2012年02月17日
ちょっとエネルギー枯渇状態
随分間が空いてしまい済みません、
些か心身共にエネルギー枯渇状態で、記事を書き起こすパワーがなく・・・、
「平清盛」第6回の感想とか、読んだ本の紹介とか、観た映画などの感想とか書きたいのですが、布団に横になっている時間が多く、満足に動けないのがもどかしいです。
伊吹山の神と倭建命のイラストも早く再開したい・・・。
最近文字ばかりで愛想がなかったので、女武者の落描きを。
巴御前のイメージで描いたのですが、女性を描くのが壊滅的に不得手な所為で見事玉砕。

「戦う女性」には凄く惹かれます。
「ターミネーター2」のサラ・コナーとか、「エイリアン」シリーズのリプリーとか。
あの強さが自分にも欲しい。
追記・・・「文章だけでは淋しいので」の記事の、甲冑の形式説明の画像が解り辛かったので、1枚追加しました。
大鎧の袖の部分。冠板の下に化粧板のない左が古式、付いている右2つが新しいものです。
もう1つの違いは糸の威(おど)し方。下の絵では判り辛いのですが、将門の鎧は縦取威(糸を縦に通して小札を綴って行く、古墳時代の「挂甲(けいこう)」と同じ手法)なのに対し、新しいものは縄目威(糸を下の小札 → 右上の小札、の順に繰り返してW状に綴って行く)になっています。

