近未来。各都市間の行き来は“パペル”と呼ばれる個人認証パスポートがなければ自由に出来ない社会。そこでは遺伝子レベルでヒトを管理し,類似DNAを持つもの同士の生殖行為を禁じた“法規(code)46”が定められている。
上海。出会ったのは“パペル”偽造犯を突き止めるため内偵に来たウィリアムと,その容疑者・マリア。一目会い,運命的な物を感じた2人はその日のうちに結ばれる。
こうなってくると,何となく展開は判りますな。禁断の愛である。マリア=サマンサ・モートンの暗示とも取れる1つの夢で何とか体裁を保っているが,この思い込み妄想爆走女に引いちゃった時点で,この映画についていけるか,否かが割れる…ちょっと怖いし(汗)
わし?大丈夫であった。
流石と言うか,確かに気持ち悪いっちゃー悪いんだが,サマンサ・モートンのどっかいっちゃった目線とか,小さな頭のベリーショートとか,ヒトの生々しさがないせいかもしらん。運命の予感をさらりと言っちゃい,それが変に説得力あるのは流石プリコグ(笑)プッツン系が似合うのね。
自然分娩は元より,限られた代理母から産まれた子供達が養父母に育てられる社会。家族でない者が近親である確率が高いだけに“CODE46”を犯した者は重罪である。
不思議なのは究極の管理社会なのに,何故代理母から産まれたデザイナーズベイビー達のデータなり,徹底管理が出来ないのか?ってこと。本人達の預かり知らぬことでってんなら判るけど,いちいち調べなきゃ判らんってのもなぁ。馬みたいな系統図とかないのかね。
例えばマリアの夢ってのは組み込まれた暗示=タブーへの戒めとかって解釈も出来るわな。
結構こうした理屈の穴がぼこぼこあり,矛盾もある話なんだが。
それでも,この物語がわしを惹き付けてやまないのは,ざらついた上海や乾いたドバイの風景を近未来と描いたセンスと,多分,ヒトは心の奥底で(下らねぇロマンティシズムと思いつつも)運命のヒトとの出会いを渇望してることへの共感。
そして皆,最終的に自分の映し姿を相手に求めるんだなぁってところとかね。どことなく似てるしね,ティム・ロビンスとサマンサ・モートン。


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