2008年04月14日

「鞍馬天狗読本」を読みました。


鞍馬天狗読本.jpg

1924年に発表された最初の小説から最近のNHKドラマまで、映画のポスター、チラシ、キャラクターグッズ、作者のコラムなど、鞍馬天狗マニアの方にはおなじみのものなのかもしれませんが、ぼくのような(比較的新しい)鞍馬天狗ファンにはたまらない資料集です。ビジュアルが中心の本なので、寝転がりながらぺらぺらと読み飛ばせます。特に伊藤彦造、岩田専太郎、斉藤五百枝といった方々が描き継いでいった挿絵がたいへん素晴らしいです。本当にカッコいいです。

 小説に出てくる鞍馬天狗は、近頃めっきり少なくなった本当に正統派、正真正銘のヒーローです。ずいぶん長いこと書き続けられたシリーズですのでそれなりの作品量がありますし、正直言うとその出来には差があるような気がします。しかし、少なくとも初期の作品に関しては「ヒーローってやつはこれじゃなきゃ!」と言い切れる面白さであふれかえっています。それはけして古くなってしまうようなものではなく、むしろ改めて読み直してみると、「近頃のヒーローはなにをやっとんのじゃあ!」という気分にさせられます。

もしもあなたが鞍馬天狗を一度もお読みになったことがないなら、それはとても幸せな事です。これから、いままで経験したことのない極上のヒーローに出会えるのですから。

 

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