些か心身共にエネルギー枯渇状態で、記事を書き起こすパワーがなく・・・、
「平清盛」第6回の感想とか、読んだ本の紹介とか、観た映画などの感想とか書きたいのですが、布団に横になっている時間が多く、満足に動けないのがもどかしいです。
伊吹山の神と倭建命のイラストも早く再開したい・・・。
最近文字ばかりで愛想がなかったので、女武者の落描きを。
巴御前のイメージで描いたのですが、女性を描くのが壊滅的に不得手な所為で見事玉砕。
「戦う女性」には凄く惹かれます。
「ターミネーター2」のサラ・コナーとか、「エイリアン」シリーズのリプリーとか。
あの強さが自分にも欲しい。
追記・・・「文章だけでは淋しいので」の記事の、甲冑の形式説明の画像が解り辛かったので、1枚追加しました。
大鎧の袖の部分。冠板の下に化粧板のない左が古式、付いている右2つが新しいものです。
もう1つの違いは糸の威(おど)し方。下の絵では判り辛いのですが、将門の鎧は縦取威(糸を縦に通して小札を綴って行く、古墳時代の「挂甲(けいこう)」と同じ手法)なのに対し、新しいものは縄目威(糸を下の小札 → 右上の小札、の順に繰り返してW状に綴って行く)になっています。
2012年02月07日
男も女も三角関係
・・・って下手な韓流ドラマのタイトルみたいですが、ではなくて大河「平清盛」第5回の感想です。
その前に、下の記事、何ちゅう落ち着きのない文章書いてんだ私・・・。あらすじを思い出しながら思いつくまま走り書きして、ろくに推敲もしてないので見苦しくて済みません。
手直ししようと思ったのですが、かえって中途半端な文章になりそうなので、清盛の台詞で間違っていた処1箇所直すに留めました。
書き直す代わりに、書き足りなかった事を1つだけ追加。
最後の忠盛・清盛父子の会話のシーンで、忠盛が去り際に清盛に投げかけた台詞「殿上はお前が思っているよりも面白き処ぞ」、これは清盛の目指す生き方「面白うない世を面白く生きてやる」に対するものなんだな、と気付きました。後々、出世して行く清盛が、いつかこの父の言葉を思い出す時が来るんだろうか?
にしても、あれだけ酷い目に遭いながら、「殿上は面白い」と軽く笑い飛ばす忠盛の何と格好いい事か!藤原忠実が「太き男よ」と表していた通り、肝の据わったスケールの大きさを感じさせる素晴らしい立ち居振る舞いでした。
さて第5回の感想。前回は一対一の対決、という図式が其処此処で見られたのですが、今回は3人の人物の対比が目立った回でした。
先ずは清盛・源義朝・佐藤義清の若造3人組。道端で出逢うなり喧嘩を始めた清盛と義朝を、義清は自宅へ連れて来て「場所を提供してやるから、友達同士、好きなだけ喧嘩しろ」とからかいます。「友ではないわ!!」と口を揃えて反論する清盛と義朝。ホントに可笑しいわこの2人。
で、その後、この乱世をどう生きるべきか、という真面目な話題になった時、三者三様の答えが返って来ます。義朝は武士の力を示す好機故に「強さを磨きたい」、義清は「美しく生きたい」、清盛は「面白く生きたい」。
同じ年頃の3人の生き方を明瞭に描き分け対比させる事で、今後の展開を視聴者に判り易くしようとする意図が見て取れます。果たして3人共初志貫徹なるか、それとも何処かで挫折するのか、今後が楽しみです。
しかしここでも「面白く生きたいなどとふざけた事をぬかしおって!」と喧嘩になる義朝と清盛。好きなだけやって下さい観てて楽しいから。子犬の喧嘩のような2人の様子を、義清がすかした顔で笑って見ているのも可笑しい。
この3人の組み合わせいいわあ〜、と嬉しく思っていたら、義朝が中盤で東国へ行ってしまって凄く残念!清盛と義清では全てにおいてレベルが違い過ぎて、喧嘩にならず、清盛が一方的にライバル意識剥き出しにする展開になるんだろうか?
お次は宮中の三角関係。鳥羽上皇とたまちゃん(璋子)、得子(なりこ)がお昼のメロドラマ状態に突入。
回を追う毎におっそろしくパワーアップして来ているモンスターたまちゃん。今回もすんごい台詞が炸裂します。
「何故私の元へ入内したのか?」 という鳥羽さんの問いに、「法皇様が行けって言うから・・・、でも私、辛くて淋しくって寝込んじゃったの。そしたら貴方が法皇様の処へ里帰りしろって言ってくれて、お陰で法皇様に存分にご寵愛して貰っちゃった。もう嬉しくって、こんな気遣いしてくれるんなら、貴方の子を産んでもいいかって思ったの。うふ。」鳥羽さん、ぶち切れ。「お前も物の怪じゃ!!」
・・・鳥羽さんの切れっぷりも、回を追う毎に凄まじくやばい状態になって来てます。怒髪天を突く仁王像のような形相の鳥羽さんを見ても「え?え?どうして怒るの?」と心底解ってないたまちゃん。壇れいさんの演技が上手いんだなあ。ホントに無邪気で全く悪意のない、無垢な童女のような表情がその場の凄惨さに拍車をかけてます。恐ろしや。
で、狂ったように笑いながら、雷鳴轟く土砂降りの庭に転がり出て来た鳥羽さん。偶然其処にいた得子を見て、たまちゃんが崇徳帝の元へ入内させるよう進言したのはこの女の事か、と気付きます。錯乱した状態で得子を襲う鳥羽さん。
何処かで読んだ感想に「この時の鳥羽上皇は、崇徳帝に入内する筈の得子に自分の子供を産ませる事で、璋子に子を産ませた白河法皇のように自分もなってやる、と考えたのでは」と書かれていて、うわ、だとしたらまじで救いようがないわ、と背筋が寒くなったのですが、あの場面で其処まではっきり描かれていたかな?事後に「入内は諦めよ」と言っていたから、自分が手を付けちゃった以上は崇徳帝の后にするのはまずいと思ったって事だよね?
その得子。帝の元へ入内出来ないと言われても困るんで、急遽ターゲットを鳥羽さんに変更した模様。たまちゃんとの間に何があったのかは判りませんが、ライバル心を剥き出しにして鳥羽さんに迫ります。
「これっきりでおさらばって、つれなくないかい?あんた、あのいけ好かない女の所為で随分と傷付いてるじゃないか。あんな奴の好きにさせとく手はないよ。汚れ役だったら引き受けるからさ、あたしと組まないかい?悪いようにはしないよ」(意訳)と、何故か極道の妻みたいな雰囲気に。
次回から鳥羽さん・たまちゃん・得子姐さんの火花を散らす三つ巴が展開するのか・・・きっついな〜。たまちゃんに仕える堀川局の心労が解る気がして来た。
3つ目は、女3人の対比。たまちゃん、得子姐さん、忠盛の妻・宗子、それぞれの妻としての心構えの違いがはっきり解って面白かったです。
たまちゃんは「妻というのは、『入内しなさい』と命じられてなるもので、子供(世継ぎ)を産むのが務め」という、超ドライな考え、というか「愛情」というものが完璧に欠落した、まるで「良い子馬を産ませる為に、種馬に種付けして貰うサラブレッドの雌馬」みたいな状態。
得子には、「傷付いている男の心の隙に入り込み、のし上がろうという野心」が見て取れる。
殺伐とした上の2人に対して、宗子の場合は、「何もかも解った上で、傷付いた男に寄り添い、重荷を共に背負って生きる決意をした、芯の強い武家の妻」の心映えの美しさが滲み出ていました。
忠盛が他所の女に2人も子を産ませているのを知っていながら動じる事もなく、冒頭のシーンであっけらかんと「三男四男は他所にいますから」と言ってのけた時の宗子の笑顔を見て、何と太っ腹な妻かと感服しました。と同時に忠盛にちょっと失望。舞子と宗子という優れた心映えの女を妻にしていながら、他の女に子を産ませるとは・・・。まあ史実ではそうなんだろうから仕方がないんだろうけれども。
で、海賊討伐に連れて行って貰えなかった我が子家盛に、「何故、前妻の子・清盛がいると知りながら嫁いだのか」と聞かれ、「何もかも話してくれた忠盛様が余りに痛ましく、その背負っているものを共に背負って、支えて行きたいと思い、清盛の母になろうと思った」と答えます。
この時の和久井映見さんの演技がまた素晴らしく、何もかも呑み込んで、夫とその一族を支えて行く武家の妻としての覚悟が出来ているのが、柔らかいけれども凜とした表情から見て取れて、深い感動を覚えました。
同じ「女を愛する事で傷付いた男」に対する姿勢を明確に描き分けていて、これも今後どうなっていくのかがとても楽しみになりました。
最後に今回気になった点。事ある毎に清盛を排除しようとする叔父・忠正の姿勢には流石にうんざり。
海賊討伐に赴くに当たり、清盛が初陣を許され、家盛が京に残るよう命じられた事について、またしても嫡男がどうの跡継ぎがどうのと一悶着起きるのですが、以前ならわめき散らして役目を放棄して飛び出して行ったであろう清盛が、「俺は跡継ぎになる気などない!今回の海賊討伐も、平氏の者として扱ってくれなくて結構!荷物運びでも何でもするぜ!」と笑い飛ばしたのを見て、「ああ、無理してるな〜、この子なりに精一杯頑張って角が立たないように冗談めかして場を収めようとしてるんだな〜、偉いな〜大人になったよな〜」と思って見ていたのに、安芸の宿営地に着いた処でまた忠正が話を蒸し返す。
皆の前で口論になるだけでなく、清盛と2人きりになった時に、とどめを刺すように、「赤子は誰が見ても可愛く、思わず笑みがこぼれるものだが、俺は赤子のお前を見ても笑えなかった。災いの種にしか見えん!」と吐き捨てます。そのやり方が大人げないというか陰湿というか。
流石に此処は清盛に同情しました。彼を我が子としたのは忠盛であって、清盛にしてみれば、自分が望んで嫡男にして貰った訳じゃなし、物の怪法皇の血を引いていると言われても、そんな自分ではどうしようもない事について責められても、途方に暮れるしかないのに。
これまで見ていて気持ちよかった松ケンくんの落ち込む姿が、此処で初めて可哀想に見えましたよ。上手く成長させて行ってますねえ。
忠盛も宗子も清盛を嫡男として育てて行くと腹を括っているのだから、いつまでもそれに文句を言う忠正の方がかえってトラブルメーカーになっている気がする。
忠正こそいい大人なんだから、少しずつでも変わろうとしている清盛の姿勢を感じ取ってやらないと・・・。道を逸れそうになったら叱り飛ばしてもいいけど、努力しているのを一切認めず、存在そのものを全否定するのは駄目だろう・・・。
それこそ蔑まれる存在である武士が、持てる限りの力を尽くしてその境遇から這い上がり、やがては貴族や「王家」をも凌ぐ勢力になって行く事を否定するに等しいと思うのだけど。
来週はいよいよ海賊討伐。相当な予算を注ぎ込んで撮ったらしいですが、派手にチャンバラが展開するだけで人間ドラマのない、「パイレーツ・オブ・ヘイアン」にだけはならないよう祈るばかりです。
・・・ええとここで一旦切ります。前回も書いた本のご紹介は後程改めて。最近やたら長い文章ばかりで面白みがなくて済みません。
その前に、下の記事、何ちゅう落ち着きのない文章書いてんだ私・・・。あらすじを思い出しながら思いつくまま走り書きして、ろくに推敲もしてないので見苦しくて済みません。
手直ししようと思ったのですが、かえって中途半端な文章になりそうなので、清盛の台詞で間違っていた処1箇所直すに留めました。
書き直す代わりに、書き足りなかった事を1つだけ追加。
最後の忠盛・清盛父子の会話のシーンで、忠盛が去り際に清盛に投げかけた台詞「殿上はお前が思っているよりも面白き処ぞ」、これは清盛の目指す生き方「面白うない世を面白く生きてやる」に対するものなんだな、と気付きました。後々、出世して行く清盛が、いつかこの父の言葉を思い出す時が来るんだろうか?
にしても、あれだけ酷い目に遭いながら、「殿上は面白い」と軽く笑い飛ばす忠盛の何と格好いい事か!藤原忠実が「太き男よ」と表していた通り、肝の据わったスケールの大きさを感じさせる素晴らしい立ち居振る舞いでした。
さて第5回の感想。前回は一対一の対決、という図式が其処此処で見られたのですが、今回は3人の人物の対比が目立った回でした。
先ずは清盛・源義朝・佐藤義清の若造3人組。道端で出逢うなり喧嘩を始めた清盛と義朝を、義清は自宅へ連れて来て「場所を提供してやるから、友達同士、好きなだけ喧嘩しろ」とからかいます。「友ではないわ!!」と口を揃えて反論する清盛と義朝。ホントに可笑しいわこの2人。
で、その後、この乱世をどう生きるべきか、という真面目な話題になった時、三者三様の答えが返って来ます。義朝は武士の力を示す好機故に「強さを磨きたい」、義清は「美しく生きたい」、清盛は「面白く生きたい」。
同じ年頃の3人の生き方を明瞭に描き分け対比させる事で、今後の展開を視聴者に判り易くしようとする意図が見て取れます。果たして3人共初志貫徹なるか、それとも何処かで挫折するのか、今後が楽しみです。
しかしここでも「面白く生きたいなどとふざけた事をぬかしおって!」と喧嘩になる義朝と清盛。好きなだけやって下さい観てて楽しいから。子犬の喧嘩のような2人の様子を、義清がすかした顔で笑って見ているのも可笑しい。
この3人の組み合わせいいわあ〜、と嬉しく思っていたら、義朝が中盤で東国へ行ってしまって凄く残念!清盛と義清では全てにおいてレベルが違い過ぎて、喧嘩にならず、清盛が一方的にライバル意識剥き出しにする展開になるんだろうか?
お次は宮中の三角関係。鳥羽上皇とたまちゃん(璋子)、得子(なりこ)がお昼のメロドラマ状態に突入。
回を追う毎におっそろしくパワーアップして来ているモンスターたまちゃん。今回もすんごい台詞が炸裂します。
「何故私の元へ入内したのか?」 という鳥羽さんの問いに、「法皇様が行けって言うから・・・、でも私、辛くて淋しくって寝込んじゃったの。そしたら貴方が法皇様の処へ里帰りしろって言ってくれて、お陰で法皇様に存分にご寵愛して貰っちゃった。もう嬉しくって、こんな気遣いしてくれるんなら、貴方の子を産んでもいいかって思ったの。うふ。」鳥羽さん、ぶち切れ。「お前も物の怪じゃ!!」
・・・鳥羽さんの切れっぷりも、回を追う毎に凄まじくやばい状態になって来てます。怒髪天を突く仁王像のような形相の鳥羽さんを見ても「え?え?どうして怒るの?」と心底解ってないたまちゃん。壇れいさんの演技が上手いんだなあ。ホントに無邪気で全く悪意のない、無垢な童女のような表情がその場の凄惨さに拍車をかけてます。恐ろしや。
で、狂ったように笑いながら、雷鳴轟く土砂降りの庭に転がり出て来た鳥羽さん。偶然其処にいた得子を見て、たまちゃんが崇徳帝の元へ入内させるよう進言したのはこの女の事か、と気付きます。錯乱した状態で得子を襲う鳥羽さん。
何処かで読んだ感想に「この時の鳥羽上皇は、崇徳帝に入内する筈の得子に自分の子供を産ませる事で、璋子に子を産ませた白河法皇のように自分もなってやる、と考えたのでは」と書かれていて、うわ、だとしたらまじで救いようがないわ、と背筋が寒くなったのですが、あの場面で其処まではっきり描かれていたかな?事後に「入内は諦めよ」と言っていたから、自分が手を付けちゃった以上は崇徳帝の后にするのはまずいと思ったって事だよね?
その得子。帝の元へ入内出来ないと言われても困るんで、急遽ターゲットを鳥羽さんに変更した模様。たまちゃんとの間に何があったのかは判りませんが、ライバル心を剥き出しにして鳥羽さんに迫ります。
「これっきりでおさらばって、つれなくないかい?あんた、あのいけ好かない女の所為で随分と傷付いてるじゃないか。あんな奴の好きにさせとく手はないよ。汚れ役だったら引き受けるからさ、あたしと組まないかい?悪いようにはしないよ」(意訳)と、何故か極道の妻みたいな雰囲気に。
次回から鳥羽さん・たまちゃん・得子姐さんの火花を散らす三つ巴が展開するのか・・・きっついな〜。たまちゃんに仕える堀川局の心労が解る気がして来た。
3つ目は、女3人の対比。たまちゃん、得子姐さん、忠盛の妻・宗子、それぞれの妻としての心構えの違いがはっきり解って面白かったです。
たまちゃんは「妻というのは、『入内しなさい』と命じられてなるもので、子供(世継ぎ)を産むのが務め」という、超ドライな考え、というか「愛情」というものが完璧に欠落した、まるで「良い子馬を産ませる為に、種馬に種付けして貰うサラブレッドの雌馬」みたいな状態。
得子には、「傷付いている男の心の隙に入り込み、のし上がろうという野心」が見て取れる。
殺伐とした上の2人に対して、宗子の場合は、「何もかも解った上で、傷付いた男に寄り添い、重荷を共に背負って生きる決意をした、芯の強い武家の妻」の心映えの美しさが滲み出ていました。
忠盛が他所の女に2人も子を産ませているのを知っていながら動じる事もなく、冒頭のシーンであっけらかんと「三男四男は他所にいますから」と言ってのけた時の宗子の笑顔を見て、何と太っ腹な妻かと感服しました。と同時に忠盛にちょっと失望。舞子と宗子という優れた心映えの女を妻にしていながら、他の女に子を産ませるとは・・・。まあ史実ではそうなんだろうから仕方がないんだろうけれども。
で、海賊討伐に連れて行って貰えなかった我が子家盛に、「何故、前妻の子・清盛がいると知りながら嫁いだのか」と聞かれ、「何もかも話してくれた忠盛様が余りに痛ましく、その背負っているものを共に背負って、支えて行きたいと思い、清盛の母になろうと思った」と答えます。
この時の和久井映見さんの演技がまた素晴らしく、何もかも呑み込んで、夫とその一族を支えて行く武家の妻としての覚悟が出来ているのが、柔らかいけれども凜とした表情から見て取れて、深い感動を覚えました。
同じ「女を愛する事で傷付いた男」に対する姿勢を明確に描き分けていて、これも今後どうなっていくのかがとても楽しみになりました。
最後に今回気になった点。事ある毎に清盛を排除しようとする叔父・忠正の姿勢には流石にうんざり。
海賊討伐に赴くに当たり、清盛が初陣を許され、家盛が京に残るよう命じられた事について、またしても嫡男がどうの跡継ぎがどうのと一悶着起きるのですが、以前ならわめき散らして役目を放棄して飛び出して行ったであろう清盛が、「俺は跡継ぎになる気などない!今回の海賊討伐も、平氏の者として扱ってくれなくて結構!荷物運びでも何でもするぜ!」と笑い飛ばしたのを見て、「ああ、無理してるな〜、この子なりに精一杯頑張って角が立たないように冗談めかして場を収めようとしてるんだな〜、偉いな〜大人になったよな〜」と思って見ていたのに、安芸の宿営地に着いた処でまた忠正が話を蒸し返す。
皆の前で口論になるだけでなく、清盛と2人きりになった時に、とどめを刺すように、「赤子は誰が見ても可愛く、思わず笑みがこぼれるものだが、俺は赤子のお前を見ても笑えなかった。災いの種にしか見えん!」と吐き捨てます。そのやり方が大人げないというか陰湿というか。
流石に此処は清盛に同情しました。彼を我が子としたのは忠盛であって、清盛にしてみれば、自分が望んで嫡男にして貰った訳じゃなし、物の怪法皇の血を引いていると言われても、そんな自分ではどうしようもない事について責められても、途方に暮れるしかないのに。
これまで見ていて気持ちよかった松ケンくんの落ち込む姿が、此処で初めて可哀想に見えましたよ。上手く成長させて行ってますねえ。
忠盛も宗子も清盛を嫡男として育てて行くと腹を括っているのだから、いつまでもそれに文句を言う忠正の方がかえってトラブルメーカーになっている気がする。
忠正こそいい大人なんだから、少しずつでも変わろうとしている清盛の姿勢を感じ取ってやらないと・・・。道を逸れそうになったら叱り飛ばしてもいいけど、努力しているのを一切認めず、存在そのものを全否定するのは駄目だろう・・・。
それこそ蔑まれる存在である武士が、持てる限りの力を尽くしてその境遇から這い上がり、やがては貴族や「王家」をも凌ぐ勢力になって行く事を否定するに等しいと思うのだけど。
来週はいよいよ海賊討伐。相当な予算を注ぎ込んで撮ったらしいですが、派手にチャンバラが展開するだけで人間ドラマのない、「パイレーツ・オブ・ヘイアン」にだけはならないよう祈るばかりです。
・・・ええとここで一旦切ります。前回も書いた本のご紹介は後程改めて。最近やたら長い文章ばかりで面白みがなくて済みません。
2012年02月02日
男同士の赤い糸
・・・と書くとやばい漫画のタイトルみたいですが、そうではなくて大河「平清盛」第4回の感想です。
今回も様々な人物による群像劇が繰り広げられて、見応えがありました。特に男同士のぶつかり合い、というか絡まる運命の糸のさまが。
先ずは冒頭から超エリートぶりを炸裂させてくれた佐藤義清(さとうのりきよ・後の西行)。
オープニングで鮮やかに流鏑馬を決めてくれたかと思えば、たまちゃん(璋子)御一行の歌会の場で、華麗に歌の添削をして女性陣から絶賛されるなど、容姿端麗文武両道ぶりが半端ない。しかもこの人、清盛と同い年(1118年生まれ)。
肝心の清盛はといえば、流鏑馬は矢が箙(えびら)から抜けずにしくじるわ、歌の感想を聞かれてしあさっての方向のとんちんかんな受け答えをして馬鹿にされるわで、完全に物笑いの種に。
第2話で、白川法皇の前で舞を舞う為に、父・忠盛に猛特訓を受けた筈だけど、北面の武士になってからは何の修行もしていないのか?
その清盛。北面の武士たちが歌会の警護を命じられ、たまちゃん始め女房方の御前に侍ると知るやいなやこぞって化粧を始め、何とかお目に留まろうとしているのを見て、「女に色目を使いやがって、誉れ高き北面の武士が聞いて呆れるわ!」と投げやりになります。まあ、解らんでもないが、だったらせめて弓馬の腕ぐらい磨いておきなさい。
で、義清ですが、単なるすかした嫌みな奴かと思ったら、そうばかりではないらしい。
殿上人となった忠盛が藤原忠実の宴に招かれ、所望されて舞いを一差し舞う場面では、その見事さに素直に頷き、貴族たちが管弦の調子をわざと乱し、盃の酒を忠盛に次々浴びせて嘲笑する場面では、思わず飛び出そうとする清盛を制し、「今ここで行われているのは政(まつりごと)なのだ」、と教え諭す。歯噛みしながらも辛うじて踏み留まる清盛。
文武両道だけではなく、様々な思惑の渦巻く朝廷内の有り様を冷静に見ている義清は、今後、清盛が北面の武士としてどう振る舞うべきかを学んで行く手本、というか良き同僚になるのかも知れません。でも途中(23歳)で出家しちゃうので、それまでどれだけ話の上で清盛に絡んでくるのかが気になる処。
個人的に西行(義清)の歌が好きなのと、超エリートの義清がどうやって崩れて行って出家に至るのかが気になって仕方ないので、出番が多い事と嬉しいです。
で、父が貴族どもにコケにされているのを見てやりきれなくなった清盛が河原で1人すねていると、其処へライバル・源義朝登場。
前回、武芸に自信のある自分を差し置いて、親の七光りで清盛が北面の武士に取り立てられた事を根に持っていて、喧嘩をふっかけて来ます。受けて立つ清盛、「お前が思っているほどの役目ではない!父親が殿上人なんぞになった所為で、見たくもないものまで見せられるのだからたまったものではないわ!」 と取っ組み合いになります。
ここで義朝に「俺の親とお前の親と取り替えるか?」と言われ、うんと言わない清盛が可笑しい。本当は父の事を大切に思っているんだろうなというのが伺える。
義朝は清盛より5つ年下(1123生まれ)だけど、この先良い喧嘩相手、ではなくて本当に良いライバルになるだろうな、と、取っ組み合いに疲れて2人並んで河原に座っている姿を見て思いました。
2人共、父に対して複雑な思いを抱いている処も似ている。
義朝が、「父上が不甲斐ない所為で私は北面の武士になれなかった!」と、矢をつがえながら父・為義に怒りをぶちまけた場面はちょっと吃驚、というか為義さんが気の毒でした。
一方の清盛はというと、父が殿上人という、武士として例のない出世を遂げた事を素直に喜べず、精一杯の顔芸で心にもない世辞を述べた後、「平氏の中から殿上人が!」とどんちゃん騒ぎで盛り上がる一族の輪に入れず、1人そっと離れて行く姿が印象的でした。
松ケンくん、こういう押さえた演技がいいんだけどなあ。顔芸はやり過ぎ稚拙過ぎ。「七人の侍」の三船敏郎(滅茶苦茶好き)も感情の起伏の激しい騒々しい役だったけど、過剰にならず、其処此処で、心の中で持て余している深い悲しみが伝わって来る、どっしりとした野太い演技をしていたのは流石でした。競べるのは酷かも知れないが。
で、その2人の父・忠盛と為義も、今回直接対決する事となります。
「忠盛の出世=平氏(王家の犬)の出世=王家(鳥羽上皇)の権力隆盛」が気に入らない、摂関家の長・藤原忠実。為義を呼びつけ、「源氏(摂関家の犬)の汚名返上=藤原氏の権力奪還」になるとして、豊明節会(とよあかりのせちえ)という儀式に出席する忠盛を暗殺するようそそのかします。
(この辺の上皇と摂関家の権力争いも物凄く面白い。鳥羽上皇役の三上博史さんと、藤原忠実役の國村隼さんの火花が散りそうなやりとりが強烈)
この暗殺計画を、上記の河原で取っ組み合いをしていた際に、駆けつけて来た源氏の家臣の知らせで知った清盛と義朝。それぞれ儀式の場に忍び込んで様子を伺います。
此処で父同士の対決を、息子同士がたまたま同じ場所で目撃する事になったのは面白かった。犬猿の仲、というか「犬×犬」の仲なのに、一緒に並んで固唾を呑んで見守っている様子が、仲良さそうに見えて可笑しくて仕方ない。
一方、篝火の明かりに照らされた影が怪しく揺らめく中、鮮やかな布の引かれた通路で対峙する父同士の対決の緊張感は最高潮に。
源氏の未来の為に忠盛を斬ると言う為義に、忠盛は「源氏と平氏の勝負は、武士が朝廷で力を付けてからでも遅くない」と一蹴。更には「王家の犬で終わるつもりはない」と言い放つ。
いやあ、忠盛、というか中井貴一さん格好良かった〜!細身で面立ちも地味な方で、「義経」で頼朝を演じた時も強い印象がなかったんですが、今回は威厳というか、陰謀渦巻く朝廷の中へ飛び込んで行く覚悟を決めた、肝の据わったというか腹を括った武士の統領としての風格がありました。素晴らしいの一言。
比較されちゃって可哀想なのが為義さん。一生懸命なのにねえ・・・、でもその必死さを息子が解ってくれたのが唯一の救いでした。
一方の清盛は、父の凄さを目の当たりにし、意外な言葉を耳にして些か放心状態。翌朝馬に乗って退出して来た父に「『王家の犬で終わるつもりはない』って、いつから考えていたんですか」とぶっきらぼうに尋ねます。
「お前を我が子として育てると決めた時だ」と言われ、自分の存在が父の「心の軸」になっていたのだと知って、それまでの胸のつかえが吹っ飛んだかのように、「父上ーーー!」と笑顔で叫びながら、去って行く父の後を追います。まるで子犬のようだ。
ここの父子のやりとり、良かったです。父への屈折した想い、幾ら暴れても満たされない孤独感、そういった諸々の絡まったものがほどけて行くようで、ほっとする事の出来た場面でした。これで清盛はまた一歩階段を上ったんだな、良かった、少しずつだけどちゃんと成長してるじゃん・・・と思ったら来週また何やら派手にやらかしそうな予告が・・・。
当分、というか最後まで落ち着けなさそうな感じですな・・・。観ていて面白いけど消耗するわ〜。
あ、今回気になったのが、たまちゃん御一行が歌会を開いている場面。庭先に北面の武士たちが控えているのに、御簾も几帳も何もなしで、たまちゃん以下の女性陣が姿を晒していた事。あれは駄目でしょ・・・。
普段は絶対に姿を見せず、「手紙の文字が美しい」とか「和歌の才に秀でている」とか、「管弦の腕は右に出る者がいない」とか「衣に焚きしめられた香りが素晴らしい」とか、間接的にしかその人となりが解らぬからこそ、あれこれ思い巡らせて恋心が募り、何かの拍子に御簾が捲れ挙がって一瞬垣間見えた容姿の麗しさ(逆もあり得る)にとどめを刺され・・・という時代なのに、あんな開けっ広げでは、はしたないにも程がある。
御簾では全然見えないから、ドラマの画面としてはちょっと・・・、というのは解るが、せめて几帳を庭との間にぐるっと置くとか、扇で顔を隠すとかしろよ・・・。
ええと、この後何冊か本をご紹介したかったのですが、出掛ける用事があるのでまた改めて。
誤字脱字や文章のおかしな処があるかも知れないので、それも後で見直します。とりあえずこれにて失礼。
今回も様々な人物による群像劇が繰り広げられて、見応えがありました。特に男同士のぶつかり合い、というか絡まる運命の糸のさまが。
先ずは冒頭から超エリートぶりを炸裂させてくれた佐藤義清(さとうのりきよ・後の西行)。
オープニングで鮮やかに流鏑馬を決めてくれたかと思えば、たまちゃん(璋子)御一行の歌会の場で、華麗に歌の添削をして女性陣から絶賛されるなど、容姿端麗文武両道ぶりが半端ない。しかもこの人、清盛と同い年(1118年生まれ)。
肝心の清盛はといえば、流鏑馬は矢が箙(えびら)から抜けずにしくじるわ、歌の感想を聞かれてしあさっての方向のとんちんかんな受け答えをして馬鹿にされるわで、完全に物笑いの種に。
第2話で、白川法皇の前で舞を舞う為に、父・忠盛に猛特訓を受けた筈だけど、北面の武士になってからは何の修行もしていないのか?
その清盛。北面の武士たちが歌会の警護を命じられ、たまちゃん始め女房方の御前に侍ると知るやいなやこぞって化粧を始め、何とかお目に留まろうとしているのを見て、「女に色目を使いやがって、誉れ高き北面の武士が聞いて呆れるわ!」と投げやりになります。まあ、解らんでもないが、だったらせめて弓馬の腕ぐらい磨いておきなさい。
で、義清ですが、単なるすかした嫌みな奴かと思ったら、そうばかりではないらしい。
殿上人となった忠盛が藤原忠実の宴に招かれ、所望されて舞いを一差し舞う場面では、その見事さに素直に頷き、貴族たちが管弦の調子をわざと乱し、盃の酒を忠盛に次々浴びせて嘲笑する場面では、思わず飛び出そうとする清盛を制し、「今ここで行われているのは政(まつりごと)なのだ」、と教え諭す。歯噛みしながらも辛うじて踏み留まる清盛。
文武両道だけではなく、様々な思惑の渦巻く朝廷内の有り様を冷静に見ている義清は、今後、清盛が北面の武士としてどう振る舞うべきかを学んで行く手本、というか良き同僚になるのかも知れません。でも途中(23歳)で出家しちゃうので、それまでどれだけ話の上で清盛に絡んでくるのかが気になる処。
個人的に西行(義清)の歌が好きなのと、超エリートの義清がどうやって崩れて行って出家に至るのかが気になって仕方ないので、出番が多い事と嬉しいです。
で、父が貴族どもにコケにされているのを見てやりきれなくなった清盛が河原で1人すねていると、其処へライバル・源義朝登場。
前回、武芸に自信のある自分を差し置いて、親の七光りで清盛が北面の武士に取り立てられた事を根に持っていて、喧嘩をふっかけて来ます。受けて立つ清盛、「お前が思っているほどの役目ではない!父親が殿上人なんぞになった所為で、見たくもないものまで見せられるのだからたまったものではないわ!」 と取っ組み合いになります。
ここで義朝に「俺の親とお前の親と取り替えるか?」と言われ、うんと言わない清盛が可笑しい。本当は父の事を大切に思っているんだろうなというのが伺える。
義朝は清盛より5つ年下(1123生まれ)だけど、この先良い喧嘩相手、ではなくて本当に良いライバルになるだろうな、と、取っ組み合いに疲れて2人並んで河原に座っている姿を見て思いました。
2人共、父に対して複雑な思いを抱いている処も似ている。
義朝が、「父上が不甲斐ない所為で私は北面の武士になれなかった!」と、矢をつがえながら父・為義に怒りをぶちまけた場面はちょっと吃驚、というか為義さんが気の毒でした。
一方の清盛はというと、父が殿上人という、武士として例のない出世を遂げた事を素直に喜べず、精一杯の顔芸で心にもない世辞を述べた後、「平氏の中から殿上人が!」とどんちゃん騒ぎで盛り上がる一族の輪に入れず、1人そっと離れて行く姿が印象的でした。
松ケンくん、こういう押さえた演技がいいんだけどなあ。顔芸はやり過ぎ稚拙過ぎ。「七人の侍」の三船敏郎(滅茶苦茶好き)も感情の起伏の激しい騒々しい役だったけど、過剰にならず、其処此処で、心の中で持て余している深い悲しみが伝わって来る、どっしりとした野太い演技をしていたのは流石でした。競べるのは酷かも知れないが。
で、その2人の父・忠盛と為義も、今回直接対決する事となります。
「忠盛の出世=平氏(王家の犬)の出世=王家(鳥羽上皇)の権力隆盛」が気に入らない、摂関家の長・藤原忠実。為義を呼びつけ、「源氏(摂関家の犬)の汚名返上=藤原氏の権力奪還」になるとして、豊明節会(とよあかりのせちえ)という儀式に出席する忠盛を暗殺するようそそのかします。
(この辺の上皇と摂関家の権力争いも物凄く面白い。鳥羽上皇役の三上博史さんと、藤原忠実役の國村隼さんの火花が散りそうなやりとりが強烈)
この暗殺計画を、上記の河原で取っ組み合いをしていた際に、駆けつけて来た源氏の家臣の知らせで知った清盛と義朝。それぞれ儀式の場に忍び込んで様子を伺います。
此処で父同士の対決を、息子同士がたまたま同じ場所で目撃する事になったのは面白かった。犬猿の仲、というか「犬×犬」の仲なのに、一緒に並んで固唾を呑んで見守っている様子が、仲良さそうに見えて可笑しくて仕方ない。
一方、篝火の明かりに照らされた影が怪しく揺らめく中、鮮やかな布の引かれた通路で対峙する父同士の対決の緊張感は最高潮に。
源氏の未来の為に忠盛を斬ると言う為義に、忠盛は「源氏と平氏の勝負は、武士が朝廷で力を付けてからでも遅くない」と一蹴。更には「王家の犬で終わるつもりはない」と言い放つ。
いやあ、忠盛、というか中井貴一さん格好良かった〜!細身で面立ちも地味な方で、「義経」で頼朝を演じた時も強い印象がなかったんですが、今回は威厳というか、陰謀渦巻く朝廷の中へ飛び込んで行く覚悟を決めた、肝の据わったというか腹を括った武士の統領としての風格がありました。素晴らしいの一言。
比較されちゃって可哀想なのが為義さん。一生懸命なのにねえ・・・、でもその必死さを息子が解ってくれたのが唯一の救いでした。
一方の清盛は、父の凄さを目の当たりにし、意外な言葉を耳にして些か放心状態。翌朝馬に乗って退出して来た父に「『王家の犬で終わるつもりはない』って、いつから考えていたんですか」とぶっきらぼうに尋ねます。
「お前を我が子として育てると決めた時だ」と言われ、自分の存在が父の「心の軸」になっていたのだと知って、それまでの胸のつかえが吹っ飛んだかのように、「父上ーーー!」と笑顔で叫びながら、去って行く父の後を追います。まるで子犬のようだ。
ここの父子のやりとり、良かったです。父への屈折した想い、幾ら暴れても満たされない孤独感、そういった諸々の絡まったものがほどけて行くようで、ほっとする事の出来た場面でした。これで清盛はまた一歩階段を上ったんだな、良かった、少しずつだけどちゃんと成長してるじゃん・・・と思ったら来週また何やら派手にやらかしそうな予告が・・・。
当分、というか最後まで落ち着けなさそうな感じですな・・・。観ていて面白いけど消耗するわ〜。
あ、今回気になったのが、たまちゃん御一行が歌会を開いている場面。庭先に北面の武士たちが控えているのに、御簾も几帳も何もなしで、たまちゃん以下の女性陣が姿を晒していた事。あれは駄目でしょ・・・。
普段は絶対に姿を見せず、「手紙の文字が美しい」とか「和歌の才に秀でている」とか、「管弦の腕は右に出る者がいない」とか「衣に焚きしめられた香りが素晴らしい」とか、間接的にしかその人となりが解らぬからこそ、あれこれ思い巡らせて恋心が募り、何かの拍子に御簾が捲れ挙がって一瞬垣間見えた容姿の麗しさ(逆もあり得る)にとどめを刺され・・・という時代なのに、あんな開けっ広げでは、はしたないにも程がある。
御簾では全然見えないから、ドラマの画面としてはちょっと・・・、というのは解るが、せめて几帳を庭との間にぐるっと置くとか、扇で顔を隠すとかしろよ・・・。
ええと、この後何冊か本をご紹介したかったのですが、出掛ける用事があるのでまた改めて。
誤字脱字や文章のおかしな処があるかも知れないので、それも後で見直します。とりあえずこれにて失礼。
2012年01月29日
たまちゃん最凶
大河「平清盛」第3回、日曜に見損ねた&録画失敗で、土曜の再放送を待っていたのですが、前2回に負けず劣らずの内容の濃さに圧倒されっ放しでした。
特に鳥羽上皇と璋子(たまこ)の、不義の子・崇徳帝を巡るやりとりの凄まじさに絶句。
自分の祖父(白川法皇)との間に出来た子を、我が子のように愛せる訳がないという鳥羽上皇に、「あら、でも貴方のお爺様の子なんだし・・・叔父って事にもなるから、『叔父子(おじこ)』って呼んだらどうかしら?」みたいな恐ろしい事を、微笑みながらさらっと言ってのける璋子。
それも悪意や敵意を持って言っているのではなく、そういう子を産んだ事を全く悪い事と認識しておらず、血管切れそうに激怒している鳥羽上皇を見ても「あら、どうしてそんなにお怒りになるのかしら?」と素で解ってない処が凄過ぎる。もしかしたらこのドラマで破壊力最強・大凶な人物なのではなかろうか、たまちゃん。
しかし『源氏物語』でも、余り物事を考えるのが得意でなさそうな女三宮とか、義母と密通してしまう光源氏とか、生き霊となって正妻に祟る六条御所とかが描かれているのを思うと、宮中でのこういう常軌を逸したように見える愛憎劇も、良くある事だったんだろうなと思えてしまう・・・というか、こんな日々を送っていたら、怨霊になる人がいてもおかしくないわ・・・。
で、主人公の清盛は相変わらず汚い格好で好き勝手に暴れまくっていますが、海賊退治をするつもりが海賊に間違えられ、仲間と共に検非違使に捕まった処を父・忠盛らのお陰で解放されるものの、仲間を助ける為に牢破りをやらかします。
それだけでもばれたらまずいのに、逃げた仲間が追っ手から逃れる際に、よりによって鳥羽上皇の牛車の前に飛び出し、護衛の武士・佐藤義清(さとうのりきよ・後の西行)に打ち据えられてしまうというとんでもない事態に。
この騒動に平氏の者が関わっているのをひた隠しにしようとする忠盛らに、「自分1人が責めを負う」と啖呵を切った清盛、「お前がやっている事は賊と同じだ、好き勝手やっているお前が今まで無事でいられたのは、陰で平氏が守っていたからだ」と一喝され、鼻っ柱をへし折られます。
更には「平氏と絶縁せよ、正妻に男子がありながら、出自も判らぬ白拍子の子を嫡男にするのはおかしいわ!」という叔父・忠正の言葉に、「清盛は私の子でございます!」と土下座して許しを請う義母・宗子と、母の傍に駆け寄って「弟の私からもお願い致します!」という義弟・家盛の姿に、いたたまれなくなって飛び出して行く清盛。
いやあ、ここ、良かったです。散々いきがってやりたい放題、ヒーロー気取りで自分1人で堂々と生きているつもりでいたのが、現実には目先の事しか考えられない甘っちょろい大馬鹿者で、しかもあれほど嫌って飛び出した平氏の一族皆に守って貰っていた、情けないお子ちゃまだった自分に気付かされて、ずどーんと落ち込む清盛。
観ていて気持ち良かったです。よくぞ叱ってくれた大人たち。といっても、ここまで放ったらかしにしていた周りにも責任があるんだけど・・・、どうやら父・忠盛は清盛を何度も崖から蹴落として、というか自分で転げ落ちさせて、その都度何で落ちたか考えさせ、どうやって這い上がって来るかを観る事で、成長を促す方針らしい。
なだめすかしてどうにかなる悪餓鬼ではないので、それが一番の育て方だとは思うけど、巻き添えを食らう周りの者はたまったものではない気が・・・。未だ当分反抗期が続きそうなので、先が思いやられるわ・・・。
今回はもう1人、清盛のプライドを叩き潰した者がいました。今後ライバルとして活躍するであろう源義朝。良い描かれ方していたと思いました。
前回の清盛の殺気立った剣舞を眼にして以来、対抗心を燃やして3年間武芸を磨き、北面の武士に取り立てて貰うよう貴族に陳情するも相手にされず、あろう事か「鳥羽院は平清盛を北面の武士にお望みじゃ」という屈辱的な言葉を聞かされる。
父・為義も、ライバル視している平忠盛が、自分は目通りも許されぬ上皇に呼ばれて参内する姿を見て切歯扼腕しており、親子二代に渡る敵愾心の燃え上がりようが伝わって来ました。
で、最後の競馬(くらべうま)の場面で、清盛が思いっ切り負けて、落馬して泣きながら自分の不甲斐なさを愚痴る姿を見て、勝ち誇った顔で去って行く義朝。
観ていて気持ち良かったです、ここも。よくぞ勝ってくれた義朝。叩きのめされる清盛を観ているとスカッとするわ。
・・・にしても、かつてこれほどまでに可愛げのない主人公がいただろうか?毎回、驕り高ぶっている清盛がどん底に落ちるのを観るのが気持ち良いってのが、何とも・・・。
主人公は非の打ち所のないの良い子ちゃんであるべきとは言わないが(それはそれでつまらない)、反感を買い過ぎるというのも、良いんだか悪いんだか・・・。憎らしいキャラになるよう狙って脚本作ってるとは思うんだけれども。
未だ暫くはこの状態が続きそうだけど・・・あの暑苦しさが落ち着く日は来るのか?1年間ずっと怒鳴り散らす → 落ち込む、の繰り返しでは流石にないよね?
・・・ネット上の噂ですが、「3回までの視聴率が振るわないので、NHKが思い切っててこ入れして、今後はかなり激しい『濡れ場』を増やす」という話を眼にしました。鳥羽上皇を巡る2人の女の争いとか、清盛の童貞卒業とか、色々派手にやらかすそうです。
・・・方向間違ってると思う。売れなくなったアイドルがヘアヌード写真集出して起死回生を計るみたいな事を大河でやって受けると思ってるのか?頭大丈夫か?
最近、朝から晩まで&ドラマからバラエティーに至るまで、エロネタまみれになって視聴者の顰蹙を買ったので、今後は自粛するという話があったんだけどどうなってるんだ一体。
・・・状況次第では視聴するのを挫折しそうな気がして来た。出来るだけ頑張ってみますが・・・。
あ、でも個人的に西行(佐藤義清)が好きなので、彼が今後どう描かれるかは見届けたいかも。
特に鳥羽上皇と璋子(たまこ)の、不義の子・崇徳帝を巡るやりとりの凄まじさに絶句。
自分の祖父(白川法皇)との間に出来た子を、我が子のように愛せる訳がないという鳥羽上皇に、「あら、でも貴方のお爺様の子なんだし・・・叔父って事にもなるから、『叔父子(おじこ)』って呼んだらどうかしら?」みたいな恐ろしい事を、微笑みながらさらっと言ってのける璋子。
それも悪意や敵意を持って言っているのではなく、そういう子を産んだ事を全く悪い事と認識しておらず、血管切れそうに激怒している鳥羽上皇を見ても「あら、どうしてそんなにお怒りになるのかしら?」と素で解ってない処が凄過ぎる。もしかしたらこのドラマで破壊力最強・大凶な人物なのではなかろうか、たまちゃん。
しかし『源氏物語』でも、余り物事を考えるのが得意でなさそうな女三宮とか、義母と密通してしまう光源氏とか、生き霊となって正妻に祟る六条御所とかが描かれているのを思うと、宮中でのこういう常軌を逸したように見える愛憎劇も、良くある事だったんだろうなと思えてしまう・・・というか、こんな日々を送っていたら、怨霊になる人がいてもおかしくないわ・・・。
で、主人公の清盛は相変わらず汚い格好で好き勝手に暴れまくっていますが、海賊退治をするつもりが海賊に間違えられ、仲間と共に検非違使に捕まった処を父・忠盛らのお陰で解放されるものの、仲間を助ける為に牢破りをやらかします。
それだけでもばれたらまずいのに、逃げた仲間が追っ手から逃れる際に、よりによって鳥羽上皇の牛車の前に飛び出し、護衛の武士・佐藤義清(さとうのりきよ・後の西行)に打ち据えられてしまうというとんでもない事態に。
この騒動に平氏の者が関わっているのをひた隠しにしようとする忠盛らに、「自分1人が責めを負う」と啖呵を切った清盛、「お前がやっている事は賊と同じだ、好き勝手やっているお前が今まで無事でいられたのは、陰で平氏が守っていたからだ」と一喝され、鼻っ柱をへし折られます。
更には「平氏と絶縁せよ、正妻に男子がありながら、出自も判らぬ白拍子の子を嫡男にするのはおかしいわ!」という叔父・忠正の言葉に、「清盛は私の子でございます!」と土下座して許しを請う義母・宗子と、母の傍に駆け寄って「弟の私からもお願い致します!」という義弟・家盛の姿に、いたたまれなくなって飛び出して行く清盛。
いやあ、ここ、良かったです。散々いきがってやりたい放題、ヒーロー気取りで自分1人で堂々と生きているつもりでいたのが、現実には目先の事しか考えられない甘っちょろい大馬鹿者で、しかもあれほど嫌って飛び出した平氏の一族皆に守って貰っていた、情けないお子ちゃまだった自分に気付かされて、ずどーんと落ち込む清盛。
観ていて気持ち良かったです。よくぞ叱ってくれた大人たち。といっても、ここまで放ったらかしにしていた周りにも責任があるんだけど・・・、どうやら父・忠盛は清盛を何度も崖から蹴落として、というか自分で転げ落ちさせて、その都度何で落ちたか考えさせ、どうやって這い上がって来るかを観る事で、成長を促す方針らしい。
なだめすかしてどうにかなる悪餓鬼ではないので、それが一番の育て方だとは思うけど、巻き添えを食らう周りの者はたまったものではない気が・・・。未だ当分反抗期が続きそうなので、先が思いやられるわ・・・。
今回はもう1人、清盛のプライドを叩き潰した者がいました。今後ライバルとして活躍するであろう源義朝。良い描かれ方していたと思いました。
前回の清盛の殺気立った剣舞を眼にして以来、対抗心を燃やして3年間武芸を磨き、北面の武士に取り立てて貰うよう貴族に陳情するも相手にされず、あろう事か「鳥羽院は平清盛を北面の武士にお望みじゃ」という屈辱的な言葉を聞かされる。
父・為義も、ライバル視している平忠盛が、自分は目通りも許されぬ上皇に呼ばれて参内する姿を見て切歯扼腕しており、親子二代に渡る敵愾心の燃え上がりようが伝わって来ました。
で、最後の競馬(くらべうま)の場面で、清盛が思いっ切り負けて、落馬して泣きながら自分の不甲斐なさを愚痴る姿を見て、勝ち誇った顔で去って行く義朝。
観ていて気持ち良かったです、ここも。よくぞ勝ってくれた義朝。叩きのめされる清盛を観ているとスカッとするわ。
・・・にしても、かつてこれほどまでに可愛げのない主人公がいただろうか?毎回、驕り高ぶっている清盛がどん底に落ちるのを観るのが気持ち良いってのが、何とも・・・。
主人公は非の打ち所のないの良い子ちゃんであるべきとは言わないが(それはそれでつまらない)、反感を買い過ぎるというのも、良いんだか悪いんだか・・・。憎らしいキャラになるよう狙って脚本作ってるとは思うんだけれども。
未だ暫くはこの状態が続きそうだけど・・・あの暑苦しさが落ち着く日は来るのか?1年間ずっと怒鳴り散らす → 落ち込む、の繰り返しでは流石にないよね?
・・・ネット上の噂ですが、「3回までの視聴率が振るわないので、NHKが思い切っててこ入れして、今後はかなり激しい『濡れ場』を増やす」という話を眼にしました。鳥羽上皇を巡る2人の女の争いとか、清盛の童貞卒業とか、色々派手にやらかすそうです。
・・・方向間違ってると思う。売れなくなったアイドルがヘアヌード写真集出して起死回生を計るみたいな事を大河でやって受けると思ってるのか?頭大丈夫か?
最近、朝から晩まで&ドラマからバラエティーに至るまで、エロネタまみれになって視聴者の顰蹙を買ったので、今後は自粛するという話があったんだけどどうなってるんだ一体。
・・・状況次第では視聴するのを挫折しそうな気がして来た。出来るだけ頑張ってみますが・・・。
あ、でも個人的に西行(佐藤義清)が好きなので、彼が今後どう描かれるかは見届けたいかも。
2012年01月20日
もう1人の「おれは、だれなんだ?」
下の記事にある「くそやかましい清盛」とは正反対の、「静かに苦悩する謎の男・マーカス・ライト」。映画「ターミネーター4」で、ストーリーの重要な鍵を握る人物です。

