2008年04月13日
経済ってなんだ?

4月からの「新社会人」に向けてでしょうか、いろんな雑誌が「経済」を特集していたのでいくつか読んでみました。
1冊目は「ブルータス」です。ビートたけし、橋本治、塩田真弓、丸川珠代、為末大といった有名どころに経済を語らせるという、「いかにもマガジンハウス」な企画です。内田樹の「パソコンをクリックして注文確定した瞬間に消費活動は終わってしまう」という指摘には、自分も思いあたるフシがあり、ちょっと笑ってしまいました。2冊目は「ニューズウィーク」。経済にからんだヘッドラインニュースといった感じです。なにもわからない人が読んだら何もわからないし、良く知っている人ならよく知っている内容ばかりな気がしました。経済特集とは全然関係のないページに、「ちょっとヘンな発明家」として知られるニコラ・テスラが取り上げられていたのには、「へぇ。」と思いましたが、読んでみると経済のページと同じくどうってことのない内容しか書かれていません。どうも最近のニューズウィークにはあまり面白さを感じられません。3冊目は「東洋経済」。これは、一応経済誌ですので、「ニュースで聞いたことはあるけど意味がよくわからない」という言葉をわかりやすく説明してくれています。「人間は非合理的な存在だから、合理的な行動に理論的根拠をおく経済学では経済の全貌を説明しきれない。」とする行動経済学を唱えるリチャード・セイラー(シカゴ大学の教授だそうです。)も取り上げられています。
ぼくはもともと「経済」にも疎いんですが、読んでみて改めて思ったのは、「ぼくらの生活というのはよくも悪くもマネーに翻弄されているんだなぁ」という事です。「マネー」とか「金融資本」とかいう言葉が意味するのは「お金」ではありません。ぼくらが働いて手に入れる20万円とか、あるいはエリートサラリーマンの年収2000万円とかハンバーガーを買う100円とかベンツを買う1000万円とかは「お金」ですが、アブダビ投資庁の8750億ドルとか中国の外貨準備高1兆ドルは「お金」ではなく「マネー」です。
これは言い方を変えているだけではなくて、たとえば「100兆円札」というのがあって、それを持ってたとしても、なにも買うモノがない、という事です。だってどんな高級な店に行っても「こちらのバッグは100兆円になっております。」なんてのは聞いた事がないでしょう?自動販売機で缶コーヒーを買おうと思っても使えませんし、「両替してください」って言っても断られます。おつりも出してくれません。100兆円で買えるものは「マネー」しかないのです。
今、世界にはぼくらが使えない「マネー」があふれています。ぼくらの100円はそのマネーの奔流の中にある、という事を強く意識しないといつまでたっても「マネー」は頭の上を飛び回っているだけで、ご飯を食べる「お金」にはならないようです。
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