大河「平清盛」が余りに重かったので、全く毛色の違うものを観たくて、弟に貰ったDVDを観たんですが、前作の「3」がどうしようもない出来だったのに比べたら、きっちりと創り上げられた渋い内容で良い作品でした。「5」を創る気満々なラストに苦笑しましたが。
主役は「3」のへたれ男と同一人物とはとても思えない(俳優も違う)ジョン・コナーですが、彼と並ぶ、というかそれ以上に重要な役どころなのがマーカス。
事前に「人間の身体と機械の部分を併せ持っている」存在だとは知っていたのですが、只のサイボーグではなく、ジョンと、いずれ過去に遡ってジョンの父となる筈の、まだ10代のカイル・リースを、スカイネットの基地まで連れてくる「誘導型ターミネーター」という位置付けだったとは。
2003年に死刑囚だった彼が、サイバーダイン社の研究(内容は不明)の為に献体する処から始まって、いきなり2018年に話が飛び、その間マーカスがどうなっていたかは判らない。彼自身、記憶を失っていて、自分が何者であるかも判っていないらしい。ただ、スカイネットの基地へ行かねば、という意志だけはある。
自分が「機械と人間のハイブリッド」だと知るのは、傷を負って運び込まれたジョンたちの基地での事。「お前は自分が人間だと思っているのか?」というジョンの問いに、傷口から覗き見える我が身の異様さに気付いて絶叫する。
ジョンはそんなマーカスを「敵」と認識する。スカイネット側のマシーンだと。これには多分に彼の「人工皮膚を纏った人型ターミネーター」への恐怖感が影響していると推測される。
拘束されたマーカスを、彼に助けられた女性(ジョンの仲間)が密かに解放し、2人で逃れようとするものの、ジョンたちの激しい追撃によって連れ戻される。
・・・この辺りがかなり辛い。マーカスは何ら悪い事はしていないのに、問答無用で敵と見なされ(これは彼の意志とは関係なく、結果としてそうだった事が後で判明するのだが)、未だ人間である部分(恐らく心臓と心を司る脳)が残っている事すら否定されるのだ。
それでも尚、自分は人間だ、信じてくれというマーカス。悩んだ末に、ジョンは拉致されたカイルを救う為、マーカスと共にスカイネットの基地へ潜入する事にする。
(昨日、一旦この記事を書いた際、マーカスが逃亡したと勘違いしていたので訂正。)
此処で、スカイネットに捕まっている人間の捕虜もろとも基地を攻撃せよとの上層部の指令に、ジョンが逆らい、彼に他の兵士たちも次々賛同する処がいい。
この時点で未だ反乱軍(人間側)のトップの位置にいなかったジョンが、リーダーシップを発揮していく過程がきちんと描かれている。
スカイネットの基地に潜入したジョンとマーカス。
マーカスは此処で、コンピューターから「お前は誘導型ターミネーターだ、カイルとジョンを此処へ連れてくる任務を果たした」という事を知らされる。
全てを思い出し、我が身を呪ったのか、コンピューターを破壊するマーカス。観ていて胸が痛む。
襲って来る量産型ターミネーター・T−800(シュワちゃん型)との死闘の末、何とか脱出するも、深手を負ったカイルは瀕死の状態。「もう心臓が持たない」という医師に、マーカスは自分の心臓を移植するように言う。
そのやっと苦しみから解放されるかのような安堵の表情に、心が軋む。観ている者としては、もっと生きていて欲しいのだが、彼にとってそれは余りに酷な事なのだろう。
そして自分よりもジョンの存在の方が、人類にとって最後の切り札になる事を理解したからこそ、彼に命を譲り渡す事にしたのだと思う。
マーカスにとっての「1度目のチャンス」は、「献体によって罪を償う事」、「2度目のチャンス」は、「ジョンに心臓を提供する事で、新たな罪を償う事」だったのか?
そういう形でしか救われなかった彼の魂の孤独を理解してくれる者が、あの場にいたであろう事がせめてもの慰めになるのだと、画面を観ている者は自分に言い聞かせるしかなかった気がする。やるせない寂寥感がつのるばかりだった。
・・・いい役でしたね、マーカス。渋くて強くて優しくて、深い悲しみと痛みを抱えている。
具体的な罪状は判らず仕舞いだったけれど、死刑囚だった彼。自分が何者か未だ思い出せていない時に、暴漢から女性を救って感謝された際の「俺は良い人なんかじゃない」という台詞からも、何らかの漠然とした罪悪感を抱えているのが見て取れる。
でも、とても元・凶悪犯であるようには見えなかった。献体の意志を決めた時には、既に彼の中から凶暴な部分が抜け落ちていたのかも知れないし、そもそも犯罪を犯すに至った状況が判らないので、もしかしたら「本当はそんなに悪い人ではなかったのに、色んな事が積み重なって」死刑を宣告されるような事態を招いてしまったのかも知れない。
「自分は何者なのか?何故此処にいるのか?自分は何を成すべきなのか?」
荒野を彷徨うマーカスの背中に、我が身と重なる部分が見えて、少し泣きそうになりました。
・・・上の落描きは、ネットで探したフィギュアの画像を参考に描きました。顔は似てません。雰囲気だけ。
裾の長いコートと、DVDでは細部が判らなかったけど何だか可愛い(← この場合の「可愛い」は「私好み」の意。世間一般とは相当ずれている)形っぽい靴が描きたくて画像を検索したら、予想以上に可愛かったよ靴!
くしゃくしゃっとしたブーツっぽい形だとは思ってたけど、これ、多分シンプルなブーツに、ベルトで留めるカバーを被せてる。
この形だけでも充分可愛い(私基準)のに、よく見たら左右でカバーの長さが違う!何で!?でも左右同じのより絶対こっちの方が可愛い(あくまで私基準)!!欲しいこれ!!

・・・「ターミネーター5」「6」「7」・・・と続編がどれくらい作られるか判りませんが、マーカスの出番は多分もうないでしょうね。でもそれはそれで良いと思う。
シュワちゃんは「2」でヒーローになったけど、「3」では歳を取り過ぎていたのと、役処も微妙だった所為で、「出ない方が良かったんでは・・・」と思わざるを得なかったもの。
これからも出続けるだろうジョン・コナーはどうなって行くのか判りませんが、渋いけどちょっと地味過ぎる気がするので、ゲスト役次第で話の印象が決まりそう。何よりいい脚本書いて下さい。「3」みたいなのは勘弁。
・・・最後に昔描いた「2」のシュワちゃんを。この頃が一番格好良かった気がする。

・・・・・・追記。
そういえば前半で出ていた「ターミネーターを操る為の信号を遮断する事で、マシーンの動きを止める事が出来る新兵器」はどうなった?
持ち運び出来る試作器を作っていたから、敵陣に踏み込む際に装備していれば、敵のターミネーターの動きを封殺出来、コナーが瀕死の重傷を負わされるのを阻止する事が可能だったのではないのか?
試作品段階だったから使えなかったのか、司令部トップから許可が下りなかったのか、T−800が新型だから効かなかったのか?また見落としたんだろうか私。
次回以降に持ち越すとしても、あれだけで簡単にスカイネットが終わってしまう筈はないだろうけど・・・。
大河「平清盛」が余りに重かったので、全く毛色の違うものを観たくて、弟に貰ったDVDを観たんですが、前作の「3」がどうしようもない出来だったのに比べたら、きっちりと創り上げられた渋い内容で良い作品でした。「5」を創る気満々なラストに苦笑しましたが。
主役は「3」のへたれ男と同一人物とはとても思えない(俳優も違う)ジョン・コナーですが、彼と並ぶ、というかそれ以上に重要な役どころなのがマーカス。
事前に「人間の身体と機械の部分を併せ持っている」存在だとは知っていたのですが、只のサイボーグではなく、ジョンと、いずれ過去に遡ってジョンの父となる筈の、まだ10代のカイル・リースを、スカイネットの基地まで連れてくる「誘導型ターミネーター」という位置付けだったとは。
2003年に死刑囚だった彼が、サイバーダイン社の研究(内容は不明)の為に献体する処から始まって、いきなり2018年に話が飛び、その間マーカスがどうなっていたかは判らない。彼自身、記憶を失っていて、自分が何者であるかも判っていないらしい。ただ、スカイネットの基地へ行かねば、という意志だけはある。
自分が「機械と人間のハイブリッド」だと知るのは、傷を負って運び込まれたジョンたちの基地での事。「お前は自分が人間だと思っているのか?」というジョンの問いに、傷口から覗き見える我が身の異様さに気付いて絶叫する。
ジョンはそんなマーカスを「敵」と認識する。スカイネット側のマシーンだと。これには多分に彼の「人工皮膚を纏った人型ターミネーター」への恐怖感が影響していると推測される。
拘束されたマーカスを、彼に助けられた女性(ジョンの仲間)が密かに解放し、2人で逃れようとするものの、ジョンたちの激しい追撃によって連れ戻される。
・・・この辺りがかなり辛い。マーカスは何ら悪い事はしていないのに、問答無用で敵と見なされ(これは彼の意志とは関係なく、結果としてそうだった事が後で判明するのだが)、未だ人間である部分(恐らく心臓と心を司る脳)が残っている事すら否定されるのだ。
それでも尚、自分は人間だ、信じてくれというマーカス。悩んだ末に、ジョンは拉致されたカイルを救う為、マーカスと共にスカイネットの基地へ潜入する事にする。
(昨日、一旦この記事を書いた際、マーカスが逃亡したと勘違いしていたので訂正。)
此処で、スカイネットに捕まっている人間の捕虜もろとも基地を攻撃せよとの上層部の指令に、ジョンが逆らい、彼に他の兵士たちも次々賛同する処がいい。
この時点で未だ反乱軍(人間側)のトップの位置にいなかったジョンが、リーダーシップを発揮していく過程がきちんと描かれている。
スカイネットの基地に潜入したジョンとマーカス。
マーカスは此処で、コンピューターから「お前は誘導型ターミネーターだ、カイルとジョンを此処へ連れてくる任務を果たした」という事を知らされる。
全てを思い出し、我が身を呪ったのか、コンピューターを破壊するマーカス。観ていて胸が痛む。
襲って来る量産型ターミネーター・T−800(シュワちゃん型)との死闘の末、何とか脱出するも、深手を負ったカイルは瀕死の状態。「もう心臓が持たない」という医師に、マーカスは自分の心臓を移植するように言う。
そのやっと苦しみから解放されるかのような安堵の表情に、心が軋む。観ている者としては、もっと生きていて欲しいのだが、彼にとってそれは余りに酷な事なのだろう。
そして自分よりもジョンの存在の方が、人類にとって最後の切り札になる事を理解したからこそ、彼に命を譲り渡す事にしたのだと思う。
マーカスにとっての「1度目のチャンス」は、「献体によって罪を償う事」、「2度目のチャンス」は、「ジョンに心臓を提供する事で、新たな罪を償う事」だったのか?
そういう形でしか救われなかった彼の魂の孤独を理解してくれる者が、あの場にいたであろう事がせめてもの慰めになるのだと、画面を観ている者は自分に言い聞かせるしかなかった気がする。やるせない寂寥感がつのるばかりだった。
・・・いい役でしたね、マーカス。渋くて強くて優しくて、深い悲しみと痛みを抱えている。
具体的な罪状は判らず仕舞いだったけれど、死刑囚だった彼。自分が何者か未だ思い出せていない時に、暴漢から女性を救って感謝された際の「俺は良い人なんかじゃない」という台詞からも、何らかの漠然とした罪悪感を抱えているのが見て取れる。
でも、とても元・凶悪犯であるようには見えなかった。献体の意志を決めた時には、既に彼の中から凶暴な部分が抜け落ちていたのかも知れないし、そもそも犯罪を犯すに至った状況が判らないので、もしかしたら「本当はそんなに悪い人ではなかったのに、色んな事が積み重なって」死刑を宣告されるような事態を招いてしまったのかも知れない。
「自分は何者なのか?何故此処にいるのか?自分は何を成すべきなのか?」
荒野を彷徨うマーカスの背中に、我が身と重なる部分が見えて、少し泣きそうになりました。
・・・上の落描きは、ネットで探したフィギュアの画像を参考に描きました。顔は似てません。雰囲気だけ。
裾の長いコートと、DVDでは細部が判らなかったけど何だか可愛い(← この場合の「可愛い」は「私好み」の意。世間一般とは相当ずれている)形っぽい靴が描きたくて画像を検索したら、予想以上に可愛かったよ靴!
くしゃくしゃっとしたブーツっぽい形だとは思ってたけど、これ、多分シンプルなブーツに、ベルトで留めるカバーを被せてる。
この形だけでも充分可愛い(私基準)のに、よく見たら左右でカバーの長さが違う!何で!?でも左右同じのより絶対こっちの方が可愛い(あくまで私基準)!!欲しいこれ!!
・・・「ターミネーター5」「6」「7」・・・と続編がどれくらい作られるか判りませんが、マーカスの出番は多分もうないでしょうね。でもそれはそれで良いと思う。
シュワちゃんは「2」でヒーローになったけど、「3」では歳を取り過ぎていたのと、役処も微妙だった所為で、「出ない方が良かったんでは・・・」と思わざるを得なかったもの。
これからも出続けるだろうジョン・コナーはどうなって行くのか判りませんが、渋いけどちょっと地味過ぎる気がするので、ゲスト役次第で話の印象が決まりそう。何よりいい脚本書いて下さい。「3」みたいなのは勘弁。
・・・最後に昔描いた「2」のシュワちゃんを。この頃が一番格好良かった気がする。
・・・・・・追記。
そういえば前半で出ていた「ターミネーターを操る為の信号を遮断する事で、マシーンの動きを止める事が出来る新兵器」はどうなった?
持ち運び出来る試作器を作っていたから、敵陣に踏み込む際に装備していれば、敵のターミネーターの動きを封殺出来、コナーが瀕死の重傷を負わされるのを阻止する事が可能だったのではないのか?
試作品段階だったから使えなかったのか、司令部トップから許可が下りなかったのか、T−800が新型だから効かなかったのか?また見落としたんだろうか私。
次回以降に持ち越すとしても、あれだけで簡単にスカイネットが終わってしまう筈はないだろうけど・・・。
2012年01月18日
「おれは、だれなんだーーーー!!」
ってやかましいわ清盛!!
・・・大河「平清盛」第2回、何と濃密な45分だった事か。土曜の再放送と続けて観たら、10回分纏めて観たくらい疲れたよ・・・いや悪い意味ではなく、内容がぎっしり詰まっていたという良い意味で。
ただ、どうも1話当たりに詰め込み過ぎて、脚本にある重要なエピソードや台詞が少しずつ削られているらしいのが気掛かり。
で、タイトルの台詞を清盛が道に大の字になって叫ぶシーン。
冒頭から、反抗期真っ盛りの中学生みたいな暑苦しい言動が続いていたので、流石にげんなり、と思ったら、
「だれでもよ〜い」という拍子抜けするような声と共に、落とし穴に落ちた高階通憲(たかしなのみちのり)登場。助けてくれた清盛に、通憲は「この穴はまるで乱れた今の世のようだ云々」と一方的に語り出す。
いや、この展開には笑いました。緩急の付け方が上手い。
それと、さっきまで荒れていた清盛が急に大人しくなって、「助けてくれ」「あ、はい」「この穴は乱れた今の世のようだ」「いやこれは俺が掘った穴で・・・」と、妙に生真面目になっている処、「ああ、この子は本当は素直な子なんだな」というのが垣間見えて面白かったです。
人の話を全然聞いていない通憲のキャラも笑える。
後で知ったんですが、この時の清盛、12歳だったんですね。松ケンくん、童顔だけど身体はでかいので、元服の歳だし15歳くらいの設定かと思って観ていた為、「王家の犬でも平家の犬でもない、野良犬として生きてやる!」と威勢良く啖呵を切ったんなら家出くらいすればいいのに、結局親元でぐだぐだしてるだけの情けない奴なのか、とちょっと呆れていました。12歳じゃ流石に家出は無理か。
そんな駄々っ子清盛の元服当日。皆の待つ中、いつものむさ苦しい身なりで現れ、「誰が元服なんかするもんか!」と捨て台詞を吐いて立ち去ろうとする清盛を、ひょいと抱え上げて連れ戻した侍大将・伊藤忠清。なんちゅー格好ええ男じゃ!と思ったら、わー!「坂の上の雲」の広瀬さん(藤本隆宏さん)じゃないかー!!
それまで出て来ていたのが中井貴一さん始め、優しい感じの人ばかりだったので、こういうごつい武士が観たかったんですよ!!出番多いといいな〜。
で、広瀬さん、じゃなくて忠清さんの怪力のお陰で押さえ込まれた清盛くん、加冠役の藤原家成に、貴族が白河法皇の悪政を正さない事について文句を言いますが、「野良犬が吼えても聞こえないから無駄。飼い犬となって、法皇の傍で吼えないと。」と鼻先で笑われてしまいます。
最初、父の忠盛が、放蕩三昧の清盛に何を言われても「好きにせよ」というのはちょっと甘やかし過ぎなのではないか?と思ったのですが、この辺りで「幾ら清盛が大口叩いても未だ子供、何の力もない、所詮は大人の目の届く処で遊ばされているに過ぎない」と、周りの大人たちが遙か上から見下ろしている様子が判って来ました。そうだよねえ12歳だもんね。
しかしだからといって、何でもかんでもやりたいようにやらせる演出は如何なものか。
禁制を犯して出漁した咎で捉まえられた鱸丸(すずきまる)の父・滝次を取り戻す為、白川法皇に直談判しに行った場面では、きちんとした身なりの貴族か武士ならば兎も角、あんな何処の馬の骨とも判らぬ餓鬼1人が目通りを願った処で、門前払いを食らうのが当たり前。それを法皇に取り次ぐ事からしてそもそもありえんだろ。しかも用件も聞かずに。取り次ぎ役が祗園女御だったら不自然じゃなかったのに。
何故か都合良く法皇が「・・・もしやあいつか?」と思ってくれたお陰で、異例の目通りとなったものの、滝次の釈放を訴えるだけならまだしも、法皇は横暴だ、物の怪の如き振る舞いだなどと口走って、無事で済む筈がない。普通なら。
・・・まあ、あの対面シーンは、法皇の凄まじい「物の怪」っぷりを、これ以上ないくらいの迫力で描く事に成功していたので、そこは一番の見処だったのですが。
産みの母が、自分の座っているその場所で法皇に殺された事、更には母親の仇である法皇が実の父である事を、まるで刃で抉るかのように心にねじ込まれ、蒼白になって落涙し、言葉を無くす清盛。
松ケンくん、怒鳴り散らすよりこういう押さえた演技の方が向いてるんじゃないかなあ。「デスノート」の「L」役しか観た事ないけど、「L」は凄く魅力的だった。ただあの役は押さえ方が極端過ぎるので、比較対象にするには無理があるとは思うけど・・・。
で、やはり法皇とのシーンで気になったのが、クライマックスの舞の処。
最初は神妙に舞っていた清盛。途中で塀の上に隠れていた鱸丸が、いつも清盛の持ち歩いている太刀を投げ込むと、手にしていた太刀をそれに持ち替えて型破りの激しい舞を舞い始めるのですが、
(1)まず、あんな処まで太刀を持った鱸丸が忍び込めるなんてどんだけ警備が甘いんじゃ!
(2)舞いながら何度も殺意剥き出しで法皇に太刀を向けている、その時点で母・舞子同様、矢で射殺されてもおかしくないのに、どんだけ警備が甘いんじゃ!!
(3)↑ が百歩譲って「舞いの演出?」と思われたのだとしても、更に舞台から飛び降りて法皇に太刀を突きつけた時点で、射殺されるか少なくとも取り押さえられなきゃおかしいだろ、どんだけ警備が甘いんじゃ!!!
(4)結局、法皇が「如何にも武士らしき舞い」とフォロー?してくれたお陰でお咎め無しになったようだけど、普通はあの場にいた一族郎党纏めてしょっ引かれて尋問の上、極刑に処されても仕方ないだろうに・・・、甘過ぎるだろ色々と!!!!
(ここは「好きにせよ」じゃいかんだろ忠盛!)
・・・しかしこの時の清盛を見つめる法皇の表情に、「物の怪の血を分けた我が子」という、捻れた愛情が湧いたのが一瞬見て取れて、今後どうなる?と期待したのですが、直後にあっさり崩御とは!法皇!駄目でしょ其処でいなくなったら!
「後は宜しく」で済むわけないんだから他にも鳥羽上皇と璋子(たまこ)の事(言及する気力が残ってないけど、この2人の絡みも凄かった・・・三上博史さん鬼気迫ってますよ次回以降が恐ろしい)とか!!
・・・・・・もう本当に内容が濃過ぎて、画面から圧力を感じるような回で、今日まで何だか物の怪法皇に生気を持ってかれたようになっていました。
体力気力共に奪われそうなこのドラマ、これから更に愛憎劇やら清盛の暑苦しさやらが一段と酷くなってややこしくなりそうなのに、1年間観続けられるのだろうか?テレビに呪(まじな)いの札でも貼った方がいい気がして来た。
・・・最後に頼朝やっぱり駄目。何だあの育ち過ぎた葱みたいな頼りなさは・・・。ナレーションの下手さも論外。勘弁して欲しい。途中で変更なんてする訳ないから我慢するしかないけど。
・・・以下は土曜に第1回の再放送を観て気付いた事。長くなるので追記の形で。
・・・大河「平清盛」第2回、何と濃密な45分だった事か。土曜の再放送と続けて観たら、10回分纏めて観たくらい疲れたよ・・・いや悪い意味ではなく、内容がぎっしり詰まっていたという良い意味で。
ただ、どうも1話当たりに詰め込み過ぎて、脚本にある重要なエピソードや台詞が少しずつ削られているらしいのが気掛かり。
で、タイトルの台詞を清盛が道に大の字になって叫ぶシーン。
冒頭から、反抗期真っ盛りの中学生みたいな暑苦しい言動が続いていたので、流石にげんなり、と思ったら、
「だれでもよ〜い」という拍子抜けするような声と共に、落とし穴に落ちた高階通憲(たかしなのみちのり)登場。助けてくれた清盛に、通憲は「この穴はまるで乱れた今の世のようだ云々」と一方的に語り出す。
いや、この展開には笑いました。緩急の付け方が上手い。
それと、さっきまで荒れていた清盛が急に大人しくなって、「助けてくれ」「あ、はい」「この穴は乱れた今の世のようだ」「いやこれは俺が掘った穴で・・・」と、妙に生真面目になっている処、「ああ、この子は本当は素直な子なんだな」というのが垣間見えて面白かったです。
人の話を全然聞いていない通憲のキャラも笑える。
後で知ったんですが、この時の清盛、12歳だったんですね。松ケンくん、童顔だけど身体はでかいので、元服の歳だし15歳くらいの設定かと思って観ていた為、「王家の犬でも平家の犬でもない、野良犬として生きてやる!」と威勢良く啖呵を切ったんなら家出くらいすればいいのに、結局親元でぐだぐだしてるだけの情けない奴なのか、とちょっと呆れていました。12歳じゃ流石に家出は無理か。
そんな駄々っ子清盛の元服当日。皆の待つ中、いつものむさ苦しい身なりで現れ、「誰が元服なんかするもんか!」と捨て台詞を吐いて立ち去ろうとする清盛を、ひょいと抱え上げて連れ戻した侍大将・伊藤忠清。なんちゅー格好ええ男じゃ!と思ったら、わー!「坂の上の雲」の広瀬さん(藤本隆宏さん)じゃないかー!!
それまで出て来ていたのが中井貴一さん始め、優しい感じの人ばかりだったので、こういうごつい武士が観たかったんですよ!!出番多いといいな〜。
で、広瀬さん、じゃなくて忠清さんの怪力のお陰で押さえ込まれた清盛くん、加冠役の藤原家成に、貴族が白河法皇の悪政を正さない事について文句を言いますが、「野良犬が吼えても聞こえないから無駄。飼い犬となって、法皇の傍で吼えないと。」と鼻先で笑われてしまいます。
最初、父の忠盛が、放蕩三昧の清盛に何を言われても「好きにせよ」というのはちょっと甘やかし過ぎなのではないか?と思ったのですが、この辺りで「幾ら清盛が大口叩いても未だ子供、何の力もない、所詮は大人の目の届く処で遊ばされているに過ぎない」と、周りの大人たちが遙か上から見下ろしている様子が判って来ました。そうだよねえ12歳だもんね。
しかしだからといって、何でもかんでもやりたいようにやらせる演出は如何なものか。
禁制を犯して出漁した咎で捉まえられた鱸丸(すずきまる)の父・滝次を取り戻す為、白川法皇に直談判しに行った場面では、きちんとした身なりの貴族か武士ならば兎も角、あんな何処の馬の骨とも判らぬ餓鬼1人が目通りを願った処で、門前払いを食らうのが当たり前。それを法皇に取り次ぐ事からしてそもそもありえんだろ。しかも用件も聞かずに。取り次ぎ役が祗園女御だったら不自然じゃなかったのに。
何故か都合良く法皇が「・・・もしやあいつか?」と思ってくれたお陰で、異例の目通りとなったものの、滝次の釈放を訴えるだけならまだしも、法皇は横暴だ、物の怪の如き振る舞いだなどと口走って、無事で済む筈がない。普通なら。
・・・まあ、あの対面シーンは、法皇の凄まじい「物の怪」っぷりを、これ以上ないくらいの迫力で描く事に成功していたので、そこは一番の見処だったのですが。
産みの母が、自分の座っているその場所で法皇に殺された事、更には母親の仇である法皇が実の父である事を、まるで刃で抉るかのように心にねじ込まれ、蒼白になって落涙し、言葉を無くす清盛。
松ケンくん、怒鳴り散らすよりこういう押さえた演技の方が向いてるんじゃないかなあ。「デスノート」の「L」役しか観た事ないけど、「L」は凄く魅力的だった。ただあの役は押さえ方が極端過ぎるので、比較対象にするには無理があるとは思うけど・・・。
で、やはり法皇とのシーンで気になったのが、クライマックスの舞の処。
最初は神妙に舞っていた清盛。途中で塀の上に隠れていた鱸丸が、いつも清盛の持ち歩いている太刀を投げ込むと、手にしていた太刀をそれに持ち替えて型破りの激しい舞を舞い始めるのですが、
(1)まず、あんな処まで太刀を持った鱸丸が忍び込めるなんてどんだけ警備が甘いんじゃ!
(2)舞いながら何度も殺意剥き出しで法皇に太刀を向けている、その時点で母・舞子同様、矢で射殺されてもおかしくないのに、どんだけ警備が甘いんじゃ!!
(3)↑ が百歩譲って「舞いの演出?」と思われたのだとしても、更に舞台から飛び降りて法皇に太刀を突きつけた時点で、射殺されるか少なくとも取り押さえられなきゃおかしいだろ、どんだけ警備が甘いんじゃ!!!
(4)結局、法皇が「如何にも武士らしき舞い」とフォロー?してくれたお陰でお咎め無しになったようだけど、普通はあの場にいた一族郎党纏めてしょっ引かれて尋問の上、極刑に処されても仕方ないだろうに・・・、甘過ぎるだろ色々と!!!!
(ここは「好きにせよ」じゃいかんだろ忠盛!)
・・・しかしこの時の清盛を見つめる法皇の表情に、「物の怪の血を分けた我が子」という、捻れた愛情が湧いたのが一瞬見て取れて、今後どうなる?と期待したのですが、直後にあっさり崩御とは!法皇!駄目でしょ其処でいなくなったら!
「後は宜しく」で済むわけないんだから他にも鳥羽上皇と璋子(たまこ)の事(言及する気力が残ってないけど、この2人の絡みも凄かった・・・三上博史さん鬼気迫ってますよ次回以降が恐ろしい)とか!!
・・・・・・もう本当に内容が濃過ぎて、画面から圧力を感じるような回で、今日まで何だか物の怪法皇に生気を持ってかれたようになっていました。
体力気力共に奪われそうなこのドラマ、これから更に愛憎劇やら清盛の暑苦しさやらが一段と酷くなってややこしくなりそうなのに、1年間観続けられるのだろうか?テレビに呪(まじな)いの札でも貼った方がいい気がして来た。
・・・最後に頼朝やっぱり駄目。何だあの育ち過ぎた葱みたいな頼りなさは・・・。ナレーションの下手さも論外。勘弁して欲しい。途中で変更なんてする訳ないから我慢するしかないけど。
・・・以下は土曜に第1回の再放送を観て気付いた事。長くなるので追記の形で。
2012年01月14日
うちの甲冑
下の記事でイラストの資料にしたと書いた甲冑のプラモデル。
右の赤いのが「京都市鞍馬寺所蔵・伝九郎判官義経所用・緋威獅子金物鎧兜(ひおどしししかなものよろいかぶと)・大袖付」、
左の白いのが「広島県厳島神社蔵・伝八幡太郎義家所用・浅葱綾威鎧兜(あさぎあやおどしよろいかぶと)・大袖付」。
共に飾り台用の鎧櫃が付いています。

兜の細部が違います(鍬形、獅子の飾り)。兜の吹き返しや鎧の裾の金物も。


10年以上前に1領1万数千円で購入。童友社というメーカーのものですが、現在は白い方は販売されていないようです。
(童友社のサイトはこちら。「プラモデル」のジャンルに甲冑シリーズがあります。
→ http://www.doyusha-model.com/)
よく御覧頂ければお判りになると思いますが、本来は紐で威(おど)してある(=綴ってある)部分はプラスチックのパーツを貼り付けるだけになっています。プラモ初心者には丁度良いレベルではありますが、やはりちょっと残念。
そういえば暫く前に「週刊・戦国甲冑を作る」(デアゴスティーニ)という、金色の弦月(三日月)兜で有名な伊達政宗の「黒漆五枚胴具足」を作るシリーズがあって、こちらは本格的に札(さね)を紐で威す作りで、政宗の甲冑大好きな者としては思わず手を出しそうになったのですが、完成させるには10万円を越える出費となると判って思い留まりました。これが平安期の大鎧だったら多分迷わず買ってたよ・・・。
ついでにその他のうちにある甲冑ものをご紹介。まずは食玩。
「新歴史浪漫・義経源平争乱」シリーズ。武将の他、三種の神器まで揃ってます。


次は布もの。鎧武者タペストリー。

左右の両端が切りっ放しで縫わないと飾れない為、クローゼットに眠っています。
これは鎧武者ハンカチ。黒と紺の2種。

武者の眼が黒い点で、ちょっと可愛い。

これは手芸店で見付けた渋い布地。巾着とか作ればいいのでしょうが、切るのが勿体なくてやはりクローゼットの肥やしに。額でも買って入れればいいのか?

ハンカチと違ってリアルな絵巻物風です。

最後は「何処で見付けて来たんだそんなもの」な甲冑靴下。何処で見付けたか忘れました。

変な代物と侮ってはいけない。結構しっかりしてるんだな図柄が。

男ものでサイズがでかいのと、1足ずつしか無いので勿体なくて履けません。というかどんな服に合わせりゃいいんだこんな靴下。鎧武者のコスプレする時か?
(← 実は2回やった事がある。騎馬武者行列に出た時と、甲冑展の体験コーナーで。どっちも戦国甲冑だったのが残念。平安の大鎧が着たいぃ〜!)
右の赤いのが「京都市鞍馬寺所蔵・伝九郎判官義経所用・緋威獅子金物鎧兜(ひおどしししかなものよろいかぶと)・大袖付」、
左の白いのが「広島県厳島神社蔵・伝八幡太郎義家所用・浅葱綾威鎧兜(あさぎあやおどしよろいかぶと)・大袖付」。
共に飾り台用の鎧櫃が付いています。
兜の細部が違います(鍬形、獅子の飾り)。兜の吹き返しや鎧の裾の金物も。
10年以上前に1領1万数千円で購入。童友社というメーカーのものですが、現在は白い方は販売されていないようです。
(童友社のサイトはこちら。「プラモデル」のジャンルに甲冑シリーズがあります。
→ http://www.doyusha-model.com/)
よく御覧頂ければお判りになると思いますが、本来は紐で威(おど)してある(=綴ってある)部分はプラスチックのパーツを貼り付けるだけになっています。プラモ初心者には丁度良いレベルではありますが、やはりちょっと残念。
そういえば暫く前に「週刊・戦国甲冑を作る」(デアゴスティーニ)という、金色の弦月(三日月)兜で有名な伊達政宗の「黒漆五枚胴具足」を作るシリーズがあって、こちらは本格的に札(さね)を紐で威す作りで、政宗の甲冑大好きな者としては思わず手を出しそうになったのですが、完成させるには10万円を越える出費となると判って思い留まりました。これが平安期の大鎧だったら多分迷わず買ってたよ・・・。
ついでにその他のうちにある甲冑ものをご紹介。まずは食玩。
「新歴史浪漫・義経源平争乱」シリーズ。武将の他、三種の神器まで揃ってます。
次は布もの。鎧武者タペストリー。
左右の両端が切りっ放しで縫わないと飾れない為、クローゼットに眠っています。
これは鎧武者ハンカチ。黒と紺の2種。
武者の眼が黒い点で、ちょっと可愛い。
これは手芸店で見付けた渋い布地。巾着とか作ればいいのでしょうが、切るのが勿体なくてやはりクローゼットの肥やしに。額でも買って入れればいいのか?
ハンカチと違ってリアルな絵巻物風です。
最後は「何処で見付けて来たんだそんなもの」な甲冑靴下。何処で見付けたか忘れました。
変な代物と侮ってはいけない。結構しっかりしてるんだな図柄が。
男ものでサイズがでかいのと、1足ずつしか無いので勿体なくて履けません。というかどんな服に合わせりゃいいんだこんな靴下。鎧武者のコスプレする時か?
(← 実は2回やった事がある。騎馬武者行列に出た時と、甲冑展の体験コーナーで。どっちも戦国甲冑だったのが残念。平安の大鎧が着たいぃ〜!)
2012年01月10日
文章だけでは淋しいので
「平清盛」関連で、サイトにも載せていなかった落描きを。


共に「平将門」のイラストを描く前のイメージラフ。
仕上げた将門さんの絵はこちら。

因みにこの鎧は「法隆寺旧所御物伝聖徳太子玩具鎧」を参考にしています。
将門の時代は源平合戦頃よりも150年ほど前なので、大鎧のごく初期のものの資料を探したらそれに行き当たりました。大袖の冠板に小札を綴っている部分の化粧板が無いのが多分古式なのではないかと。左が化粧板無し、右2つが有り。
もう1つの違いは糸の威(おど)し方。下の絵では判り辛いのですが、将門の鎧は縦取威(糸を縦に通して小札を綴って行く、古墳時代の「挂甲(けいこう)」と同じ手法)なのに対し、新しいものは縄目威(糸を下の小札 → 右上の小札、の順に繰り返してW状に綴って行く)になっています。

但し聖徳太子の時代(飛鳥時代)にはこんな「大鎧」は無く、恐らく「短甲」「挂甲」だったと考えられるのでご注意を。「伝聖徳太子玩具鎧」はあくまで後世の「伝」です。
ついでに他の鎧武者も。随分昔の寒中見舞い絵です。

これは「京都市鞍馬寺所蔵・伝九郎判官義経所用・緋威獅子金物鎧兜・大袖付」のプラモデルを参考に描きました。
後で気付いたんですが、この兜だと髪は下ろしてないと駄目だと思う。多分天辺の穴(頭頂部)から髻を出せないし、時代的にも違う。考証の甘さが露呈した1枚。というかこれに限らず描いた後で「うわあああ抜かったわ!」となる事が結構多いんだなこれが・・・。
他人の考証の甘さを突っ込める立場ではないと判ってはいるんですが、次回からも大河ドラマの感想、行きます。多分、思いっ切り。
共に「平将門」のイラストを描く前のイメージラフ。
仕上げた将門さんの絵はこちら。
因みにこの鎧は「法隆寺旧所御物伝聖徳太子玩具鎧」を参考にしています。
将門の時代は源平合戦頃よりも150年ほど前なので、大鎧のごく初期のものの資料を探したらそれに行き当たりました。大袖の冠板に小札を綴っている部分の化粧板が無いのが多分古式なのではないかと。左が化粧板無し、右2つが有り。
もう1つの違いは糸の威(おど)し方。下の絵では判り辛いのですが、将門の鎧は縦取威(糸を縦に通して小札を綴って行く、古墳時代の「挂甲(けいこう)」と同じ手法)なのに対し、新しいものは縄目威(糸を下の小札 → 右上の小札、の順に繰り返してW状に綴って行く)になっています。
但し聖徳太子の時代(飛鳥時代)にはこんな「大鎧」は無く、恐らく「短甲」「挂甲」だったと考えられるのでご注意を。「伝聖徳太子玩具鎧」はあくまで後世の「伝」です。
ついでに他の鎧武者も。随分昔の寒中見舞い絵です。
これは「京都市鞍馬寺所蔵・伝九郎判官義経所用・緋威獅子金物鎧兜・大袖付」のプラモデルを参考に描きました。
後で気付いたんですが、この兜だと髪は下ろしてないと駄目だと思う。多分天辺の穴(頭頂部)から髻を出せないし、時代的にも違う。考証の甘さが露呈した1枚。というかこれに限らず描いた後で「うわあああ抜かったわ!」となる事が結構多いんだなこれが・・・。
他人の考証の甘さを突っ込める立場ではないと判ってはいるんですが、次回からも大河ドラマの感想、行きます。多分、思いっ切り。
殴り合う貴族たち
下の「平清盛」の記事に関連して、当時粗暴だったのは武士だけではない、という本をご紹介。
(1)『殴り合う貴族たち』繁田信一 柏書房 2005 ¥2200
(2)『王朝貴族の悪だくみ』繁田信一 柏書房 2007 ¥2200

目次の大見出しを列挙すると、
(1)
・素行の悪い光源氏たち
・中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
・栗田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
・御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
・右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
・内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
・法興院摂政漂兼家の嫡流、平安京を破壊する
・花山法皇、門前の通過を許さず
・花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
・小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
・式部脚宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
・三条天皇、宮中にて女房に殴られる
・内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
・後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
・王朝暴力事件年表
(2)
・清少納言の実兄、白昼の平安京にて射殺される
・殺人犯を皇族に仕立て上げる
・公共事業費を横領し尽くす
・告発者の親兄弟を皆殺しにする
・殺人事件の捏造を隠蔽する
・謀反人と癒着して私腹を肥やす
・清少納言、源頼光の四天王に殺されそうになる
・・・雅な方々の世界もかなりデンジャラスでバイオレンスなスペクタクル満載だったようです、平安時代。「〜おじゃる〜」といいつつ和歌や歌舞音曲の宴に明け暮れる、まったりした日常ばかりではなかった事は確かです。
「清少納言、源頼光の四天王に殺されそうになる」を随分前に読んだきりだったので、これを機に読破したいです。
(1)『殴り合う貴族たち』繁田信一 柏書房 2005 ¥2200
(2)『王朝貴族の悪だくみ』繁田信一 柏書房 2007 ¥2200
目次の大見出しを列挙すると、
(1)
・素行の悪い光源氏たち
・中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
・栗田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
・御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
・右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
・内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
・法興院摂政漂兼家の嫡流、平安京を破壊する
・花山法皇、門前の通過を許さず
・花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
・小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
・式部脚宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
・三条天皇、宮中にて女房に殴られる
・内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
・後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
・王朝暴力事件年表
(2)
・清少納言の実兄、白昼の平安京にて射殺される
・殺人犯を皇族に仕立て上げる
・公共事業費を横領し尽くす
・告発者の親兄弟を皆殺しにする
・殺人事件の捏造を隠蔽する
・謀反人と癒着して私腹を肥やす
・清少納言、源頼光の四天王に殺されそうになる
・・・雅な方々の世界もかなりデンジャラスでバイオレンスなスペクタクル満載だったようです、平安時代。「〜おじゃる〜」といいつつ和歌や歌舞音曲の宴に明け暮れる、まったりした日常ばかりではなかった事は確かです。
「清少納言、源頼光の四天王に殺されそうになる」を随分前に読んだきりだったので、これを機に読破したいです。
既視感と曖昧さのある「平清盛」
随分と間が空いてしまいました、遅れ馳せながら、明けましておめでとうございます、本年もどうぞ宜しく御願い申し上げます。
・・・年明け最初はウルトラセブンネタで行くつもりだったのですが、アップする写真が多過ぎて時間が掛かりそうなので、先に大河ドラマ「平清盛」の感想を。
先ずは去年のような「スイーツトレンディ大河ドラマ」ではなかったので一安心。
人物や建物その他を含めた画面全体の「汚し具合」は、「龍馬伝」のスタッフが関わっている事もあって、リアルで凄く良い感じでした。事前の関連番組を見ると、かなりその辺りに拘っているようで、「龍馬伝」の映像がとても好きだった者としては、非常に嬉しいです。
ただちょっと平忠盛(中井貴一さん)の衣装がボロボロ過ぎるのでは、と気になりました。確かに当時は未だ武士の身分は低くはありましたが、末端の郎等ならば兎も角、平氏の棟梁(正盛)の嫡子があそこまで酷くはないような気がするのですが。
その忠盛と賊との戦闘シーン。冒頭の夜盗と中盤の海賊、「パイレーツ・オブ・ヘイアン」状態だった気がするんだけど・・・盗賊の顔の化粧とか船上の忠盛無双状態とか。そもそもいきなり1人で海に飛び込んで船によじ登ってあっという間に大勢の賊を薙ぎ倒すっておかしいだろ。
そういう演出の微妙さはあったけれど、忠盛の人物像は明確に描けていたと思いました。
中井さんは大河ドラマ「義経」で源頼朝を演じたので、中井さんが源氏なのか平氏なのかドラマの冒頭辺りでは暫し混乱しましたが(苦笑・・・何でこういうややこしい人選をするかなあNHK)。
頼朝の時も悩み多き役処でしたが、今回の忠盛は苦悩の理由や心情がより明確に描けていたように思います。
戦国や幕末ものだと武士の地位が確立しているので、その中での覇権争いが主題になるのですが、平安時代だと未だ「権力者の犬」、つまり天皇や摂関家などの権力闘争における「暴力的手段」として使われる、一段低い身分であった訳で、「源平の合戦」ものを描くドラマでも、華やかで勇壮な鎧武者が活躍する姿に注目が集まり易いのですが、今回はあくまで「身分の低さ故の苦悩」が初回から強く打ち出されている事に凄く満足しました。
ただかなり気になったのが「王家の犬」という呼称。
今回のドラマでは、「王家」という単語が頻出しています。この言葉、NHKのドラマのサイトが立ち上がった昨年の早い段階から、
「天皇家を『王家』と呼ぶのは、某国が日本の天皇を『日王』と蔑むのに倣ったもので許し難い云々」とかなり物議を醸したのですが、それに対して
「近年の研究では『王家』という表記を採る学説がある」という反論が挙がっていて、私はその論文も原典も読んでいないので、これについては中立的な立場で観るつもりでした。
しかし第1回を観た限りでは、頻発されていた「王家」が何を指すのかが曖昧で、制作側の意図を掴む事が出来ませんでした。
「王家」、最初は「白川法皇(伊東四朗さん)」を指すのか(=「皇家」)?と思っていたのですが、途中から「鳥羽天皇(三上博史さん)」の事なのか?「天皇家全体」を指すのか?と解らなくなり、最後に「王家の犬」という呼称が出て来た時に、凄い違和感を覚えました。
当時の武士は、天皇家のみに使えていたのではなく、藤原摂関家とも深い繋がりがあります。
少し時代は遡りますが、源満仲(917−997、頼朝の7代前)やその兄弟は、京都の治安維持などを担当する検非違使などの職に就いており、貴族に便利がられていました。満仲は巧みに中央貴族との結縁に成功し、常に摂関家・藤原氏の指令に従って事に当たっています。
安和(あんな)の変では右大臣・藤原師尹(もろただ)が企てた左大臣・源高明らを失脚させる為の疑獄事件の密告役を務め、また藤原兼家が、花山帝を退位させて新たに自分の外孫2人を天皇と東宮に立てようと謀った時には、花山帝を清涼殿から連れ出し、山科の元慶寺へ連れ込み強引に出家させる際、帝の護送役や藤原氏の護衛役を務めています。
こうして藤原氏が権力を手中に収めるための謀略に加担して、満仲は自分の地位を固めて行く訳です。
つまり何が言いたいかというと、当時の武士は「貴族の犬」でもあった訳で、「王家の犬」という呼称では、「天皇家だけに使役させられていた」という意味ならばそれは違うし、「『王家』には貴族も含まれる」という意味ならば、それも違って来る。
批判を承知の上で「王家」という耳慣れない呼称をあえて使うのならば、定義をはっきりさせて欲しい。
ちなみにウィキペディアの「王」の項目を参照すると、次のような記載があります。
「皇族の称号
王(皇族)(おう、みこ、おおきみ)。皇帝や天皇の一族男子の称号の1つ。親王よりも下位。その範囲は時代・国によって異なる。
日本では、皇曽孫である三世王から五世王の代までに皇族でなくなるのが通例だが、かつては、花山源氏の白川伯王家のように職務上の必要から一旦臣籍降下した家系に対しても王号が授けられた例も存在した。(中略)
平安時代、皇室から分かれて未だ賜姓されていない(つまり皇別氏族になっていない)「○○王」と称した人々を「諸王」と呼んだ。
諸王は賜姓されていない皇胤だが、臣籍に分類されていたので、この諸王たちをまとめて、「源氏」「平氏」「藤原氏」などのような一つの氏族とみなして「王氏」といった。」
(Wikipedia「王」の記事はこちら→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B)
つまりこれによれば、平安時代は「王氏」=「賜姓されていない皇胤の諸王たちの総称」=法皇・上皇・天皇・藤原氏などの貴族は含まれない、と理解出来ますが、「王家」という呼称が存在したかどうかはこれだけでは判りません。
文献を読んでいないのでこれ以上は語れませんが、もう1つ気になるのが、次回以降、清盛が「海賊の王になる!」と叫んでいる点。
その場合の「王」の定義はどうなるのか?とか、「海賊」と「水軍」の違いをどう認識しているのか?とか、その辺りの時代考証がどうなっているのかも、これから注視して行きたいと思っています。
更に既視感を覚えた点は、「2人の父」という設定。清盛にとっての父は白川法皇と平忠盛の2人。実父と育ての父との間で曖昧になる自分という存在について苦悩する姿は、大河「義経」で義経が亡父・義朝と養父・清盛への想いで揺れ動く様に似ている気がします。
ただ、義経が優しく切ないイメージで描かれていたのに対して、今回の清盛は激情型の人物に描かれそうなので、印象はかなり違って来るとは思います。
何だか難点ばかり挙げているようですが、全体的な評価はかなり高いです。女であれ容赦なく血まみれで射殺される場面とか、去年の大河ではあり得ない(笑)。
男臭い海戦シーンも多そうなので、期待しています。期待し過ぎて裏切られるのも嫌なので、程々にしながら観て行くつもりですが・・・。
あ、追記。頼朝役の岡田将生のナレーションは駄目過ぎる!ナレーション、中井貴一さんにすれば良かったのに。
岡田くん、現代ものなら眉目秀麗で見栄えは良いけど、平安時代の装束着せると微妙じゃないか?顔立ちは好きなんだけど、演技力も未知数だし、後半出番が結構ありそうなだけに、かなり不安。
もう1つ、「遊びをせむとや生まれけむ」の歌、あの曲調で良いのか?今様に詳しくないけど、微妙に現代の童謡風じゃないか?
・・・今後観続けるには、色々と脳細胞を総動員しないといけなくなりそうな予感が。
・・・この記事、ウルトラセブンネタを書くより長くなった気がしますが・・・、もう少し清盛(というか平安)ネタ、続きます。
・・・年明け最初はウルトラセブンネタで行くつもりだったのですが、アップする写真が多過ぎて時間が掛かりそうなので、先に大河ドラマ「平清盛」の感想を。
先ずは去年のような「スイーツトレンディ大河ドラマ」ではなかったので一安心。
人物や建物その他を含めた画面全体の「汚し具合」は、「龍馬伝」のスタッフが関わっている事もあって、リアルで凄く良い感じでした。事前の関連番組を見ると、かなりその辺りに拘っているようで、「龍馬伝」の映像がとても好きだった者としては、非常に嬉しいです。
ただちょっと平忠盛(中井貴一さん)の衣装がボロボロ過ぎるのでは、と気になりました。確かに当時は未だ武士の身分は低くはありましたが、末端の郎等ならば兎も角、平氏の棟梁(正盛)の嫡子があそこまで酷くはないような気がするのですが。
その忠盛と賊との戦闘シーン。冒頭の夜盗と中盤の海賊、「パイレーツ・オブ・ヘイアン」状態だった気がするんだけど・・・盗賊の顔の化粧とか船上の忠盛無双状態とか。そもそもいきなり1人で海に飛び込んで船によじ登ってあっという間に大勢の賊を薙ぎ倒すっておかしいだろ。
そういう演出の微妙さはあったけれど、忠盛の人物像は明確に描けていたと思いました。
中井さんは大河ドラマ「義経」で源頼朝を演じたので、中井さんが源氏なのか平氏なのかドラマの冒頭辺りでは暫し混乱しましたが(苦笑・・・何でこういうややこしい人選をするかなあNHK)。
頼朝の時も悩み多き役処でしたが、今回の忠盛は苦悩の理由や心情がより明確に描けていたように思います。
戦国や幕末ものだと武士の地位が確立しているので、その中での覇権争いが主題になるのですが、平安時代だと未だ「権力者の犬」、つまり天皇や摂関家などの権力闘争における「暴力的手段」として使われる、一段低い身分であった訳で、「源平の合戦」ものを描くドラマでも、華やかで勇壮な鎧武者が活躍する姿に注目が集まり易いのですが、今回はあくまで「身分の低さ故の苦悩」が初回から強く打ち出されている事に凄く満足しました。
ただかなり気になったのが「王家の犬」という呼称。
今回のドラマでは、「王家」という単語が頻出しています。この言葉、NHKのドラマのサイトが立ち上がった昨年の早い段階から、
「天皇家を『王家』と呼ぶのは、某国が日本の天皇を『日王』と蔑むのに倣ったもので許し難い云々」とかなり物議を醸したのですが、それに対して
「近年の研究では『王家』という表記を採る学説がある」という反論が挙がっていて、私はその論文も原典も読んでいないので、これについては中立的な立場で観るつもりでした。
しかし第1回を観た限りでは、頻発されていた「王家」が何を指すのかが曖昧で、制作側の意図を掴む事が出来ませんでした。
「王家」、最初は「白川法皇(伊東四朗さん)」を指すのか(=「皇家」)?と思っていたのですが、途中から「鳥羽天皇(三上博史さん)」の事なのか?「天皇家全体」を指すのか?と解らなくなり、最後に「王家の犬」という呼称が出て来た時に、凄い違和感を覚えました。
当時の武士は、天皇家のみに使えていたのではなく、藤原摂関家とも深い繋がりがあります。
少し時代は遡りますが、源満仲(917−997、頼朝の7代前)やその兄弟は、京都の治安維持などを担当する検非違使などの職に就いており、貴族に便利がられていました。満仲は巧みに中央貴族との結縁に成功し、常に摂関家・藤原氏の指令に従って事に当たっています。
安和(あんな)の変では右大臣・藤原師尹(もろただ)が企てた左大臣・源高明らを失脚させる為の疑獄事件の密告役を務め、また藤原兼家が、花山帝を退位させて新たに自分の外孫2人を天皇と東宮に立てようと謀った時には、花山帝を清涼殿から連れ出し、山科の元慶寺へ連れ込み強引に出家させる際、帝の護送役や藤原氏の護衛役を務めています。
こうして藤原氏が権力を手中に収めるための謀略に加担して、満仲は自分の地位を固めて行く訳です。
つまり何が言いたいかというと、当時の武士は「貴族の犬」でもあった訳で、「王家の犬」という呼称では、「天皇家だけに使役させられていた」という意味ならばそれは違うし、「『王家』には貴族も含まれる」という意味ならば、それも違って来る。
批判を承知の上で「王家」という耳慣れない呼称をあえて使うのならば、定義をはっきりさせて欲しい。
ちなみにウィキペディアの「王」の項目を参照すると、次のような記載があります。
「皇族の称号
王(皇族)(おう、みこ、おおきみ)。皇帝や天皇の一族男子の称号の1つ。親王よりも下位。その範囲は時代・国によって異なる。
日本では、皇曽孫である三世王から五世王の代までに皇族でなくなるのが通例だが、かつては、花山源氏の白川伯王家のように職務上の必要から一旦臣籍降下した家系に対しても王号が授けられた例も存在した。(中略)
平安時代、皇室から分かれて未だ賜姓されていない(つまり皇別氏族になっていない)「○○王」と称した人々を「諸王」と呼んだ。
諸王は賜姓されていない皇胤だが、臣籍に分類されていたので、この諸王たちをまとめて、「源氏」「平氏」「藤原氏」などのような一つの氏族とみなして「王氏」といった。」
(Wikipedia「王」の記事はこちら→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B)
つまりこれによれば、平安時代は「王氏」=「賜姓されていない皇胤の諸王たちの総称」=法皇・上皇・天皇・藤原氏などの貴族は含まれない、と理解出来ますが、「王家」という呼称が存在したかどうかはこれだけでは判りません。
文献を読んでいないのでこれ以上は語れませんが、もう1つ気になるのが、次回以降、清盛が「海賊の王になる!」と叫んでいる点。
その場合の「王」の定義はどうなるのか?とか、「海賊」と「水軍」の違いをどう認識しているのか?とか、その辺りの時代考証がどうなっているのかも、これから注視して行きたいと思っています。
更に既視感を覚えた点は、「2人の父」という設定。清盛にとっての父は白川法皇と平忠盛の2人。実父と育ての父との間で曖昧になる自分という存在について苦悩する姿は、大河「義経」で義経が亡父・義朝と養父・清盛への想いで揺れ動く様に似ている気がします。
ただ、義経が優しく切ないイメージで描かれていたのに対して、今回の清盛は激情型の人物に描かれそうなので、印象はかなり違って来るとは思います。
何だか難点ばかり挙げているようですが、全体的な評価はかなり高いです。女であれ容赦なく血まみれで射殺される場面とか、去年の大河ではあり得ない(笑)。
男臭い海戦シーンも多そうなので、期待しています。期待し過ぎて裏切られるのも嫌なので、程々にしながら観て行くつもりですが・・・。
あ、追記。頼朝役の岡田将生のナレーションは駄目過ぎる!ナレーション、中井貴一さんにすれば良かったのに。
岡田くん、現代ものなら眉目秀麗で見栄えは良いけど、平安時代の装束着せると微妙じゃないか?顔立ちは好きなんだけど、演技力も未知数だし、後半出番が結構ありそうなだけに、かなり不安。
もう1つ、「遊びをせむとや生まれけむ」の歌、あの曲調で良いのか?今様に詳しくないけど、微妙に現代の童謡風じゃないか?
・・・今後観続けるには、色々と脳細胞を総動員しないといけなくなりそうな予感が。
・・・この記事、ウルトラセブンネタを書くより長くなった気がしますが・・・、もう少し清盛(というか平安)ネタ、続きます。
2011年12月29日
天気晴朗ナレドモ浪高シ
・・・だけで勝った訳じゃないだろう「坂の上の雲」!
年末の慌ただしさに取り紛れているうちに、間が空いてしまいました。
今日も余り時間がないので、感想も短めになってしまいますが、とりあえず少しだけでも。
・・・何というか、足りない、足りなさ過ぎる。前回の秋山騎兵隊の描かれ方も酷かったけど、今回の日本海海戦も、「丁字戦法」と「夜襲」だけでは余りに描き漏らした事が多過ぎないか?
私のような、ネットで拾い集めた知識だけしか持っていない者から見ても、肝心要の部分が何も描けていないと思う。
「独自の戦術・戦法、艦隊編成、射撃精度の高さ、新しい技術、砲弾の違い、識字率の高さ」など、日本側が勝利する裏付けとなる様々な要因について、ナレーションでも良いから触れて欲しかった。日本側にそれだけの周到な準備があった事を押さえていないと、折角の勝利の重みが薄れてしまう。
「龍馬伝」で異国の蒸気船に驚愕し開国してから約40年、日本が「坂の上の雲を見つめて懸命に登って来た」1つの成果がこの海戦に集約されている事を、伝えなくて良いのか?
(逆に満州での陸軍の辛勝の描写は、まだそれが坂道の途中であって、ようやく並み居る西洋列強の最後尾に手が届く処まで来たに過ぎない事を伝えてはいるが。)
バルチック艦隊が長途航海による様々な弊害を抱え、万全な体勢でなかった事にも全く触れられていない。
そもそも第1部の始めから、兄の秋山好古は「フランス仕込みの騎兵術で最強のコサック騎兵を破った」、弟の真之は「無敵のバルチック艦隊を破る優れた戦術を立てた」とくどいほど繰り返して来たのに、そのどちらもが全く描けていないのはどういう訳か?正岡子規の死に際はしつこいほど描いたのに?
所謂「戦記物」ではないから、戦闘シーンの描写を最優先にせよとは言わないが、あれだけ前口上で期待感を煽っておきながら、肝心の2人の「戦術」描写は皆無と言っていいどころか、むしろ「大して役に立っていない人」に見えてしまったのは気のせいか?
真之などは、バルチック艦隊を待ち切れずに苛立ち、対馬を捨てようとし、敵艦の白旗だけを見て砲撃を止めろとうろたえ、幾らナレーションで「世界に類のない戦術で圧勝した名参謀」云々と言われようが、何処にその片鱗を見ればよいのか判らない。
しかも戦後、「死者を見過ぎて辛いので、海軍を辞めて坊さんになる」と泣きながら妻に打ち明けていたのに、結局海軍を辞めなかった、その理由すら描かれていない。
全体を通して見れば強烈なメッセージは伝わっては来たが、主人公に限って言えば、「人間ドラマ」として見た場合でも、中途半端にしか見えないのだが。
「超大国相手に勝てる筈のない戦で勝った日本は凄い、万歳!」が描きたかった訳ではないのは承知している。原作は未読だが、司馬さんが「戦争賛美に繋がる恐れがあるから映像化は断固拒否」していたのも知っている。
陸戦・海戦共に映画を越える迫真の映像で、壮絶で生々しい戦闘シーンを描き、血の通った人間同士の「殺し合い」の凄まじさを観る者の眼に強烈に焼き付けた点については、掛け値なしに凄いと思った。最前線という生死の境で、限界を超えた戦いを強いられる、末端の兵士から司令官に至るまでの様々な人々の絞り出すような叫びも、昨今の軽薄な「平和主義大河ドラマ」にはない説得力があった(特に「二〇三高地」の戦い)。
しかし、ドラマの軸となる筈の秋山好古・真之兄弟の描かれ方は果たしてあれで充分だったと言えるのか?焦点を当てているようでいて、微妙にピンぼけしていて存在感が曖昧になっているような気がする。何だろう?後一歩の処で感情移入出来ずに白けてしまう自分がいる。
豪放磊落、単純明快な兄・好古と、繊細で神経質で、それ故に綿密な戦術を立てる事が出来た弟の真之。くっきりと対照的な2人の生き様を、もう一歩踏み込んで描く事は出来なかったのか?
・・・老人になった阿部ちゃんの特殊メイクなんぞに力を入れる余力があったら、もうちょっと生き様そのものをしっかり描いてやらんかい!騎兵隊としてまともに活躍出来んかったから、死に際に「馬引け」だの「奉天」だのとうわごとで言ってたように見えただろ!
・・・と、最後の最後で物凄く冷めてしまったよ・・・。勿体ない。激しく勿体ない。役者も、C Gも、ロケもセットもあんなに豪華だったのに、全部ほんとに勿体ない!!
未使用の映像が腐るほどあるだろうから、再来年のその次の大河は「坂の上の雲・ファイナル・エディション全50話」でやってくれよもう・・・。それが無理でもせめて綿密な検証ドキュメンタリー特番を作ってくれ・・・どうせ全13話一挙再放送やるだろうから、それに合わせて・・・。
・・・少しだけでも、のつもりが充分長いわもう!欲求不満の持って行き処がないったらありゃしない!
最近恒例行事となった、盆正月の帰省時のホビーショップ行き、いつもはウルトラセブン狙いなんだけど、この年末は「三笠」のプラモ買ってしまいそうだ・・・。
落ち着きのない文章で済みません・・・、年内の更新はこれで終りになりそうです。
来年も少しずつ出来る事からやって行ければと思っています。
皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
・・・最後に、今回「坂の上の雲」関連でアップ出来る画像が何もなかったので、年賀状用に描いて仕損じた龍のカラー画像を。

手元の龍の絵画の資料集にあった、古風な龍の線画に彩色して背景素材と合成しようと思ったのですが、塗りが巧く行かなかったのと、縮小すると印象が随分変わってしまい、この色合いの映える背景も探せなかったので、結局却下。
亥年に挫折して以来、市販の素材集の画像をそのまま印刷するだけの年賀状が続いていたので、今年はちょっと頑張りたかったんだけど、まだリハビリが足りなさ過ぎた・・・。
やっぱり「伊吹山の神と倭建命」を仕上げないと駄目らしい。来年の目標はまずこれだ。
年末の慌ただしさに取り紛れているうちに、間が空いてしまいました。
今日も余り時間がないので、感想も短めになってしまいますが、とりあえず少しだけでも。
・・・何というか、足りない、足りなさ過ぎる。前回の秋山騎兵隊の描かれ方も酷かったけど、今回の日本海海戦も、「丁字戦法」と「夜襲」だけでは余りに描き漏らした事が多過ぎないか?
私のような、ネットで拾い集めた知識だけしか持っていない者から見ても、肝心要の部分が何も描けていないと思う。
「独自の戦術・戦法、艦隊編成、射撃精度の高さ、新しい技術、砲弾の違い、識字率の高さ」など、日本側が勝利する裏付けとなる様々な要因について、ナレーションでも良いから触れて欲しかった。日本側にそれだけの周到な準備があった事を押さえていないと、折角の勝利の重みが薄れてしまう。
「龍馬伝」で異国の蒸気船に驚愕し開国してから約40年、日本が「坂の上の雲を見つめて懸命に登って来た」1つの成果がこの海戦に集約されている事を、伝えなくて良いのか?
(逆に満州での陸軍の辛勝の描写は、まだそれが坂道の途中であって、ようやく並み居る西洋列強の最後尾に手が届く処まで来たに過ぎない事を伝えてはいるが。)
バルチック艦隊が長途航海による様々な弊害を抱え、万全な体勢でなかった事にも全く触れられていない。
そもそも第1部の始めから、兄の秋山好古は「フランス仕込みの騎兵術で最強のコサック騎兵を破った」、弟の真之は「無敵のバルチック艦隊を破る優れた戦術を立てた」とくどいほど繰り返して来たのに、そのどちらもが全く描けていないのはどういう訳か?正岡子規の死に際はしつこいほど描いたのに?
所謂「戦記物」ではないから、戦闘シーンの描写を最優先にせよとは言わないが、あれだけ前口上で期待感を煽っておきながら、肝心の2人の「戦術」描写は皆無と言っていいどころか、むしろ「大して役に立っていない人」に見えてしまったのは気のせいか?
真之などは、バルチック艦隊を待ち切れずに苛立ち、対馬を捨てようとし、敵艦の白旗だけを見て砲撃を止めろとうろたえ、幾らナレーションで「世界に類のない戦術で圧勝した名参謀」云々と言われようが、何処にその片鱗を見ればよいのか判らない。
しかも戦後、「死者を見過ぎて辛いので、海軍を辞めて坊さんになる」と泣きながら妻に打ち明けていたのに、結局海軍を辞めなかった、その理由すら描かれていない。
全体を通して見れば強烈なメッセージは伝わっては来たが、主人公に限って言えば、「人間ドラマ」として見た場合でも、中途半端にしか見えないのだが。
「超大国相手に勝てる筈のない戦で勝った日本は凄い、万歳!」が描きたかった訳ではないのは承知している。原作は未読だが、司馬さんが「戦争賛美に繋がる恐れがあるから映像化は断固拒否」していたのも知っている。
陸戦・海戦共に映画を越える迫真の映像で、壮絶で生々しい戦闘シーンを描き、血の通った人間同士の「殺し合い」の凄まじさを観る者の眼に強烈に焼き付けた点については、掛け値なしに凄いと思った。最前線という生死の境で、限界を超えた戦いを強いられる、末端の兵士から司令官に至るまでの様々な人々の絞り出すような叫びも、昨今の軽薄な「平和主義大河ドラマ」にはない説得力があった(特に「二〇三高地」の戦い)。
しかし、ドラマの軸となる筈の秋山好古・真之兄弟の描かれ方は果たしてあれで充分だったと言えるのか?焦点を当てているようでいて、微妙にピンぼけしていて存在感が曖昧になっているような気がする。何だろう?後一歩の処で感情移入出来ずに白けてしまう自分がいる。
豪放磊落、単純明快な兄・好古と、繊細で神経質で、それ故に綿密な戦術を立てる事が出来た弟の真之。くっきりと対照的な2人の生き様を、もう一歩踏み込んで描く事は出来なかったのか?
・・・老人になった阿部ちゃんの特殊メイクなんぞに力を入れる余力があったら、もうちょっと生き様そのものをしっかり描いてやらんかい!騎兵隊としてまともに活躍出来んかったから、死に際に「馬引け」だの「奉天」だのとうわごとで言ってたように見えただろ!
・・・と、最後の最後で物凄く冷めてしまったよ・・・。勿体ない。激しく勿体ない。役者も、C Gも、ロケもセットもあんなに豪華だったのに、全部ほんとに勿体ない!!
未使用の映像が腐るほどあるだろうから、再来年のその次の大河は「坂の上の雲・ファイナル・エディション全50話」でやってくれよもう・・・。それが無理でもせめて綿密な検証ドキュメンタリー特番を作ってくれ・・・どうせ全13話一挙再放送やるだろうから、それに合わせて・・・。
・・・少しだけでも、のつもりが充分長いわもう!欲求不満の持って行き処がないったらありゃしない!
最近恒例行事となった、盆正月の帰省時のホビーショップ行き、いつもはウルトラセブン狙いなんだけど、この年末は「三笠」のプラモ買ってしまいそうだ・・・。
落ち着きのない文章で済みません・・・、年内の更新はこれで終りになりそうです。
来年も少しずつ出来る事からやって行ければと思っています。
皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
・・・最後に、今回「坂の上の雲」関連でアップ出来る画像が何もなかったので、年賀状用に描いて仕損じた龍のカラー画像を。
手元の龍の絵画の資料集にあった、古風な龍の線画に彩色して背景素材と合成しようと思ったのですが、塗りが巧く行かなかったのと、縮小すると印象が随分変わってしまい、この色合いの映える背景も探せなかったので、結局却下。
亥年に挫折して以来、市販の素材集の画像をそのまま印刷するだけの年賀状が続いていたので、今年はちょっと頑張りたかったんだけど、まだリハビリが足りなさ過ぎた・・・。
やっぱり「伊吹山の神と倭建命」を仕上げないと駄目らしい。来年の目標はまずこれだ。
2011年12月19日
東郷ターンと騎兵隊
うわーーー消化不良というか欲求不満ー!!
昨日の「坂の上の雲」、阿部ちゃん(秋山好古)の騎兵隊がもっと活躍するのかと思ったら、散漫な戦闘シーンが続いた後に、ロシア側が「3000騎の兵を6000騎と勘違いして撤退した」とあっさり終わってしまって凄い阿部ちゃん不足ーーー!!
これまでの放送で、「フランス仕込みの騎兵戦術を用いて、当時最強と謳われたロシアのコサック騎兵団を破った」云々と繰り返し触れられていたので、今回前半の奉天会戦ではいよいよ秋山好古の活躍が観られると思っていたのに、ちょっと肩透かし食らった気分です。
騎兵隊とはいうものの、騎馬戦ではなく砲撃で敵を迎え撃ったのは知っていたので、それはいいんだけど、騎兵本来の機動力を生かして敵を攪乱する処(一番の見せ処じゃないか!)を思いっきり見せて欲しかった。あれじゃ「馬を飛ばして行ったら何か知らんうちに敵がいなくなっていた」ようにしか見えんだろ・・・。
悔しかったので阿部ちゃんの騎乗姿。
ネットで何とか見付けた画像が、明度も彩度も低い、暗い吹雪の中の写真だったので、馬とか手綱を引く手元の辺りが判別し辛くていい加減になっていますが、ご容赦を。
このコート欲しい・・・肩幅も広く上背のある阿部ちゃんが着ると、惚れ惚れするほど見栄えが良いんだよなあ。

で、日本海海戦。
前半、奉天会戦にかなり時間を割いたのと、後半の海軍の場面もバルチック艦隊がなかなか来ないで焦っている処ばかり描かれていたので、「東郷ターン」が観られるのは来週か?と思ったら、ラストぎりぎりで敵前大回頭始めたよ!うわあ!と興奮したらもう「つづく」かよ!!(いや良い処で次回に引っ張るのはありふれた手法だと解ってはいるけど欲求不満になるよもう!)
しかも「丁字戦法」の陣形の詳しい解説が全くされなかったので、基礎知識のない人には「何が常識外れなの?何で敵艦に一方的にやられっ放しなの?10分間がどうしたって?」という良く解らん状態だったのでは?
折角の迫力ある海戦シーンなのに勿体ない!!来週解説入るんだろうか?
・・・って、そういう私も「丁字戦法(所謂「東郷ターン」)」については随分昔の歴史番組で観て以来だったので、事前にウィキペディアの記事などで詳細を確認していなければ、多分戦況が充分把握出来なかったんじゃないかと・・・。
ウィキの記事、図解入りで判り易いです。昨日の海戦の状況が良く解らなかった方は、来週に備えて一読されるのをお勧めします。文章読むだけで血が騒ぐよ。
(Wikipedia「日本海海戦」記事はこちら
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6)
今シーズンの「坂の上の雲」視聴に当たっては、ウィキの記事には随分お世話になっています。それぞれの戦闘の顛末から人物像まで、知らない事が一杯。
やっぱり第3部だけでもガイドブック探して来よう。原作は・・・第2部までが余り好きじゃなかったのと、司馬さんが乃木についてかなり厳しい評価を下しているらしいので、今は未だちょっと手を伸ばす気になれない、というのが正直な心境です。
・・・さてこの後は、年賀状作りに係り切りになりそうなので、暫くは落書きする余裕がなさそうです。
年内に何かあと1枚でも描けるといいんだけどな・・・。
昨日の「坂の上の雲」、阿部ちゃん(秋山好古)の騎兵隊がもっと活躍するのかと思ったら、散漫な戦闘シーンが続いた後に、ロシア側が「3000騎の兵を6000騎と勘違いして撤退した」とあっさり終わってしまって凄い阿部ちゃん不足ーーー!!
これまでの放送で、「フランス仕込みの騎兵戦術を用いて、当時最強と謳われたロシアのコサック騎兵団を破った」云々と繰り返し触れられていたので、今回前半の奉天会戦ではいよいよ秋山好古の活躍が観られると思っていたのに、ちょっと肩透かし食らった気分です。
騎兵隊とはいうものの、騎馬戦ではなく砲撃で敵を迎え撃ったのは知っていたので、それはいいんだけど、騎兵本来の機動力を生かして敵を攪乱する処(一番の見せ処じゃないか!)を思いっきり見せて欲しかった。あれじゃ「馬を飛ばして行ったら何か知らんうちに敵がいなくなっていた」ようにしか見えんだろ・・・。
悔しかったので阿部ちゃんの騎乗姿。
ネットで何とか見付けた画像が、明度も彩度も低い、暗い吹雪の中の写真だったので、馬とか手綱を引く手元の辺りが判別し辛くていい加減になっていますが、ご容赦を。
このコート欲しい・・・肩幅も広く上背のある阿部ちゃんが着ると、惚れ惚れするほど見栄えが良いんだよなあ。
で、日本海海戦。
前半、奉天会戦にかなり時間を割いたのと、後半の海軍の場面もバルチック艦隊がなかなか来ないで焦っている処ばかり描かれていたので、「東郷ターン」が観られるのは来週か?と思ったら、ラストぎりぎりで敵前大回頭始めたよ!うわあ!と興奮したらもう「つづく」かよ!!(いや良い処で次回に引っ張るのはありふれた手法だと解ってはいるけど欲求不満になるよもう!)
しかも「丁字戦法」の陣形の詳しい解説が全くされなかったので、基礎知識のない人には「何が常識外れなの?何で敵艦に一方的にやられっ放しなの?10分間がどうしたって?」という良く解らん状態だったのでは?
折角の迫力ある海戦シーンなのに勿体ない!!来週解説入るんだろうか?
・・・って、そういう私も「丁字戦法(所謂「東郷ターン」)」については随分昔の歴史番組で観て以来だったので、事前にウィキペディアの記事などで詳細を確認していなければ、多分戦況が充分把握出来なかったんじゃないかと・・・。
ウィキの記事、図解入りで判り易いです。昨日の海戦の状況が良く解らなかった方は、来週に備えて一読されるのをお勧めします。文章読むだけで血が騒ぐよ。
(Wikipedia「日本海海戦」記事はこちら
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6)
今シーズンの「坂の上の雲」視聴に当たっては、ウィキの記事には随分お世話になっています。それぞれの戦闘の顛末から人物像まで、知らない事が一杯。
やっぱり第3部だけでもガイドブック探して来よう。原作は・・・第2部までが余り好きじゃなかったのと、司馬さんが乃木についてかなり厳しい評価を下しているらしいので、今は未だちょっと手を伸ばす気になれない、というのが正直な心境です。
・・・さてこの後は、年賀状作りに係り切りになりそうなので、暫くは落書きする余裕がなさそうです。
年内に何かあと1枚でも描けるといいんだけどな・・・。
2011年12月14日
伊吹山の神 ラフ その18
何とか髪型まで纏めました。
縮小サイズで描いたので、元のサイズに合うように拡大してきちんとした下絵を描く必要がありますが、ほぼこれで行けると思います。ここまで長かった・・・。

対になる倭建命を並べてみました。
線の流れのバランスもほぼ問題なさそう。倭建命の方はまだ修正が可能だし。

この後は、伊吹山の神のラフは一旦置いといて、倭建命の方の衣装の検討に入ります(裸で行くのかと一瞬喜んだ方がいらしたら済みません)。
白衣に短甲を着せて、左手に楯を、剣は置いて来てしまったので、右手には矛を持たせる予定です。
そろそろ年賀状を作らないといけないので、年内に何処までラフを進められるかは判りませんが、少なくとも年明けにはきちんとした形に出来ると思います。
清書はカラーではなく、白黒ペン画で仕上げるつもり。
久々にペンで線を引きたくなったのと、伊吹山の神は全身真っ白、倭建命も白い衣に黒い短甲、楯の模様に赤い部分があるくらいで、殆ど色らしい色が使えなさそうなので・・・。
色の乏しさがどんな感じなのか、亥年の年賀状用に描いて仕損じた倭建命のカラー(彩色途中のもの)を貼っておきます。

原画はどうしても塗りが巧く行かず、自分で自分に腹が立ったので思いっきり破ってシュレッダー行き(いつか描き直す時の装備の彩色資料として、この画像だけはパソコンに残してありました)。
今度こそ描き上げて、4年前の自分を乗り越えてやる。
縮小サイズで描いたので、元のサイズに合うように拡大してきちんとした下絵を描く必要がありますが、ほぼこれで行けると思います。ここまで長かった・・・。
対になる倭建命を並べてみました。
線の流れのバランスもほぼ問題なさそう。倭建命の方はまだ修正が可能だし。
この後は、伊吹山の神のラフは一旦置いといて、倭建命の方の衣装の検討に入ります(裸で行くのかと一瞬喜んだ方がいらしたら済みません)。
白衣に短甲を着せて、左手に楯を、剣は置いて来てしまったので、右手には矛を持たせる予定です。
そろそろ年賀状を作らないといけないので、年内に何処までラフを進められるかは判りませんが、少なくとも年明けにはきちんとした形に出来ると思います。
清書はカラーではなく、白黒ペン画で仕上げるつもり。
久々にペンで線を引きたくなったのと、伊吹山の神は全身真っ白、倭建命も白い衣に黒い短甲、楯の模様に赤い部分があるくらいで、殆ど色らしい色が使えなさそうなので・・・。
色の乏しさがどんな感じなのか、亥年の年賀状用に描いて仕損じた倭建命のカラー(彩色途中のもの)を貼っておきます。
原画はどうしても塗りが巧く行かず、自分で自分に腹が立ったので思いっきり破ってシュレッダー行き(いつか描き直す時の装備の彩色資料として、この画像だけはパソコンに残してありました)。
今度こそ描き上げて、4年前の自分を乗り越えてやる。
2011年12月13日
爾霊山
一昨日のNHKドラマ「坂の上の雲」の凄さに圧倒され、暫くぼーっとしていました。
凄絶な戦闘シーンの惨状は「プライベート・ライアン」の上陸作戦を上回るのでは(「プライベート・ライアン」はその強烈さ故に物凄く好きな作品なのですが)。
凄まじい砲撃と肉弾戦の戦闘シーンが「動」の極致ならば、高橋英樹さん演ずる満州軍総参謀長・児玉源太郎が、柄本明さん演ずる旅順攻囲戦司令官・乃木希典と、指揮権を巡り2人だけで語り合うシーンは、何万もの兵士の命と国の存亡を背負った指揮官として、また幕末維新の激動期を生き抜いて来た同郷の朋友としての、深く重くそして暖かい心情の交錯する、「静」の名場面でした。
そして最後に死屍累々たる山頂を黙して独り歩く乃木の姿に、彼の詠んだ漢詩がオーバーラップする場面が、この第11話の全てを集約しているようで、今も眼に焼き付いて離れません。
「二〇三高地」の「二〇三」を「爾霊山(にれいさん)=爾(なんじ)の霊の山」と読み替えた、ただそれだけで、他のどんな言葉を尽くすよりも雄弁に、彼がこの戦いによって生涯背負ったものの重さを語っていると切に感じられて、殊の外、胸を打たれました。
ドラマでは漢詩の口語訳は紹介されなかったので、私なりに意訳してみました
(詳細については、多くの方がサイトで解説されているのでそちらに譲ります)。
(※追記・・・口語訳、昨夜22時頃に一旦アップしたのですが、言葉足らずが気になって、推敲し直したものに差し替えました)
「爾霊山(にれいさん)」/乃木 希典(のぎ まれすけ)
爾霊山嶮 豈難攀
男子功名 期克艱
鐵血覆山 山形改
萬人齊仰 爾霊山
爾霊山(にれいさん)は嶮(けん)なれども 豈(あ)に攀(よ)じ難(がた)からんや
男子功名(だんしこうみょう) 克艱(こっかん)を期す
鐵血(てっけつ)山を覆うて 山形(さんけい)改まる
萬人(ばんにん)齊(ひと)しく仰ぐ 爾霊山(にれいさん)
二〇三高地(にれいさん)がどれほど険しくあろうとも 登れぬ筈などありはせぬ
男子たるもの功名を立てる為には 如何(いかん)なる艱難辛苦も越ゆるべし
武器と屍(しかばね)地を覆い 砲弾注ぎて山容(やま)変わる
誰もが仰ぎ詠嘆す 爾(なんじ)の魂魄(こんぱく)眠る山
・・・乃木大将の姿を描こうかと思ったのですが、山頂を歩く彼の背中が余りに哀しくて辛かったので、児玉大将の方を。
NHKサイトの写真を見たのですが、軍服の細部がよく判らなかったのと、高橋英樹さんに似せるのが難しかったので、思うように描き込めずとりあえずの走り描き。お目汚しで済みません。
胸元で左右に開いた深紅の襟の部分が、色彩のない荒涼とした雪原に映えて美しかったです。と同時に、トップにある人物の存在感を際立たせていて、視覚効果が凄いと思いました。
(※追記・・・13日にアップした画像の鼻が気に入らなかったので、微調整して15日に差し替えました。何か差し替えてばっかりだな・・・誰も其処まで気にして見てないと思うけど、自分が納得いかず嫌なのを放置出来ない。要領悪いなあと苦笑するしかないんだけど)

何かどっちかっていうと阿部ちゃん(阿部寛さん)の秋山好古に似てる気が・・・。
阿部ちゃんの馬上の軍服姿は激しく好きなので、気力のある時に描いてみたいと思ってはいるのですが・・・。
モッくん(本木雅弘さん)の秋山真之の海軍の軍服姿も凛々しくて絵心をそそられます。渡哲也さんの東郷平八郎、館ひろしさんの島村速雄も渋い。渋過ぎる。
総じてこの作品は、俳優陣の豪華さが半端じゃない。どんだけ力入ってるんだと溜息が出ます。下手な映画を軽く凌駕している気がする。
来週は連合艦隊とバルチック艦隊との日本海海戦。
かの有名な「東郷ターン」が実写で観られると思うと、今から落ち着きません。
・・・しかし何でこっちを「大河50周年記念」の今年の大河ドラマにしなかったんだ、NHK!!
ペラい衣装着た「一体お前は幾つなんだ!!」と突っ込みたくなる「おひめさま」が、舌っ足らずな口調で「いくさはいやじゃあ〜」を繰り返すばっかりで、「好きよ嫌いよ惚れた腫れた」まみれの「お花畑トレンディ大河」は勘弁してくれ!
(第1話の最初5分で見限ったよ!あの「天地人」ですら阿部ちゃんの謙信が死ぬまで観たのに!!)
凄絶な戦闘シーンの惨状は「プライベート・ライアン」の上陸作戦を上回るのでは(「プライベート・ライアン」はその強烈さ故に物凄く好きな作品なのですが)。
凄まじい砲撃と肉弾戦の戦闘シーンが「動」の極致ならば、高橋英樹さん演ずる満州軍総参謀長・児玉源太郎が、柄本明さん演ずる旅順攻囲戦司令官・乃木希典と、指揮権を巡り2人だけで語り合うシーンは、何万もの兵士の命と国の存亡を背負った指揮官として、また幕末維新の激動期を生き抜いて来た同郷の朋友としての、深く重くそして暖かい心情の交錯する、「静」の名場面でした。
そして最後に死屍累々たる山頂を黙して独り歩く乃木の姿に、彼の詠んだ漢詩がオーバーラップする場面が、この第11話の全てを集約しているようで、今も眼に焼き付いて離れません。
「二〇三高地」の「二〇三」を「爾霊山(にれいさん)=爾(なんじ)の霊の山」と読み替えた、ただそれだけで、他のどんな言葉を尽くすよりも雄弁に、彼がこの戦いによって生涯背負ったものの重さを語っていると切に感じられて、殊の外、胸を打たれました。
ドラマでは漢詩の口語訳は紹介されなかったので、私なりに意訳してみました
(詳細については、多くの方がサイトで解説されているのでそちらに譲ります)。
(※追記・・・口語訳、昨夜22時頃に一旦アップしたのですが、言葉足らずが気になって、推敲し直したものに差し替えました)
「爾霊山(にれいさん)」/乃木 希典(のぎ まれすけ)
爾霊山嶮 豈難攀
男子功名 期克艱
鐵血覆山 山形改
萬人齊仰 爾霊山
爾霊山(にれいさん)は嶮(けん)なれども 豈(あ)に攀(よ)じ難(がた)からんや
男子功名(だんしこうみょう) 克艱(こっかん)を期す
鐵血(てっけつ)山を覆うて 山形(さんけい)改まる
萬人(ばんにん)齊(ひと)しく仰ぐ 爾霊山(にれいさん)
二〇三高地(にれいさん)がどれほど険しくあろうとも 登れぬ筈などありはせぬ
男子たるもの功名を立てる為には 如何(いかん)なる艱難辛苦も越ゆるべし
武器と屍(しかばね)地を覆い 砲弾注ぎて山容(やま)変わる
誰もが仰ぎ詠嘆す 爾(なんじ)の魂魄(こんぱく)眠る山
・・・乃木大将の姿を描こうかと思ったのですが、山頂を歩く彼の背中が余りに哀しくて辛かったので、児玉大将の方を。
NHKサイトの写真を見たのですが、軍服の細部がよく判らなかったのと、高橋英樹さんに似せるのが難しかったので、思うように描き込めずとりあえずの走り描き。お目汚しで済みません。
胸元で左右に開いた深紅の襟の部分が、色彩のない荒涼とした雪原に映えて美しかったです。と同時に、トップにある人物の存在感を際立たせていて、視覚効果が凄いと思いました。
(※追記・・・13日にアップした画像の鼻が気に入らなかったので、微調整して15日に差し替えました。何か差し替えてばっかりだな・・・誰も其処まで気にして見てないと思うけど、自分が納得いかず嫌なのを放置出来ない。要領悪いなあと苦笑するしかないんだけど)
何かどっちかっていうと阿部ちゃん(阿部寛さん)の秋山好古に似てる気が・・・。
阿部ちゃんの馬上の軍服姿は激しく好きなので、気力のある時に描いてみたいと思ってはいるのですが・・・。
モッくん(本木雅弘さん)の秋山真之の海軍の軍服姿も凛々しくて絵心をそそられます。渡哲也さんの東郷平八郎、館ひろしさんの島村速雄も渋い。渋過ぎる。
総じてこの作品は、俳優陣の豪華さが半端じゃない。どんだけ力入ってるんだと溜息が出ます。下手な映画を軽く凌駕している気がする。
来週は連合艦隊とバルチック艦隊との日本海海戦。
かの有名な「東郷ターン」が実写で観られると思うと、今から落ち着きません。
・・・しかし何でこっちを「大河50周年記念」の今年の大河ドラマにしなかったんだ、NHK!!
ペラい衣装着た「一体お前は幾つなんだ!!」と突っ込みたくなる「おひめさま」が、舌っ足らずな口調で「いくさはいやじゃあ〜」を繰り返すばっかりで、「好きよ嫌いよ惚れた腫れた」まみれの「お花畑トレンディ大河」は勘弁してくれ!
(第1話の最初5分で見限ったよ!あの「天地人」ですら阿部ちゃんの謙信が死ぬまで観たのに!!)
2011年12月12日
伊吹山の神 ラフ その17
上の記事で書いているように、昨日観た「坂の上の雲」の強烈なイメージに捕まったまま今までぼーっとしていたので、伊吹山の神様の方はまだ大雑把な状態止まり。
体調は戻って来たので、明日からは本腰入れて全身像にかかれそうです。
雑ですが全身像の現時点でのラフ。髪型は未だこれから。

下の方にいる倭建命に向かって風が吹き付けるような感じで描く予定だったのが(倭建命の頭上に雹が降り注ぐ為)、縦長のこのサイズの画面で布の翻り方の見栄えを考えたら、逆の風向きに・・・。
倭建命単体の絵では、下から吹き上がるように髪がなびいているので、2人一対にしても大丈夫だとは思うんだけど・・・(一瞬にして風向きが変わって雹が降り注いだ事にすればいいかと ← 都合良過ぎ)、
・・・下の方で短髪か長髪かで散々呻吟したのが、何だか殆ど無意味になりそうな予感が・・・。
めげずにまた2人並べて微調整しながら行きます。
体調は戻って来たので、明日からは本腰入れて全身像にかかれそうです。
雑ですが全身像の現時点でのラフ。髪型は未だこれから。
下の方にいる倭建命に向かって風が吹き付けるような感じで描く予定だったのが(倭建命の頭上に雹が降り注ぐ為)、縦長のこのサイズの画面で布の翻り方の見栄えを考えたら、逆の風向きに・・・。
倭建命単体の絵では、下から吹き上がるように髪がなびいているので、2人一対にしても大丈夫だとは思うんだけど・・・(一瞬にして風向きが変わって雹が降り注いだ事にすればいいかと ← 都合良過ぎ)、
・・・下の方で短髪か長髪かで散々呻吟したのが、何だか殆ど無意味になりそうな予感が・・・。
めげずにまた2人並べて微調整しながら行きます。
2011年12月09日
弧帯文石
2つ下の記事で書いた「弧帯文石」の全体が判る写真がありました。
(原本は全体的に白っぽくて線の細部が見辛かったので、コントラストを強めにしてあります)

ほぼ実測図と同じ上からの写真。
下の記事を書く時に、「確か全体の写真があった筈・・・」と思いながら、咄嗟に何処に載っていたのか思い出せずにいたのを、今日になって「あ、『吉備』だった」と気付いて本棚から持って来ました。
『古代史を歩く4 吉備』(毎日新聞社)¥1300 1987年
このシリーズの他の巻は以下の通り。
『古代史を歩く1 飛鳥』
『古代史を歩く2 出雲』
『古代史を歩く3 筑紫』
『古代史を歩く5 東国』
『古代史を歩く6 平城京』
そういえば下の記事で紹介した本に、「炎で焼き砕かれた弧帯文石」の復元作業中の写真も載っていたので、合わせて紹介しておきます(『古代史を歩く4 吉備』にも同一の写真あり)。

『山陽カラーシリーズ3 楯築遺跡』近藤義郎(山陽新聞社)¥1009 1980年
B4サイズの大判なので、迫力があります。このシリーズで他に手元にあるのは次の1冊のみ。
『山陽カラーシリーズ21 吉備古代山城 鬼ノ城』葛原克人・今滝雅路 ¥1009 1981年
(原本は全体的に白っぽくて線の細部が見辛かったので、コントラストを強めにしてあります)
ほぼ実測図と同じ上からの写真。
下の記事を書く時に、「確か全体の写真があった筈・・・」と思いながら、咄嗟に何処に載っていたのか思い出せずにいたのを、今日になって「あ、『吉備』だった」と気付いて本棚から持って来ました。
『古代史を歩く4 吉備』(毎日新聞社)¥1300 1987年
このシリーズの他の巻は以下の通り。
『古代史を歩く1 飛鳥』
『古代史を歩く2 出雲』
『古代史を歩く3 筑紫』
『古代史を歩く5 東国』
『古代史を歩く6 平城京』
そういえば下の記事で紹介した本に、「炎で焼き砕かれた弧帯文石」の復元作業中の写真も載っていたので、合わせて紹介しておきます(『古代史を歩く4 吉備』にも同一の写真あり)。
『山陽カラーシリーズ3 楯築遺跡』近藤義郎(山陽新聞社)¥1009 1980年
B4サイズの大判なので、迫力があります。このシリーズで他に手元にあるのは次の1冊のみ。
『山陽カラーシリーズ21 吉備古代山城 鬼ノ城』葛原克人・今滝雅路 ¥1009 1981年
2011年12月07日
伊吹山の神 ラフ その16
伊吹山の神 ラフ その15
集中力が切れて全身像を描くのに疲れて来たので、気分転換に正面顔。
照明効果で遊んでみました。
・・・うーん、バランスがいまいちだなあ・・・。疲れが顔に出てるぞ。

最初はぼーっと倭建命の顔を描いていたのですが、気分が乗らず(タケル様済みません)ぼやけた表情に。というか女の子みたいだな・・・。
初期設定ではもっと棘のある顔をしていたのですが、ラフを描き直しているうちに随分変貌しました。

倭建命の下にあるのは、何か気の紛れるものはないかと描き散らしていたもの
(かなり眠かったので、適当過ぎる古墳の形とか酷いなこれ)。
上段の「直弧文(ちょっこもん)」と下段の「弧帯文(こたいもん)」は、直線と曲線が複雑に交錯しながら描かれた文様で、前者は古墳の石棺、後者は弥生時代の土器などに用例が見られるものです。
どちらも一見法則性があるようでいて、描いている途中で気ままに線を描き足したり向きを変えたりしているようで、その均衡と不均衡の間の絶妙な描線の魅力に随分前に捕らわれて以来、どうにも逃れられなくなっています。
(同様の「不規則な規則性」は、縄文土器の文様にも見られますが、その話はいずれまた。)
特に下の「弧帯文」は、岡山県倉敷市の「楯築遺跡(たてつきいせき)」にある「弧帯文石」のもので、現物は恐ろしく迫力があります。

(※写真は『楯築遺跡』近藤義郎(山陽新聞社)より転載)
以前カルチャーセンターで受けた古代史の講義でも話題に上り、資料の中に実測図がありました(講師の先生が記載を失念されたので、出典不明)。
前後90cm、左右92cm、厚さ約30cm。うねる文様の他に、人面と覚しきものが見られます。

随分前にこの遺跡を訪れた事があり、この石は祠の中に御神体として祀られていて、格子戸越しに見たのですが、目にした瞬間、総毛立ちました。
・・・石ではない。生きている。
「人面らしきものがある」という事はこの時は知らず、ただ渦を巻いて流れる帯のような線の異様さと、石全体が発している威圧感のようなものに圧倒された、と言えば良いのでしょうか。
所謂オカルトとかスピリチュアルとかの方面には興味がありませんが、何と言うか、本能的に畏怖を感じると言うのか・・・、葬送儀礼に用いられた呪具と推定されているので、見る者に黄泉の国との繋がりを感じさせる何かがあるのかも知れません。
この遺跡の発掘調査が行われた際、弥生時代の墳丘墓から、この「御神体」の石より二回りほど小さい、形状の異なる別の「弧帯文石」が、火に焼かればらばらに砕けた状態で出土しています。
石が砕けるほどの炎とは、どれほどのものなのか。
「誰かの魂をぐるぐると巻き絞めたかのような石を、炎で焼き砕いて埋める」という儀式の意味は未解明です。そして、もう1つの石が焼かれなかった理由も。
時の流れの中で、例えその意味が忘れ去られてしまっても、見る者に形容し難い畏れを抱かせる事が出来るのならば、それが存在する価値があるように思うのですが、歴史学者としては、それだけでは失格。民俗学者なら、どうするか。
そして、絵描きならば、何を成すべきか?
3つのうちのどれもが中途半端なまま彷徨っている私は、どうすればいい?
・・・己の頭脳と、魂と、腕に訊け。
照明効果で遊んでみました。
・・・うーん、バランスがいまいちだなあ・・・。疲れが顔に出てるぞ。
最初はぼーっと倭建命の顔を描いていたのですが、気分が乗らず(タケル様済みません)ぼやけた表情に。というか女の子みたいだな・・・。
初期設定ではもっと棘のある顔をしていたのですが、ラフを描き直しているうちに随分変貌しました。
倭建命の下にあるのは、何か気の紛れるものはないかと描き散らしていたもの
(かなり眠かったので、適当過ぎる古墳の形とか酷いなこれ)。
上段の「直弧文(ちょっこもん)」と下段の「弧帯文(こたいもん)」は、直線と曲線が複雑に交錯しながら描かれた文様で、前者は古墳の石棺、後者は弥生時代の土器などに用例が見られるものです。
どちらも一見法則性があるようでいて、描いている途中で気ままに線を描き足したり向きを変えたりしているようで、その均衡と不均衡の間の絶妙な描線の魅力に随分前に捕らわれて以来、どうにも逃れられなくなっています。
(同様の「不規則な規則性」は、縄文土器の文様にも見られますが、その話はいずれまた。)
特に下の「弧帯文」は、岡山県倉敷市の「楯築遺跡(たてつきいせき)」にある「弧帯文石」のもので、現物は恐ろしく迫力があります。
(※写真は『楯築遺跡』近藤義郎(山陽新聞社)より転載)
以前カルチャーセンターで受けた古代史の講義でも話題に上り、資料の中に実測図がありました(講師の先生が記載を失念されたので、出典不明)。
前後90cm、左右92cm、厚さ約30cm。うねる文様の他に、人面と覚しきものが見られます。
随分前にこの遺跡を訪れた事があり、この石は祠の中に御神体として祀られていて、格子戸越しに見たのですが、目にした瞬間、総毛立ちました。
・・・石ではない。生きている。
「人面らしきものがある」という事はこの時は知らず、ただ渦を巻いて流れる帯のような線の異様さと、石全体が発している威圧感のようなものに圧倒された、と言えば良いのでしょうか。
所謂オカルトとかスピリチュアルとかの方面には興味がありませんが、何と言うか、本能的に畏怖を感じると言うのか・・・、葬送儀礼に用いられた呪具と推定されているので、見る者に黄泉の国との繋がりを感じさせる何かがあるのかも知れません。
この遺跡の発掘調査が行われた際、弥生時代の墳丘墓から、この「御神体」の石より二回りほど小さい、形状の異なる別の「弧帯文石」が、火に焼かればらばらに砕けた状態で出土しています。
石が砕けるほどの炎とは、どれほどのものなのか。
「誰かの魂をぐるぐると巻き絞めたかのような石を、炎で焼き砕いて埋める」という儀式の意味は未解明です。そして、もう1つの石が焼かれなかった理由も。
時の流れの中で、例えその意味が忘れ去られてしまっても、見る者に形容し難い畏れを抱かせる事が出来るのならば、それが存在する価値があるように思うのですが、歴史学者としては、それだけでは失格。民俗学者なら、どうするか。
そして、絵描きならば、何を成すべきか?
3つのうちのどれもが中途半端なまま彷徨っている私は、どうすればいい?
・・・己の頭脳と、魂と、腕に訊け。
2011年12月04日
うちのセブン その3
「その2」に書き忘れた雑誌が1冊ありました。
「別冊宝島・僕たちの好きなウルトラセブン」。

あとこれも。
毎年、年末年始の買い出しに行く度に、新しい手帳を探すものの気に入ったものが見つからず、適当な奴で間に合わせている弟の為に作ったもの。

100円ショップでシンプルなスケジュール帳を買って、表紙だけ作って取っ替えました。
最初、右の赤いセブンの写真入りのを作ったら、「派手過ぎて会社で使えない」と言いおったので、左のシルバーメタリック風地に警備隊マークと文字のみのを改めて送ったら「これなら使える」。
ほんとに使えよ!!姉とお揃いだからな!!
(・・・私が実際に使うのは、ライオンの写真で作った渋いのだけど。セブンの2冊は保存用だ。
ちなみに赤い裏表紙には、大好きな英語の歌「ULTRA SEVEN」の歌詞を入れてあります。滅茶苦茶格好いいんだこれが。)
・・・弟の勤務先と言えば、以前こんな会話が。
携帯の着メロならぬ「着声」フォルダに、セブンやバルタン星人の声を入れていた私。それを聞いて、
弟 「・・・俺の会社にウルトラマンみたいな人がおる。」
私 「?何、どんな人?」
弟 「事務の人なんやけど、向こうの方で、痰が絡むんか何かしらんけど、
『へアッ!ダァッ!!』
とか言っとる声が聞こえて来るんやて。」
私 「(爆笑)」
弟 「それがまるで戦っとる時みたいな声なんで、声がする度に
『お、戦っとる戦っとる』
・・・とこっちの方で聞いとるんやけど・・・」
私 「(死ぬほど爆笑)」
・・・・・・「ウルトラマンみたいな人」=「モヒカン頭に変な形の眼鏡を掛けた人か?」
と、見た目で来るのかと思っていたら、
=「痰が絡んで『へアッ!ダァッ!!』」
って音声で来るとは想定外過ぎて不意打ち食らって爆笑したわ母の見舞いに行った夜の病院の通路で!!
・・・あの年は、母を亡くしてほんとに色々あり過ぎて凄まじかったんだけど、今よりはずっとましだった気がするんだよな。
まあ、もう暫く、お馬鹿な姉のくだらん遊びにつきあってくれや、弟よ。
「別冊宝島・僕たちの好きなウルトラセブン」。
あとこれも。
毎年、年末年始の買い出しに行く度に、新しい手帳を探すものの気に入ったものが見つからず、適当な奴で間に合わせている弟の為に作ったもの。
100円ショップでシンプルなスケジュール帳を買って、表紙だけ作って取っ替えました。
最初、右の赤いセブンの写真入りのを作ったら、「派手過ぎて会社で使えない」と言いおったので、左のシルバーメタリック風地に警備隊マークと文字のみのを改めて送ったら「これなら使える」。
ほんとに使えよ!!姉とお揃いだからな!!
(・・・私が実際に使うのは、ライオンの写真で作った渋いのだけど。セブンの2冊は保存用だ。
ちなみに赤い裏表紙には、大好きな英語の歌「ULTRA SEVEN」の歌詞を入れてあります。滅茶苦茶格好いいんだこれが。)
・・・弟の勤務先と言えば、以前こんな会話が。
携帯の着メロならぬ「着声」フォルダに、セブンやバルタン星人の声を入れていた私。それを聞いて、
弟 「・・・俺の会社にウルトラマンみたいな人がおる。」
私 「?何、どんな人?」
弟 「事務の人なんやけど、向こうの方で、痰が絡むんか何かしらんけど、
『へアッ!ダァッ!!』
とか言っとる声が聞こえて来るんやて。」
私 「(爆笑)」
弟 「それがまるで戦っとる時みたいな声なんで、声がする度に
『お、戦っとる戦っとる』
・・・とこっちの方で聞いとるんやけど・・・」
私 「(死ぬほど爆笑)」
・・・・・・「ウルトラマンみたいな人」=「モヒカン頭に変な形の眼鏡を掛けた人か?」
と、見た目で来るのかと思っていたら、
=「痰が絡んで『へアッ!ダァッ!!』」
って音声で来るとは想定外過ぎて不意打ち食らって爆笑したわ母の見舞いに行った夜の病院の通路で!!
・・・あの年は、母を亡くしてほんとに色々あり過ぎて凄まじかったんだけど、今よりはずっとましだった気がするんだよな。
まあ、もう暫く、お馬鹿な姉のくだらん遊びにつきあってくれや、弟よ。
うちのセブン その2
朝からマンションの臨時総会でかなりストレスが溜まったので、気分転換にセブンネタを。

鎌倉在住の友人が、私の為に手に入れてくれたアイスラッガーのお守りストラップ(すっごく嬉しくて弟に見せびらかしたよ I さん有り難う!!)。
台紙のイラストとサインは、モロボシ・ダン役の森次晃嗣(放映当時は森次浩司)さんのもの。
次は食玩。ウルトラ警備隊の腕時計型通信機。

ちゃんと腕に装着可能。画面は角度によってセブンの顔と警備隊のマークに変化します。警備隊バッヂ付き。
1人で持っていてもつまらないので、弟の分も買って、2人で「通信ごっこ」出来るようにしました(当たり前ながら実際の通信は不可能)。
次。ショッピングーセンターとかにある「ガチャガチャ」のグッズ。



「サウンドロップ」というグッズで、丸い部分を押すと音が出ます。
バルタン星人のは、鳴らすつもりがないのに片付けている時うっかり押して
「フォフォフォフォフォフォフォ〜〜〜」
と高笑いされて吃驚する事、数多し。


チョロQっぽい乗り物シリーズ。
「ガチャガチャ」をやると大抵同じものが被るのですが、これは私と弟が交互にやって、順調に1種類ずつ出て来たので、
「こんなん初めてだ!よし、今日は全種行けるぞ!」
と思いっきり期待してやったら、最後に出て来たのがこれ(つまりこれが2個出た)。
「よりによって一番欲しいポインターだけ何故出て来んのだ!?」
やりだしたら際限がないので諦めましたが、下手に順調だった所為で悔しさ倍増。

これは文具売り場で見付けたウルトラ兄弟ぽち袋。
正月、弟に中身は入れずに袋だけあげました。
ところでこれ、よく見ると判らない人(人じゃないけど)がいる。裏には兄弟じゃなくて父もいるし。

最後は雑誌。

講談社が出した「ウルトラマン」シリーズ全10巻。
その中の好きな5冊だけ買いました。
同じ講談社で「特撮ヒーローBESTマガジン」シリーズもあって、こちらは下の4冊のみ入手。

マグマ大使はロボットなのに、今見ても男前で凄く好き。
・・・しかしこうして見ると、潔いくらい男の子向けのものばっかりだ。
小さい頃はリカちゃん人形で友達と遊んだり、女の子向けアニメとかも観ていた筈なのに、今は全然懐かしくも何ともないし、グッズを集めたいとも思わない。何だったんだろう、あれは。
・・・何だか恐ろしく長くなってしまった。
実はまだ他にも食玩やらフィギュアやら色々あるのですが、実家に置いてあるので、今度帰省したら写真撮って来ます。
鎌倉在住の友人が、私の為に手に入れてくれたアイスラッガーのお守りストラップ(すっごく嬉しくて弟に見せびらかしたよ I さん有り難う!!)。
台紙のイラストとサインは、モロボシ・ダン役の森次晃嗣(放映当時は森次浩司)さんのもの。
次は食玩。ウルトラ警備隊の腕時計型通信機。
ちゃんと腕に装着可能。画面は角度によってセブンの顔と警備隊のマークに変化します。警備隊バッヂ付き。
1人で持っていてもつまらないので、弟の分も買って、2人で「通信ごっこ」出来るようにしました(当たり前ながら実際の通信は不可能)。
次。ショッピングーセンターとかにある「ガチャガチャ」のグッズ。
「サウンドロップ」というグッズで、丸い部分を押すと音が出ます。
バルタン星人のは、鳴らすつもりがないのに片付けている時うっかり押して
「フォフォフォフォフォフォフォ〜〜〜」
と高笑いされて吃驚する事、数多し。
チョロQっぽい乗り物シリーズ。
「ガチャガチャ」をやると大抵同じものが被るのですが、これは私と弟が交互にやって、順調に1種類ずつ出て来たので、
「こんなん初めてだ!よし、今日は全種行けるぞ!」
と思いっきり期待してやったら、最後に出て来たのがこれ(つまりこれが2個出た)。
「よりによって一番欲しいポインターだけ何故出て来んのだ!?」
やりだしたら際限がないので諦めましたが、下手に順調だった所為で悔しさ倍増。
これは文具売り場で見付けたウルトラ兄弟ぽち袋。
正月、弟に中身は入れずに袋だけあげました。
ところでこれ、よく見ると判らない人(人じゃないけど)がいる。裏には兄弟じゃなくて父もいるし。
最後は雑誌。
講談社が出した「ウルトラマン」シリーズ全10巻。
その中の好きな5冊だけ買いました。
同じ講談社で「特撮ヒーローBESTマガジン」シリーズもあって、こちらは下の4冊のみ入手。
マグマ大使はロボットなのに、今見ても男前で凄く好き。
・・・しかしこうして見ると、潔いくらい男の子向けのものばっかりだ。
小さい頃はリカちゃん人形で友達と遊んだり、女の子向けアニメとかも観ていた筈なのに、今は全然懐かしくも何ともないし、グッズを集めたいとも思わない。何だったんだろう、あれは。
・・・何だか恐ろしく長くなってしまった。
実はまだ他にも食玩やらフィギュアやら色々あるのですが、実家に置いてあるので、今度帰省したら写真撮って来ます。
2011年12月03日
伊吹山の神 ラフ その14
2011年12月01日
伊吹山の神 ラフ その13
うちのセブン
未だ頭の中が片付いておらず、ラフが進んでいないので、コレクションネタ、行きます。
うちのウルトラセブン、色々。

携帯電話ホルダー。
折り畳み式携帯が主流でなかった頃のものらしく、テレビのリモコンを置くと丁度いい具合に収まります。

足元にセンサーがあって、リモコンを置いたり取ったりする度に「デュア!」と叫んでくれます。
中古ホビーショップの棚の奥で埃を被っていた所を救出。一緒にいた初代ウルトラマンのは実家の弟の処へ行きました。
次は同じくホビーショップで見付けた腕時計。
文字盤にはウルトラホークのシルエットが。


他に3種類あって、セブンのシルエットのもあるらしいのですが、ここで見付けたのはこれだけでした。残念。
今度はケース入りジオラマ風フィギュア。
大好きなキングジョーとの戦闘場面。

フィギュアと言えば、以前、私のセブンと弟のマンを対戦させて遊んだ事があって、最初はただテーブルの上に置いただけだったのが、「背景が淋しい」と弟が玄関にあった石やら自室の風景画やら毛布やらを持って来て、2人であれこれセッティングしながら写真撮影会状態に。

マンは猫背で手を前に差し出すポーズ、セブンは握り拳で胸を張った格闘ポーズが定番。


いい歳した大人2人が大晦日の真夜中に何やってんだか(しかも普通、姉と弟でやる遊びではない)。
そういえば今年もあとひと月で終わりだ・・・今度の大晦日は何やって遊ぼうかな。
・・・いやその前にラフを何とかしたい。これから紙と格闘して来ます。
うちのウルトラセブン、色々。
携帯電話ホルダー。
折り畳み式携帯が主流でなかった頃のものらしく、テレビのリモコンを置くと丁度いい具合に収まります。
足元にセンサーがあって、リモコンを置いたり取ったりする度に「デュア!」と叫んでくれます。
中古ホビーショップの棚の奥で埃を被っていた所を救出。一緒にいた初代ウルトラマンのは実家の弟の処へ行きました。
次は同じくホビーショップで見付けた腕時計。
文字盤にはウルトラホークのシルエットが。
他に3種類あって、セブンのシルエットのもあるらしいのですが、ここで見付けたのはこれだけでした。残念。
今度はケース入りジオラマ風フィギュア。
大好きなキングジョーとの戦闘場面。
フィギュアと言えば、以前、私のセブンと弟のマンを対戦させて遊んだ事があって、最初はただテーブルの上に置いただけだったのが、「背景が淋しい」と弟が玄関にあった石やら自室の風景画やら毛布やらを持って来て、2人であれこれセッティングしながら写真撮影会状態に。
マンは猫背で手を前に差し出すポーズ、セブンは握り拳で胸を張った格闘ポーズが定番。
いい歳した大人2人が大晦日の真夜中に何やってんだか(しかも普通、姉と弟でやる遊びではない)。
そういえば今年もあとひと月で終わりだ・・・今度の大晦日は何やって遊ぼうかな。
・・・いやその前にラフを何とかしたい。これから紙と格闘して来ます。
2011年11月28日
うちの獅子&虎
伊吹山の神のラフが迷走していて頭の中が散らかっているので、気晴らしにコレクションネタを。
私の部屋の本棚の上の獅子。

・・・遊びに来てくれた友人が一言「・・・怖い」。大丈夫、捕って食ったりしないから。

クローゼットに入り切らない大きなものだけ乗っかっています。
こちらは虎の親子。

コレクションの大半はライオンが占めています。
本当は虎も増やしたいのですが、際限なき泥沼にはまるのが火を見るより明らかなので、「基本的にライオンものしか集めない」ように自制中。
更に最近は余程レベルの高いものしか買わないようにしているのですが、にも関わらず増える一方のぬいぐるみやら雑貨やら・・・、「どれくらいあるの?」と聞かれても「クローゼット一杯」というどんぶり勘定でしか返答出来ず。
殆どのぬいぐるみの顔は覚えているのですが、ごくたまにうっかりして同じものを買ってしまうので、サイトかブログで在庫リストを作りたいと思うものの、何ヶ月かかるやら・・・。
なのでネタ切れの時の賑やかし話程度に、ここで取り上げる事になると思います。
多分、私以外に需要がないと思われる記事で済みません。
蔵書のリストも写真でやれば、サイトで文章の一覧表作る(それこそ何年かかるか判らない)よりは簡単かも。
こっちは少しは需要がありそうなので、機会があればやってみようと思っています。
流石に眠くなって来た・・・。そろそろ寝ます。お休みなさい・・・。
私の部屋の本棚の上の獅子。
・・・遊びに来てくれた友人が一言「・・・怖い」。大丈夫、捕って食ったりしないから。
クローゼットに入り切らない大きなものだけ乗っかっています。
こちらは虎の親子。
コレクションの大半はライオンが占めています。
本当は虎も増やしたいのですが、際限なき泥沼にはまるのが火を見るより明らかなので、「基本的にライオンものしか集めない」ように自制中。
更に最近は余程レベルの高いものしか買わないようにしているのですが、にも関わらず増える一方のぬいぐるみやら雑貨やら・・・、「どれくらいあるの?」と聞かれても「クローゼット一杯」というどんぶり勘定でしか返答出来ず。
殆どのぬいぐるみの顔は覚えているのですが、ごくたまにうっかりして同じものを買ってしまうので、サイトかブログで在庫リストを作りたいと思うものの、何ヶ月かかるやら・・・。
なのでネタ切れの時の賑やかし話程度に、ここで取り上げる事になると思います。
多分、私以外に需要がないと思われる記事で済みません。
蔵書のリストも写真でやれば、サイトで文章の一覧表作る(それこそ何年かかるか判らない)よりは簡単かも。
こっちは少しは需要がありそうなので、機会があればやってみようと思っています。
流石に眠くなって来た・・・。そろそろ寝ます。お休みなさい・・・。
伊吹山の神 ラフ その12
下の記事で、短髪か長髪かで迷っていると書いたのですが、
「倭建命と組み合わせた時にどう見えるのかが重要じゃないのか?」
という事に気付いて、描きかけのラフの顔を並べてみました。
★短髪バージョン

★長髪バージョン

ああ、やっぱりモニター越しだと客観視し易い。
実際には同じ画面に2人を描くのはきつそうなので(顔が小さくなって微妙な表情が描けなくなる)、それぞれ別に描いて並べて飾る予定なのですが、単体で描く事ばかり考えていて、並んだ時のバランスを見るのを忘れていました。
・・・これだと長髪やや優勢か?短髪はすっきりし過ぎな気が・・・。
髪の流れを追うと、長髪の方が毛先が倭建命に一気に向かって行く力強さがあるんだなあ・・・。うーん。
短髪の方の、風に吹き上げられるような流れは凄く気に入ってるんだけどな・・・。
短髪の方の髪を全部入れてみるとどうなる?
★短髪バージョン その2

これはこれでありか?・・・駄目だちょっと落ち着かないと混乱する一方だ。
・・・2、3日のたうち回って考えてみます。
マジで何やってんだか・・・しょうがないなあ、めげるな私。描き直しも楽しめばいいさ。
・・・しかしタケル様、ずっと(3年半も)裸のまま放ったらかしで済みません・・・。
ちゃんと短甲着せるので待ってて下さい。年越すかも知れないけど・・・。
「倭建命と組み合わせた時にどう見えるのかが重要じゃないのか?」
という事に気付いて、描きかけのラフの顔を並べてみました。
★短髪バージョン
★長髪バージョン
ああ、やっぱりモニター越しだと客観視し易い。
実際には同じ画面に2人を描くのはきつそうなので(顔が小さくなって微妙な表情が描けなくなる)、それぞれ別に描いて並べて飾る予定なのですが、単体で描く事ばかり考えていて、並んだ時のバランスを見るのを忘れていました。
・・・これだと長髪やや優勢か?短髪はすっきりし過ぎな気が・・・。
髪の流れを追うと、長髪の方が毛先が倭建命に一気に向かって行く力強さがあるんだなあ・・・。うーん。
短髪の方の、風に吹き上げられるような流れは凄く気に入ってるんだけどな・・・。
短髪の方の髪を全部入れてみるとどうなる?
★短髪バージョン その2
これはこれでありか?・・・駄目だちょっと落ち着かないと混乱する一方だ。
・・・2、3日のたうち回って考えてみます。
マジで何やってんだか・・・しょうがないなあ、めげるな私。描き直しも楽しめばいいさ。
・・・しかしタケル様、ずっと(3年半も)裸のまま放ったらかしで済みません・・・。
ちゃんと短甲着せるので待ってて下さい。年越すかも知れないけど・・・。
2011年11月27日
伊吹山の神 ラフ その11
ええと・・・試行錯誤中です。
昨日描いた「その10」でほぼ行ける!と喜んでいたのですが、その後
「・・・何かに似てないか?」
と気になって、記憶をたぐり寄せたら、思い出しましたよ。
呂布だ。三国無双の。
↓

目元とか髪型とか、頭頂部の羽根飾りとか。

いや呂布は死ぬほど好きなのでいいんだけど、それに似過ぎていると思った途端に迷いが生じ、さっきまでもう一度ラフをこねくり回していました。
ごく初期の設定画を引っ張り出して来たら、かなり長めの髪でも獣臭さが出ているようなので、
↓

それに極力近い形で描いてみたのが下の長髪バージョン。
(ついでに描き忘れていた目の下の2本目の入れ墨を追加)

これでも行けそうか?短髪バージョンと相当違うが、どうする?
好きなのは短髪の方なんだけどな・・・。
ちょっと2、3日、頭をニュートラルに切り換えて思案してみます。
・・・しかし長髪だと、馬超に似てるんだよな、三国無双の。ちょっと微妙だけど。
↓

・・・いや馬超も死ぬほど好きだからいいんだけどもさ、って違うだろ、頭冷やせよ私。
そういえばゲームももう何年もやってないな・・・。何だか色々思い出して懐かしくなったので、昔描いた馬超の落描きを貼っておきます。
無双4のこのフサフサ兜が一番好き。

(※呂布と馬超のC G画像は『真・三国無双4コンプリートガイド上・下』((株)コーエー)より転載)
昨日描いた「その10」でほぼ行ける!と喜んでいたのですが、その後
「・・・何かに似てないか?」
と気になって、記憶をたぐり寄せたら、思い出しましたよ。
呂布だ。三国無双の。
↓
目元とか髪型とか、頭頂部の羽根飾りとか。
いや呂布は死ぬほど好きなのでいいんだけど、それに似過ぎていると思った途端に迷いが生じ、さっきまでもう一度ラフをこねくり回していました。
ごく初期の設定画を引っ張り出して来たら、かなり長めの髪でも獣臭さが出ているようなので、
↓
それに極力近い形で描いてみたのが下の長髪バージョン。
(ついでに描き忘れていた目の下の2本目の入れ墨を追加)
これでも行けそうか?短髪バージョンと相当違うが、どうする?
好きなのは短髪の方なんだけどな・・・。
ちょっと2、3日、頭をニュートラルに切り換えて思案してみます。
・・・しかし長髪だと、馬超に似てるんだよな、三国無双の。ちょっと微妙だけど。
↓
・・・いや馬超も死ぬほど好きだからいいんだけどもさ、って違うだろ、頭冷やせよ私。
そういえばゲームももう何年もやってないな・・・。何だか色々思い出して懐かしくなったので、昔描いた馬超の落描きを貼っておきます。
無双4のこのフサフサ兜が一番好き。
(※呂布と馬超のC G画像は『真・三国無双4コンプリートガイド上・下』((株)コーエー)より転載)
2011年11月26日
伊吹山の神 ラフ その10
真夜中に描いた「その9」がいまいちだったので、描き直し。
(17時過ぎに一旦アップしたのを更に微調整)
継ぎ足した紙が小さ過ぎて線に伸びが足りなかったので、A4を4枚繋いで好きなだけ髪と衣の線を引いたら、かなりフリーダムな事に。

ああ、存分に線が引けて気持ち良かった・・・。
しかしこれで更に腰まで入れようとすると、流石にでかくなり過ぎるので、左端の方は切る事になると思います・・・多分。
頭部の髪は思い切り短くして、部分的に長い頭頂部と両鬢とのメリハリを付けたら、何とか上手く決まってくれました。
僅かな違いなのですが、少し長めにするだけでふわりとなびく感じになり、印象が優しくなってしまう事が描いている内に判って来たので、獣臭い「猪」のイメージに引き戻そうと、出来るだけ「剛毛短髪」に見えるように切りました。
襟足から伸びる髪の流れもとりあえずこれで良し。
後は下半分・・・、何かほんとに一歩ずつしか進めないけれど、物凄く久しぶりに絵を描く楽しさを感じられるようになって来ているので、このまま行きたいです。
頑張れ私。
(17時過ぎに一旦アップしたのを更に微調整)
継ぎ足した紙が小さ過ぎて線に伸びが足りなかったので、A4を4枚繋いで好きなだけ髪と衣の線を引いたら、かなりフリーダムな事に。
ああ、存分に線が引けて気持ち良かった・・・。
しかしこれで更に腰まで入れようとすると、流石にでかくなり過ぎるので、左端の方は切る事になると思います・・・多分。
頭部の髪は思い切り短くして、部分的に長い頭頂部と両鬢とのメリハリを付けたら、何とか上手く決まってくれました。
僅かな違いなのですが、少し長めにするだけでふわりとなびく感じになり、印象が優しくなってしまう事が描いている内に判って来たので、獣臭い「猪」のイメージに引き戻そうと、出来るだけ「剛毛短髪」に見えるように切りました。
襟足から伸びる髪の流れもとりあえずこれで良し。
後は下半分・・・、何かほんとに一歩ずつしか進めないけれど、物凄く久しぶりに絵を描く楽しさを感じられるようになって来ているので、このまま行きたいです。
頑張れ私。
うちの獅子
下に柴の写真を載せたので、ついでに獅子も。

元々は白と青の服を着ていたのですが、似合わないので脱がせて、自作の匂い袋を持たせました。普段は枕元にいます。
匂い袋、縮緬の和柄のも作ったのですが、これは思いっきり私の趣味で迷彩柄。市販品にはないと思う、多分。
このぬいぐるみ、随分前にロフトで1体買ったのですが、その後暫くしてから在庫処分のセールになり、ワゴンに置かれていた3体を見付けて
「こんな処にいつまでも取り残されたら可哀想じゃないか!」
と泣けそうになったので、全部購入 → 計4体に。
1体は元々の服を着た状態でクローゼットに仕舞ってあるのですが、後の2体は服を取って、ハンカチで作ったスカーフ(上の座布団とお揃い)を巻いてテーブルに並べました。
右の手前にあるのは、8月の誕生石ペリドットの入った瓶。
ああ、こんな髪型にしたい・・・。

私の部屋のクローゼットの中、ライオングッズでえらい事になってます。本棚も。
話題に事欠いたら、コレクションネタで暫く行けると思う。
ライオン以外にも、虎に妖怪、キョロちゃん、ウルトラシリーズ、ミニチュアサンプル、甲冑のプラモデルその他諸々・・・、結構カオスな事になりそうな気が・・・。
元々は白と青の服を着ていたのですが、似合わないので脱がせて、自作の匂い袋を持たせました。普段は枕元にいます。
匂い袋、縮緬の和柄のも作ったのですが、これは思いっきり私の趣味で迷彩柄。市販品にはないと思う、多分。
このぬいぐるみ、随分前にロフトで1体買ったのですが、その後暫くしてから在庫処分のセールになり、ワゴンに置かれていた3体を見付けて
「こんな処にいつまでも取り残されたら可哀想じゃないか!」
と泣けそうになったので、全部購入 → 計4体に。
1体は元々の服を着た状態でクローゼットに仕舞ってあるのですが、後の2体は服を取って、ハンカチで作ったスカーフ(上の座布団とお揃い)を巻いてテーブルに並べました。
右の手前にあるのは、8月の誕生石ペリドットの入った瓶。
ああ、こんな髪型にしたい・・・。
私の部屋のクローゼットの中、ライオングッズでえらい事になってます。本棚も。
話題に事欠いたら、コレクションネタで暫く行けると思う。
ライオン以外にも、虎に妖怪、キョロちゃん、ウルトラシリーズ、ミニチュアサンプル、甲冑のプラモデルその他諸々・・・、結構カオスな事になりそうな気が・・・。


